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関東大学アイスホッケーリーグ戦5試合を取材。

日曜日なのに何故は早朝から目が醒めます。
昨夜のプロ野球日本シリーズの延長で、UEFAチャンピオンズリーグマガジンの時間にF1の放送をやっていた。

原稿書きなど少しして、DyDoアイスアリーナに向います。
第1試合は、Div.Ⅱランク14位 神奈川 vs.ランク18位 駒澤の対戦。チーム強化を始めたのが神奈川の方が少し早く、本州チーム中心ですが良い選手が集まっています。
オールメンバー18人の神奈川のスタメンは、GK金子(横浜4)。DF岩村(武相4)、三瓶)関東国際2)。FW小林(長野工1)、安藤(八戸工大一3)、大山陸(長野工2)。
対する駒澤の先発は、GK石黒(駒大高3)。DF西永(駒大苫小牧3)、赤堀(駒大苫小牧3)。FW山本(日大鶴ケ丘4)、石津(軽井沢3)、青山(駒大高3)。
開始早々からランク上位の神奈川のペース。一方的に押しまくり6 on 6のパワープレー状態。
駒澤も必死の守りを見せますが、やはりショートハンドになった時に失点をしてしまいます。なんと由緒正しきアイスホッケー。
5分21秒、三瓶のアシストで安藤がゴール、神奈川が先制。
8分32秒にもパワープレーを利して三瓶、安藤のホットラインで2-0。
13分12秒には伊藤(苫小牧東1)のパスを受けた布利旗のゴールで3-0、そのまま第1ピリオッドが終了。シュート数は14-15でした。

第2ピリオッドに入ると、神奈川にペナルティーが増えて駒澤が互角の展開に持ち込みます。しかし、駒澤も5回のパワープレーを得たのものの互角に持ち込むのがやっと。両チームスコアレスに終わります。シュート数は17-7。
第3ピリオッドも同じ様な展開。神奈川は攻め疲れ、駒澤は少し神奈川をリスペクとし過ぎたかもしれません。そのままスコアレスで3-0で試合は終了してしまいました。
総シュート数は39-20。神奈川が全勝を守った試合でした。

第2試合、第3試合はDiv,ⅠAグループの試合。第2試合は 早稲田 vs. 中央戦。
ランク1位・早稲田のスタメンは、GK高橋(水戸短大附3)。DF杉澤(埼玉栄3)、羽刕(駒大苫小牧1)。FW寺尾(駒大苫小牧3)、山下(駒大苫小牧4)、岩浅(駒大苫小牧4)。
ランク3位・中央の先発は、GK山本(清水4)。DF米山(苫小牧東2)、鈴木(武修館2)。FW水内(駒大苫小牧3)、阿部(駒大苫小牧4)、辻(駒大苫小牧1)。
第1ピリオッドは静かな展開。両チーム相手の出方を見て、リスクの高い攻撃を仕掛けません。早稲田は2回、中央は1回のパワープレーのチャンスがありましたが、得点は生まれません。早稲田の女子マネがスクイーズボトルをペナルティーボックスに届けたのにはビックリ。Div.Ⅰのチームでも、あんな事するのですね。ペナルティーボックスに入っている選手とのインプレー中の接触は反則のはずです。
0-0で第1ピリオッド20分間は終了。シュート数は12-8と早稲田がリード。
第2ピリオド1分10秒、早稲田が先制します。高橋(駒大苫小牧2)のパスを受けた寺尾がDFの前でパックを引きタイミングをずらしてシュート、中央GK山本を抜きました。1-0。
その後、早稲田は寺尾、中嶋(八戸3)、榎本(早稲田実3)がペナルティーボックスに入るショートハンド。落ち着いた攻撃ができません。逆に中央もパワープレーを生かせず無得点。第2ピリオッド20分間が終了します。シュート数は13-9。
第3ピリオッドも膠着状態。
10分53秒、早稲田がオーバーメンバーの痛恨のミス。なんとか2分間は耐えたのですが、ペナルティーボックスの平田(埼玉栄2)が鮮烈復帰する前の12分55秒に鈴木(釧路江南3)、村本(釧路工4)と繋いで最後は重野(釧路江南3)が遠目からスラップショット、ものの見事にゴールイン。1-1の同点に追い付きました。
試合はその後、再び膠着状態。
18分57秒、中央がタイムアウト。最後の35秒はGK山本を氷上から上げ6人攻撃を仕掛けましたが、得点は生まれず1-1で試合終了。総シュート数が38-39ながら、やや低調な試合でした。

2試合目ランク2位の東洋vs.3位の明治の対戦は、活発な手に汗握る熱戦になりました。
東洋の先発は、GK小林(武修館2)。DF柴田(武修館1)、佐藤(釧路工4)。FW池田(駒大苫小牧2)、斉藤(釧路工4)、高見(駒大苫小牧1)。
対する明治のスタメンは、GKi伊藤(白樺学園1)。DF本間(釧路江南1)、長岡(白樺学園4)。FW土屋(釧路江南4)、牛来(北海2)、上野(北海1)。
立ち上がり東洋が3連発ペナルティー、その3回目のパワープレーで明治が先制します。9分50秒、牛来、上野のダブルアシストで土屋がゴール前の混戦からパックを東洋ゴールに押し込みました。
しかし、東洋の斉藤がノーアシストで10分4秒に簡単に同点に追いつきます。
11分13秒、牛来、土屋と繋ぎ、上野が東洋DFと競りながらゴール、再び1-2とリード。
が、東洋はパワープレーを利して佐藤、池田のダブルアシストで秋元(埼玉栄1)が右60度遠目からスラップショットで2-2の同点。
14分51秒、パワープレーを利して柴田、高見と繋ぎ佐藤が逆転ゴールを決め3-2。
15分37秒には、田中、斉藤のダブルアシストで佐々木(釧路江南4)がシュート、4-2。
ここで第1ピリオッド終了。シュート数は17-15でした。

第2ピリオッド頭から明治はGK伊藤から寺島(釧路江南4)に交替。
4分51秒、田中(釧路工3)のパスを受けた斉藤がゴール、5-2。リードを開きます。
明治も19分25秒、カウンターアタックから金(苫小牧東2)、小原(白樺学園2)と繋ぎ山田がゴール。5-3として勝負の興味を最終ピリオッドに繋ぎました。シュート数は11-9。

第3ピリオッド、ともに2回のパワープレーが生かせず。
18分34秒、明治がタイムアウト。GK寺島を氷上から上げ乾坤一擲の6人攻撃を仕掛けます。そして19分32秒に牛来、山田のダブルアシストで小原がゴール、5-4と追いすがりましたが、反撃もここまで。中央が1点差で逃げ切りました。総シュート数は36-37で明治が1本上回っていました。
グループAは、4位までが決勝トーナメントを行うので、再び戦うことになります。まだまだ最終順位は分りません。

第4試合は、Div.ⅠBグループ 法政 vs. 立教戦。法政は今季ここまで7戦全勝。立教は1勝2分け4敗と苦しいシーズンを送っています。1巡目は、あえて立教がセカンドGKを先発させ0-14大敗を喫しています。これは今季法政の最多得点です。立教が勝てないまでもどこまで失点を抑えられるか。それが試合の焦点でした。
ランキング7位、オールメンバー22人、法政の先発は、GK岩槻拓郎(埼玉栄3)。DF山田康(八戸工大一2)、関谷(埼玉栄4)。FW岩槻翔(埼玉栄1)、宇正(駒大苫小牧3)、篠田(駒大苫小牧1)。
対するランク10位のオールメンバー16人の立教スターティングラインアっプは、GK鈴木(清水3)。DF北原(駒大苫小牧3)、石橋(八戸工大一1)。佐久間(Oak Bay4)、井上(横浜平沼3)、水谷(国際基督教大2)。
法政が一方的に攻め、立教が必死に守る試合でした。
立教の守りの集中が高まる前に、法政がゴールを上げます。左サイドから崩し篠田がアシスト、岩槻翔悟がゴールを決めます。立教GK鈴木が呆然と見送ったシュートでした。
その後、法政のペナルティーが続き、立教の守りが堅く法政は無得点。立教も守りを固めた分、攻め手がありません。とくにパワープレーでは得点出来ません。シュート数は19-3で第1ピリオッド終了。

第2ピリオッドも同じ展開。
2分31秒、法政は川口(駒大苫小牧4)のパスを受けた岩槻翔がシュート。牧口がゴール前でスティックを合わせゴール。鈴木は防ぎ様のないシュート、2-0。
13分25秒、佐久間がスラッシングの反則で2分間退場。ショートハンドになるのを恐れ細心の注意を払った立教の唯一のペナルティーでした。立教は2分間を耐えました。
シュート数20-2。圧倒的に攻める法政、耐え忍ぶ立教。40分間で失点2は上出来です。

なんとか第3ピリオッドも20分間で1失点にまとめたかった立教。しかし、法政にも意地がありました。
7分45秒、法政の村上(駒大苫小牧1)がプレー中に立教選手と激突(ノーファール)。救急車で搬送される負傷。
それに熱くなった法政、10分21秒、鈴木のパスを受けた岩槻翔がゴール裏を左から右に回ってシュート、3-0。
畳み込む様に10分48秒、山田淳哉(駒大苫小牧1)が右サイドから侵入、それまで厳しいチェックを続けていた立教DFのマークが甘くなったところをシュートされました。4-0。
16分58秒、立教タイムアウト。なんとか1点を返そうと秘策を練ります。
しかし、法政は強い。19分39分、岩槻翔、川口のダブルアシストで鈴木がゴール、5-0。
シュート数52-9。一方的に攻められながら、よく立教は5失点に抑えました。できればパワープレーで何点か欲しかったが……。残るはランク下位の専修と青山学院。きっちり勝ってBグループ残留を決め、そしてインカレ出場も決めたいところです。ようやく立教魂の片鱗が見えた試合でした。

第5試合はDiv.Ⅱ 昭和 vs. 慶応医学部の対決。医学系では最上位の対戦。昭和はここまで2勝2敗。ここで勝てばDiv.Ⅱ残留が決まる。一方の慶應医学部は2分け2敗。もう、これ以上負けられない一戦です。昭和は10月30日に上智に勝っており、推薦で選手を集めていない大学の最上位決定戦でもあります。
ランク14位、オールメンバー21人の昭和のスタメンは、GK大野彰久(愛光学園4)。DF牛腸(鎌倉学園6)、難波(暁星6)。FW大野瑛明(愛光学園5)、井上(東大附5)、橋本(都立新宿4)。橋本は元西武ホワイトベアーズOB。アジアリーグ韓国ハイワンGK井上光明クンの先輩です。
対する慶應医学部のスタメンは、GK清水(慶應4)。DF笠原(桐朋5)、武谷(西南学院5)。FW岩見(城北1)、松永(札幌南4)、梅津(慶應ニューヨーク学院6)。清水は慶應塾高アイスホッケー部の出身。岩見は西武ホワイトベアの出身。体育会アイスホッケー部からも誘われたという逸材です。
先手を取ったのは昭和。11分47秒に慶應医学部の板橋(慶應6)がボーディングの反則、パワープレーのチャンスを昭和が生かします。井上、橋本のダブルアシストで難波がゴールを決めました。
12分15秒には昭和の橋本が抜け出し、GK清水と1対1。橋本のシュートを清水が脚でセーブ。打も打ったり取りも取ったりという感じです。
第1ピリオッドは、ここで終了。シュート数は14-5と昭和が圧倒。

5分間のインターバルの後、第2ピリオッド開始。昭和の牛腸がホールディングの反則出2分間退場。しかし慶應医学部はパワープレーのチャンスを生かせず。
15分終了と同時に昭和・百々(桐蔭学園3)がチャージングで、慶應医学部・板橋がスラッシングの反則で同時に2分間退場。第3ピリオッドに積み残しのファールです。第2ピリオッドのシュート数は13-8。

12分のインターバルを挟んで第3ピリオッドが4 on 4で開始。
4分37秒、昭和のゴールが決まったかに見えましたが、ノーゴールの判定。
9分12秒、井上がトリッピングの反則、10分52秒には橋本がトリッピングの反則。慶應医学部は5 on 3のチャンスを迎えます。
11分23秒、果たせるかな亀田(慶應6)のパスを受けた期待の新人・岩見がゴール、1−1の同点に追いつきます。
逆に昭和はエースの橋本が11分57秒に再びトリッピングの反則。勝ち越しのチャンスを逃してしまいます(84歳のおばあさまが応援に来てくれていたのに)。
12分31秒に慶應医学部がタイムアウトを取りますが、慶應医学部もパワープレーのチャンスは生かせず、そのまま試合は終了。1-1のまま引き分けに終わりました。
春の選手権も1-1(GWSで慶應医学部が勝者扱い)。本当にこの両チームは良きライバル、実力が拮抗しています。これで昭和は残留に大きく近づきました。慶應医学部は11月27日の上智戦に引き分けか勝てば自動降格はありません。
応援に来ていた井上光明くんのお父さんが一言、
「いやあ、法政の試合(井上くんは法政OBです)よりも面白かったね」まったく同感です。遅くまでアリーナにいて良かった。

帰宅したら10時をまわっていました。今日も朝から夜までアイスアリーナにいたスポーツ三昧でした。
<了>
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南 立夫

”立教魂の片鱗が見られた”ということで、この試合は良しとしましょう。しかし、残りの試合は勝敗が順位に影響するので厳しく戦いきって欲しいですね。結果はついてくるものだと信じています。
by 南 立夫 (2010-11-08 19:00) 

スポーツ三昧

南さま、コメントありがとうございます。
立教魂の片鱗は見せてくれましたが、残りの専修戦、青山学院戦で結果を出してくれないと意味がありません。インカレ関東予選も始まっているようですが、立教アイスホッケー部のウエッブサイトに情報がアップされないし。監督さんは仕事が忙しい(世界バレー)ようですし。ちょっと心配しています。
by スポーツ三昧 (2010-11-09 07:22) 

橋本です。

取材していただき本当にありがとうございました。慶応医戦はいつも緊張して見ますが、今回は特別緊迫感がありました。井上さんに応援していただきましたがもうひといきでした。

おっしゃる通り甲子園球場の開場年の歳でした。またよろしくお願いします。


by 橋本です。 (2010-11-09 18:40) 

スポーツ三昧

橋本さま、応援ご苦労さまでした。
ほんとうに緊迫した試合でした。実力均衡した2チームが繰り広げる好勝負は、どんな名脚本家が筆をとったドラマより痺れますね。こちらこそ、またよろしくお願いします。そして母上の長寿をお祈りしています。
by スポーツ三昧 (2010-11-10 09:56) 

駒澤OB

どこで取材をされたのか存じませんが、駒澤は推薦などとっていませんよ。
氏のおっしゃる「チーム強化」がどこまでのものを指すのかわたくしにはついぞわかりかねますが、大学を挙げて資金を援助したり、OBや現役を含めて新世代の好選手の獲得に乗り出すとか、良いコーチを迎えて長期的成長を見込むということをおっしゃっているのであればそんな事実はありませんよ。
今いる彼らは、全員が偶然入学し、また入部した者たちです。
駒澤大学アイススケート部は数年前にほぼ廃部と同じ状況に陥り、他校と比べればOBとの縁も切れたも同然で彼らはスポーツをしています。
それを推薦で選手を集めていない大学の最上位は慶應医と昭和のどちらかだ、などとと評されては、OBという眼鏡を外して見ても彼らはうかばれないでしょう。
既記の通りわたくしどもと彼らとの縁はほぼ絶たれていますので気持ちを代弁すると申しましても到底無理があるとは思いますが、特に他大学にまして医学系大学には負けたくないと思うのではないでしょうか。

今おそらく主将を務めている西永くんなども、出身校はかの強豪校とありますが、彼でさえごく普通の内部進学で、仮に推薦だったとしても全くスポーツ推薦とは無縁です。
もし氏の推理するようなことが本当にあるならば、それこそ2部など簡単に昇格離脱できる人材がすぐに揃ってしまうでしょうね。
それはOBとしてはおもしろくもあり、今のままでいいと思う気持ちもあるのです。
by 駒澤OB (2010-11-13 12:48) 

スポーツ三昧

駒澤OBさま、コメントありがとうございました。
語弊がある表現で申し訳ありません。
入学時に経験者が居ない最上位という意味でご理解ください。
確かに西永くんは駒大苫小牧の出身ですが、アイスホッケー微の出身ではないと存じ上げております。が、かなり苫小牧出身でアイスホッケーの手慣れであると存じ上げます。
また、数年前に比べると駒大は経験者が増えていると存じあげます。
そこは総合大学の強みであると思います。
駒澤大は数年前まで少数精鋭で、小坂由太くんなど、傑出プレーヤーがいて、彼など個人的に大好きなプレーヤでした。
もちろん、昭和にも橋本クン、慶應医学部にも清水くんや岩見くんなど経験者はおりますが、ほとんど大学に入ってからスケートを始めたズブの素人集団。そのチームがDiv.Ⅱで東海、神奈川などと戦っています。大差で負けてしましますが、そこは理解してください。
駒澤の、戦力ここ数年の充実ぶりは、目をみはるばかりです。それはアイスホッケー部の努力の賜物である事は理解いたしますし、称賛すべきことだと思います。
Div.Ⅰトップのように「駒大苫小牧」出身者が多く居るから強い状態では学生スポーツは面白くありません。
どうか、東海、神奈川の独走を許さないリーグ戦にしていただきたいと祈るばかりです。
by スポーツ三昧 (2010-11-14 02:14) 

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