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サッカー関東大学女子リーグ、早稲田大ア女vs.武蔵丘短期大戦を取材。

今回上京の2番目のミッション、関東大学女子サッカーリーグの試合を取材しました。

未だにサッカーJリーグは、観客最大5000人のまま。Jリーグの内規では、フリーランスのジャーナリストの取材は原則認められません。まだまだコロナの影響は絶大です。

関東大学女子1部リーグは、10チーム参加。1回戦総当たりのラウンドロビンで順位を決めます。ホーム&アウェーの2回戦総当たりではないので、取りこぼしが大きく影響します。どの試合も気を緩めることができません。前週の土曜日に、早稲田大ア女は慶應義塾大ソ女と開幕戦を戦う予定でしたが、男子部員にコロナ陽性患者の濃厚接触者がいたということで延期になってしまい、今日が初戦です。
早稲田大ア女は、すでに関東女子リーグで2連勝、ブロッサムリーグで2連勝と今季は負けなし。福田あや新監督の采配により開幕から好調を持続しています。
今日の試合も無観客リモートマッチ。以前も書きましたが、早稲田大ア式蹴球部に取材のお願いメールを出したところ、
「大学本部の広報に申請してください」と木で鼻をくくったような返事が戻ってきました。今日も石神井川のプロムナードからネット越しの取材です。

今日も暑い。自宅にいても暑いので2時頃駅前のマックへ行き昼食。レノボのタブレットを持参して名古屋の家に録画してあるBD-Rのソフトを時間つぶしに視聴。
少し早めに3時15分頃、グラウンド裏の散歩道に向かいました。今日も選手のご家族らしい方(「船木の母でございます」などとご挨拶が聞こえてくる)30人以上のギャラリーが詰めかけました。バック側のタッチラインから10mも離れていないところに人垣ができるのは、風向きによってはコロナ感染の恐れがあるかもしれません。今日は観客側が風下だったので大丈夫でしたが……。

早稲田大学ア式蹴球部女子のスターティングラインアップは、GK鈴木(浦和レッズレディースユース4)。DF船木(日テレ・メニーナ2)、後藤(日テレ東京ヴェルディ・メニーナ1)、枡田(ちふれASエルフェン埼玉マリ3)、浦部(スフィーダ世田谷1)。MF阪本(大商学園4)、村上(十文字4)のダブルボランチ、右翼が松本(十文字4)、左翼が加藤(アンジュビオレ広島3)。FW高橋(日の本学園2)、廣澤(ノジマステラ神奈川相模原2)。4:4:2の布陣です。(カッコ内)は前所属チーム、数字は学年。
対する武蔵丘短期大学シェンシアの先発は、GK日暮(久喜2)。DF深井(聖和学園2)、川端(豊川1)、落合(北海道室蘭大谷1)。MF後藤(前橋育英)、宍戸(明成1)のダブルボランチ、右翼が鈴木(豊川2)、左翼が芳賀(豊川1)、2シャドー右が今井(花咲徳栄2)、左が井上寧(豊川1)。FWが井上真(宮崎日大2)。4:4:2:1の布陣です。
午後4時3分、予定より3分遅れて武蔵丘短大のキックオフで試合開始。

早稲田ア女は、関東女子1部リーグで11連覇中。一方の武蔵丘短大は、2部に所属しています。
武蔵丘短大は、短期大学ですから当然1年と2年しかいません。大学サッカーは。3年、4年がチームの中心になったいることが多く、それだけでもハンディを背負っているわけですが、武蔵丘短大は、関東大学女子リーグの1部の座をキープしています。それだけでも選手、指導者、関係者のサッカーにかける情熱に対しては敬意を表したいと思います。
今日もガップリ四つの試合になりました。
双方、フォーメーションは異なりましたが、ほとんど守りに齟齬が出ませんでした。
一つには、早稲田ア女が決定的なチャンスを生かせなかったこともあります。早めに先制点を決めておけば思わぬ大差の試合になっていたかもしれません。
それを粘り強い守りで組織を崩さず90分間守りきった武蔵丘短大のディフェンスは特筆すべきものでした。

開始6分、早稲田ア女はコーナーキックのチャンス。松本が蹴ったボールを船木がジャストミートでヘディングシュート。しかし、これは上に外れます。決めなければいけないシュートでした。
13分、早稲田ア女は右サイドから阪本がクロス、中央に廣澤が突進しますが、武蔵丘短大GK日暮も躊躇なく突進。事なくを得ました。このプレー交錯で試合は一時中断。両チームは水を入れます。
ここで武蔵丘短大の田本育代監督が動きます。DF深井に替えて須藤(埼玉平成1)をピッチに送ります。
22分、右サイドからボールを持ち込んだ船木がシュート。惜しくもクロスバーに阻まれます。
24分、飲水タイム。規則通り選手はピッチから離れず、約1分間のルールに則ったものでした。
33分、早稲田ア女の村上のパスを受けた高橋がノーマークでシュートしますが、ゴールの枠には飛びません。
41分、村上がバイタルエリアからシュート、GK日暮がキャッチしました。
アディショナルタイム3分54秒、拓殖政宏レフェリーがハーフタイムのフォイッスルを吹きました。前半はスコアレスで終わります。

ハーフタイムに早稲田ア女の福田監督が動きます。MF阪本を並木(藤枝順心3)に交代。
武蔵丘短大は、前半終了時と同じイレブンで後半に臨みました。

後半も早稲田ア女が攻めて武蔵丘短大が凌ぐ展開ですが、早稲田ア女は前半よりもポゼッションの意識を強くしてきました。DFラインから丁寧にボールを繋ぎ、ボランチにパスを入れて、そこから攻撃の起点を作ろうとします。
3分、松本の蹴った右CKを船木がヘディングシュート。武蔵丘短大GKがファンブルしますが、ゴールには繋がりません。
5分、今度は早稲田ア女が左CK,、並木がシュートしますが上に外れます。
今日の早稲田ア女は、なかなかゴールを決めることができません。
7分にも右サイドから加藤がクロス、船木がヘディングシュートしますが、またクロスバーに阻まれます。こぼれ球をフォローしていた加藤がシュートしますが、右に外れます。
度重なるチャンスをモノにおできない早稲田ア女。武蔵丘短大は単発の攻撃しか出来ず、ワントップの井上真が何度かゴールに向かいますが、早稲田ア女CBの壁に阻まれ続けました。
11分、均衡が破れるときが来ました。
左サイドから加藤がクロス、右からオーバーラップした船木が抜け出し、やや前に出ていた武蔵丘短大GK日暮の頭上を破る技ありのループシュート。あれだけクロスバーに阻まれ続けていた早稲田ア女のシュートがゴールイン。早稲田アジョにとっては喉から手が出るほど欲しかった虎の子の1点になりました。
23分、武蔵丘短大がカウンターアタック。早稲田ア女DFラインの裏を取ったかにも見えましたが、これはオフサイドの判定。ここで後半の飲水タイムに入ります。
36分、早稲田ア女はゴールライン近く角度のないところから松本がFK。直接ゴールなったかにも見えたのですが、ノーゴールの判定。早稲田ア女に反則があったようです。
38分、武蔵丘短大がカウンターアタックで反撃。井上真が抜け出しシュートまで行きますが、シュートは弱くわせだア女GK鈴木が難なくキャッチ。これが武蔵丘短大、この試合枠に飛んだ唯一のシュートでした。
39分、武蔵丘短大の田本監督が2枚目の交代カードを切ります。MF井上寧を一ノ瀬(明成2)に交代。
43分、早稲田ア女の福本監督も動きます。MF松本を真田(広島文教女子大付3)に、FW廣澤を三谷(十文字1)に2枚替え。
アディショナルタイム3分15秒、タイムアップと成りました。

早稲田ア女、なんとか勝ちきり勝点3をゲットしました。最初に書いたように関東女子大学リーグは1開戦総当たりなので、勝点を落とすと、なかなか挽回するのは大変です。昨年、一昨年と星を取りこぼして帝京平成大に名をなさしめている早稲田ア女。その轍は踏みたくないところ。勝点3月とは大きかったと思います。あとはチャンスに確実にゴールを決める決定力が課題です。
すぐ来週水曜日、9日には関東インカレ筑波大戦が、13日の日曜日には皇后杯関東予選のライバル帝京平成大戦が予定されています。気が抜く暇がありません。
武蔵丘短大も強敵・早稲田に対して善戦できたのは今後の戦いに自信が持てたと思います。課題は、いかにゴールを奪うか。今日はディフェンシブな戦いに終始しましたが、攻撃に大きな課題を残した試合でした。

後半途中から空の遠くから雷の音が聞こえ出しました。
買い物を済ませて帰宅したら、激しく雨が降り出します。
今日はラッキーでした。

そんなスポーツ三昧でした。
<了>

[結果]
早稲田大学ア式蹴球部女子1-0 武蔵丘短期大学シエンシェア(前半0-0)

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