SSブログ

アイスホッケーヒーローズ2019初日を取材。

東京地方、最高気温が一気に前日から10度下がりました。
文字通り”寒の戻り”です。

そのせいでもないでしょうが今日は久しぶりにアイスホッケーの取材をしました。

日本アイスホッケー界が新しい試みをすることになりました。
日本代表、アジアリーグ選抜などのチームが試合をし、強化とともにファンサービス、アイスホッケーの新たなファンを開拓しようという試みです。
今回は、今年度末でチームを解散する日本製紙クレインズが、.王子イーグルスとの最後の伝統の一戦も特別に組まれています。
その4試合が、今週末の土日にDyDoアイスアリーナで組まれることになりました。
まず、今日は関東大学学生選抜vs.ヤングアジアリーグ選抜、日本代表vs.アジアリーグ選抜(日本)の2試合が行われました。日本代表の試合が東京で行われるのは6年ぶりといいます(アイスホッケーの日本代表の国内試合自体が少なすぎます)。

第1試合は、関東大学学生選抜vs.ヤングアジアリーグ選抜戦。2週間後には学生も新しいシーズンが始まります。絶好のプレ・シーズンマッチでした。
関東大学学生選抜(以下、関東学生と記す)のスターティングラインアップは、GK谷口(早稲田4年・早稲田実)。DF三浦(明治2年・駒大苫小牧)、京谷(明治4年・清水)。FW徳田(明治3年・武修館)、池田(明治4年・北海)、佐久間(明治2年・白樺学園)。学年は来るべき新年度の学年です。
対するヤングアジアリーグ選抜(以下、ヤングアジアと記す)の先発は、GK脇本(王子・東洋大)。DF橋本潤(王子・北海)、今(王子・駒大苫小牧)。FW鈴木(日本製紙・中央大)、池田(日本製紙・早稲田大)、高田(王子・駒大苫小牧)。

実はこの試合、関東学生は自分のチームそのままのユニフォームで、ヤングアジアリーグ選抜は、ユニフォームは作ったものの番号は自分のチームのまま。つまり同じ番号が2人いるというややこしさ(背中の番号の上の名前のローマ字だけが見分ける頼りです)。日本のアイスホッケー界は、どうもユニフォームとか番号に無頓着です。試合後に公式記録も配布されず、自分のメモだけが頼
り。その点、ご承知ください。

ヤングアジアが主導権を握ると思ったのですが、予想外の展開になりました。
2分22秒、ヤングアジアの相木(王子・苫小牧工)がフッキングの反則で2分間退場。このパワープレーのチャンスは生かせなかった関東学生ですが、5分6秒に池田、徳田と繋いで京谷がゴール。先制します。
しばらく一進一退の攻防が続きましたが、関東学生は13分36秒に岩沢(中央大4年・清水)のアシス
トで植森(中央大4年・清水)がゴール。2-0とリードを広げます。
ヤングアジアは、ようやく14分31秒に武尾(東北・東洋大)のパスを受けた彦坂(日光・)がゴール。1点を返して第1ピリオッドが終了します。シュート数は11-9。関東学生の健闘が目立ちます。
第2ピリオッドに入るとヤングアジアのオフェンスが牙をむきます。
6分18秒、大津晃(日本製紙・明治大)松金(日本製紙・明治大)のダブルアシストで泉(王子・)がゴール。2-2と同点に追いつきます。
11分52秒、関東学生はGKを谷口から磯部(明治大4年・武修館)に交代します。今日の谷口は、なかなか好調。当たっていただけにもう少し使った方が良かったのかもしれません。まあ、こういう試合だから2人を交代で出場させるのは仕方がないですが。ヤングアジアもGKを脇本から古川(東北・東洋大)に替わりました。
15分8秒、ヤングアジアの大津夕(日光・日光明峰)がノーアシストでゴール。2-3と逆転。
畳みこむように15分49秒、松金、泉と繋いで大津晃がゴール。2-4としrてようやくヤングアジアが試合の主導権を握りました。
ここで第2ピリオッド終了。シュート数はb9-11とヤングアジアがリードしました。

第3ピリオッドになると、もはやヤングアジアの独壇場になってしまいました。
関東学生は、これまで第1セット明治、第2セット早稲田、第3セット東洋、第4セット中央でセットを固めていましたが、FWに明治のセットを崩し中央を2人入れて反撃を画策しました。
1分8秒、渡邉(日光・)のシュートが関東学生のDFに当たってゴールイン、2-5。
3点差にヤングアジアリーグ選抜の攻撃の手も緩みました。関東学生も意地を見せて試合は膠着状態に。
しかし、17分7秒にもヤングアジアリーグは、大椋(日光・明治大)のスルーパスに走りこんだ大津晃がきっちり決めて2-6。先輩格のヤングアジアリーグ選抜が快勝しました。
総シュート数は25-28。ほぼ互角でした。関東学生はGK谷口の調子が良かっただけに最後まで守らせていれば、という感じはしましたが、やはりアジアリーグで揉まれたヤングアジアが一枚上でした。でも、最近関東学生リーグをを巣立っていったプレーヤーの成長を見るのは楽しかった。
優秀選手には、ヤングアジアリーグ選抜から大津晃介が、関東学生から京谷充洋が選ばれました。

前述のとおり、公式記録は出ませんでしたが、両チームの試合後監督会見はありました。1時間30分のインターバルを挟んでメインエベントの日本代表vs.アジアリーグ選抜の試合が始まります。

最近、日本代表を取材したのは2年前の札幌冬季アジア以来。その前は6年前の日韓定期戦、その前
になると2012年のソチ・オリンピックの世界最終予選(日光)になってしまいます。もう少し、日本代表の試合が見たいものです。
さすがに日本代表の番号で重なっている選手はいませんでした。スタメンは、GK伊藤(東北・明治大)。DF山田(王子・早稲田大)、河合(日光・)。FW中屋敷(王子・釧路工)、重野(日本製紙・中央大)、高木(日本製紙・駒大苫小牧)。
対するアジアリーグ選抜の先発は、GK井上(日本製紙・法政大)。DFティム・ハンブリ(日本製紙・アメリカ)、梁取(日本製紙・明治大)。FW上野(日本製紙・明治大)、田中遼(東北・明治大)、百目木(王子・駒大苫小牧)。

好試合の期待が高まる中、午後4時35分フェースオフで試合開始。
こういった試合は、両チームともイケイケのゴールラッシュの試合になりそうですが、今日はおそろしくディフェンシブな試合になりました。双方、まずは守りから、というチームコンセプトがいきわたっていましたが、やはりアイスホッケーは本来ゴールを奪い合うスポーツ。その点では物足りない試合になりましたが、緊張した、しまった試合になりました。特に、アジアリーグ選抜のGK井上、龍(日光・関西大)のセーブが素晴らしく、最後まで手に汗握る一戦になりました。
一進一退の展開で試合は推移しましたが、先制したのはアジアリーグ選抜でした。
8分8秒、久慈(王子・早稲田大)のスルーパスを受けた百目木がGK伊藤と1対1になって抜き去りシュート。見事なゴールでした。
13分30秒、簑島圭吾(中央大・白樺学園)がインターフェアランスで2分間退場。アジアリーグ選抜はパワープレーのチャンスを迎えましたが、これは生かせず、第1ピリオッドは0-1のまま終了しました。シュート数は11-4。アジアリーグ選抜GK井上の好セーブが目立ちました。

15分間のインターバルの後、第2ピリオッド開始。
開始59秒、アジアリーグ選抜の梁取がフッキングの反則で2分間退場。日本代表はパワープレーのチャンスでしたが、アジアリーグ選抜のGK井上の堅守は崩れず。
9分51秒、アジアリーグ選抜はGKを井上からから龍に交代。
16分58秒、ようやく日本代表の攻めが機能しました。機能しました。山田のパスを受けた中屋敷がゴール裏を右から左に回ってクロス。ゴール前右に待ち構えた重野がパックを押し込みゴール。1-1の同点にり試合を振り出しに戻します。
しかし日本代表、この後がいけません。17分24秒にアジアリーグ選抜がカウンターアタック。山崎(日本製紙・武修館)のアシストで大宮(東北・関西大)がゴール。再びリードを奪います。
19分43秒、両チームの選手にラッフィングの反則があり、日本代表はダブルマイナーペナル
ティー、相殺されて日本代表の中屋敷が代行でペナルティーボックスに入り、アジアリーグ選抜はパワープレーのチャンス。3ピりに積み残したまま第2ピリオッドが終了。シュート数は11-7でした。

第3ピリオッド、キルプレースタートになった日本代表。GKを伊藤から畑(東北・関西大)に交代。
ここでもアジアリーグ選抜はパワープレーを生かせず、試合は膠着状態に入ります。
両チームともアタッキングサードまでパックを運ぶもののゴールは生まれず。
18分45分、日本代表はGK畑を氷上から上げて乾坤一擲の6人攻撃に出ますが、薬石効なし。そのままタイムアップを迎えました。

この商売を40年近くやっており、いろいろなスポーツを取材していますが、団体ボールゲームで日本代表が国内の選抜チームまたはクラブチームに敗れたのをみるのは過去2回しかありません。
1回は全盛時のサッカー読売クラブが日本代表を破った時。そしてアイスホッケーの日本リーグ選抜が日本代表を破った時。アイスホッケーの日本リーグ選抜は、西武鉄道オーナーの堤さんが監督を務め、カナダの選手やや旧ソ連の選手が何人か入っていた強力なチームでした。
ともかく日本代表が、選抜チームに敗れるということはs大変な事です。
今日のアジアリーグ選抜を率いたアリベッカ・シ木ネン監督は、
「即製チームだったので特別なことはやっていない。セットを慣れているチームメイトで組んだだけ。代表は、準備不足だったのではないか。これから合宿でトレーニングを積めば、今日のようなことは無いと思うよ。それにしてもアジアリーグでプレイオフ決勝まで進んだ日本製紙が廃部になるのは残念だ。どうにかして存続してほしいものです」と語りました。
岩本裕司日本代表ヘッドコーチは、
「選手は頑張ってくれたと思うが、力強さ、スピードの違いを見せつけられたしまった。とりあえず、苫小牧の合宿からからチーム力を上げていき世界選手権で良い成績を上げたい。そうしないと北京オリンピックの夢もユなぐことが出来ませんから。日本製紙の選手は、世界選手権まで現在の身分で戦えることが決まっているので、ともに戦っていこうと思っています」と語りました。

日本代表の配線にがっかりして帰宅し、フィギュアスケートの世界選手権男子シングルのフリーをテレビ観戦。
羽生も宇野も完璧な演技には程遠く、ネイサン・チェンにSPの差をさらに広げられ完敗。羽生はそれでも300点越えの2位。宇野は、ヴィンセント・ゾウにも抜かれて4位。
フィギュア世界選手権の地元開催のアドバンテージはありませんでした。

アイスホッケーの日本代表の敗戦、フィギュアの惨敗。暗い気持ちで1日を終えたスポーツ三昧でした。

<了>

[結果]
関東大学学生選抜 2-6 ヤングアジアリーグ(日本)(2-1、0-3,0-2)
日本代表 1-2 アジアリーグ選抜(日本)(0-1、1-1、0-0)
nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。