SSブログ

アイスホッケー関東大学リーグ戦開幕3試合を取材。

8月も晦日になりました。

子供たちは明日まで夏休み(9月1日が日曜日なので)のようですが。
まあ、わたしには関係ありません。

今年度の関東大学アイスホッケーリーグ戦は8月開幕。
お昼過ぎにDyDoドリンコアイスアリーナに向かいます。

すでに春の関東大学選手権で1年通しの取材用ADカードを取得していたので問題なく取材はできました。ありがとうございます。
さっそく入り口で1000円札を出して公式プログラムを購入すると500円お釣りをくれるではありませんか。
「?」と思ったら、今年度は定価500円のようです。昨年度の1000円から値下げになりました。1コインで公式プログラムが手に入るのは良いことです。
関東女子サッカーリーグは500円値上げされて1500円でしたから、計2000円。これで2競技合計昨年とタメになりました。
中を見ると、表紙回りだけ4色で中は1色。今年度からADカード(身分証明書)の写真が省略されたため、プログラムに顔写真を転用できなくなったのでしょう。選手の顔写真もありませんでした。
そのあたりの事を考慮されて500円の値引きになったのでしょう。
どちらにせよ、わたしは選手の氏名、出身校、背番号さえ分かればいいわけで、まったく内容には文句ありません。むしろ500円の値下げは嬉しいです。

開幕戦はDiv.Ⅱ筑波vs.駒澤戦です。昨年度のリーグ戦までは、Div.Ⅱの試合はDyDoドリンコアイスアリーナで全試合を行っていましたが、今年は東大和での開催が増えたようです。両校にとっては貴重なDyDoでの試合です。
アリーナ内は気温15度、湿度71%。むかし、うちのかみさんが良く本をもってアリーナに来て涼みながら読書を楽しんでいたものです。今は、入場料1000円しっかり取られるので、そんな人もいなくなりましたが……。

ランク17位、オールメンバー19人の筑波のスターティングラインアぷは、GK稲葉(並木中等5)。DF西川(富山4)、宮下(長野日大3)。FW小西(岡山4)、大森(膳所4)、内藤(立川4)。筑波は、春シーズンは主力の医科系学部の部員が学業の関係で参加していないのですが、秋シーズンからオール筑波でパワーアップされます。その変貌が今日見られるということです。ちなみに、春の選手権は筑波が1-0で駒澤に勝っています。
対するランク18位、オールメンバー19人の駒澤の先発は、GK菊池(甲府昭和3)。DF平入(岸根4)、西田(帯広柏葉1)。FW小笠原(埼玉栄2)、久保田(名古屋南4)、渡邉(関東学院3)。駒澤も西田ら1年生の有望選手が加わり、春よりもパワーアップしており、春のリベンジを狙っていました。
試合に先立ち、東京都アイスホッケー連盟の松本専務理が開会宣言。12月までの足かけ5か月の熱戦の火ぶたを切りました。
12時41分、フェースオフで試合開始。
両チームのスケーティングを見ていると、春シーズン後の陸トレと夏合宿の氷上練習の充実ぶりがわかります。一進一退の展開です。
2分6秒、筑波の大森が左からドリブルで切れ込みシュート。2019年度リーグ戦の初ゴールを挙げ筑波が先制。
その後、ゴールもペナルティーもなく15分間の第1ピリオッドは終了。シュート数は13-6と筑波がリード。
5分間の整氷なしインターバルを挟んで第2ピリオッド開始。
次の15分間は、ファールゲームの様相を呈しました。
2分19秒、駒澤の川野(浦和東4)がフッキングの反則で2分間退場。筑波はパワープレーのチャンスでしたが、これを生かせず。
5分36秒、今度は筑波の小西がTANGでミスコンダクトペナルティー10分間の退場。この反則ではパワープレーは生まれません。
小西がペナルティーボックスに入りっぱなしで試合に参加で参加出来ないでいる9分1秒、駒澤がメンバーオーバーのベンチマイナーペナルティーの反則で興津(日本学園1)がペナルティーボックスに入ります。
このパワープレーのチャンスを筑波は生かします。わずか6秒で峯(駒場東邦6)、村本(東海5)のダブルアシストで高口(芝4)がゴール。医学部トリオが2点目を決めました。パワープレーで1点を決める由緒正しきアイスホッケーです。
11分29秒、ゴールを挙げた高口が2分間ペナルティーボックスに入りますが、駒澤はゴールを奪えません。
そのまま第2ピリオッド終了。シュート数は5-2と筑波がリード。
12分間の整氷インターバルの後、第3ピリオッド開始。
2点を追う駒澤は、先に1点を取って反撃の狼煙を上げたいところでしたが、ゴールを挙げたのは筑波でした。
5分33秒、斉藤(花巻北1)がバイタルエリアからドリブルシュート。3点目を挙げました。筑波は、先制、中押し、ダメ押しと理想的な攻めを見せました。
この後、7分31秒、14分22秒と筑波の小西がフッキング、トリッピングの反則で4分間退場となりますが、駒澤はついにパワープレーのチャンスを生かせません。これが敗因となりました。
午後2時6分、タイムアップのブザーが鳴りました。総シュート数は26-8と筑波が大きくリード。8本のシュートを完封した筑波のGK稲葉の活躍も目立ちました。
筑波が攻守にわたって駒澤を圧倒。快勝した開幕戦でした。

第2試合はDiv.Ⅲの明治学院vs.独協医科の対戦です。
明治学院は、昨年はDiv.Ⅱで戦っていましたが、武運つたなく5位に。入れ替え戦で学習院に2-4で敗れてDiv.Ⅲに降格しました。1年でのDiv.Ⅱ復帰を狙っています。対する独協医科は、昨年度はDiv.Ⅳで6勝1敗で優勝。自動昇格してきました。DIv.Ⅲでの定着を狙っています。そんな両チームの対戦でした。
ランク21位、オールメンバー20人の明治学院のスタメンは、GK藤巻(東京都市大付4)。DF成瀬(明治学院東村山2)、宮崎(市立銚子3)。FW内田(関東学院2)、中田(市が尾4)、冨塚(日大高3)。
対するランク28位、オールメンバー26人の独協医科の先発は、GK國重(独協2)。DF井上(安積4)、五十嵐(海陽4)。FW宮崎(専大松戸4)、竹田(海陽4)、島崎(浦和2)。
午後2時37分、フェースオフで試合開始。
3分15秒、明治学院の成瀬がホールディングの反則で2分間退場。
8分5秒には独協医科の川堀(広島学院5)がデイレイド・オブ・ゲームスの反則で2分間退場。ともに両チームともパワープレーを生かせず、試合は進みます。
13分11秒、明治学院の冨塚がようやくゴールを決め先制。畳み込むように13分35秒にも寺崎(多摩大目黒4)のアシストで中田がゴール。2-0とリードを広げます。
第1ピリオッドはこのまま終了。シュート数は9-1と明治学院が大きくリードしました。
5分間の整氷無しインターバルを挟んで第2ピリオッド開始。
先に1点をゲットしたい独協医科でしたが、1 分33秒に明治学院の高橋(小平南4)のインターフェアランスの反則で生まれたパワープレーも得点できません。
ピンチの裏にはチャンスあり。8分25秒、明治学院は内田、成瀬のダブルアシストで冨塚がゴール、3-0として勝利に大きく近づきます。
9分23秒、独協医科の島崎がトリッピングの反則で2分間退場。逆に明治学院はこのパワープレーのチャンスを決めきります。9分38秒、宮崎のパスをうけた中田がゴール、4-0とダメを押しました。
10分34秒、独協医科はメンバーオーバーのベンチマイナーペナルティー2分間退場。渡邊(宇都宮2)が2分間退場を代行。ショートハンドとなり反撃のチャンスを逸します。
そのまま第2ピリオッド終了。シュート数は6-1と明治学院がリード。
12分間の整氷インターバルの後、第3ピリオッド開始。
4点のリードに明治学院は、いかに15分間を消化するかに力を注ぎました。独協医科も5分35秒、川堀がインターフェアランスの反則で2分間退場。これだけが、記録に残るプレーでした。
総シュート数20-3。妥当な結果であったと思います。明治学院が優勝に向けて快勝で初戦を終えた試合でした。

第3試合は、一橋vs.東京医科の一戦。一橋は昨年度はDiv.Ⅱで戦ったのですが7戦全敗で最下位。厚い壁に阻まれました。自動降格でDiv.Ⅲに下がってきましたが、捲土重来を狙っています。対する東京医科は、昨年度もDiv.Ⅲで戦い1勝2分4敗、7位に終わりDiv.Ⅳ2位の東京理科と入れ替え戦を戦い2-1で辛勝。Div.Ⅲ残留を決めています。今年は降格圏を回避したいところです。そのためには引き分けないで勝ち切ることが需要です。
この試合にも一橋の応援団が駆けつけてくれました。学生スポーツの雰囲気を盛り上げるためにも貴重な存在なのですが、駒澤や学習院、東京六大学系の応援団に比べると、アイスホッケーの本質がわかっているのかな、と首をかしげることが多い。
ともかく初めから終わりまで、フェースオフ以外の時間は、校名、選手名の連呼で叫びっぱなし。場内のアナウンスはほとんど聞こえません。やはりアナウンスのタイミングでは静かにしてほしい。もう、センスの問題です。それもブラバン無でチアリーダー10人、応援リーダーも5人ほどしかいません。
他チームの応援団は、たとえブラバンが入っても、アナウンス時は綺麗にしずかになります。もう少しアイスホッケーの応援の勉強をしてほしい。まあ、学校の伝統とか校風はあるのでしょうが……。
ランク22位、オールメンバー22人(毎試合22人そろえてくるのは凄いです)の一橋のスタメンは、GK野上(富山2)。DF妹尾(帯広柏葉3)、猪瀬(九段中等4)。FW牛山(明大付属明治4)、瀧澤(新潟3)、高橋(新潟)。
対するランク27位、オールメンバー14人の東京医科も先発は、GK会沢(水戸葵陵5)。DF出光(早稲田実5)、朝田(小山台4)。FW早川(名古屋2)、須田(新潟南4)、花田(城北2)。
お互いにペナルティーの多い試合でした。一橋は5、東京医科も5。しかしパワープレーが生かされたのは1回だけ。どちらも1点勝負と分かっていたようで、東京医科は第1ピリオッドの11分22秒にも関わらず5 on 3のチャンスにタイムアウトを取ったほどでした。それを生かせなかったのは痛かったし敗因になったと思います。第1ピリオッドのシュート数は3-5で東京医科がリードしました。
第2ピリオッド、1分28秒に一橋はメンバーオーバーのベンチマイナーペナルティー。一橋は山口(International School of Dusseldorf 4)がペナルティーボックスに入ります。東京医科は、このチャンスも生かせません。
しばらく均衡が保たれたのですが、12分18秒に東京医科の朝田がラッフィングの反則で2分間退場。一橋は、このパワープレーのチャンスを生かします。
13分46秒、松岡(浅野3)、妹尾とパスを繋ぎ河野(直江津中等1)が右60度からシュート。東京医科は体を投げ出してのブロックも僅かに及ばずゴールイン。貴重な1ゴールを挙げました。
第2ピリオッドのシュート数は6-2。
12分間の整氷インターバルの後、第3ピリオド開始。
1点を追う東京医科に対して4分13秒に一橋はメンバーオーバーの反則でベンチマイナーペナルティー、高橋が2分間ペナルティーボックスに入り、東京医科にパワープレーのチャンスをプレゼントしてしまいます。ところが、東京医科は同点に追いつくべく絶好のチャンスを生かすことが出来ません。
パワープレーのチャンス、1回だけ生かせた一橋、一つも生かせなかった東京医科。これが勝負を分けることになりました。
以降、東京医科は、朝田が2回、早川が1回ペナルティーを犯しショートハンドに。14分24秒には3 om 5になり大ピンチ。追加点を奪われなかっただけ良かった、という¥結果になりました。
総シュート数は18-11で一橋がリード。
両チームとも。もう少しパワープレーで得点することを研究した方が良いかもしれません。2回に1回くらくぃはゴールになるよう練習をしてほしいものです。反則のやり得はいけません。

予定されていたDiv.Ⅲ東京vs.首都東京の試合は、東京の出場辞退で中止になりました。
東京の出場辞退の理由に対しては発表されておらず、わたしも存じ上げません。東京大学運動会スケート部アイスホッケー部門のHPには「不測の事態のため」と書いてあるだけです。
ただ、最近は他競技で部員のSNSが不適切な書き込みをした、というだけで出場辞退などというケースもあるようです。各校、十分に気を付けていただきたいところです。

第4試合中止のおかげで6時過ぎには帰宅。
柔道の世界選手権など見ながらのんびり過ごしたスポーツ三昧でした。
<了>


[結果]
筑波 3-0 駒澤(1-0、1-0、1-0)
明治学院 4-0 独協医科(2-0、2-0、0-0)
一橋 1-0 東京医科(0-0、1-0、0-0)

コメント(2) 

コメント 2

take2

いつも拝見させていただいております。
アイスホッケーのブログ少なくて、すごく貴重で面白いです
提案なんですけれども
サッカーとアイスホッケー等の競技別に分類していただけると見やすいんですけどどうでしょうか
あと「続く」で続かないところちょっともどかしいです
by take2 (2019-09-02 06:09) 

スポーツ三昧

take2さま。コメントありがとうございました。
このブログ、そもそも沢木耕太郎さんの「スイッチ」で連載していたコラムの焼き直しで、まったく私の私的な日記の形態をとらさせてもらっています。サッカー、アイスホッケーのほか最近ではバドミントンとかフィールドホッケーなども取り扱っています。そんなわけで記事の分別は、難しいと思います。
また、ブログは本業ではないので、どうしても後回しになる傾向があります。「続く」が出たら、「ああ、忙しいんだな」と思って気長にお待ちください。そのうち記事書き上げますので。いい加減でごめんなさい。
by スポーツ三昧 (2019-09-02 19:54) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。