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サッカー第100回天皇杯1回戦、FCマルヤス岡崎vs.鈴鹿ポイントゲッターズ戦を観戦。

サッカー日本一を決める天皇杯全日本サッカー選手権大会が100回目を迎える。
それはそれでめでたいこと。
なんでも100回積み重ねることは大変なことだと思います。

ただ、100回のうち8回も中止(第6、14、21、22、23、24、25、27、28)になっており、第1回が行われたのは1921(大正10)年。今年度で第99回を迎える全国高校サッカー選手権は、1918(大正8)年に前身の日本フートボール大会が大阪毎日新聞社の主催で始まっている。大会の歴史としては、高校サッカー選手権の方が古いことになる。
かつては「天皇杯」のことを「日本最古の大会」と表現する向きもあったが、私が「高校サッカー年鑑」や「高校サッカー90年史」に「日本で現存する一番古いトーナメントは、高校サッカー選手権です」としつこく書いたからでもないでしょうが、最近は「天皇杯が最古」という表現は見なくなりました。

まあ、別に第100回天皇杯にケチをつけるつもりは毛頭ありません。
日本一を一発勝負のノックアウト方式で決める大会は、大変意義があることです。
ただ、今年は新型コロナの影響で規模を縮小、各都道府県代表とJFL代表のHONDA FCが最初に戦い、実力あるJリーグチームは、一部が後半戦から参加するシステムになりました。
毎回、番狂わせで話題になる大会ですが、今年は何があるかわからない、ともかく興味津々な大会になりました。

早朝に目が覚めたので久しぶりに「クラシック倶楽部」を聴きました。ベートーヴェンの交響曲第9番「合唱」をリストが編曲したピアノ2台で演奏するものでしたが、なかなか面白かったです。残念ながら時間の都合で第1楽章はカットされていましたが、リストは原曲の中でも自由に省いたりしてアレンジメント。こういう曲は、あまり聴く機会がないので興味深かった。
夕方まで、いつものようにマッタリ過ごし、4時20分に家を出て自転車でJR枇杷島駅に向かいます。
今日の会場は、名古屋の瑞穂陸上競技場。金山から市営地下鉄で瑞穂運動場東まで行き徒歩5分です。
金山までの料金は、JR枇杷島から200円、名鉄で近所の新川橋からだと300円。自転車の駐輪場代を考えてもJRの方がお得です。夜の買い物を枇杷島駅近くのpアオキスーパーで済ませ自転車をデポ。17時6分の各停で名古屋へ。そこで17時13分発の武豊行きの特別快速に乗り換え、金山着。
名古屋市営地下鉄名城線内回りに17時27分発に乗車。17時42分に瑞穂運動場東口に到着。徒歩5分ほどで瑞穂陸上競技場にたどり着きました。

18時開場予定で、すでに10人ほどが入り口前に並んでいました。
予定通り開場。
まず消毒液で手を洗い、体温計で測定。37.5度以上だと入場拒否です。
階段を上がると来場者全員が問診票を記入。
その横でプログラム1000円也を販売していたので購入。サッカーのプログラムをお金を払って買ったのは2010年のFIFAワールドカップ南アフリカ大会以来のことか。
セキュリティーがユルユルで、エレベーターで1階に下り、記者室でメンバー表を手に入れようとしましたが、報道受付にしか置いてないようで手に入りません。まあ、仕方ない。
記者席に入ろうと思えば入れたと思いましたが、それはやめておきました。中央の観客席で観戦することにしました。

愛知県代表vs.三重県代表の対戦ですが、JFL所属チーム同士の対戦です。
FCマルヤス岡崎のスターティングラインアップは、GK角井(駒澤大)。DF地主園(鹿児島ユナイテッド2nd)、飯田(松本山雅FC)、多々良(ロアッソ熊本)、森本(FC相模原)。MF塩見(ヴィアティン三重)、阪本(鹿児島ユナイテッドFC)のダブルボランチ、右翼が船谷(水戸ホーリーホック)、左翼が青木(ザスパクサツ群馬)。FW犬飼(筑波大)、平井(ギラヴァンツ北九州)。中盤ボックスの4:4:2の布陣です。(カッコ内)は前所属チーム。Jリーグのチームからの移籍が目立ちます。今日は出場していませんが、茂庭(セレッソ大阪)や森山(FC岐阜)も登録メンバーに名を連ねています。企業チームですが、相当チームを強化していることはわかります。
対する先週の土曜日にJFLで取材したばかりの鈴鹿ポイントゲッターズの先発は、GKセルヒオ・アレナス(アトレティコ・トメリョソ/ESP)。DF蓮沼(ヴィアティン三重)、川里(テゲバジャーロ宮崎)、キローラン木鈴(ヒラル・マロク・ベルクハイム/GER)、野口(ヴィアティン三重)。MF藤田(カマタマーレ讃岐)、海口(関西学院大)のダブルボランチ、右翼が出岡(藤枝MYFC)、左翼が佐藤(奈良クラブ)、トップ下が和田(ソウル・イーランドFC/KOR)。FW菊島(プリオベッカ浦安)。4:2:3:1の布陣です。土曜日の試合は、4:3:3:の攻撃的な布陣でしたが、今日はやや守備的な布陣。岡崎の攻撃力を意識してのことでしょう。
午後7時ちょうど、宇治原拓也レフェリーのホイッスルで鈴鹿がキックオフ、試合が始まります。

昨シーズン、鈴鹿はチームを立ち上げる際に最初から「女性監督を迎える」というポリシーで人選したのですが、S級を持っている日本人女性は4人しかおらず、全員鉄板の所属先があったので、ならば外国人女性監督で、ということでスペインからミラグロス・マルティネス女史を監督に招聘。以来、リーガ・エスパニョーラばりのポゼッションサッカーを目指していますが、今日は岡崎の方が選手のクオリティーが高かった、岡崎がワンタッチでポンポンポンとパスを繋ぎ、ゲームの主導権を握っていきます。
7分、カウンターアタックで岡崎がチャンスをつかみます。平井がゴール右45度からシュート。物の見事に決まり先制します。
しかし、鈴鹿もすぐに反撃。24分には岡崎GK角井がオーバータイムを取られ鈴鹿がペナルティエリア内で関節FKを得ます。鈴鹿は後ろに小さくヒールキック、マークの壁を外してシュート。こぼれたところを和田が詰めて押し込んで同点に追いつきます。
このゴール直後に飲水タイムに入ります。
岡崎の主導権は揺るぎません。29分、スルーパスを受けた船谷が右60度がシュート。これまた見事なシュートでした。
前半は、このまま2ー1でアディショナルタイム2分12秒で終了します。

後半、1点のアヘッドを追う鈴鹿がどう出るか楽しみでしたが、まずは両チームとも前半と同じイレブンで後半に臨みます。
3分、岡崎が左中間にフリーキックを得て船谷が蹴ったボールにファーで待ち受けた平井がヘディングシュート。惜しくもクロスバーを越えます。
8分、鈴鹿のマルティネス監督が動きます。なかなか試合の流れが変わらないので、キローランを中村(ザスパクサツ群馬)に、出岡をエブライン・リンタロウ(ラインメール青森)に、佐藤を今井(拓殖大)に3枚替え。DFを中村、川里、蓮沼の3DFにして中盤を厚くします。すると徐々に鈴鹿にも攻撃の芽が出始めます。17分には岡崎のFW平井が寺尾(四日市中央工)に交代。
ところが「取ろう取ろうは取られの素」という格言がサッカーの世界にありますが、鈴鹿が優勢に押し込んだところを、19分に岡崎はカウンターアタック。ロングフィードを受けた船谷が抜け出てドリブルで突進、鈴鹿GKアレナスと1対1。船谷はアレナスも躱して無人のゴールにシュートを流し込みました。3-1。
22分、後半の飲水タイムに入ります。
25分にも岡崎はショートカウンターから犬飼がシュート。これは右にはずれますが、岡崎優勢の試合展開は変わりません。
29分、鈴鹿は藤田を小澤(藤枝MYFC)に海口を小口(東京ユナイテッドFC)に交代。これで5枚の交代カードを切り終えます。
33分には岡崎の寺尾がインターセプトからチャンスをつかみますが、シュートは左にはずれます。
終盤、2点のリードに安心したのか岡崎もメンバー交代。38分、MF阪本をサムエル・アウベス(SC相模原)と交代。
39分、ようやく鈴鹿も反撃。遠藤が中盤からシュートを放ちますが上にはずれます。
43分、ようやく鈴鹿の攻撃が実ります。ショートカウンターから出たボールを右サイドで受けた小口がドリブルで切り裂きクロス、ファーに詰めた遠藤が押し込みました。3-2。
これで俄然、鈴鹿に勢いが出たのですが、あまりにも遅すぎました。
アディショナルタイム表示は4分。まだ同点のチャンスはありました。
45+3分、岡崎は時間稼ぎの選手交代。MF青木を大塚(阪南大)に、FW犬飼を高橋(大垣工)に交代します。
アディショナルタイム4分42秒、タイムアップの笛が鳴りました。

「サッカーは3対2が面白い」というのが私の持論です。
とかくゴールが少ないJFLチーム同士の対戦でしたが、面白い試合だったと思います。
ただ、常にセーフティーリードを保った岡崎の試合巧者ぶりが目立った試合でした。

地下鉄、JRを乗り継ぎ、10時すぎには帰宅することが出来ました。
遅い夕食を摂り、早めに床に就いたスポーツ三昧でした。
<了>

[結果]
FCマルヤス岡崎 3-2 鈴鹿ポイントゲッターズ(前半2-1)

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みねお

なんとなくご無沙汰感があります(笑)。天皇杯観戦ご苦労様でした。
ところで、この試合のチケットはどのように手配されたのですか・・。
と言うのは、来月から始まるラグビー関東大学対抗戦・リーグ戦については、観客限定・ネット販売のみで行われます。明日発売ですが、販売概要も今一つ不明で、チケットラグビーにアクセスするしかなさそうです。
秩父宮に5000人限定は厳しい。まぁ、今年はコロナ禍でもあり、仕方ないですか・・。スポーツ観戦もままなりませんね。

by みねお (2020-09-18 12:52) 

スポーツ三昧

みねお様、コメントありがとうございます。
ご無沙汰しております。
サッカー天皇杯は、ブログにも書いたようにJリーグのチームがベスト8くらいからしか登場しません。1,2回戦はアマチュア同士の対戦でお客も来ないし、制限する必要もないので無料試合です。
その割には対戦チームが決まる前に取材を締め切ってしまうので、私は一般のお客さんと試合をみていました。
ラグビーの切符を取るのはたいへんそうですね。せっかくワールドカップでもりあがったのに、これでは人気がでませんよ。
今年も、早慶戦、早明戦の観戦は諦めるしかないですね。
by スポーツ三昧 (2020-09-18 20:27) 

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