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サッカーJFL東京武蔵野シティーFC vs.いわきFC戦を取材。

週末の土曜日と日曜日が連続で晴れるのは、ずいぶん久しぶりのような気がします。
ビューティフルサンデーになりました。

例のごとく早朝から「サンデーLive」、「サンデーモーニング」、「ワイドナショー」をハシゴ視聴しながら朝のルーティーンを済ませました。

お昼過ぎに身支度を整え、自転車で武蔵野市陸上競技場へ。
途中、電気代と電話代をコンビニで支払い、マクドナルドで昼食を買い込み競技場へ。
マックがメチャクチャ混んでいて、結構時間ギリギリになってしまいました。

ここのところ善戦しながら先に失点し、反撃できずにズルズルと負けてしまう試合が多い東京武蔵野。今日から3週連続でホームで戦います。来週水曜日には天皇杯の3回戦を挟んで、なんとかここでチームを立て直したいところです。
メンバー表を見てびっくり。システムを変更し、前の選手やボランチの選手をDFラインで使うなど池上監督苦心の布陣です。しかし、劣勢を予想される試合を勝ちきるのが監督の醍醐味です。
東京武蔵野シティFCのスターティングラインアップは、GK西田(神戸科学技術)。DF小野寺(修徳)、金田(神戸U-18)、中川(浜松開誠館)。MF鈴木裕(前橋商)、差波(青森山田)のダブルボランチ、右翼が小口(川崎U-18)、右翼が金井(鹿島学園)、2シャドー右が本田(新潟工)、左が都丸(前橋商)。FW後藤(矢板中央)。3:4:2:1の布陣です。(カッコ内)はユース年代の所属先。
対する今季よりJFLに参戦しているいわきFCの先発は、GK坂田(流経大柏)。DF金(東京朝鮮)、黒宮、小田、田中(習志野)。MFアンカーが山下(青森山田)、右翼が山口(西武台)、左翼が寺村(履正社)。FW右が岩淵(遠野)、左が日高(広島観音)、トップが鈴木(日本航空)。4:3:3の布陣です。
第1副審は、女子の国際副審の手代木直美さんが務めました。JFLで女子の審判が務めるのは珍しい。
午後1時、太田智寛レフェリーの笛でいわきFCがキックオフ、試合が始まります。

いわきFCは、攻撃的な布陣で立ち上がりから得点を目指し、早めに勝負を決めてしまおうと積極的でした。開始早々から攻勢に出ます。
対する東京武蔵野は、ここ数試合先制されて負けてしまう悪いパターン。今日は、MF両翼の金井と小口をDFラインに下げて5バックの体制。まずは、いわきの攻撃のスペースを消し、固いブロックを形成。守ることから試合に入りました。
攻勢に出ながら得点を奪えないいわきFC。16分すぎからようやく東京武蔵野もブロックで跳ね返しカウンターを狙いますが、フィニッシュに精度がなく得点の匂いがしません。
14分、いわきは右サイドからゴール前にボールを放り込み、この処理を誤った東京武蔵野DFがハンドを犯しPKを与えてしまいます。このPKを寺村が左隅に決めて先制します。アウェーながら多くのサポーターが来ており、歓声が上がりました。
22分にもいわきFCは、日高がバイタルから思い切ってシュート。東京武蔵野GK西岡が正面でキャッチ。
24分、飲水タイム(ウォーターブレイク)がありました。
26分には、いわきFCの岩渕がタイミングよくシュートしますが、右にはずれます。
28分にも、いわきFCはスルーパスを受けた金がシュートしますが、右にはずれます。このあたりのシュートの正確性が、いわきFCにとっては致命的になっていきます。
34分には、東京武蔵野DF小野寺がコントロールミス、いわきFCの岩渕がスチールして日高がシュートしますが、これまたGK西岡の正面に飛んでしまいます。
いわきFC、これだけのチャンスを掴みながらゴールを奪えないと、勝利の女神は眩てしまいます。
40分、東京武蔵野はワンチャンスを生かします。左タッチライン際から30m以上はある位置から差波がフリーキック。これが物の見事にいわきFC ゴールに吸い込まれていきます。スーパーゴールでした。
これで東京武蔵野は生き返りました。
アディショナルタイム表示は「1分」。太田レフェリーは1分15秒でハーフタイムの笛を吹きました。

ハーフタイムに両監督が動きます。
東京武蔵野はMF都丸を石原(市立船橋)に交代。いわきFCはDF黒宮を前田に交代。
後半に入ると、お互いに失点すれば即負け、を意識して、リスク回避の戦いになります。ただ、流れとしては前半と同様、いわきFCが攻勢、東京武蔵野がデイフェンシブな展開。
16分、いわきFCは右サイドから寺村がクロス、ヘディングシュートしますが、これが東京武蔵野のゴールの天井に落ちました。後半、最大のチャンスでした。
17分、いわきFCは2枚目の交代カードを切ります。MF寺村を滝沢(桐生第一)に交代。東京武蔵野も20分にDF小野寺を鈴木翔(横浜FCユース)に交代します。
23分、飲水タイムが入りました。
27分にいわきFCの黒宮が左翼からロングシュート、GK西岡がキャッチ。
残り15分、得点差で食らいつき勝機を見出すしか勝ち目のない東京武蔵野。ここまでは筋書き通りでした。差波のようなスーパーゴールを1試合で2点望むのは難しい。あとは泥臭くゴールを狙うしかありません。
そんな場面が31分にやってきます。
差波が蹴ったコーナーキック、ゴール前でいわきFCがヘディングでクリアしますが、このこぼれ球が混戦になったところを金田が左足で押し込みゴールイン。太田レフェリーの腕はセンターサークルを指していました。ゴールインが認められ2-1と東京武蔵野が逆転しました。
35分、劣勢のいわきFC田村雄三監督が動きます。DF田中をウィズレー・ロドリゲス(ブラジル)に、FW岩渕を片山(東海大翔洋)に2枚替え。最後まで攻撃姿勢を崩しません。
44分、いわきFCに最後のチャンスがやってきます。右からの横パスを受けた前田が中央からシュートしますが、大きく上に外れました。この辺り東京武蔵野の池上監督が言う、
「JFLのレベルでは、なかなかシュートが枠に飛ばない」というやつかもしれません。
いわきFCは、終盤パワープレーに入ったのが裏目に出たようです。それを想定した東京武蔵野のディフェンスも見事でした。
アディショナルタイム表示は「3分」。ところがいわきFCに負傷者が出て「4分」に変更されました。
45+4分、東京武蔵野の池上監督は3枚目の交代カードを切りました。FW後藤を小林(流経大柏)に交代、これは戦術的な交代というより時間稼ぎでしょう。
アディショナルタイム4分33秒、タイムアップの笛が鳴りました。東京武蔵野、見事な会心の勝利でした。

今季初めて両チームの監督が参加して記者会見が行われました。
いわきFCの田村監督は、
「相手がどんな陣形でもウチのサッカーをやるだけという姿勢で戦った。が、東京武蔵野は5バックでブロックを作ってディフェンシブなサッカーをやってきた。うちも守り重視で行けばよかったのかもしれなかったが、これもサッカーだと思う。たくさんのサポーターの方も来ていただいたのに勝てなくて申し訳ないと思う。帰って、スポンサーさんたちに、試合の結果をどう説明したら良いか、よくわからない試合でした」と実力が出せずに憤懣やるかたなし、といった感じでした。
一方の東京武蔵野の池上監督は、
「準備の段階でセンターバックの選手が使えないことがわかり、前の選手や本来ボランチの選手をCBに使った。最近、先手を取られてズルズルやられているので、まずは守りから入ろうと、3バックでMF両翼を下げてブロックを作り、失点を避けたかった。PKで先制されたが、差波のFK直接ゴールが決まり、いけると思った。決勝点はウチらしい泥臭いゴールだったが、勝ち切れてよかった」と満面の笑みで答えました。
「白髭さん、なんかありますか?」と水を向けられたので。
「監督の腕のみせ所のような試合でしたね」と言うと、
「まあ、仕方がなくてサッカーのやり方を変えたんですが、結果が出てよかったです。天皇杯の3回戦は、相手が調子が出ていない筑波大と言っても現在の大学リーグはレベルが高いんで、今日みたいな試合になると思います。そのあとの、ホームでの2連戦、マルヤス岡崎と奈良クラブとの試合も何とか勝点6が取れるように頑張ります」と答えました。
ようやく池上監督のサッカーが出来て、これからの戦いに弾みがついたと思います。

公式記録をピックアップして武蔵野陸上競技場を後にしました。
早稲田ア女vs.大東文化大女子の試合は、すでに終わっていましたし、関東大学アイスホッケーリーグ戦は取材ができないので、東伏見のマックでお茶してから買い物をし、5時30分ごろ帰宅。

夜は、のんびり過ごしたスポーツ三昧でした。
<了>

[結果]
東京武蔵野シティFC 2-1 いわきFC(前半1-1)

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