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全国高校総体サッカー競技2回戦を取材。

奈良県で開催中の全国高校総体サッカー競技会を取材しています。

今日は2回戦。午前6時30分に朝食、7時20分には出発。近鉄奈良駅から後醍醐天皇が逃れた南都・吉野の近く、大淀町の平畑運動公園サッカー場をめざします。西大寺、橿原神宮前で乗り換え近鉄吉の線の下市口下車。タクシーで山野上のグラウンドに向います。
ここは25年前の奈良国体でも会場になった由緒あるところ。大淀町は、奈良県内でもサッカーの街として盛んな事で有名なところです。こういうグラウンドが整備され続けていることは、まさに「サッカーレジェンド」ですね。
第1試合は、昨年ベスト4でシードされた熊本県の大津vs.1回戦で大阪桐蔭を3-0で破り2回戦に進出してきた国見(長崎県)の九州対決になりました。

試合前に旧知の大津・平岡監督に御挨拶にいきますと、
「うちは今日取材しとかないとできなくなりますよ」と冗談をかまされました。帝京の恩師・古沼先生もぴったり寄り添っておられます。
視察員席には、国見OBで高校サッカーで活躍した中口雅史さん(現SAGAWA SHIGA監督)も母校の応援に来ていました。

大津のスタメンは。GK藤嶋(3)。DF中村(3)、右近(3)、古賀(3)、車屋(2)。MFボランチ谷口、右翼が松本(3)、左翼が岩﨑(3)、トップ下左が澤田、右が藤崎(3)。FW坂田(3)。4:1:2:2:1の布陣です。
対する国見の先発は、GK西牧(3)。DF大野(2)、田中(2)、福田(3)、布志木(3)。MF西本(3)、長野(3)のダブルボランチ、センターに野地(3)、右翼が須郷(3)、左翼が陣川(3)。FW井福(3)。4:2:1:21の布陣です。

午前10時に国見キックオフで試合開始。
強豪同士のがっぷり四つの対戦でしたが、国見がやや優勢。しかし、フィニッシュまで行きません。
14分フリーキックからチャンスを掴んだ大津は、岩崎のフリーキックを谷口がヘディングシュート。右に外します。20分には澤田のの左からのクロスを谷口がシュート。国見GK西牧がセーブします。
25分、右サイドを藤崎がドリブルで突破、国見DFを翻弄しますが、これもGK西牧が阻止します。
国見は33分、西本がフリーキックを左サイドの布志木にパス。ドリブルで左を切り裂いた後クロス、井福がヘディングシュート。惜しくも上に外れます。
このままスコアレスでハーフタイムに入るかと思われたロスタイム35分、大津は中村が蹴ったコーナキックがゴール前の混戦になり国見GK西牧がフォローできずゴールイン(公式記録はオウンゴール)。前半ぎりぎりに大津はラッキーな先制ゴールをゲットしました。

後半開始から、大津の平岡監督は、前半に国見のセンター野地をフリーにしすぎて対応しきれなかったということで松本をボランチに下げてダブルボランチに。4:2:3:1にシフトチェンジしました。
こうしたところ両サイドのフリースペースにボールが入りだし、右の藤崎、左の岩崎が機能しだしました。まず後半1分、カウンターアタックから右サイドの松本にボールが出てドリブル突破、速いクロスを中央の坂田がスルー、左に詰めたノーマークの澤田がシュート。2点目のゴールを決めました。
5分には古賀のスルーに坂田が反応。坂田がゴール。6分には中央の車屋が左の澤田にパス。澤田はドリブルで中央に切れ込みシュート、4-0に。
まさに畳み込むような大津のゴールラッシュ。さしもの国見も呆然としておりました。
13分、国見ベンチが手を打ちます。MF長野を東矢(2)に交替。
19分、大津もMF岩崎を大塚(3)に交替。ボランチに入れて松本をトップに上げ2トップとします。
22分、国見もMF陣川を井上2)に交替。なんとか突破口を探そうと必死です。

24分、大津が国見の息の根を止めます。右サイドの松本がスルー、左から中央に走った坂田が抜け出して見事にシュートを決め5点目をゲット。勝負ありました。

直後、大津はMF澤田を魚野(3)に交替。27分にはFW坂田を若杉(1)に交替。若杉は、元々陸上競技短距離の選手で全中で熊本トップの選手とか。速いはずです。「ようやくボールが蹴られるようになったので使ってみました」と平岡監督。
25分にはMF澤田を岩崎(3)に交替。試合の最後まで失点をしないよう、選手交替を繰り返す慎重さ。アデショナルタイム2分45秒で吉田哲朗レフェリーはタイムアップの笛を吹きました。お互いにイエローカードが1枚ずつ(国見の大町、大津の谷口)。激しい試合でしたが、フェアな両チームでした。

第2試合は、1回戦で香川西を2-1で破った宮城県工vs.新潟西を4-2で破った立正大淞南(島根県)の対戦。この勝者と対戦する大津の平岡監督が「じっくり見させていただきます」とスタンドで観戦。
宮城県立工のスタメンは、GK須永(3)。DF菊地(3)、千葉(3)、廣瀬(3)、重田(3).。MF相澤(3)、小笠原(1)のダブルボランチ、右翼が小池(3)、左翼が小野(3)。FW鎌田(3)、小野寺(3)。中盤ボックスの4:4:2の布陣です。
対する立正大淞南の先発は、GK秋山(3)。DF中村(2)、松田(3)、松本(3)、松富(3)。MF河野(3)、徳永(2)のダブルボランチ、右翼が渡辺(3)、左翼が川上(3)。FW松田(3)、小田(2)。こちらも中盤ボックスの4:4:2の布陣です。

先にペースを掴んだのは立正大湘南でした。14分には徳永がセンターライン付近からドリブル。宮城県工GK須永の上を抜くループシュートを放ちますが、クロスバーに阻まれます。29分には小田がバイタルエリアからシュート、宮城県工DFの跳ね返りを徳永がシュートしますが、GK徳永がセーブ、事なきを得ます。
しかし、立正大湘南は攻撃の手を緩めず、31分に右サイドから松本がシュート、GK徳永のリバウンドを渡辺がゴール右に流し込み先制します。
そして1分後にも、畳み掛けるように右サイドから小田がシュート。右ポストに当たってゴールイン。見事な連続攻撃で試合の主導権を握りました。
そのままアデショナルタイム44秒でハーフタイムに入ります。

気温はジリジリと上がり、日差しは強くなる一方。気象庁は近畿地方の梅雨空けも発表(史上最も遅いそうです)したようです。
後半開始から宮城県工が先に動きます。オフェンシブハーフの二人、小池を三浦(2)に、小野を山田(2)に交替します。これで宮城県工の両サイドが活性化します。
開始早々の4分、右サイドの小野がサイドを切り裂きセンタリング、後半から入った山田がシュートを決めて1点差に追いつきます。
高校サッカーに限らず、2-0というスコアは曲者です。負けている方が1点返すと一気に試合は逆転ムードになってしまします。
立正大湘南も14分にFW小田を福島(2)に、MF渡辺を加藤(2)に交替。宮城県工もMF小笠原を近野(3)に交替して流れを変えようと必死です。
16分には三浦のシュートが左ポストに阻まれ宮城県工が同点機を失います。
31分、宮城県工は最後の交替カードを切りました。DF重田を佐々木(3)に交替。
何度もチャンスを迎えますが、立正大湘南も必死のディフェンス。ロスタイムの36分、疲れたMF徳永を竹内に交替。逃げ切りに入ります。
アデショナルタイムは飲水タイム(約1分)を除いて2分49秒、赤坂修レフェリーがタイムアップの笛を吹きました。両チームとも力を出しきった好試合。立正大湘南の試合巧者ぶりが目立ちました。

他会場では、前回優勝の流通経済大柏千葉県第2代表)が0-5で久御山(京都府)に完敗。第1シードの習志野(千葉県第1代表)も0-2で岐阜工に敗れる波乱。強豪同士の対戦になった前橋育英(群馬県)vs.清水商(静岡県)も4-1の大差で前橋育英が勝ったようです。
地元・奈良県の一条(第1代表)と奈良育英(第2代表)は3回戦に進みました。やはり地元が勝ち進まないと大会は盛り上がりません。

他のスタッフが車で迎えに来てくれて午後4時30分にはホテルに帰りました。
観光にも出かけず、夕食のミーティングのみ参加。体力を温存しました。

明日の3回戦は、上野公園多目的グラウンドで米子北(鳥取県)vs.久御山、立正大湘南vs,大津を取材予定です。

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