レバークーゼンで日本女子vs.メキシコ女子戦を取材。
今日から７月。ドイツに渡ってから１週間が経ちました。
朝、起きるのが辛くなってきました。
ドイツは曇り。朝雨が降った模様。ドイツ版「雨が私を眠らせる」。
人のお宅でグダグダしている訳に行かず。シャワーを浴びて目を醒まし、午後8時30分過ぎに朝食会場に。ドイツでは珍しい生卵かけご飯に納豆の朝食。嬉しい……。
11時まで自室で作業。
今日もアムゼシュテルンまで散策。そこからトラムに乗車。ティピカルなドイツの街路風景。オーバーカッセルが大好きです。
今日はデュッセルドルフの中央駅の書店、朝日新聞が売り切れ。11時58分発のRGでレバークーゼン・ミットを目指します。
ミット駅からシュタディオンまで歩こうかと思いましたが、待ち受けていたボランティアのおじさんが、
「メディアシャトルだ。乗ってください」と言ってくれたので、きょうもメディアシャトルカーにのりました。今日は「キア」のワンボックスカーでした。
今日もドイツは肌寒い気候。
今回の女子ワールドカップ、オフィシャル・ファンショップでしか公式マークの付いた商品は売っていない。ここのアリーナのファンショップは充実しているので顔を出してみると、長袖のヨットパーカーなど売っているので思わず買ってしましました。胸に日の丸がついているのですが、別に私は右翼ではありません。35ユーロだから約4800円、早速着込んで記者席へ。
日本女子のスターティングラインアップは、GK海堀（ラガッツア高槻）。DF近賀（湘南学院）、岩清水（日テレベレーザ）、熊谷（常磐木学園）、鮫島（常磐木学園）。MF澤（読売ベレーザ）、阪口（ラガッツァ高槻）のダブルボランチ、右翼が大野（日テレベレーザ）、左翼が宮間（岡山湯郷ベーレ）。FW安藤（宇都宮女子）、永里（日テレベレーザ）。中盤ボックスの4:4:2の布陣です。（カッコ）内はユース年代の所属先。
対するメキシコの先発は、GKサンチアゴ。DFヴィンティ、ガルシア、ガルシアメンデス、サウセード。MFランヘルがアンカー、マイヨール、ガルサ、ペレス、オカンポがフラット4。FWドミンゲス。4:1:4:1の布陣です。
ペデルセン主審（NOR）の笛で午後３時ちょうどに日本のキックオフで試合開始。
開始早々から日本が好調でした。勝ち点1で後がないメキシコ。かなり前がかりで攻勢に出てきましたが、それが日本に攻めるスペースを与えてくれました。
前半13分、左サイドの宮間のフリーキックに澤が走り込んでヘディングシュート。これで澤は男子の釜本邦茂氏を抜き57ゴールで歴代日本代表の通算得点１位に。1-0。
15分、畳み込む様に永里が右に上がった大野にスルー、大野が決めて2-0。
39分には宮間の蹴ったコーナーキックに澤がニアに飛び込んで3点目。ほぼ勝負を決めました。
アデショナルタイム7秒、前半が終了します。
後半、メキシコは頭からMFラッセルをメルカードに交替。反撃に出ますが、５分のマイヨールのシュートをGK海堀がセーブ。
日本も攻勢に出ます。
10分、近賀がシュート、右に外れます。
11分、永里シュート、右ポストに阻まれます。
12分、宮間の蹴ったコーナーキックはクロスバーに当たります。
17分、メキシコはワントップのドミンゲスをロブレラに交替。マイヨールとオカンポの2トップにシステムチェンジ。
23分、日本は2枚替え。大野を川澄（大和シルフィールド）に。安藤を岩渕（日テレベレーザ）に交替。
34分、MFペレスをノヨラに交替。3枚目のカードを使い切りました。
35分、近賀と岩渕が右サイドをパス交換、ワンツーリターンで抜け出た近賀がクロス、澤がファーに飛び込みハットトリック。4-0と試合を決めました。
38分、その澤がお役御免。宇津木（日テレベレーザ）と交替してベンチに下がります。
アデショナルタイム2分12秒。２連勝で日本女子、決勝トーナメント進出を決めました。
今日の試合展開を見ていても、日本女子は最強です。
まあ、それを信じてドイツまで取材に来ているのですが、多くの方は、
「どうせ一部のマスコミが騒いでいるだけで、世界にはかなわないさ」と思われている事と思います。しかし、このチームはベテラン澤から新人18歳の岩渕まで年齢配分も良く、永里や安藤といった海外クラブで活躍しているメンバーも多士済々。FIFAランキングも4位。組み分けにも恵まれ（FIFAランキングが4位だから当然か）今回は本当に優勝のチャンスです。それを理解して欲しいと思います。どうもテレビも新聞も懐疑的な報道が多いような気がしますが、日本女子代表の株は急上昇しております。
プレスセンターで第2試合のニュージーランドvs.イングランド戦を観戦。ニュージーランドが先制します。この試合、引き分けなら日本女子のグループ1位抜けが決まってしまうため、ちょっと真剣に見ています。
後半、イングランドが1点を返し、このまま引き分けに終わればグループ最終戦に日本がイングランドに敗れても日本の１位抜けが決定します。イングランドは、もうパワープレーの連続。ニュージーランドもここで負ければアウフビーダーゼン（さようなら）。必死の攻守を見せます。失礼ながら、こんな試合で興奮するとは思いませんでした。これも、またワールドカップですね。
でも最後の10分にイングランドが1点を決めて2-1と逆転、1位抜けはアウグスブルグのイングランドvs,日本の直接対決に委ねられることになりなした。ただし今日の時点で日本の勝ち点は6。イングランドは4。つまりイングランドは日本に勝たなければ勝ち点で日本を上回ることができません。日本は引き分けでも1位抜けの優位は変りませんが、勝負は水物ですからね。油断はなりません。
バイアレナからは、メディアシャトルでミット駅まで送ってもらい超満員の準急でデュッセルドルフに出て、トラム、バスに乗り継いでマツイさん宅まで戻ってきました。今日は10時前に帰宅できました。
ステイ先の方々が明日早いので、ともに祝杯を挙げられなかったのは残念ですが、一人自室で2連勝を祝い祝杯。だって日本代表が2連勝でベスト8なんて、たぶん私の残り少ない人生では二度とないかもしれないですから。マツイさんからの差し入れの肴が嬉しかった！
明日は再びハイデルベルグ近くのジンスハイムでアメリカvs.コロンビア戦を取材する予定のスポーツ三昧です。ワールドカップ特有の厳しい取材になりそうです。
<了＞
[結果]
日本女子 4-0 メキシコ女子（前半3-0）
ニュージーランド女子 1-2 イングランド（前半1-0）
朝、起きるのが辛くなってきました。
ドイツは曇り。朝雨が降った模様。ドイツ版「雨が私を眠らせる」。
人のお宅でグダグダしている訳に行かず。シャワーを浴びて目を醒まし、午後8時30分過ぎに朝食会場に。ドイツでは珍しい生卵かけご飯に納豆の朝食。嬉しい……。
11時まで自室で作業。
今日もアムゼシュテルンまで散策。そこからトラムに乗車。ティピカルなドイツの街路風景。オーバーカッセルが大好きです。
今日はデュッセルドルフの中央駅の書店、朝日新聞が売り切れ。11時58分発のRGでレバークーゼン・ミットを目指します。
ミット駅からシュタディオンまで歩こうかと思いましたが、待ち受けていたボランティアのおじさんが、
「メディアシャトルだ。乗ってください」と言ってくれたので、きょうもメディアシャトルカーにのりました。今日は「キア」のワンボックスカーでした。
今日もドイツは肌寒い気候。
今回の女子ワールドカップ、オフィシャル・ファンショップでしか公式マークの付いた商品は売っていない。ここのアリーナのファンショップは充実しているので顔を出してみると、長袖のヨットパーカーなど売っているので思わず買ってしましました。胸に日の丸がついているのですが、別に私は右翼ではありません。35ユーロだから約4800円、早速着込んで記者席へ。
日本女子のスターティングラインアップは、GK海堀（ラガッツア高槻）。DF近賀（湘南学院）、岩清水（日テレベレーザ）、熊谷（常磐木学園）、鮫島（常磐木学園）。MF澤（読売ベレーザ）、阪口（ラガッツァ高槻）のダブルボランチ、右翼が大野（日テレベレーザ）、左翼が宮間（岡山湯郷ベーレ）。FW安藤（宇都宮女子）、永里（日テレベレーザ）。中盤ボックスの4:4:2の布陣です。（カッコ）内はユース年代の所属先。
対するメキシコの先発は、GKサンチアゴ。DFヴィンティ、ガルシア、ガルシアメンデス、サウセード。MFランヘルがアンカー、マイヨール、ガルサ、ペレス、オカンポがフラット4。FWドミンゲス。4:1:4:1の布陣です。
ペデルセン主審（NOR）の笛で午後３時ちょうどに日本のキックオフで試合開始。
開始早々から日本が好調でした。勝ち点1で後がないメキシコ。かなり前がかりで攻勢に出てきましたが、それが日本に攻めるスペースを与えてくれました。
前半13分、左サイドの宮間のフリーキックに澤が走り込んでヘディングシュート。これで澤は男子の釜本邦茂氏を抜き57ゴールで歴代日本代表の通算得点１位に。1-0。
15分、畳み込む様に永里が右に上がった大野にスルー、大野が決めて2-0。
39分には宮間の蹴ったコーナーキックに澤がニアに飛び込んで3点目。ほぼ勝負を決めました。
アデショナルタイム7秒、前半が終了します。
後半、メキシコは頭からMFラッセルをメルカードに交替。反撃に出ますが、５分のマイヨールのシュートをGK海堀がセーブ。
日本も攻勢に出ます。
10分、近賀がシュート、右に外れます。
11分、永里シュート、右ポストに阻まれます。
12分、宮間の蹴ったコーナーキックはクロスバーに当たります。
17分、メキシコはワントップのドミンゲスをロブレラに交替。マイヨールとオカンポの2トップにシステムチェンジ。
23分、日本は2枚替え。大野を川澄（大和シルフィールド）に。安藤を岩渕（日テレベレーザ）に交替。
34分、MFペレスをノヨラに交替。3枚目のカードを使い切りました。
35分、近賀と岩渕が右サイドをパス交換、ワンツーリターンで抜け出た近賀がクロス、澤がファーに飛び込みハットトリック。4-0と試合を決めました。
38分、その澤がお役御免。宇津木（日テレベレーザ）と交替してベンチに下がります。
アデショナルタイム2分12秒。２連勝で日本女子、決勝トーナメント進出を決めました。
今日の試合展開を見ていても、日本女子は最強です。
まあ、それを信じてドイツまで取材に来ているのですが、多くの方は、
「どうせ一部のマスコミが騒いでいるだけで、世界にはかなわないさ」と思われている事と思います。しかし、このチームはベテラン澤から新人18歳の岩渕まで年齢配分も良く、永里や安藤といった海外クラブで活躍しているメンバーも多士済々。FIFAランキングも4位。組み分けにも恵まれ（FIFAランキングが4位だから当然か）今回は本当に優勝のチャンスです。それを理解して欲しいと思います。どうもテレビも新聞も懐疑的な報道が多いような気がしますが、日本女子代表の株は急上昇しております。
プレスセンターで第2試合のニュージーランドvs.イングランド戦を観戦。ニュージーランドが先制します。この試合、引き分けなら日本女子のグループ1位抜けが決まってしまうため、ちょっと真剣に見ています。
後半、イングランドが1点を返し、このまま引き分けに終わればグループ最終戦に日本がイングランドに敗れても日本の１位抜けが決定します。イングランドは、もうパワープレーの連続。ニュージーランドもここで負ければアウフビーダーゼン（さようなら）。必死の攻守を見せます。失礼ながら、こんな試合で興奮するとは思いませんでした。これも、またワールドカップですね。
でも最後の10分にイングランドが1点を決めて2-1と逆転、1位抜けはアウグスブルグのイングランドvs,日本の直接対決に委ねられることになりなした。ただし今日の時点で日本の勝ち点は6。イングランドは4。つまりイングランドは日本に勝たなければ勝ち点で日本を上回ることができません。日本は引き分けでも1位抜けの優位は変りませんが、勝負は水物ですからね。油断はなりません。
バイアレナからは、メディアシャトルでミット駅まで送ってもらい超満員の準急でデュッセルドルフに出て、トラム、バスに乗り継いでマツイさん宅まで戻ってきました。今日は10時前に帰宅できました。
ステイ先の方々が明日早いので、ともに祝杯を挙げられなかったのは残念ですが、一人自室で2連勝を祝い祝杯。だって日本代表が2連勝でベスト8なんて、たぶん私の残り少ない人生では二度とないかもしれないですから。マツイさんからの差し入れの肴が嬉しかった！
明日は再びハイデルベルグ近くのジンスハイムでアメリカvs.コロンビア戦を取材する予定のスポーツ三昧です。ワールドカップ特有の厳しい取材になりそうです。
<了＞
[結果]
日本女子 4-0 メキシコ女子（前半3-0）
ニュージーランド女子 1-2 イングランド（前半1-0）
2011-07-01 00:43
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連日お疲れ様です。
日本のＮＨＫは気合が入ってます。生中継ですもん。ニュースでもしっかり取り上げてくれてます。ＣＳのFUJIは録画放送です。。。
次のイングランド（まだなでしこ勝利なし）に勝って準々決勝に行きたいところですネ！こちらは今日FC東京vs鳥取＠味スタに行きます！
by 蹴球亭 (2011-07-02 13:58)
蹴球亭さま、コメントありがとうございます。
NHK-BSは、早野凡平、川上直子がCMで大名行列のように歩いておりますよ。わたしたちの視聴料のおかげで。まあ、しっかり伝えてくれているなら、許しましょう。その次はCSのフジかな。どうしてテレビって、ああなんでしょうね。
イングランドとは引き分けでもOKなので、いろいろ試して欲しいですね。そんな余湯はないか？
FC東京、ルーカスを復帰させるようですね。これで急上昇してくれると良いのですが。得点力不足は、深刻ですからね、健闘を期待します。
by スポーツ三昧 (2011-07-02 14:16)