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サッカー日本女子代表vs.アメリカ女子代表戦を仙台で取材。

春の嵐はなんとか収まりました。

今日から4月。3カ月が嵐のように過ぎ去りました。
昨日、日本高校サッカー選抜チームはドイツへ移動しています。
わたしも「青春18きっぷ」で仙台に移動します。

東伏見7:59→上石神井→高田馬場→池袋8:31→赤羽8:43→宇都宮10:37→黒磯11:32→郡山12:43→福島14:00→15:36仙台と各駅停車を乗り継ぎました。
宇都宮の売店で朝飯を買い、福島の30分のインターバルで昼食をかきこみ、午後4時過ぎにチェックイン。5時にユアスタに地下鉄で向います。

ユアテックススタジアムは5年ほど前にラグビーの早稲田vs.筑波戦で来た事があります。
こじんまりしたなかなか素晴らしいスタジアム。
メディアルルームに1席、観覧席記者席は、指定席でした。JFA広報からお返事FAXが来なかったので心配していたのですが、まったく問題ありません。

キックオフ45分前にメンバー発表。
ここのところ対アメリカ戦1勝ち1分け(PK方式で勝ち扱い)の日本女子代表のスターティングラインアップは、GK海堀(FC高槻スペランツァ)。DF近賀(湘南学院)、熊谷(常磐木学園)、矢野(湘南学院)、鮫島(常磐木学園)。MF田中(常磐木学園)、阪口(FC高槻スペランツァ)ダブルボランチ、右翼が大野(NTVメニーナ)、左翼が平間(NTVメニーナ)。FW川澄(大和シルフィールド)、永里優季(日テレメニーナ)。中盤ボックスの4:4:2の布陣です。(括弧内)はユース年代の所属先。
対するFIFA世界ランキング1位のアメリカの先発は、GKソロ。DFオハラ、ルンベルト、ランボーン、ビューラー>ボックス、ロイドのダブルボランチ、右翼がオライリー、左翼がチェニー。FWモーガン、ワンバック。中盤ボックスの4:4:2の布陣です。

アメリカ合衆国国歌のデュエット、日本国歌の吹奏楽演奏。そして1分間の黙祷のあと、7時34分に日本女子キックオフで試合開始。
前半は完全に日本女子が主導権を握りました。昨年のワールドカップ決勝までの苦戦が嘘の様に日本が
押しまくります。
11分、宮間がオープニングシュート。
15分にアメリカはチュニーのコーナーキックを得意のヘディングシュートに持って行きますが、これはGK海堀がキャッチ。
逆に23分、宮間がショートコーナー、川澄が左45度からシュートを放ちますが右にそれます。
27分には阪口がバイタルエリアからシュートを放ちますが左に外れます。しかし、遠目からシュートを積極的に狙うためアメリカはDFラインを高く保てません。この積極的な姿勢を日本男子代表、FC東京も見習って欲しい者です。
そして32分、日本女子に先制点が生まれます。熊谷のフィードを川澄がスルー、これに反応した右サイドの近賀がクロス、これをアメリカDFがクリア、ソロがセーブしようとしますが、リバウンドが近賀の前に。近賀が落ち着いて決めました。1-0。
アデショナルタイム1分5秒。李媢レフェリー(中国)がハーフタイムを宣します。

後半に入ると、1点負けているアメリカがアグレッシブになり、日本ゴールに襲いかかります。
4分、ロイドがフリーキックで直接ゴールを狙いますが、これは上へ。アメリカに宮間がいなくて助かります。
日本は、いつもの正確性が今一つ。時々とんでもないターンオーバーがあるのですが、アメリカの大ざっぱなプレーに助けられます。
16分、FW永里を安藤(宇都宮女子)に交替。
日本は淡々とサッカーを続け逆襲を狙います。17分、宮間のスルーを受けた川澄がシュート、左に外れます。
アメリカはスピードに乗った迫力ある根檄を見せます。19分にオハラが26分にはモーガンが大チャンスを上に外します。
24分、DF鮫島を有吉(神村学園)に交替。
27分、CB矢野のミスで大ピンチの日本女子。ロイドのシュートはGK海堀の正面。ほんと助かります。
しかし、その1分後、ついにアメリカが日本ゴールをこじ開けます。ルベルベット、ワンバックと繋ぎボックスがビューラーへ。日本DFがクリアしますがモーガンの前にこぼれ、モーガンが難なく決めました。アシスタントレフェリーはオフサイドとして旗を上げていましたが李レフェリーは協議の結果アメリカのゴールを認めました。1-1。
29分、アメリカはMFボックスをヒースに交替。37分にはMFオライリーをロドリゲスに、FWモーガンをルルーに交替。
日本も41分に2枚替え。MF田中を宇津木(日テレメニーナ)に、MF大野を菅澤(JFAアカデミー福島)をピッチに送ります。
メンバー交替で新手が加わったのですが、コンビネーションが落ち着かなくなって攻撃のリズムが噛み合いません。前線を動き回る安藤は、かなり身体に切れがありましたが、アメリカDFを崩してもフォローがありません。彼女のスピードと周りの疲れが噛み合いませんでした。残念。
45分、日本は見山のコーナーキックをGKソロがクリア。熊谷の前に転がりますが、熊谷のシュートはゴール上に。力が入ってしまいました。
アデショナルタイム、1分18秒。李レフェリーはタイムアップを宣しました。

機材置き場のような所で行われた監督会見。寒かったです。もう底冷え。暖房器具を用意して欲しかったですね。アメリカのスンドハーゲ監督は、アウェーの地で引き分けに持ち込めた事に安堵していたようです。
「日本のようなテクニカルなチームに対抗するのは、我々もポゼッションを上げるしかない。後半は上手くいったと思う。前半は慎重に入り過ぎて日本に主導権を取られた。澤がいなくても日本は中盤に良い選手が多いので我々にとっては彼女がいてもいなくても関係ない。日本は手強いチームだ。ただ、ゴールゲッター澤がいない事は、日本にとっては大きい事ではないですか。我々は新人を入れて試している段階。ロンドンまで3カ月あまり。しっかりチームを作っていきたい」と語っていました。
佐々木監督も
「昨年のワールドカップ以来、アメリカを相手にしても我々のサッカーが出来る、互角に戦える様になったのが大きい。今日も勝利という結果は出なかったが、我々のサッカーは十分にできた。後半押し込まれたのは、我々がどうのこうのという分けではなく、1点負けているアメリカが1点を取りに来た、ということだと思います。日本も攻めていました。引き分けだったけど、面白い試合を仙台の方々に見せられたと思います。神戸のブラジル戦はアメリカと違い「個」の強いチームに対して結果を出し優勝カップを掲げるところを皆さんにお見せしたい」と語りました。

大急ぎでミックゾーンに向います。昨年のワールドカップ以来親しくなった安藤選手に逢うためです。
いつものようにゆっくり出て来てくれたので間に合いました。
「お久しぶりです」と声をかけてくれた彼女。
「けっこう身体も切れていたし、コンディションは良いんじゃないの?」
「そうですね。でも、もうちょっと長い時間ピッチに立ちたかったです」とちょっと残念そう。
「でも、今日は良かったと思う。もうちょっとでゴールに繋がるプレーもあったし」と励ますと、
「そうですか。頑張ります」と答えてくてました。

泉中央から始発の仙台地下鉄、終電が早いのでホテルで原稿を書く事に。12時になる前にホテルに帰りましたが、駅から人通りがない。
コンビニで買い物し、遅めの夕食と部屋呑みのスポーツ三昧でした。
<了>

[結果]
日本女子代表 1-1 アメリカ女子代表(前半1-0)
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