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サッカー関東女子大学リーグ第1節 早稲田大vs.武蔵丘短大戦を取材。

8月も残すところ1週間。
まだまだ残暑は続いていますが、今日から第33回関東大学女子サッカーリーグ戦が開幕しました。

自宅裏の早稲田大学東伏見グラウンドでは、早稲田大学ア式蹴球部女子vs.武蔵丘短期大学の試合があったので取材に行ってみました。

12時15分にはグラウンドに着きましたが、すでに熱心なファンが多数来ており、目的の日蔭スタンドには座れませんでした。
さっそくプログラムを買い求めましたが、昨年度より500円アップの定価1500円(税込)と値上がりしていました。表紙回りや広告ページが4色(カラー)になっていましたが、まあ昨年までの1000円では赤字になってしまうのでしょう。156ページのかなり厚いプログラムですから。
例年通り1部10チーム、2部9チーム、3部13チームの全選手の氏名、背番号、ポジション、顔写真、学年、生年月日、出身地、前所属チーム、出身高校、サッカープレー年数、身長、選抜チーム代表歴などかなりの個人情報の塊。それに関東女子リーグのプログラムのように欠番だらけの不良品ではありません。かなり役に立つと思うし、十分に1500円の価値はあると思います。
試合会場での購入のほか、関東女子大学サッカー連盟のHPからも購入可能のようです。
まあ、これで11月中旬まで楽しめそうです。

関東女子リーグ1部では10連勝中の早稲田ア女ですが、関東女子大学リーグでは2015年を最後に優勝から遠ざかっています。昨年は新興の帝京平成に1-2と敗れ優勝を譲っています。今年は何としても4年ぶり7度目の優勝を狙いたいところです。
11連覇を目指している関東女子リーグでは、直近の神奈川大、日テレ・メニーナ―に思わぬ連敗を喫し、暫定4位に(消化試合数が1試合少ないが)。よほどジョックだったようで部のHPにも日テレ・メニーナ戦の試合レポートは最近まで1か月近くアップされませんでした。その後、練習試合・定期戦などで4連勝していますが、やはり公式戦とは別物。それにどんな大会でも初戦はむつかしいものです。
対戦する武蔵丘短大は、関東女子リーグでは2部で戦っています。定期戦で慶應義塾大学ソッカー部女子に4-1で勝っている早稲田ア女。その慶応義塾ソ女は、早慶定期戦の翌々日に武蔵丘短大と戦い4-0で快勝しています。その試合を取材したスポーツ三昧ですが、その試合では武蔵丘短大は、全く元気がありませんでした。果たして今日はどうでしょうか? 早稲田ア女は、抜かりなく勝点3が欲しい試合でした。

早稲田大学ア式蹴球部女子のスターティングラインアップは、GK川端(十文字3)。DFブラフ・シャーン(スフィーダ世田谷ユース1)、小林(JEF千葉4)、中條(JFAアカデミー福島4)、源関(ASちふれエルフェン埼玉4)。MFアンカー高瀬(JEF千葉U-18・4)、右翼が阪本(大商学園3)、左翼が松本(十文字3)、トップ下が高橋(日ノ本学園1)と村上(十文字3)。FW山田(大商学園4)。4:1:4:1の布陣です。(カッコ内)はユース年代の所属先、数字は学年。松本と村上が日本ユニバーシアード代表。ここ数試合CBを守っていたブラフ・シャーンをSBに戻しました。吉とでるか凶とでるか。
対する武蔵丘短期大学の先発は、GK今村(聖和学園1)。DF有馬(宮崎日大2)、栗原(開志学園2)、一ノ瀬(明成2)、村上日(東海大熊本2)。MF後藤(前橋育英1)、富井(聖和学園2)のダブルボランチ、右翼が村上真(鎮西学院2)、左翼が小林(福井工大福井2)。FW狩野(前橋育英1)、中貝(開志学園1)。中盤ボックスの4:4:2の布陣です。慶應義塾ソ女に敗れた時と7人同じメンバーです。
トスに勝った武蔵丘短大が風上の陣地を取りました。午後1時ちょうど、坊薗真琴レフェリーの笛で早稲田ア女のキックオフで試合開始。

立ち上がりから一進一退の展開が続きます。
早稲田ア女は、DFラインからボールポゼッションしつつ両翼にボールを散らし阪本、松本がチャンスメイク。山田にボールを当てて武蔵丘短大ゴールに迫ります。
4分、早稲田ア女は左中間から源関がシュート。左に外れます。
武蔵丘短大は、中盤を省略し早めに前線にボールを入れ、トップの狩野、中貝、両翼の村上真、小林が個人技で突破を図ります。早稲田ア女は、アンカーが高瀬一人で、ここを抜けられるとDFが1対1で対処するしかなく、何度もピンチを迎えます。日テレ・メニーナに完敗を喫した際もつかれた部分。武蔵丘短大は研究していました。
5分、7分と武蔵丘短大は早稲田ゴールに迫りますが、シュートに正確性がなく得点できません。10分にも狩野がシュートしますが、早稲田ア女GK川端がキャッチ。
早稲田ア女は、村上が中盤底に下がって高瀬と2ボランチ気味に守りに入り、ようやく武蔵丘短大の攻勢を支えました。
23分、早稲田ア女がようやく反撃。自陣から村上が高橋にフィード、高橋は得意のドリブルで武蔵丘短大ゴールに迫りシュート。武蔵丘短大GK今村がなんとかセーブ、コーナーキックに逃れます。
このコーナーキック、高瀬が蹴ったボールは武蔵丘短大にクリアされますが、こぼれたボールを中條が拾って遠目からシュート、クロスバーに当たったボールは、コーナーキックの際ゴール前に詰めていた小林の前に。小林が押し込んで早稲田ア女が先制します。
直後に飲水タイム(クーリングオフが入り、両チームは木陰に入って涼を採ります。
6分近く中断の後、30分に試合再開。
35分、今度は武蔵丘短大がコーナーキックのチャンスを掴みます。中貝の蹴ったボールはファーで待つ村上真へ。村上真が頭で折り返したボールを走りこんだ狩野がヘディングシュートしますが上に外れました。
40分、早稲田ア女は左CKのチャンス、中條がヘディングシュートしますが右に外れます。
41分、武蔵丘短大がカウンターアタック。中貝がドリブルで抜け出てシュートまで行きますが、左にはずします。
アディショナルタイムは、飲水タイムがあったので「4分」表示。このままハーフタイムになると思われたのですが、45+1分に早稲田ア女は再びコーナーキックのチャンス。高瀬の蹴ったボールを小林が再びヘディングシュート。ものの見事に決まりました。2-0。
アディショナルタイム4分5秒、ハーフタイムに入ります。

前半終了間際の追加点で意気上がる早稲田ア女。ほとんど攻撃では貢献できなかったDFブラフ・シェーンに替えて復調著しい富田(作陽3)をピッチに送ります。
武蔵丘短大は、同じイレブンで後半に臨みます。

後半に入っても早稲田ア女の攻勢は続きます。特に右SBの富田が度々前線に顔を出しチャンスメイクします。
12分、山田がシュートしますが左に外れます。15分には村上がシュートまでいきますがGK今村がキャッチ。ここでダメ押しの1点が取れていれば早稲田ア女の勝利は盤石になったであろうと思われました。
ところが、思わぬところに落とし穴がありました。
18分、早稲田ア女は左サイドで思わぬパスミス。武蔵丘短大の狩野にインターセプトされ、そのままゴール前に持ち込まれGK川端と1対1。狩野は落ち着いて早稲田ゴールにボールを流し込みました。2-1と1点差に。2点差はセーフティーリードでは無い、というのはサッカーの鉄則。1点差に追いついたチームに一気に試合が傾きます。
しかし、このミス、前半から予兆はありました。源関が、全く周りを見ずにヘディングで相手にパスしてしまったり、緩い横パスを乱発したり。やはり直近の試合で18-0で勝つという緩い試合をやっているとプレーに甘さが出てしまうものです。
22分に飲水タイム。29分に試合が再開されます。
32分、早稲田ア女はMF高橋を蔵田(十文字3)に交代。右サイドの阪本、富田とのコンビ、サイドチェンジに活路を見出そうとします。
しかし、37分にも阪本のバックパスをカットされ危うい場面を作るなど、今日の早稲田ア女、どうかしていました。
44分、早稲田ア女は阪本に替えて並木(藤枝順心2)をピッチに送ります。前の選手を替えて最後まで攻める意思を見せたのですが……。
アディショナルタイムは6分。少し長めの感じ。
そんな45分+1分、中盤の守りが手薄になり、武蔵丘短大選手にドリブルへの対応が遅れ、バイタルエリアで松本がひっかけて倒してしまい武蔵丘短大はゴール正面でフリーキックを与えてしまいます。
このフリーキックを、後藤が直接狙いゴールが決まってしまします。2-2。試合は振り出しに戻ります。ここで武蔵丘短大は、ようやく選手交代。MF小林を深井(聖和学園1)に交代。
45+5分にも武蔵丘短大の田本育代監督が動きました。DF一ノ瀬を宮川(仙台育英2)に交代。
早稲田ア女は、1点を狙いに行きますが、得点は生まれず。アディショナルタイム6分2秒、タイムアップを迎えました。

早稲田ア女、負けに等しい引き分けで勝点2を失いました。しかし、力を落としている暇はありません。中3日で次戦、東京国際戦が待っています。東京国際は、初戦で東洋に2-1で勝っています。ここで勝点を落とすようだと、開幕スタートで失敗ということになり、早くも優勝は黄信号です。
なにしろ関東女子大学リーグは、1回戦総当たりなので挽回するチャンスがありません。格下チームへの取りこぼしが取り返しがつかないのです。
それにしても武蔵丘短大、1年生と2年生しかいないのに、ここまで毎年良いチームを作り、総合大学に対抗するのは立派としか言いようがありません。敬意を評したいと思います。

早稲田ア女が次戦でどんな戦い方をみせてくれるのか。怖いようであり、楽しみです。
水曜日を括目して待ちたいと思います。

3時すぎに帰宅。バスケットボールの日本vs.ドイツを見たり、バドミントンの世界選手権を見たりして過ごしました。
そんなスポーツ三昧でした。
<了>

[結果]
早稲田大学ア式蹴球部女子 2-2 武蔵丘短期大学女子(前半2-0)

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