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サッカー天皇杯1回戦、鈴鹿ポイントゲッターズvs.FC刈谷戦を取材。

昨日の失敗を糧に、日曜日というのに8時前から行動を起こします。

新川橋7:57⇨8:06名鉄名古屋。連絡改札口で近鉄に移動。近鉄8:15⇨9:12白子。
近鉄には、久しぶりに乗車。線路幅が新幹線と同じ標準軌ですから、車内がゆったりしています。
もともと近鉄は大阪から伊勢志摩が標準軌、名古屋から途中の伊勢中川までが狭軌とゲージが違っていました。名古屋から伊勢志摩や大阪方面に向かうためには、いちいち伊勢中川で乗り換えなければいけなかったのです。
ところが昭和34(1959)年に伊勢湾台風で大被害を受けたのですが、その復旧の際、社長の大英断で全線標準軌に線路を引き直し、直通運転が可能になりました。
我々は、その恩恵にあづかっているわけです。

白子で下車したものの、その先は全く道不案内。昨日の失敗もあり、今日はミスできません。駅前の鈴鹿のインフォメーションセンターで確認することに。
「駅前からC-BUSという黄色い小型バスが10時に出ます。それに乗って三重交通Gスポーツの杜鈴鹿ぐち(路線図ドットコム)というバスで降りてください。そこから歩いて15分くらいでスタジアムに着きます。催し物がある時は、スタジアムまで行くバスが出るのですが、今日の試合は無観客なので、そのバスで行くしかありません。不便なところですいません」と謝られてしまいました。
まあ、ともかくキックオフの午後1時までには着きそうです。

いやはや、バスは田園地帯を疾走、25分ほどで目標のバス停に到着。歩き出そうと思ったら、ホテルの送迎バスが、「グラウンドまで行くなら乗って行ってください」と親切に声をかけてくださり、送ってくださりました。多分、かなりの距離があったし、道不案内のものにとっては不安だったでしょう。
ともかく11時前にはスタジアムに着いてしまいました。
いくらなんでも1時間以上前に受付は空いていないでしょう。グラウンドには、メインスタジアムのほか4面のサッカーピッチ、5面のテニスコート、屋内プールなどコンパクトに配置されていました。今年の秋の国体の会場になっている立派な施設です。
私はサブピッチで女子サッカーの試合をやっていたので時間つぶしに眺めていたのですが、
「無観客試合なのでグラウンドから出てください」と関係者から言われました。まあ、特にこの試合を見ているわけでもないので退去しましたが、感染対策もここまで来たか、という感じです。

12時、スタジアム前のベンチから受付へ。
て指の消毒、検温を済ませ所属・氏名を告げたらADカードとプログラムを無料(!)で手渡してくださいました。チェックシートに必要事項を書き込み提出、試合のメンバー表を受け取り、階上の記者席に向かいました。
2人用の「メディア席」というのがあったので、そこに着席。記者は、私と共同通信(天皇杯の主催団体)の津支局の女性が一人だけでしたが、その記者さんは記者席には着席せず、記者席は私一人。でも、さすがに記者席を用意してくれるのは、ありがたい。
このスタジアムも、バブル期に造られた立派なメインスタンドと芝生席のバックスタンド、ゴール裏席、電光掲示板まで付属しています。ピッチはラグビーのインゴールも計算に入れて広々としています。芝生の状態は良好でした。

JFL同士の対戦になりました。
鈴鹿ポイントゲッターズのスタメンは、GK岩脇(磐田U-18)。DF今井(東京学館)、川里(流経大柏)、上田(神戸U -18)、野口(高松北)。MF海口(桐蔭学園)、西村(野洲)のダブルボランチ、トップ下が田村(四日市中央工)。FW菊島(千葉国際)、遠藤(中京学院中京)、藤沢(中京学院中京)。4:3:3の布陣です。(カッコ内)はユース年代の所属先。
対するFC刈谷の先発は、GK山岡(江の川)。DF渡邊(今治東)、浅田(帝京)、長谷川(高崎経済大学付)、田中(東京ヴェルディユース)。MF内田(Honda FC)、佐藤(奈良育英)のダブルボランチ、右翼が山本(米子きた)、左翼が神谷(東海学園)。FW西原(川崎U-18)、中野(広島ユース)。中盤ボックスの4:4:2の布陣です。
かなりの強風が吹いていました。トスに勝った刈谷が風上を選択。
午後1時、若宮健治レフェリーの笛で鈴鹿がキックオフ、試合が始まります。

強風の追い風を利してキックオフ直後から刈谷が攻め込みます。
前半3分、刈谷が初めてのコーナーキック。山本が蹴ったボールはニアポストに。クリアしようとした鈴鹿DFに当たってゴールイン。意外な形で刈谷が先制しました。
刈谷は、JFLで第9節終了時点で勝点0の暫定16位。一方の鈴鹿は、好調で勝点14の5位です。刈谷の先制は意外でした。しかし、刈谷はボールポゼッションを高くし、風上もあり試合の主導権を握りました。
鈴鹿は、4:3:3の3線を保ち、DFラインとFWラインを30m以内に保ち、コンパクトに試合を進めますが、強い風に影響されていつもの強いプレッシャーがなく、刈谷に自由に攻める猶予を与えてしまいました。
互角の展開のまま、24分飲水タイムを迎えます。
飲水タイム明けに、ようやく鈴鹿の前線からのプレッシャーが強くなり、徐々に鈴鹿が試合の主導権を握り始めます。
31分、鈴鹿の川里がバイタルからシュート、左に外します。
37分、左サイドから刈谷の神谷がシュート、鈴鹿GK岩脇がキャッチ。
39分には、鈴鹿の遠藤がシュート性のアーリークロスを放ちますが、藤沢が繋いだボールに田村が僅かに及ばず刈谷GK山岡がキャッチ。事なきを得ます。
42分にも海口がシュートしますが左に外れます。
アディショナルタイムは「2分」表示。
このまま、ハーフタイムに入るかと思われた45+2分、鈴鹿の攻撃が実を結びます。川里の自陣からのフィードを受けた上田が左の田村にスルーパス。田村がバイタルエリアからシュートし同点に追いつきました。刈谷DFの一瞬の隙を突いた鈴鹿の攻撃でした。
アディショナルタイム2分7秒、ハーフタイムの笛が鳴りました。刈谷にとっては痛恨の失点で前半が終わります。シュート数は4-2と鈴鹿がリード。CK数は0-2と風上の刈谷がリード。

ハーフタイムに、鈴鹿のミテグロス・マルキネス監督が動きます。DF今井に代わって蓮沼(柏U-18)をピッチに送ります。刈谷は前半と同じイレブンで後半に臨みました。

次の1点が勝敗に大きく影響することは明らかでした。
風下に回った刈谷は、勢い前がかりで攻勢に出ます。
鈴鹿は、そこを狙っていました。
6分、中盤でボールをスチールして海口が右サイドの菊島にスルーパス。菊島が左の遠藤に絶妙のタイミングでパス。遠藤が決め切りました。後半早々に逆転に成功します。
8分にも田村がミドルシュートを放ちますが左に外れます。
9分、鈴鹿はFW藤沢に替えて佐藤(初芝橋本)を起用します。
15分、鈴鹿は右からクロス、遠藤がシュートしますが左ポストに嫌われます。
18分にも左サイドからの口がクロス、遠藤がシュートしますが、ゴールの枠には飛びません。
19分、鈴鹿はFW遠藤を川森(広島ユース)に交代。
25分、飲水タイム。
強風風上に立った鈴鹿は、前線からのプレッシャーをますます強めて、一層試合の主導権を握っていきます。
28分、刈谷の門田幸二監督が動きます。MF山本を蛭田(日大藤沢)に、FW西原を福家(香川西)に二枚替えします。
33分、鈴鹿もMF田村を橋本(星綾)に交代します。橋本は2005年の日本高校選抜のヨーロッパ遠征でご一緒した仲(彼は選手で、私は帯同記者として)です。鈴鹿にいたんですね。
33分、後半刈谷の唯一のゴールチャンスでした。左からのクロスを鈴鹿GK岩脇がセーブしますが、リバウンドを中野がヘディングシュート。これも岩脇がパンチング。同点のピンチをしのぎます。
40分、刈谷が2枚替え。MF内田を古賀(レスターシティー・ユース/ENG)に、FW中野を酒井(国見)に交代。鈴鹿もMF海口を北野(三重)に交代。
アディショナルタイム表示は「5分」。
45+2分、刈谷は5枚目の交代カードを切ります。DF田中を佐々木(柏U-18)に交代。
アディショナルタイム5分13秒、タイムアップを迎えました。
総シュート数は9-6。総CK数は3-3。刈谷の健闘が目立った試合でしたが、鈴鹿が実力を発揮して2回戦に進んだ試合でした。

試合が終わったのは3時近く。白子行きのバスは15:14発。バス停までは、どう考えても15分くらいかかります。試合後の会見や公式記録の配布はコロナ対策でできないため、大急ぎで山を下り(?)ます。
が、惜しいところで白子行き15:14分発のバスには乗れず。歩いている途中で白子方面に向かう黄色いバスが200mくらい前方に見えました。
次の白子行きは17;24。2時間もあります。仕方ない、待つか。
田んぼの真ん中の一本道です。自動車の通行も疎ら。路肩に座ってラジオで大好きな「宇賀なつみのサンデーズポスト」をFM三重(FM東京やFM愛知ではありません)で聞いていました。それが終われば大相撲千秋楽です。これは全国放送だし、日本高校選抜のヨーロッパ遠征に行った際、スイスのベリンツォーナという田舎の合宿地で聞いたこともあります(NHKの国際放送で)。
16:24発で逆方向に行く平田駅行きのバスが先に来たのでそれに乗車。近鉄の鈴鹿線経由で帰ってきました。まあ、久しぶりの日本のティピカルな田園風景の中に取り残され、ゆったりした気分になりました。白髭家父祖の地・滋賀県の杉本、あるいは昨年旅した鳥取県や島根県の過疎地を思い出しました。

近鉄の名古屋駅構内のコンビニで買い物を済ませ、名鉄に。最近、時刻表の変更があり、私の勘違いでここでも30分近くロス。今日は、アクセスに関しては、とんでもない取材でした。

東京都の今日の新規感染者は535人。愛知県は431人。大阪府の274人を大きく上回っています。そろそろ、愛知県も離れた方が良さそうですね。

そんなスポーツ三昧でした。
<了>

[結果]
鈴鹿ポイントゲッターズ 2-1 FC刈谷(前半1-1)

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