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4連休3日目。関東女子サッカーリーグ早稲田ア女vs.東洋大戦を取材。

土曜日というのに少し早めに起床します。
外は激しい雨。
雨がわたしを眠らせる、といきたいところでしたが、そうはいきません。
水、木、金と休診日だったため検診を受けられなかったドクターゴトーの診療所に9時に出向きます。
それでも休診日明けということで、長蛇の列。9時行ったのに「17番」です。
しかも、道路工事かなんかで大回りをさせられました。

一度帰宅して、「食彩の王国」を見てから出直し。その頃は、集中豪雨とでもいうべき物凄い雨でした。
自転車で診療所まで着けられないので、大回りして坂上のコインランドリーに駐輪。
検診は、3人目くらいにしていただきました。
特に特別なこともなく、今朝は飲めなかった薬の処方箋を出してもらいました。

薬局も長蛇の列。待合室には座りきれず、「密」を避けて外で待機する始末。30分近く待って薬を受け取りました。

お昼前に帰宅。
東洋大女子サッカー部のメンバーを調べたり、テレメンタリー「決断」をYouTubeで鑑賞したり。
そうしていると、早稲田ア女のマネージャーからメールが入ります。昨日、今日の試合が取材できないか、と問い合わせしておいたのです。
結局、取材は叶いませんでした。
「取材は、すべて大学広報部を通すことになっています」という木で鼻をくくったような回答でした。
まあ、新型コロナが流行していますからね。仕方がないかもしれません。
「自主独立」の大隈精神は、運動部にはないのかもしれません。
今日は、石神井川河畔のグラウンドのネット越しに試合を見るしかありません。
初めての経験です。

3時30分、そぼ降る雨の中、河畔に到着。結構、熱心なファンが100人近く集っています。
ネットを支える柱、そのネットに絡みつく蔦、日陰を作るために植えられた木などが邪魔をして、ピッチの半分ほどしか見渡せない劣悪な取材環境です。

4時少し前、臙脂色のユニフォーム早稲田ア女、白色のユニフォーム東洋大女子がピッチに現れました。
早稲田大学ア式蹴球部女子のスターティングラインアップは、GK鈴木(浦和レッズレディースユース4)。DF船木(日テレ・メニーナ2)、後藤(日テレ・東京ヴェルディメニーナ1)、井上(十文字2)、堀内(常盤木学園1)。MF村上(十文字4)、阪本(大商学園4)のダブルボランチ、左翼が蔵田(十文字VENTUS 3)、右翼が加藤(アンジュヴィオレ広島3)、トップ下が高橋(日の本学園2)。FW廣澤(ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ2)。4:2:3:1の布陣です。(カッコ内)は前所属チーム、数字は学年。早稲田ア女の福田あや新監督は、1年生2人をDFに起用する大胆な布陣。試合後に、そのあたりの心境を聞いてみたかったのですが、取材はご法度です。
対する東洋大学体育会サッカー部女子の先発は、GK今井(常盤木学園2)。DF出来村(飛鳥3)、久保(浦和レッズレディースユース4)、根間(大商学園3)。MF林(大商学園3)、常田菜(大商学園4)のダブルボランチ、右翼が北村(ジェフ千葉U-18・1)、左翼が山本(ちふれエルフェンAS埼玉まり2)。FW門脇(JFAアカデミー福島1)、塩谷(前橋育英3)、大内(常葉学園橘4)。3:4:3の布陣です。前所属チームから考えても、かなり実力があることが窺えます。

早稲田大学ご自慢の人工芝グラウンドですが、前夜からの雨で、かなり水が溜まっています。ペナルティエリア内でピタリとボールが止まってしまう水溜りも見受けられました。そんな悪条件の中、午後4時ちょうど早稲田ア女のキックオフで試合開始。
早稲田ア女は、昨年度まではボールポゼッション重視のあまり、前に早くボールを運ぶ意識が希薄でした。そのため、相手の守備陣形が整っているところをムリ攻めしたり、相手の前からのプレッシャーから凡ミスが出たりと、やや受け身のサッカーを展開していましたが、福田監督は、フロントコートに早くボールを運ぶことでアドバンテージを得ようとしています。
スタートリストではFW登録の廣澤、高橋を縦関係に置き、頻繁に前後を交代して度々東洋大DFを混乱に陥れていました。
東洋大は、下り目の早稲田ア女のエース高橋(唯一のスポーツ科学部以外のスタメンです)のマークをボランチ林に任せたため、結果的にはDFラインに吸収され4バックに近い陣形になってしまい、スタートリスト登録の石津監督の「3DFで中盤を厚く」という目論見が消えてしまいました。
開始6分、早稲田は初めてのコーナーキックのチャンス。村上があげた正確なボールを船木がヘディングシュート。東洋GK今井は好セーブを見せましたが、こぼれたところを廣澤が押し込み早稲田ア女が先制しました。
東洋は、やや引き気味の布陣。早稲田ア女の勢いに押されたのか大内がワントップで前線で体を張り、ポストになったりオープンへ走ったりとチャンスメイクしようと試みますが、早稲田ア女DF陣も巧みなカバーディフェンスを見せて得点機を作らせません。
23分、1分間の飲水タイムが設けられました。
32分、中盤でフリーになりがちな早稲田ア女の高橋がミドルシュート。GK石井がセーブします。
前半終了間際、東洋は前半唯一の絶好機を迎えます。大内が右サイドをドリブルで切り裂きクロス、中央に門脇が飛び込みますが、シュートは右にはずれました。
アディショナルタイム1分11秒、1-0と早稲田ア女リードでハーフタイムを迎えました。

前半途中から、雨が弱まり、ハーフタイムに早稲田ア女控え部員の懸命な排水作業が功を奏し、後半はボール回しがスムースになりました。特に東洋がコンディション好転の恩恵に預かったような感じがします。
両チーム、スタメンと同じイレブンで後半に入りました。
7分、早稲田ア女の加藤が右サイドからゴールに迫りシュート。GK今井がキャッチ。
9分、東洋はワンチャンスを生かします。縦パスをペナルティーエリア内で受け取った門脇が早稲田ア女DF船木のスライディングをかいくぐりシュート、同点に追いつきます。
気がつけば、前半は早稲田ア女ペースで進んでいた試合が、互角の展開になってきました。
13分、早稲田ア女もチャンスを掴みます。廣澤が右に流れてスルー、受けた高橋がシュートを放ちますがGK今井がセーブ、CKに逃れます。
このCKを蹴った村上のキックは正確です。このボールを井上がヘディングシュート、上に外れます。
19分、東洋がチャンスを迎えますが、早稲田ア女GK鈴木が好セーブ。しかしピッチがよく見えず。
21分に早稲田の福田監督が先に動きます。MF加藤を松本(十文字4)に交代します。この交代が功を奏しました。
左サイドに攻撃の起点を作った早稲田ア女、東洋DFが右サイドにスライドしたところを高橋が横パスを右に流します。右サイドでフリーになっていた松本。東洋のDF根間の対応が若干遅れたところを松本がトップスピードで縦に切れ込みペナルティエリア右45度からシュート(松本のファーストタッチでのプレーでした)。ボールは綺麗に放物線を描いてゴール左隅に吸い込まれていきました。久しぶりに見た物凄いシュート。この一連の流れだけは何者にも邪魔されず目撃することができました。2-1と早稲田ア女が勝ち越し。福田監督の切り札・松本をスーパーサブ的に起用した選手起用が当たりました。
ゴールの直後、後半の飲水タイム。24分に試合再開。
25分にも早稲田ア女は決定的なチャンスを迎えます。左サイドから蔵田がクロス、中に詰めた村上がヘディングシュートしますが、GK今井がキャッチ。事なきを得ます。
26分、東洋の石津監督も動きます。MF常田菜を佐々木(花咲徳栄3)に交代。30分にもMF山本を高岸(ちふれASエルフェン埼玉マリ3)に交代。
36分、早稲田ア女の高橋がミドルシュートを放ちますが、これは枠を外れました。
直後、東洋はワントップで頑張った大内を中谷(飛鳥2)に交代。
40分、早稲田ア女の福田監督が2枚目の交代カードを切りました、MF蔵田を三谷(十文字1)に交代。45分には高橋に代わって笠原(横須賀シーガルズJOY・1)をピッチに送ります。これでピッチ上は全員スポーツ科学部所属の学生に。福田監督は、疲れたエースを新人に替える大胆な選手起用。これまた評価できます。
45+1分、東洋に大チャンスがあったようですが、よく見えず。しかしゴールは成らず。
アディショナルタイム2分34秒、タイムアップの笛が鳴りました。
シュート数19-7、CK数13-8。早稲田ア女の優勢な試合でしたが、悪コンディションの中、開幕戦にしては好ゲームだったと思います。

レフェリー(関東女子リーグの戦票にはレフェリー名の表示がありません。これはいけません)がタイムアップの笛を吹いた瞬間、物凄い雨が降ってきました。それこそ、バケツの水をひっくり返したような降りでした。
疲れましたが、久しぶりのサッカー現場での取材、それも最悪の条件での取材でしたが、楽しかった。やはり現場はいいですね。
丘の上の生協で買い物をして6時20分に帰宅。
早めに夕食を済ませ、東京スティ最後の夜をゆっくり過ごしました。

そんなスポーツ三昧でした。

[結果]早稲田大学ア式蹴球部 2-1 東洋大学体育会サッカー部女子(前半1-0)
<了>
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みねお

こんにちは。ここ数日こちらのサイトをスルーしていたようで申し訳ございません。短期間、まさにショートステイの東京滞在お疲れ様でした。この間、東京の感染者数はみるみるうなぎのぼり、高止まり状態が日常と化しています。一方で、愛知も確実に増加しているようで、どちらに拠点を構えても感染リスクが増加していますね。国も東京都も、目立った対策も講じず、いつの間にか自己責任論にコロナを押し込めてしまったようです。これからは感染したほうが悪い!!と言われかねません。GO toで人の移動を促しておいて勝手なものです。
大学ラグビーもそろり、そろそろ始動を開始しています。プレーの特性から密になるなと言う方が難しいと思いますが、今季はボールを散らして展開ラグビー、スクラム・モール共に特別ルールがあるようで、これはこれで勝負のアヤになりそうですね(笑)。
次回上京の際にはご連絡ください。また一杯やりましょう。

by みねお (2020-07-26 16:45) 

スポーツ三昧

みねお様、コメントありがとうございます。
東京都の新規感染者数は、もはや終わっていますね。自宅待機者が1000人もいるようでは、怖くて外も歩けません。
愛知も2週間前は、新規感染者0という日もあったのに、今や100人に達しようかという多さ。もう安全とは言えません。
ラグビーのルール変更も気になりますね。リーグラグビー(セットスクラムなし)のルールに近づくのでしょうか? 先日開幕したスーパーラグビーでは変更点があまりなかったように見えましたが、どうなんでしょう。
次の上京は8月4日ですが、これまたショートスティーになりそうです。8月22日から2週間くらい東京に居るかもしれません。
by スポーツ三昧 (2020-07-27 12:27) 

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