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サッカーJFL東京武蔵野ユナイテッドFC vs.いわきFC戦を取材。

今日は1年に1度のスーパームーン(地球から月が一番近づく日)の日で、しかも皆既月食だそうです。なんと日本では24年ぶりだそうな。
そんなお月見を兼ねて味の素フィールド西が丘まで取材に行ってみました。

4月4日に予定されていたJFL第4節の試合が、東京武蔵野ユナイテッドFCに新型コロナ陽性者の選手が出て、延期になっていた試合が、ようやく今日開催されることになったのです。
Jリーグ昇格を目指すいわきFCは、ここまでモチベーションも高く9節が終わった段階で6勝2分無敗の勝点20で暫定1位です。昨年の轍を踏まぬよう(最終戦に敗れてJ3昇格の4位以内を逃す)今年こそはと快進撃を見せています。
一方の東京武蔵野ユナイテッドFCは、昨年からJ昇格の目標を失い、今季は東京ユナイテッドと合併して持ち駒は増えたが、なかなかチームの意思統一ができず。しかもコロナの影響で試合の延期、活動停止などもあって苦戦しています。ここまで0勝4分4敗と未だに勝ち星なし。そろそろ勝点が欲しいところです。
今日は、Jリーグも開催されるミッドウィークですが、あえてJFLの取材を選びました。

緊急事態宣言発令下ですが、西が丘開催で有観客試合。ただし、いわきFCのサポーターグッズを身につけた観客の入場は制限されていました。

東京武蔵野ユナイテッドFCのスターティングラインアップは、GK西岡(神戸市立科学技術)。DF中川(浜松開誠館)、高(尚志)、香西(東京ヴェルディユース)。MF日高(桐蔭学園)、金守(四日市中央工)のダブルボランチ、右翼が小幡(東京ヴェルディユース)、左翼が小野寺(修徳)、2シャドウが石原(市立船橋)、小林(流経大柏)。FW飯島(武蔵工大二)。3:4:2:1の布陣です。(カッコ内)はユース年代の所属先。
対するいわきFCの先発は、GK坂田(流経大柏)。DF小田島(東京ヴェルディユース)、奥田(徳島市立)、黒澤(流経大柏)、日高(広島観音)。MF宮本(JFAアカデミー福島)、山下(青森山田)のダブルボランチ、右翼が嵯峨(青森山田)、左翼が岩渕(遠野)。FW吉澤(武南)、古川(JEF千葉U-18)。中盤ボックスの4:4:2の布陣です。
午後6時、舟橋崇正レフェリーの笛で、いわきFCがキックオフ、試合が開始されます。

現在、暫定順位15位の東京武蔵野に対してトップを走る充実のいわき。4:4:2とバランスの良い陣形から両サイドバックが釣部の理論よろしく交互にオーバーラップしていくいわきFC。ボールポゼッションも高く試合の主導権を握ります。
14分、左サイドの日高が中に絞り宮本にパス、宮本はワンルーリターンで日高に返し、東京武蔵野のディフェンスに阻まれながらもこぼれ球を拾い岩渕に託します。岩渕のクロスをノーマクになった古川がヘディングシュート、先制します。
得点力のない東京武蔵野にとっては痛い早い時点での失点でした。
しかし、この後は主導権を握られながらも要所要所で守りを頑張りいわきに追加点を許しませんでした。
30分、遅めの飲水タイム。
34分、いわきの山下が左中間バイタルエリアからシュート。東京武蔵野GK西岡がファインセーブを見せ事なきを得ます。
37分にも日高が遠目からシュートを放ちますが上に外れます。枠に飛んでいればゴールの場面でしたが、正確性に問題があります(もっとも遠目からのシュートが決まる選手であるならばJリーグで活躍しているはずです)。
前半も飲水タイム明けあたりから東京武蔵野も中盤で連動した動きが見られるようになり、パスが繋がり始めます。これは今季初めて見た光景でした。意図したプレーが見られるようになりまいた。
41分、左サイドの香西のスルーパスを受け取った石原がクロス、飯島がヘディングシュート、これは右ポストに当たって跳ね返りますが、小林がシュート。いわきDEにブロックされますが、こぼれた球を石原がいわきゴールに押し込み同点に追いつきました。跳ね返っても跳ね返っても攻め込み粘り強い連携が実った同点ゴールでした。
アディショナルタイムは「3分」表示。
45+3分にも東京武蔵野の小野寺が左サイドからシュートしますが、これは上に外れます。
アディショナルタイムは、3分14秒にハーフタイムの笛が鳴りました。シュート数は6-7とほぼ互角でした。コーナーキック数は1-4でいわきが圧倒していますから、東京武蔵野の健闘も目立ちました。

ハーフタイムにいわきFCの田村雄三監督(帝京)が動きます。好調を噂されているバスケス・バイロン(CDウニベルシダ・カトリカ/CHI)を小田島に変えてピッチに送ります。
そろそろ月が昇ってくる時間ですが、残念ながら薄い雲が上空を覆ってきました。

前半のいわきは、リトリートしてディフェンシブな東京武蔵野に対し、サイドバックの1人を釣る部の理論でオーバーラップさせ3DF状態で攻撃しましたが、後半はバイロンと日高の両サイドバックを押し上げて2DF状態で攻め始めました。東京武蔵野はワントップの飯島だけを前線に残し、2シャドーも引き気味。MF両サイドもDFラインにリトリート。いわきは2DFで十分と思ったのでしょう。
こうなると、いわきはボールをポゼッションしながら完全に試合を試合。ハーフコートでアタック練習をしているような状態になりました。
一方の東京武蔵野も、ゾーンとマンマークの併用でしっかり守り、いわきのシュートの不味さもあってなかなか得点は許しません。
20分、東京武蔵野の池上寿之監督(広島皆実)が動きます。MF小幡を小松崎(青森山田)に、FW飯島を西山(横河武蔵野FCユース)に二枚替え。
23分、飲水タイムに。
26分、いわきの岩渕がバイタルエリアからシュート。東京武蔵野GK西岡がパンチングでコーナーキックに逃れます。
このコーナーキックから決勝点が生まれます。山下が蹴ったCKをバスケスがヘディングシュート、東京武蔵野DFがブロックしますが、リバウンドをバスケスが頭で押し込んでゴールイン。圧倒的に優勢で攻撃時間が多かったいわきが、ようやく勝ち越しました。
28分、いわきはFW吉澤を米澤に交代。直後に東京武蔵野もMF小林を米田(浦和東)に交代。
1点のアヘッドを負った東京武蔵野は、引き分けに陽築くために、どこかでリスクを負って攻めないといけませんでしたが、その余力がありません。もし、1-1のまま最後の10分間に入っていれば秘策はあったかもしれません(試合後の記者会見で池上監督が語っていました)。
しかし、最後の15分間は、大した見せ場もなく時間をロスした感じでした。
アディショナルタイム3分28秒、タイムアップの笛が鳴りました。
総シュート数7-16、総CK数は2-4。充実のいわきが勝点を23に伸ばし、単独首位に立ちました。
これまで東京武蔵野は、ディフェンスが崩壊して大量失点したり、攻撃も蹴って走るだけ、という感じでしたが、今日は一筋の光明が見られたような試合でした。次節は、試合のない東京武蔵野。この間に、チーム作りに励めば、勝てるチームになるように思えるような今日の戦いぶりでした。

ついに西が丘でスーパームーンは見られませんでした。

記者会見を取材し、公式記録を拾ってから帰路につきました。
約1時間走り、東伏見に着く頃、雲間からうっすらと月光が漏れていました。しかし、フルムーンには程遠い。次のフルムーンの皆既月食は12年後です。それまで生きていられるかな?

10時前に帰宅。
東京都の新規感染者は743人、愛知県は445人。大阪府の331人を上回っています。
夕食を軽く済ませ、床に就いたスポーツ三昧でした。
<了>

[結果]
東京武蔵野ユナイテッドFC 1-2 いわきFC(前半1-1)

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