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アジア競技大会14日目、ラグビー、バスケット、ホッケー女子決勝を取材。

アジア競技大会も残すところ3日間。
5時30分に起床。検温、血圧測定後に入浴。朝食を早々と食べ歯磨き、投薬。
その後、疲れていたので二度寝。
8時前に起きて、ホテルを8時10分に出ます。

今日も1日の最初の行事は、タクシーを捕まえてMPCのあるコンベンションセンターまで出向くこと。
10分ほどでホワイトホースが反対側車線に止まってくれましたが、怖くて片側3車線の道路を横切れない。
見るに見かねたインドネシアの若者が盲人相手のようにやさしく道を渡してくれました。
さて、そのタクシーが怪しい。
最初にメーターを倒せというと大人しくメーターを倒したものの、
「旦那、この時間でコンベンションセンターまで行くと20万はかかますよ。15万にしときますからメーターはもどしましょうや」そこで
「昨日は6万で行ったんだ。メーターが10万以上になっても10万しか払わねぇぞ」と言うと、
「分かりました。10万で手をうちましょう。その代わりに高速にも私のプリペイドカードで乗りますから」と言ってメーターの電源を切ってしまった。
結局、10番ゲートで降ろされ10万ルピア札を渡すと、
「ざまみろ、ぼってやったぜ」と言わんばかりにニヤリと笑った。

まったく疲れる国です。インドネシア。
今日の10番ゲートは頭の硬いおばさんはおらず、すんなり通してくれてシャトルバスでMPCに向かいました。

9時、MPC到着。作業。
11時16分からお隣のラグビーフィールドで女子セブンス・ラグビーの日本vs.タイ戦の取材に行ってみました。すでに日本はカザフスタンに31-21で、インドネシアに69-0で勝っています。このタイ戦に勝てば3戦全勝でプールB1位抜けです。
タイとラグビーといえば、1998年のバンコク・アジア競技大会で7人制は勝てたものの15人制(当時はこちらが主流でした)で韓国に完敗。平尾誠二さんがプレーイングマネージャーをやっていたころですが、取材にいってがっかりした記憶があります。
タイも軍隊を中心にラグビーはプレーされているようです。それなりに強かったが、今日は日本が前半0-7、後半19-0、合計26-0で完勝しました。これで文句なしで1位抜け。プールA4位と準々決勝を戦うことになりました。
MPCに帰ってきてしばらく、メディアランチ。今日のメニューは、鶏肉のフリッタ、コールスルー、香辛料の利いたドライカレーでした。
明日帰国する牧野カメラマンと少し話してGKBアストリア体育館へ。バスケットボール男子7位決定線、日本vs.インドネシア戦を取材します。ジャパン・エイトの最終戦です。
12時30分にチップオフ。
両チームともシュートの確立が悪く、なかなかバスケットボール本来の醍醐味が感じられません。フラストレーションの溜まる展開でした。第1クゥオーターは21-20と日本が1点リード。
第2クォーターも得点が伸びず39-34で前半を終了します。

ハーフタイムにはJKT48のパフォーマンスがありました。この前よりは少しは切れてたかな。
インドネシアの試合なので、もっと地元のサポーターが体育館に詰めかけると思ったのですが、それほどでもありません。やはりバドミントンのようには観客席は埋まりません。

後半に入ると、インドネシアのプレッシャーが弱まったのか、日本の3点シュートが決まりだします。特に辻直人(川崎ブレイブサンダーズ)が好調、14本打って8本決めました。その他、中村(法政大学)、ベンドラメ、熊谷(大阪えべっさ)も40%の確立で3点シュートを決め。ここでインドネシアの息の根を止める形となりました。
ファイナルスコアは84-66。なんとか最終戦だけは買って終わりたいという願いは叶いました。
この試合とは関係ありませんが、日本のネットニュースで京都ハンナリーズに所属するBリーガーが窃盗で逮捕されたというニュースを見ました。デート中に彼女の財布から5000円をくすね、他の犯行の内偵中だった警察に逮捕されたというのです。バスケットボールのプロ化は、生活のすべてをバスケットボールにだけ捧げられるという環境を作るものではなかったのか? もう情けなくなります。前回の買春で大きくイメージを崩したバスケットボール。立ち直れるのでしょうか。
これではワールドカップでの好成績、東京オリンピックの開催国獲得は難しいかもしれません。

少しミックスゾーンで話を聞きましたが、残ったメンバーやスタッフは、奮闘したと思いますが、何か話が白々しくなります。やはり、根本的な改革が必要不可欠ですね。
バスでMPCに戻るとラグビー女子セブンズの準々決勝を放送していましたが、突然画面はeスポーツに。テレビゲームを大画面で見て何が面白いのかわかりません。
そのうちサッカー女子3位決定戦、韓国vs.中華台北に代わりましたが……。
少し柔道会場に顔をだしました、女子の重量級の決勝は、日本選手が韓国選手を延長の結果破って優勝。直後の男子100kg級の表彰式で日本選手の優勝を見ました。まあ、気分が良い。

メディアディナーはお昼と同じ。
午後6時30分からパレンバンで行われるサッカー女子決勝、日本vs.中国戦が始まります。
ホッケー女子3位決定戦は、中国が2-1で韓国を破り銅メダルを獲得。
そして今日のメインエベント,女子ホッケー決勝戦、日本vs.インド戦が行われます。なかなかスタートリストが出ませんでしたが、開始10分前に手に入りました。
それによると、日本のスターティングラインアップは、GK景山(ソニーHCブラビアレディ0ス)。DFリベロが小野(SONPOケア)、右から錦織(コカ・コーラレッドスパース)、及川(HCオレンジロード=NED)、内藤(ソニーHCブラビアレディース)。MF加藤(コカ・コーラレッドスパーズ)、永井友理(ソニーHCブラビアレディース)、狩野(南都銀行)。FW星(ソニーHCブラビアレディース)、永井葉月(ソニーHCブラビアレディース)、河村(コカ・コーラレッドスパークス)。4:3:3の布陣です。
対するインドも4:3:3の布陣。
午後8時、日本のヒットオフで試合開始。

日本は、DFラインから丁寧にボールを繋ぐポゼッションホッケー。一方のインドは、相手の球を奪うや長い縦パスを前線の選手に入れ、前線の選手の高いキープ力、ドリブル力を起点に日本ゴールに迫ります。
インド最初のPCのチャンスは、1ピりの10分、正確なヒット、ストップからシュートまでいきましたが枠に飛んできたボールをGK景山がセーブ。事なきを得ます。
逆に日本は13分、PCからシュート、前に飛び込んだ清水(ソニーHCブラビアレディース)がコースを変えてゴールイン、先制しました。
14分、インドのウディタがバイタルからシュートを放ちますが左に外れ、最初の15分間が終了します。
2分間のブレイクを挟んで第2ピりオッド開始。インドの迫力ある攻撃がたびたび登場します。ともかくスピードに乗ってドリブルしてくると日本DF対応できません。スティックワークも素晴らしい。日本とは異質のホッケーに必死に対応する日本ディフェンス。ハードワークするしかありません。
2ピりの10分、左サイドをカタリヤが長躯ドリブル、カウルが左サイドからゴール前にアーリークロスを入れると右からゴヤルが飛び込みゴールイン。インドは試合を振り出しに戻します。
前半は1-1で折り返します。PCから1点を奪った日本。見事な連携のFGで同点に追いついたインド。お互いに持ち味を出した30分間でした。

後半に入っても双方アグレッシブに試合を展開します。
日本は、3分に先手必勝とばかりにシュートを打ちますが左に外れます。
5分、インドにボールをスチールされますが、インドのミスに救われた日本。
8分には左からクロスを入れられシュートまでいかれますがGK景山がセーブ。
3ピり13分、再びPCを得た日本。1点目と同じく正確なストローク、ストップからシュートまでうち、今度は河村がゴール前でスティックを出しコースを変えてゴールイン。貴重な2点目をゲットします。
このまま第3ピりオッドが終了。
最後の15分間、インドは何とか1点を挙げようと焦りまくります。試合の前半には見られなかったミスが多くなり、そのつど日本は前線にボールを早く送り、コーナーで時間を潰します。このあたりのキープ力も焦るインドより遥かに上でした、じりじりと時間は経過していきます。
残り2分。ついにインドはGK差ヴタをピッチから上げ、FP11人をピッチに出す乾坤一擲のパワープレーに出ます。ここでも日本は変わらずポゼッションホッケーを展開。インドに付け入る隙を与えません。
しかし、さすがにインド。残り39秒に日本ゴール前までボールを運びビデオ判定に持ち込みます。ここでPCでも得られっれば一気に同点延長戦のチャンス。しかし判定は日本のゴールストロークに。
そして14分50秒にも右のアーリークロスを入れゴール前シュートまで打ちましたvが、GK景山がセーブ。時計は流れてそのままタイムアップを迎えました。
控え選手がピッチに走り込み喜びが爆発する日本代表。敗戦が信じられないと呆然とするインド。は勝者と敗者の明暗が分かれた一瞬でした。
しかし、ワールドカップの予選グループ敗退から、よくぞここまでチームを持ち直したものです。選手、関係者に敬意を表したいと思います。

ホッケー強国のインド、中国を引き連れての表彰式は圧巻でした。ホッケーのアジア制覇は、オリンピックのメダルに大きく近づいた証拠です。2年後には世界の舞台で活躍できるさくらジャパンになることを祈りたいと思います。
ミックスゾーンの対応も大変でした。リザルトを拾いMPCに戻ったのが10時30分頃。作業をして0時30分に引き上げました。
サッカーの女子日本代表も1-0で中国を破り、8年ぶり2度目のアジア制覇を成し遂げたようです。
今日は日本女子ボールゲームには、画期的な1日でした。
そしてスポーツ三昧もジャカルタまで来た甲斐があったと確信した1日でもありました。
そんなスポーツ三昧でした。
<了>

[結果]
バスケットボール男子7位決定戦
日本 84-65 インドネシア(21-21、18-12、18-22、27-12)

ホッケー女子決勝
日本 2-1 インド(前半-1-1)

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アジア競技大会13日目、女子バスケSF日中戦、7人制ラグビー女子、ホッケー男子準決勝を取材。

だんだん起きるのが辛くなってきました。
それでも7時15分に起床し、検温、血圧測定、入用、朝食、投薬と朝のルティーンを済ませます。
ホテルを出たのは9時10分頃。5分間ほど待ってブルーバードTAKUSI(当地では、こう書きます)を捕まえて乗車。今日もメーターを倒してくれて、高速道路に乗りました。
ところが、いつも通れる道が通行止め。どうやら陸上競技50km競歩実施のため交通規制がかかっているらしい。気の良いドライバーさんは、
「旦那、これ以上コンベンションセンターには近づけませんや。6番ゲートから公園に入って、歩いていってください」と、程よいところに降ろしてくれました。それでも85000ルピアほど。高速代が9500ルピアですから、10万でおつりがくる。それはチップに上げました。ジャカルタに来て始めてタクシーの領収書をくれました。下道を走っての昨日の15万ルピアはなんだったのか?

さて6番ゲートから入ると今日最初に行こうと思っていたGBKイストリア体育館(一昨日までバドミントン会場だったちころ)は意外に近い。歩いて数分でした。
すでに女子バスケットボール準決勝第1試合、中華台北vs.コレア(南北統一チームです)戦が始まっています。
韓国の女子バスケといえば、強烈な個性をもった男子のように動きがキレキレでシュート力が抜群に上手い選手が一人か二人いて、その選手がチームを引っ張っていく、という印象でした。
ところが、今日見たコレア女子チームは、南北合同の難しさはあるのでしょうが、お嬢さんがバスケットボールをやっているという普通のチーム(ユニバーシアード代表のような)になってしまっていました、ちょっと残念です。
実力的には中華台北を上回っていて28-20、22-15、22-12、17-19と順当に得点を重ね完勝しましたが、なにかもう一つ物足りませんでした。北朝鮮の別の競技の選手で編成した(?)美女応援団風(セラミックのカスタネットを使用)の「ウリヌン・ハナダ」(私たちは一つです)の応援で会場は盛り上がりまっしたが……。
そういえば、この会場は試合間にアトラクションがありJKT48も登場しましたが、AKBに比べるとえらくキレが悪いようでした。

午後0時30分ティップオフで準決勝第2試合、中国vs.日本が始まります。
中国は昔から赤のユニフォームに黄色で「中国」と背番号が入った伝統のユニフォーム。番号も4番から15番まで欠番なし(今回は8番が欠番で3番が入っていました)これこそ国際試合に出るチームのユニフォーム。オリンピックやアジア競技大会は、こうでなければいけません。
対する日本。2、3、9、11、15、22、23、27、32、33、45、66。なんじゃこれ、大学の同好会のバスケチームか。もう、これでは気合の入れようがありません。
実は、この両チームは今大会予選ラウンドで当たっており、105-73で中国が完勝しています。日本としても、よほどの奇策が無いと勝負をひっくり返すのは難しい。
日本の女子バスケットの欠点は、良いセンターに恵まれない事でした。ガード2人、フォワード2人は揃えるが、センターは動きを重視するとフォワードセンターみたいな選手しかいなかったし、大きさを重視すれば動けない選手を使うしかない。渡嘉敷来夢あたりの出現でようやくインターナショナルスタンダードになってきたわけですが、このに来て外国人との2世選手が出てきて、かなりセンターも人材豊富になってきました。ようやく中国に肩を並べる時かと思ったら、今日はまったくシュートが決まりません。薮内夏美監督は、
「中国を80点台に抑えて、日本が80点台取れればいい勝負ができると思った」と試合後に語っていましたが。せっかく良いディフェンスをして中国を86点に抑えたのに、日本のシュートが入らない(3点シュートの確立も低ければ、ゴール下も入らない。カットインはでたらめでした)。これでは打つ手なしです。ともかく、男子も女子も、もっとシュートを練習しなさい、と言いたい。
その昔(1972年のミュンヘン・オリンピックのころ)児玉選手という人がいて、1日1人で1000本シュートを打ったといいます。「球拾いが大変でしょう?」と質問したら、「いや、シュートは全部入るので、回転がかかっていて自然に自分の所に戻ってくるから球拾いはいりません」というお話を聞きました。
今の選手は、絶対に練習していないと思います。
日本は、71-86で敗れ、3位決定戦に回りました。相手は中華台北です。

今日はバスケ取材のためMPCでメディアランチが食べられませんでした。
カップ麺に昨日のチマキの残りがお昼ご飯になりました。

午後3時46分から、お隣のラグビー場で行われた7人制ラグビー女子の日本vs.カザフスタン戦を取材に行きました。
ラグビーは、インドネシアではほとんど行われていませんが、リオデジャネイロ・オリンピックから公式競技に採用されたおかげで、アジア競技大会にもたくさんの国と地域が参加しています。女子は8の国と地域が参加。2グループに分かれて順位を決め、決勝トーナメントの組み合わせを決める予選ラウンドを戦います。
日本は、タイ、カザフスタン、インドネシアとグループリーグを戦い、決勝トーナメントに進みます。今日取材したカザフスタンは意外に強く。日本がDFラインの裏に出ても走り切れず捕まってしまいます。逆にウイングには2回も走りきられトライされました。それでも31-21で勝てたのはラッキーでした。日本選手、まだまだ基本的にフィジカルが劣っているように思います。選手のリクルートとスワーブやチェンジオブペースといった技術を教えないと、ラグビー無名国に敗れる羽目に陥りそうです。

MPCに帰ったらバレーボールの男子準決勝、中華台北vs.韓国戦をTVで放映中(なぜか大画面はラグビー7人制を放送していました。人気です)。フルセットの結果、韓国が辛勝しました。
メディアディナーは、ラザニアでした。

7時30分にホッケー場へ。準決勝第1試合が引き分けのようだったらしくPSシュートアウトをやっていて決勝進出チームを決めることに。6-7でなんとマレーシアがインドを破って決勝へ。これはアジア・ホッケーにとっては一つのエポックな出来事です。
準決勝第2試合は、日本vs.パキスタン戦です。パキスタンもインドに劣らずアジアではホッケー強国。しかし、ここのところ日本も力を付け2013年以降は五分の星。昨年は3戦して3連勝だそうです。大いに期待しました。
両国国家吹奏のあと午後8時に日本のヒットオフで試合が開始されます。
さすがにパキスタン、個人技がうまい。一人ひとりのマレット(スティック)さばきが上手です。とくに上空高くにロブ気味のパスを挙げてもピタっと止める技術は俊逸でした。同じプレーを日本がするとミスbあかりでした。

第1ピりオッドは、お互いに相手の出方を探りあう状態。両チームとも決定的なチャンスを作れません。15分間がmあっという間に過ぎました。
第2ピりオッド3分でした。日本は、この試合初めてのペナルティーコーナー(PC)のチャンス。ヒットインもストップも完璧でした。山田(岐阜朝日クラブ)のシュートがパキスタンGKブットの堅陣を破りゴールイン。日本が先制します。
11分には星(LIEBE栃木)が自陣から持ち出しドリブルで切り裂きシュートまでいきますが、これはパキスタンGKブットがセーブ。
前半を1-0とリードして日本は終えることが出来ました。

後半に入ると1点のビハインドを挽回すべくパキスタンのプレッシャーが強くなります。例の立体的なパス、スピードの速い横パスなどで日本の守りを翻弄します。
第3ピりオッド14分、パキスタンはPCのチャンス。日本GK吉川(岐阜朝日クラブ)がセーブします。
そして、試合は最後の15分間に入ります。
パキスタンの攻勢が続く中、日本DF陣にも祖語は生まれません。
1分、パキスタンPCのチャンスは惜しくもわずかに左に外れます。
12分には右サイドから日本ゴール前に早いクロスが入りますが、シャンが中に詰めるタイミングがわずかに遅れボールはゴールランを割ります。
最後まで集中を切らさぬ日本は、守るばかりではなく時折前線にボールを送り、効果的に時間を過ごします。パキスタンには焦りのためか、いつもよりゴール近くでのミスが多く、それも日本を救いました。
そして60分間経過のホーンが鳴ります。日本男子、アジア競技大会初の決勝進出を決めました。

試合後、前の韓国戦でハットトリックの大活躍を見せ、今日もハードワークした村田選手(小矢部RED OX)から話が聞けました。
「最近、パキスタンからは3連勝していて、自信がありました。それが大きかったと思います。ごく自信は、今日はゴールも奪えなかったし、シュートも打てなかったので、それは反省して決勝に臨みたい。まずメダルが確定して安心していますが、ここまで来たら金メダルを取りたい。決勝の対戦相手マレーシアとは、最近試合をしたことがなく未知数ですが、なか1日ありますのでコンディションを整え、スカウティングの方の情報も入れて万全の戦いをしたいと思います」と力強く語ってくれました」

何処かのメディアの方が握手してきて。
「おめでとう・長い間、この日を待ってきただろう。決勝も良い試合になると思うよ」と語りかけてくれました。私のことがよほどベテラン記者に見えたのでしょうね。
こういうことがあるのも歴史あるアジア競技大会です。

10時まえにMPCに戻り作業。
今日は陸上競技など遅くまで競技があった種目も多く、結構な人でしたが0時30分まで作業をしてホテルに帰ることにしました。
最近、深夜のMPCの治安がよろしくないので。

9番ゲートでタクシーを待っていると、1台のホワイトホースがやってきて、
「おお、旦那。この前旦那の事ホテルまでおくりましたぜ。道も分かっているしメーターもきちんと倒すから安心ですぜ」と運ちゃんが言う。安心して車に乗ったのに、そのタクシーが途中でパンク。
「申し訳ない。信頼できるタクシーを止めますんで、ここまでの料金をお願いします。
10万ルピア札を出すと7万ルピアお釣りをよこした。
代わりのタクシーは道に迷わずホテルに着いたのですが、結局5万ルピア取られる始末。
合計8万か。今日もタクシー、往復ともいろいろありました。

1時30分、深夜のルーティーンを済ませて就寝したスポーツ三昧でした。
<了>

[結果]
ホッケー男子準決勝
パキスタン 0-1 日本(前半0-1)


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アジア競技大会12日目、サッカー男子準決勝U-21日本vs.アラブ首長国連邦戦を取材、

大会も日が進んでくると疲れがたまってきます。
朝起きるのがつらくなる。
昨夜は就寝したのが1時30分すぎ。頑張って7時15分に起床。
朝のルーティーンを済ませ、シャワーを浴び朝食。投薬しただけで8時50分ごろホテルを出ます。

昨夜は、ホワイトホースTAXIだったのにメーターを倒してくれて5万5000ルピアほどで道も迷わず帰ってきてくれました。
ところが今日は同じホワイトホースでも倍以上の15万ルピアも支払いました。まず、ホテルの前の混雑している道に空車が止まってくれません。
道が混んでいて高速道路を使わず渋滞にはまり1時間以上タクシーに乗っていました。最初、タクシーの運ちゃんは20万とふっかけてきましたがm10万しかはらわないと言うと、
「旦那、ジャカルタの交通事情を知らないんでさ。まあ、おまけして15万でいいよ」
乗車してからのタクシー代交渉は失敗でした。

10時すぎ、やっとMPCに到着。毎朝、どっと疲れます。
12時のバスでパカンサリへ行くという六川フォトグラファーとしんばし今大会の総評。
まあ、あまり良い話は出ませんでした。

わたしは15時のバスでパサンカリに行くことにしました。
メディアランチは、鶏のから揚げ、コールスロー、ライス。ベジタリアン用のピラフもありました。
今日も1日飢えずに済みそうですが、問題は夕食。日本の試合は午後7時30分キックオフで、帰ってきたら午後11時ころ。夕食用に朝並んでいたチマキやらカップ麺を確保しました。

今日はワーキングルームの大画面に、訳のわからぬ武術(女子ダブルス、とあった)、スケートボード、それにeスポーツの記者会見などが映し出されていました。
そんな場面を横目で見ながら明日からの取材スケジュールを共用PCで検索。サッカーを中心に、バスケットボール、バレーボール、ホッケー、陸上競技ンあどスケジュールを埋めていきました。残っている日本チームと大会ナンバー1を決める試合を、なるべく効率よく多くしゅざいしたいな、と思っています。
2時45分、MPCを出て9番ゲートへ。15時発のパカンナリ・スタジアム行のメディアばすに乗車。ばすは5分ほど遅れて出発。
今日は大渋滞につかまり、一昨日より30分以上時間がかかり4時キックオフの韓国vs.ベトナム戦はキックオフから見られず、すでに韓国が1点を先制した前半20分過ぎから見ることができましたが、韓国メディアが多く、記者席はテレビのカメラ台下の死に席みたいなシートでの取材になりま
した。
今大会、韓国代表はグループリーグでマレーシアに敗れた(1-2)試合をテレビでチラッと見ました。その時の印象は、大したことないな、というものでしたが、今日見た韓国は強かった。
グループリーグでU-21日本に1-0で勝っているベトナムを相手に、攻撃陣が圧倒して3点を奪いました。今大会ここまで5試合で14点を挙げています。超攻撃チームです。
試合を見てみると、FW3人にトップ3が、個人技で局面を打開してしまいます。あるいは3人のユニットで攻撃パターンを作ってしまいゴールに結びつけるパターンを持っています。特に背番号7のソン・ヘンミンのスピードが凄い。U-21アジア選手権で日本を破ったウズベキスタン戦ではハットトリックを記録しています。今日は前半にリー・セングウとファン・ウィジョが2得点。後半にもリガゴールを挙げ3得点。ベトナムには後半3点目を入れてからトランにFK直接ゴール1点を許しましたが、完勝でした。これはなかなか手ごわい相手です。
あの3トップに日本の3バックが対抗するのは、なかなか大変、森保監督は「ミスマッチ」でいくのか、それともフォーメーションをいじってやり方を変えるのか。
なかなか大変な問題です。

午後6時30分、第2試合のスタートリストが配布されました。
U-21日本代表のスターティングラインアップは、GK小島(名古屋U18)。DF原(市立船橋)、立田(清水ユース)、杉岡(市立船橋)。MF渡辺(東京ヴェルディユース)、神谷(青森山田)のダブルボランチ。右翼が初瀬(ガンバ大阪ユース)、左翼が遠藤(横浜FMユース)、2シャドウが旗手(静岡学園)、岩崎(京都橘)。FW前田(山梨学院大付)。3:4:2:1の布陣です。(カッコ内)はユース年代の所属先。高体連出身者が6人、クラブ出身者が5人です。
対するアラブ首長国連邦(以下”UAE”と”記す)の先発は、GKアルシャムジ。DFアルダンハ二二、アルシャルジ、アルメフルツィ、アラリ。MFアンカーがアラックス、右がサリム、左がムサッバー。FWアルメスマリ、アルハナヤ、アルアメリ。4:3:3の布陣です。UAEは、ラウンド16で地元インドネシアと、準々決勝でタフな北朝鮮と2試合連続で延長、PK方式まで戦っています。明らかにコンディションは悪そうでした。

午後7時30分、UAEのキックオフで試合開始。
UAEは、ほとんど攻めてきません。4:3:3の布陣ながらリトリートして完全なリアクションサッカーです。
そんなUAEに対してU-21日本は、時折ゴールに迫ります。
まず前半6分、前田の落としを岩崎がシュートしますが右に外れます。
25分、今度はビッグチャンスでした。左サイドから岩崎がクロス、前田をスルーしたボールを旗手がヘディングシュート。右に外れます。
43分には、やはり左サイドから遠藤がクロス、岩崎がダイビングヘッドを見せますが、UAEのGKアルシャムディの正面に飛んでしまいます。
45⁺1分、UAEが前半唯一の反撃。アルハヤィーが右タッチライン際からロングシュートを習ってきましたが左に外れます。アディショナルタイム1分17秒、ユミンサル主審がハーフタイムを宣します。

後半も同じイレブンでスタートする両チーム。
2分、U-21日本は沿道はシュートしますが右に外れます。
14分、前田がバイタルからシュートしますが右に外れます。
19分、再び前田がシュートしますが枠の外に。
先に動いたのはU-21日本の森保監督(長崎日大)。後半20MF分分に旗手を上田(鹿島学園)に交代。この上田、決勝トーナメントの1回戦のマレーシア戦で後半途中出場した直後にPKを得て自ら決めて勝利を導いたスーパーサブです。
その上だが大仕事をしてくれました。33分、左サイドから遠藤がクロス、いったんUAEのDFがクリアしますが、そのボールを渡辺がカット、前線の上田にスルーすると上田がシュート。クロスバーに当たったシュートは枠に吸い込まれました。
その後、UAEのスコルサ監督は選手を3人替えましたが薬石効なし。そのままアディショナルタイム2分56秒、1-0のまま試合はタイムアップを迎えました。

U-21日本代表、2010年広州大会以来の決勝進出です(その際は決勝で勝ち初優勝)。わたしは2002年の釜山大会以来の決勝進出を取材することになります。その際は、アリダエイのいたイランに敗れています。
プレスカンファレンスに来たUAEの選手は疲れて憔悴しきっていました。ほとんどの時間、机に突っ伏していたような状態です。
森保監督は、
「ともかく、ここまで7試合戦えることが嬉しいです。選手個人にも貴重な体験を積ませることができました。決勝の相手は、強い韓国。対戦が楽しみです」と語りました。同席した渡辺選手は、
「前に誰かいたので上田とは分からずパスを出しました。決勝ゴールに繋がって嬉しいです」と語りました。
プレスカンファレンスを取材し終え、リザルトを拾ったら22時5分過ぎ。

22時スタジアム発のバスは、待っていてくれました。初めて満員のメディアバスに乗りました。
22 時30分過ぎ、お客さんがこれ以上乗れないと判断して出発。
23時30分にMPC到着。
仕事をしたかったのですが、最近深夜のMPC内は治安が悪い。騒いでいるブースに注意に行くと逆切れされるし、ガードマンのボランティア(?)が備え付けのPCでYouTubeで音楽を大音量で聞いていたり、この国は若い人に意見するひとがいない。
これ以上、MPCに居るとヤバいので0時30分頃失礼しました。

帰りは気のいいホワイトホースの運ちゃんがメーターを倒してくれ6万ルピア台で済みました。
そんなスポーツ三昧でした。
<了>

[結果]
サッカー男子準決勝
韓国 3-1 ベトナム(前半2-0)
U-21日本代表 1-0 アラブ首長国連邦(前半0-0)



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アジア競技大会11日目、男子バスケ、男子ホッケーなど取材。

ジャカルタに入って2週間(ただしくは12日間)が経とうとしています。
今回の取材の最大の焦点は、タクシーの運ちゃんとのバトルです。
昨夜はブルーバード(優良タクシー。メーターが付いていて日本のタクシーと似ている)で帰ったのですが、まったく英語の分からないドライバー。案の定道に迷い苦労しましたが、10万札を出したら2万おつりをくれました。そんなこんなで、寝たのは1時30分。

今朝は6時15分に目覚めました。本来ならもう2時間くらい寝ていたい気分でしたが、そうなると出発が遅れます。
道は混んでいるし、8時15分にはホテルをでます。
5分ほど待つと、ホワイトホース(上から2番目のカテゴリーのタクシー。運賃は交渉=直談判が多い)がホテル前の片側通行3車線の逆に止まってくれました。簡単には道を横切れないので、またまた5分くらい待ってくれていました。
コンベンションセンターまで、と伝えると「セナヤンのか?」と聞いてきたので「イエス」と答えると「乗れ」と合図。高速を使って30分ほどで10番ゲートに到着。昨日と同様、そこから入ってシャトルバスに乗りMPCに行こうと思ったら、
「ここは選手のゲートでメディアは9番です」と強硬に主張するボランティア・アラサー姉ちゃんが現れた。
「すぐそこのシャトルバス乗り場からバスに乗り、MPCに行かせてください」と頼んでみたが。
「メディアは9番」と一点張り。そんなの分かっているよ、ホスピタリティーの問題だ、と言ってみたが埒が明かない。
一般的に今大会のセキュリティーは甘い(ミックスゾーンにサポーターが入ってきて写真撮ったりサインを書いてもらったりしてるくらいですからね)のですが、たまに頭の固い人に当たると、一切融通が利かない。今日は大統領でも来るのだろうか。諦めて10分以上歩いて9番ゲートまで戻りました。

朝からこういう目に合うと1日が悪い方向に行くものですが、今日はどうでしょう?
MPCに9時すぎ到着。いつもの席にPCを備えてコーヒーブレイク。作業にかかります。

ワーキングルーム大画面は、今日もバドミントン。最終日のメインエベント男子シングルスの決勝は地元インドネシアと中華台北の選手の熱戦。インドネシアの国技バドミントンの人気は凄い。ゲーム間にインドネシアの選手がシャツを交換しようとして上半身裸になったら若い女性が悲鳴を上げてカメラを構えます。まさにアイドル。
そんなことをしているとバスケットボールのライターさんで有名な小永吉さんが血相を変えて飛んできました。
「地獄で仏とはこのことです。申し訳ないですがレッツノートの電源コードを貸していただけませんか?」
今回の取材でPCを2台持ってきた(2014年のワールドカップでMac PCが壊れて仕事ができなくなったので、それ以来取材のときはPCを2台持参しています)のですが、主力だったHPのPCが不調。たまたまバックアップのPanasonicを現在使用しているのです。
レッツノートは、電池にパワーがある(松下電器は、電池のパワー持久力アップを目的だけに三洋電機を買収したとの話です)ので有名ですが、まあお役に立てて嬉しいです。どこかに忘れたという電源コード、見つかるといいですね。

さて、バドミントン男子決勝はフルゲームに。その結果を見届けてバスケットボール会場に移動します。今日は、買春問題で8人登録になってしまった日本男子の5~8位決定予備戦、対フィリッピン戦です。
バスケットボール会場は、MPCから一番遠い体育館が会場なのでシャトルバスを利用します。ちょっとした遊園地気分(ベンツのバスです。低層で日本では見たことがありません)です。

早く着きすぎて前のインドネシア女子vs.カザフスタン女子の試合をやっていました。インドネシアの女子バスケットボールを見るのは初めて。相手のカザフスタンはロシア系の体格の良い女子が多くて強い。93-65でカザフスタンの勝ち。

午後4時、ティップオフで日本vs.フィリピン戦が開始。
フィリピンは、バスケットボールが国技の国。プロリーグも盛んにおこなわれています。当然、アジアのベスト4にないらなければいけないチームですが、今回はBチームとの事です。
プロ化されてから3シーズン目の日本も同じような状況です。ワールドカップに備えて代表監督も一線級の選手も来ていません。しかも買春騒動で4選手が登録抹消。8人で戦っており、しかもけが人がいるとの情報も。まともに戦える状態ではありませんでした。
開始早々からフィリピンが好調。先手先手を打ちます。ところが日本も粘って最初の10分間は27-27の同点で終えます。ここまでは良かった、
第ピりオッドに入ると徐々にフィリピンが実力を発揮しだします。中盤まで食らいついたにポポンでしたが、シュートが入らない。3点シュートはともかく、ゴール下のシュートも落とす始末。フリースローの決定率も低い。これでは勝てません。それでも、なんとか57-47と10点差で後半に勝負の興味をつなげます。
後半に入ると、日本のシュートがほとんど入らなくなります。フィリピンが8点入れているのに日本は0点。あっという間に68-47。フィリピンは3点シュート、ゴール下のシュート、そして迫力満点のダンクショットと次々に日本ゴールを襲い江腰部を決めました。
日本は、反則でしかフィリッピンのシュートを止められず、ただでさえ8人しか選手がいないのに5ファールの反則で退場者が増えていきます。
残り2分39秒の状態でついに4人が反則でコートj上は4人だけ。相手のフィリピンもオフィシャルも戸惑っていました。せめてコートに5人で試合終了が迎えるようリスク管理ができなかったのヵ? 
長い間、バスケットボールを取材していますが、国際試合でのこの体たらくは初めて見ました。
ファイナルスコアは113-80。シュートが入らないのも問題ですが、ディフェンスも反則でしか止められないのも、結局は下手だから。このチームは、「日本代表」と呼ぶのはふさわしくないチームでした。まったくチームになっていない。ジャカルタに来ていないラマス・フリオ監督の代理、マンドーレ・エルマンHCは、
「このチームは経験を積むチーム。最終戦は買って終わりたい」といって取材に来ていた全員と握手して引き上げましたが、初対面の私にまで握手してくれたのですが、これでいいのでしょうか。
日本バスケットボール連盟の三屋会長にも、この惨状を見に来てほしいものです。
バスケットボールの日本代表は、久しぶりに取材したのですが、暗澹とした気分になったスポーツ三昧でした。

シャトルバスでMPCに戻ってきました。
今日のメディアディナーは、ランチと同様。チキンカツ、コールスロー、ライス、そしてベジタリアン用のバターライスと野菜カレー。味はよいですが、少々あきますね。まあ、無料だから文句もいえませんが……。

7時30分、MPCを出発。お隣のホッケーフィールドに向かいます。男子ラウンドグループぷーる1の2位をかけた一戦。勝てば準決勝進出。負ければ順位決定戦です。
ここまで日本は、スリランカに11-0、インドネシアに3-1、インドに0-8、中国香港に13-0、3勝1敗でラウンド戦最終戦のライバル韓国戦を迎えました。
一方の韓国も、中国香港を11-0、スリランカを8-0、インドネシアを15-0に3連勝のあと、インドに3-5と敗れ3勝1敗です。ただしスコアの内容は日本より優れており、試合前の下馬評では、やや韓国有利との声が強かったのも確かです。
バックスタンドには、日本女子さkらジャパンのメンバーも応援に駆けつけてきます。運命の大一番がは決まります。

午後8時ちょうど、両国国家吹奏の後、韓国のヒットオフで試合開始。
開始早々から韓国が攻勢に出ます。
日本の今日のGKは吉川(岐阜朝日クラブ)。DFは最後尾にSW膳棚(天理大ベアーズ)を置き、その前にDF3人、山田(岐阜朝日クラブ)、山下(小谷部レッドオックス)、三谷(福井クラブ)を置きます。
第1ピりオッドは双方攻めましたが、スコアレス。第2ピりオッドに入ります。
13分、韓国が得意のドリブルで日本ゴールに迫りクロス、シュートまでもっていきますがGK吉川が好セーブを見せ事なきを得ます。
その後も韓国は2回のPCでチャンスを迎えますが、これまたGK吉川の攻守。韓国に先制をっ許しませんでした。
ピンチの裏にはチャンスあり。日本は第2ピりオッド13分、右からのクロスを村田(小矢部レッドOX)が走り込みリバースでシュート、先制しました。
息詰まるような前半でしたが、日本イレブンに守りの祖語は出ませんでした。今日は集中力で韓国を上回った感もしました。

しかし、第3ピりオッドの8 分、ついに韓国が攻撃の牙をむきます。左からのクロスを中に詰めたキム・ジュンフーがゴール。試合を振り出しに戻します。韓国は、前半に日本の攻撃を警戒してリトリートし、前線でパスをカットしてのショートカウンターをねらっていましたが、後半に入ると本来の深い位置から縦パス一本で前線に送るロングカウンタに攻撃を切り替えました。

第3ピりオッドまで45分間を終わり互角の展開。勝負は最後の15分間にゆだねられました。
韓国の守りの集中が上がる前、日本は一気に攻勢に出ます。
右サイドから北里(アルデール飯能)がシュート性のクロスを入れ、左サイドから走りこんできた浦田がスティックを合わせてゴールイン。狙い通りの見事な攻撃でした。2-1。
しかし、韓国もすぐに反撃。PCからジャン・ジョンヒュンが決め、再び2-2と同点に追いすがります。
ところが、今日の日本は、これまで韓国の気合に押され焦ってしまう弱い日本ではありませんでした。直後に右サイドからカウンター、村田がゴールライン際を切れ込んでシュート。韓国の堅陣を破り3-2。このまま試合が終われば日本がグループ2位抜け、韓国はGKホン・ドンピョをフィールドから上げ、GK無しFP11人の乾坤一擲のパワープレーに出ます。
12分、韓国のPCを日本GK吉川がセーブ。韓国の同点機は潰えました。そのままタイムアップのホーンが鳴ります。喜びが弾ける日本。落ち崩れる韓国。勝負の明暗の瞬間です。
パキスタンの関係者から
「おめでとう。準決勝は日本vs.パキスタンン。いい試合にしたいね」と握手されました。今日はいろいろな人と握手をする日でした。

山崎選手(滋賀クラブ)にインタビュー、
「今日はハードワークが出来たのが良かったです。韓国がターンオーバーからのショートカウンターでくるのも分かっていたし、攻撃面でも遠目からシュート気味のクロスを入れ、ゴール近くでスティックを合わせ得点する作戦も当たりました。ヤマザキと呼ばれるとちょっとカチンと来ます。正しくはヤマサキです」とフジテレビアナウンサーの山崎夕貴みたいなことも話しました。ジークフリート監督(スリナム)からも話を聞き、リザルトを拾って帰ってきました。

その後、MPCで12時過ぎまで作業をしましたが、ワーキングルームの規則がだいぶ甘くなってきました。インドネシアには、若者の不行跡を注意する大人が誰もいません。もうスポーツ三昧が、
「ここはワーキングルームだ、ディスコじゃねえぞ!」と銭湯の親爺状態で怒りまくっています。

午前1時にMPCを後にしたスポーツ三昧でした。
<了>

[結果]
バスケットボール男子5~8位決定戦
フィリピン113-80 日本(27-27、30-20、25-17、37-16)
(この結果、日本は7-8位決定戦へ)

ホッケー
グループラウンド
韓国 2-3.日本(0-0、0-1、1-0,1-2)
(この結果、日本はグループ2位となり準決勝戦に進出)



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アジア競技大会10日目。サッカー男子準々決勝、U-21日本vs.サウジアラビア戦を取材。

3日ぶりのホテルのベッドでの睡眠。6時間ばかりでしたが深い眠りに就くことが出来ました。

7時起床。朝のルーティーン、朝食、朝の投薬を済ませ、8時30分にホテルを出ます。
今日は再びウィークデイ。ホテル前の道、車、バイクの交通量が凄い。
10分ほどタクシーを待ちましたが、なかなかタクシーが来ない。
ようやくホワイトホースが来ましたが、片側通行3車線の反対側。なかなか道を横切ることが出来ません。5分間くらい待ってもらいました。

道路も大混雑。9500ルピアを奮発して高速道路に乗ってもらいましたが、結局高速を降りたあたりから混雑、なかなかセナヤンのコンベンションセンターには着きません。
45分かかってゲート10に到着。乗車する時に待ってもらったし、高速にも乗ったので10万ルピアを渡したら運ちゃん嬉しそうな顔をしていました。
10番ゲート近くのシャトルバス乗り場からバスに乗車。すこしは知恵がついてきたようです。
9時45分には、MPCへ。ようやく今頃になってメディアガイドブックが出来ていました。
”Too lait"と言うと、デスクのお姉さんが笑っていました。

今日は12時に9番ゲート出発のPAKANSARI行きのメディアシャトルに乗らないとサッカー男子準々決勝のU-21日本vs.サウジアラビア戦のキックオフに確実に間に合いません。メディアランチは食べられませんでした。
サッカーはジャカルタの周辺都市で開催されており、場所不案内のため数少なメディアシャトルバスに乗るしかありません。結局、他の競技はまったく取材できず、サッカーの試合がある日は、サッカーの試合だけで潰れてしまいます。
バスは5分遅れでやってきました。韓国が試合をするウイバワ行に乗ってしまうと大変なことになります(そちらも12時発、19日に日本がベトナムと試合をした会場)。青見知りの日本人ジャーナリスト、フォトグラファーが乗り込むバスを確認してわたしも乗り込みました。
バスは遅れていたこともあり、すぐ出発。

約1時間ちょっと1時15分にパカンサリのスタジアム到着。毎回ちがうスタジアムで試合をするため大変です。このスタジアムは次回のU-20アジア選手権でも使われるそうです。
サブプレスセンターでPCを開き無線ランに接続して作業します。ここのSMCでもテレビのモニターではバドミントンのインドネシア選手の試合を実況しています。

午後3時、キックオフ1時間前にSPCにスタートリストが配布されました。
U-21日本代表のスターティングラインアップは、GK小島(名古屋U18)。DF大南(鹿児島実)、立田(清水ユース)、板倉’川崎U-18)。MF渡辺(東京ヴェルディユース)、松本(昌平)のダブルボランチ、右翼が長沼(広島ユース)、左翼が杉岡(市立船橋)。2シャドウが旗手(静岡学園)、岩崎(京都橘)。FW前田’山梨学院大付)。3:4:2:1の布陣です。(カッコ内)はユース年代の所属先。高体連出身が6人、クラブ出身が5名です。
対するサウジアラビア代表の先発は、GKアリアミ。DFアルハルビ、アラムリ、アルサルり、アルオフジフ。MFマグリシがアンカー、右にアロムラン、左にアラスマリ。FWアルフライフ、ガレッグ、カマラ。4;3;3の布陣です。
午後4時、日差しが強く残るピッチでU-21日本のキックオフ試合が開始されます。

サウジアラビアの3トップに対してU-21日本は、敢えて3バック。ミスマッチを作り対応力を付けようと渡来します。
4分、日本ゴール前でFKのチャンスを得たサウジアラビアは、アラスマリが直接狙いますが、惜しくも上へ。
10分には、左サイドからガレッグがドリブルからシュート。右に外れました。20分近くまでサウジアラビアの積極性に日本は精一杯の対応を迫られます。ただ大崩れはしませんでした。
31分、U-21日本はようやく反撃。岩崎が左中間からシュート。これが先制点になりました。
直後引水タイムが入ります。蒸し暑さは日が傾くにつれて不快になっていきます。
ところが39分、サウジアラビアのガレッグがクロス、カマラがシュートしますがGK小島がセーブしますがリバウンドがU-21日本DFの立田に当たってゴールイン。サウジアラビアは幸運な同点ゴールを得ました。
試合は1-1のままアディショナルタイム1分57秒、ハーフタイムに入ります。

後半も同じイレブンで試合に入る両チーム。
5分、サウジアラビアは左からガレッグが中央のカマラにボールを当てて自らが中に回り込みボールを受けシュートしますが惜しくも左に外れます。
先に動いたのはU-21日本の森保監督(長崎日大)でした。
まず13分、MF右翼の長沼を遠藤(横浜FMユース)に交代。15分、U-21旗手がシュートを放ちますがサウジアラビアGKアリアミがキャッチ。
16分にはU-21日本の2シャドウの一角、旗手に替え三好(川崎U-18)をピッチに送る森保監督。18分、U-21日本がFKのチャンス、受けた三好がシュートを放ちますが、右に外れます。
20分、U-21日本は右から遠藤がクロス。前田がヘディングシュートを放ちますがサウジアラビアGKアリアミがセーブ。
21分にはサウジアラビアのアルフライフが右サイドを切り裂きシュートを放ちますが惜しくもサイドネットに。日本DF陣も必死の防御を見せます。
29分、U-21日本がワンチャンスを生かします。左からゴールラインのすれすれまで持ち込んだ前田がvクロス。中に岩崎が見事に決め、再び1点をリードします。
38分、U-21日本の森保監督が3枚目の交代カードを切ります。FW前田を上田(鹿島学園)に交代。同時にサウジアラビアも最初に交代カードを引きました。MFアグリシをアルセカオウリに交代。45分にはアラスマリをアルハバシに交代。カマラとアルフライフの2人をトップにおく布陣に変更し、なんとか展開を替えようとしますが薬石効なし。
アディショナルタイム3分1秒、ファイツリ二主審(キルギスタン)がタイムアップの笛を吹きました。
U-21日本の森保監督は、これまで4試合は「笛吹けど選手は踊らず」という感じでしたが、今日はなんとか踊り始めてくれたようです。サウジは今日的でしたが、なんとか勝ち切ることができました。これで後2試合、最終日までサッカーが出来ることになりました。もちろん、目標は金メダルですが、貴重な国際試合の感覚が磨ける遺産は大きいと思います。

このスタジアム、ミックスゾーンに普通のサポーターとか岡宇久さんが入ってきてサインをもらったり選手と写真を撮ったり。どうなっているの?
また、選手バスが出発しないとメディアパスが出発できない構造になっているらしく、メディアバスの出発が予定より15分間遅れました。

MPCのゲート9にバスが到着したのが8時30分頃。大急ぎでホッケー場に行ったら、女子ホッケーの日本vs.マレーシア線のハーフタイムでした。
前半、日本が1ゴールを挙げ、1-0とリード。しかし、ここまで3試合と違って痺れる展開です。
後半、日本はPSを得てリードを広げるチャンス。ところが。このPSを及川栞が失敗。苦しい展開は続きます。
ようやく第3ピりオッド8分、PCから永井葉月が決め2-0。第4ピりオッドの2分にFGを決められ2-1と1点にされますが、最終ピりオッドの5分、再びPCから永井葉月が決めて3-1。強敵マレーシアを破り無傷の4連勝。準決勝進出を決めました。
今日は及川選手に話が聞けました。めでたしめでたし。

9時30分すぎにMPCに戻ると、ワーキングルームのTV大画面では、7時30分キックオフの試合がまだ終わっていなし。ベトナムは延長戦でシリアを1-0で破りました。ベトナムはU-21日本が今大会敗れている唯一のチームです。
もう一つの北朝鮮vs.アラブ首長国連邦は1-1のまま決着がつかずPK方式にベスト4を委ねます。5-3でアラブ首長国連邦の勝者扱いとなりU-21日本と対戦することになりました。
ベトナムはウズベキスタンに勝った韓国と準決勝を戦います。準決勝は明後日の29日に行われます。

今日も12時を回ってしまいました。そろそろホテルに帰ろうかと思っているスポーツ三昧でした。
<了>

[結果]
サッカー男子準々決勝
U-21日本代表 2-1 サウジアラビア代表(前半1-1)

ホッケー女子
日本代表 3-1 マレーシア代表(前半1-0)



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アジア競技大会9日目、女子マラソン、バレーボール、バスケ3×3、スカッシュ、陸上競技など取材。

ジャカルタに来てから2度目の日曜日。
昨夜は、結局MPCで過ごしました。これで2日連続でホテルにかえっていません。

陸上競技の取材が終了が遅かったらしく、今宵はかなりの人が徹夜しています。
それでも未明になるとボランティアの警備の人だけになります。
この人たちが困ったもので、大会の記録をプリントアウトする共用PCで、
自分たちの好きなインドネシアPOPSをYouTubeで検索してスピーカーで流しまくる。
わたしにはコーランの音楽にしか聞こえません。すこし日本人にとっては耳障りの悪い音楽です。
「うるさい」といって消していく作業と、イタチごっこです。

1時間ばかりMPC玄関にある共用ソファーで横になりましたが、やはり蚊が多い。
あまり熟睡できません。
午前4時45分、MPCを出発。女子マラソンのスタート、ゴール地点の分カルノ競技場に歩いて向かいます。最近のマラソンは道路でスタート&ゴールすることが多いのですが、どうも好きになれません。やはりマラソンは、でっかいスタジアムでスタート&ゴールするべきです。今大会のマラソンは、そういう意味ではGoodです。
今日はすでに照明に火が入っていました。うれしいのは電光掲示板にレースの模様がすべて映し出されたことです。昨日の男子マラソンは、テレビ局の放送ブースに潜り込んで見ましたから。
午前6時、今朝も唐突に号砲1発。マラソンがスタートしました。参加したのは11の国と地域から19選手。日本からは野上恵子と田中華絵が出場しました。1998年のバンコク大会で優勝した高橋尚子以来、日本人の優勝はでていません。今回あたりで日本選手に優勝してもらいたいものです。

序盤、レースを引っ張ったのは日本の2選手でした。5kmを19分3秒のゆったりしたペース。昨日の男子同様、記録は期待できません。勝負に徹するのみレースです。
日本の選手に続くのは、バーレンのロサ・チェリモ。25kmあたりで先頭に立つと、そのまま独走態勢に入ってしまいました。
野上はいったん先頭グループの最後尾に下がりますが、25分にチェリモを再度捕まえ相としましたが、徐々に離され粘って2位をキープしました。
北朝鮮のキム・ニョソンは、一度9位にまで落ちましたが、驚異の粘りを見せます。野上からは遅れましたが、しっかり3位をキープしました。
チェリモの記録は2時間34秒51。けっして褒められた記録ではありませんが、スタート時27度。湿度も100%に近いし、こういったレースでは仕方のない事です。
田中華絵は結局9位と入賞を逃しました。2020東京オリンピックに向け捲土重来を期してほしいものです。19選手参加で途中棄権は2名のみ。女子選手の粘り強さを感じさせるレースでした。

ふらふらになりながらMPCに戻ってきてマラソンのリザルトをプリントアウトしていたら、旧知の牧野フォトグラファーがやってきて、久しぶりにゆっくりお話ししました。
今日、わたしは夕方からt陸上競技の取材に行くまで。MPCで作業していようかと思っていたのですが、彼の「どうせアジア競技大会にきているんだから、普段見ないスポーツも見に行きましょう」という言葉に触発され、ランチを食べてからバレーボール男子の日本vs.インド戦を見に行くことにしました。

メディアランチは、ハンバーグ。何の変哲もないハンバーグでしたが、バウンズが硬くてパテもパサパサ。野菜多めでケチャップを多めにつければ、食べられるかといものでした。

バレーボール会場はGBK公園内にあるのですが、逆側なので園内シャトルを使っていきました。これはこれで使いだすと快適です。
室内テニス場を改装したバレーボール会場。ともかく手狭。ミックスゾーンが、億アクサンから見えるところにあり、メディアが話を聞いている最中にも黄色い声援が飛ぶ始末。サッカーは選手バスの騒音が五月蠅いところにあるし、どうもインドネシアの会場設定は「あればいいんでしょ」
感が強くて不便です。

今日の男子バレーボール、日本の相手はインド。カザフスタン、ミャンマーにもてこずったのですが、今日も1セットをおとしてしまいました。かつての世界最高峰補目指していた男子ニッポンバレーを知っている年代のわたしにとっては理解に苦しむ現象です。まあ、それだけバレーボールも世界的に普及したということでしょうが、日本に圧倒的な強さはありません。少し油断すると、いくらでもアジアのチームに足をすくわれそうです。なんとか3-1で勝利しました。

お隣のの会場のバスケットボール3×3ものぞいてみました。なんと屋外の会場でメディア席は日向です。さすがに日差しは強いし焼けそうです。
試合をやっていたのは、女子の中華台北vs.韓国。3×3の国際試合を取材するのは初めてですが、これが結構面白い。普通のバスケットボール(5×5)の2点シュートが1点、3点シュートが2点で、リンクは1個だけ。シュートが入らずターンオーバーになったら、攻撃権が得られるのですが、1度2点シュートのエリア外から攻めなおさないといけません。なかなか攻守の交代が早く、バスケ本来の攻撃性が強いスポーツで、これなら人気が出るはずです。11-15で中華台北が勝ちました。

園内シャトルにン乗り、バスケットボール5×5会場に移動しようかと思ったのですが、スカッシュ会場にいってみることにしました。ちょうど女子の決勝が始まるところで、そんなに広くない会場は超満員。メディア席も2列でコート最上段にありましたが満席です。なんとか上手くもぐりこめました。
スカッシュの国際試合も始めてみましたが、マレーシア選手同士の対戦でしたが、彼女らはプロでマレーシアでは英雄的存在であるとマレーシアン・メディアの人が教えてくれました。
たしかにイージーミスはしないし、ポイントになるのは人間業とは思えないようなショットばかり。日本では絶対に見られないハイポテンシャルなゲームでした。
試合自体も3-2と白熱したもので、良い試合がみられたとこの歳で感激したスポーツ三昧でした。

MPCに5時すぎに戻りました。
旧知の六川カメラマン、元川ライターと夕食。ランチとほぼ同じメニューです。
7時すぎ、予定通りゲルラン・スタジアムへ。男女100mの決勝を見に行きました。

公園内は、インドネシアの家族連れで大賑わい。そうか、今日は日曜日でした、陸上競技場近くのパブリックビューイングではバドミントン女子ダブルス準決勝で大盛り上がり。松友・高橋のリオ五輪金メダルペアが地元インドネシアのペアを破り、少し留飲をさげました。

陸上競技は、あいかわらずサブプレスセンターの場所が分からず。なんとか記者席は1席確保。ちょうど男子1万mの決勝のレース中。日本選手は出場しておらず、少し寂しい。
女子100mハードルの決勝。韓国のジュン・ヒュリンが圧倒的に強かったですが、インドネシアにかつての依田亜妃子さんみたいな人気選手エミリア・ノヴァがいて、あまり強くないインドネシアの陸上ですが、2位に入賞。観客も大いに盛り上がりました。3位は中国香港のリュー・ライリュウ。日本の青木益未は5位、紫村仁美は7位に終わりました。
女子100mも日本人選手は決勝進出なし。2大会前の広州大会では福島千里が100m、200mの二冠を制したのですが、後に続くものは無し。福島自身も、その後記録が伸びず低迷しています。
そして今日最後のメインエベント、アジア最速の人を決める男子100mは、中国のス・ビンチアンが9秒92の好記録で優勝。2位はカタールのオグオデ、10秒00。日本の山縣も同タイムでしたが、3位に敗れました。まあ、順当なところでしょう。

歩いたMPCに10時ころ帰りました。少し作業をしたら12時を回ります。
今日は、ホテルに帰らなきゃと9番ゲートで0時15分頃ブルーバードを捕まえて帰路に。30分かからず6万ルピーで帰れました。
3日ぶりにシャワーを浴び、1時過ぎに就寝。長い長い1日が終わったスポーツ三昧でした。
<了>


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アジア競技大会8日目、男子マラソンと女子ホッケー日本vs/中国戦を取材。

午後11時45分にMPC到着したメディアバス。
明日は午前6時スタートの男子マラソンを取材しなければなりません。5時にはマラソンのスタート、御ゴール地点であるブンカルノ競技場に5時に着くためには逆算するとホテルに帰っても2時間くらいしか滞在できません。
それだったらMPCで作業して時間を潰そうと徹夜に近い状態に、ワーキングルームには私一人しかいませんでした。
玄関のソファーで1時間ほど仮眠したのですが、蚊に刺されて大変でした。5,6か所はやられたでしょうか。マラリア、デング熱が心配です。
午前4時30分、MPCを出発。15分ほどでブンカルロスタジアムに到着です。しかし、真っ暗。セキュルティーが甘いので、なんとか競技場に入れましたが、溝に落ちないかと不安でした。
なんとか開会式で座った記者席に到着。さすがに今日はガラガラ。記者席で仮眠していると5時30分頃照明が全面点灯。やはりアジア最大級のスタジアムはでかい。開会式では演出のためピッチに岩山が置いてあったのですが、陸上競技かいさいのためクリアーにンあっています。さすがに旧セナヤンスタジアム。改修前は15万人収容できたと言われただけの事はあります。

さて陸上競技最初の実施種目男子マラソン。日本がどうしても勝ちたい種目です。「マラソン日本」と標榜しながら、日本は男子は1986年ソウル大会の中山竹通さん以来勝てていません。アジアで勝てなければ世界では戦えない種目です。
参加選手は21人。レースは6時2分の号砲で唐突に始まりました。トラックを1周少し走り選手は場外に走り去ります。
電光掲示板にはレースの映像は映らないし、記者席にはTVモニターも存在しません。
仕方なく、どこかでレースを見られないかとい探しまくりました。サブプレスセンターが何処にあるのかわかりません。
セキュリティーが緩くて、ロイヤルボックス裏の貴賓室にも入れましたが、そこにもモニターが無い(朝食まで食べてしまいましたが……)。
テレビコメンター席の空席になっていたNHKの席にモニターがあったので、そこでレースの様子を見ることにしました。すでにレース開始から1時間が経過しています。

先頭集団は8人で形成されていました。日本2人(園田隼、井上大仁)、バーレーン2人(エラバッシ、アブド)、中国2人(ドゥオ、ドング)、モンゴルのバドーシル、北朝鮮のリク・アンボンです。
タイのペイネが一度は追いつきますが、力付き上位は8人に絞られます。
日本の園田が積極的にレースを引っ張りました。何度もスパートをかけて揺さぶりますが、8人態勢は崩れません。
30kmは1時間40分20秒。フラットなコースですが、やはり6時スタートで比較的涼しいといっても湿度が高い。記録は期待できません。完全に勝負をかけた戦いになりました。
モンゴル、北朝鮮が脱落。先頭集団は日本、中国、バーレーン三つ巴の形成に。
園田がスパートを断続的にかけたおかげで、ついに金メダルは5人に絞られます。エラバッシ、井上、ドゥオ、アウドが決死の形相でゴールを目指します。
中国、バーレンの2選手がミストシャワーを浴びる一方、日本選手は浴びないコースに。
ジャカルタ市内は、ロータリーが多く、そこに銅像やら噴水があるのですが、そういった歴史的景観をいくつも通過していきます。
園田が35km付近でキャップを脱ぎ捨て勝利への意欲を示すと、エラバッシは道路をジグザグに走り揺さぶりをいかけます。エルバッシが抜け出ると、すかさず井上がぴったりつき、2人が集団から抜け出ました。肩を並べて並走する二人。後ろを振りかえって後続がいないことを確認。
離されはしましたが、園田も3位をキープ。
井上が斜走してエルバッシを引き離しにかかkりますが、エルバッシも離れません、二人の表情が厳しくなりました。
沿道は、ものすごい人。公園内の取り付け道路に入っても二人はぴったり。トラック勝負になりました。
最後の直線まで勝負の行方は分かりません。最後の100m、ついに井上が猛然スパート。園田を風よけに使って目立たずじっと我慢して持ちこたえてきた力がラストで炸裂しました。
最後の20mで追いすがるエルバッシを振り切り、先に井上がゴールに飛び込みまdした。2時間18秒22。記録的にはたいしたことがありませんが、32年ぶりの金メダルを日本にもたらしました。

ミックスゾーンに行こうと歩いていたら、なんと選手が競技場に入ってくるマラソンゲートに入れてしまいました。セキュリティー超緩い。
続ミックスゾーンで聞く話より、陸連役員と話す生の声が聞こえました。
離そうと思ったのですが、離れませんでした。こうなったらトラック勝負めました。それは自信があったので」。こう尾縣団長に話してミックスゾーンに向かう井上選手。こちらもミックスゾーンに行きたかったのですが、選手側にいたので行けませんでした。
尾縣団長に、
「幸先良いですね。やはりマラソンに勝たないと駄目ですね。これで弾みも付くでしょうから、これからが楽しみですね」と伝えました。

9時30分ころMPCに戻りました。はじめて公園内のシャトルバスに乗ってみました。便利は便利で混雑していてもメディアを優先で乗せてくれます。楽ちんでした。
大画面では、空手、陸上競技の男子十種、バレーボールなどやっていました。

12時、メディアランチは、ホットドッグ。ヴェジタリアン用の豆腐のウインナーも食べました。

午後4時からパレンバンで行われたサッカー女子日本代表vs.北朝鮮代表選をテレビで観戦します。
昨夜、U-20日本女子代表は、フランスで開催されていたFIFA U-20女子ワールドカップでU-20スペイン代表を3-1で破り世界一に輝きました。姉御分のA女子代表も苦手・北朝鮮に代表に負けるわけにはいきません。
前半、岩淵茉奈(INAC神戸レオネッサ)のゴールで先制。後半にも菅澤優衣香(浦和レッズレディース)の見事なポストプレーから長谷川唯(日テレ・ベレーザ)のトラップ&ボレーで2-0としてリードを広げます。北朝鮮にPKで1点を返されたところまで見て時間切れ。ホッケー会場に向かいました。その後、試合は2-1のまま終わり日本女子代表がベスト4に進んだことを知りました。
めでたしめでたし。

ホッケーは、女子プールA第3戦、日本vs.中国戦です。
日本は、中華台北に11-0、中国香港に6-0で二連勝。今日勝てば準決勝進出が決まります。
一方の中国は、中華台北に9-0で完勝しましたが、マレーシアに2-2と引き分けており、今日星を落とすわけにはいきません。後の無い戦いです。
午後6時少し前、両国の国歌吹奏があり、中国のヒットオフで試合が開始されます。
日本女子は、今日はGKにベテランの景山(ソニーHCブラビアレディース)を起用します。また、中国の攻撃力に備えて小野(SONPOケア)をスイーパーに置き、その前に錦織(コカ・コーラレッドスパークス)、及川(HC オレンジロード NED)、内藤(ソニーHCブラビアレディース)のDFライン3枚を置き、両翼が交互に攻撃に参加する布陣を取りました。
中盤の3人は、フィードされたボールを左サイドから中央に積極的に繋ぎチャンスメイクをします。
中央が永井葉月(ソニーHCブラビアレディース)、右が真野(ソニーHCブラビアレディース)、ほ左が加藤(コカ・コーラレッドスパークスの善津妙なコンビでリンクしました。
前線はストライカーの清水(ソニーHCブラビアレディース)、河村(コカ・コーラレッドスパー^ズ)が身体を張ってゴールを狙いました。

今日の日本女子、先手先手と攻撃が好調でした。
まず4分、左からの崩しを清水が個人技で中国DFを突破。FGを決めました。
4分後の8分には、PCのチャンス。途中交代出場していた太田(コカ・コーラレッドスパーズ)が正確なヒットをセンターに送ると石橋(南都銀行シューティングスター)が正確にストップ、及川のスルーを受けた清水がシュートを決めて2-0。試合の主導権を握ります。
しかし、中国も反撃に転じます。2度目のPCのチャンスを得点に結びつけます。12分、グ・ビンフェンのゴールで1点を返し、最初の15分間を終えました。
2分間のブレイクの後、前半残り15分が開始。
中国は、17分PCのチャンスを得ますが、ここは日本が集中してゴールを守り抜きました。
ピンチの後にはチャンスあり。3分、PCを得た日本。再び太田、石橋とつなぎ及川が右からゴールを決めました。3-1。この1点が中国の出鼻をくじきました。
26分、日本はスルーを受けた加藤がFGを決め4-1として前半を終えることが出来ました。これで一気に日本に守りの余裕が生まれました。

サイドを替えた後半。3点のアヘッドを追うべく中国が激しいプレッシャーをかけてきました。しかし日本は慌てることがありません。ボールを確実にポゼッションしながら、巧みに中国の反撃の芽を摘んでいきます。慌てない事がこれほど素晴らしく思えたことはありません。
第3ピりオッド2分、中国はPCのチャンスから再びグがゴールを決め、反撃に移ろうとしますが、1点だったら焦りもでたであろう日本の守りも、2点の余裕があっただけに、そんなに簡単に崩れることはありまっせんでした。
日本も攻撃に出て守勢一方にならなかったのが良かったと思います。
第14ピりオッドには左から河村がクロスを入れチャンスを作りましたが、中の選手が決められず、惜しい追加点のチャンスを失いました。しかし、こうして中国にプレッシャーをかけ続けたことが最終的には勝利に繋がっていったと思います。
強豪・中国にたいしてこうした試合をできるようになったのは、日本女子の大きな進歩であると思います。

ボランティアの女の子から、
「誰か取材したい選手はいますか?」と聞かれたので、現在オランダのクラブでプレーしている及川選手を指名したのですが、何かの行き違いか取材することは叶いませんでした。残念です。
サブプレスセンターでマッチリポートだけ受け取って引き上げることにしました。

MPCに戻ってメディアディナーを食しました。ランチと同じホットドッグ。外人の人って、本当に毎回同じものを食べても平気のようです。飽きないのかな?

大きな画面はバドミントンばかり。男子シングルス世界チャンピオンの桃田賢斗が3海戦でインドネシア選手に敗退。なにをやっているんだか。
小さな画面で陸上競技を見ていたスポーツ三昧でした。
<了>

[結果]
日本女子ホッケー代表 4-2 中国女子ホッケー代表(2-1、2-0、0-1、0-0)


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アジア競技大会7日目、競泳最終日とサッカー男子U-21日本vs.マレーシア戦を取材。

昨夜の帰路のタクシーはブルーバードで優秀なドライバーさんで助かりました。
料金も7万ルピア、道に迷うことなく30分でホテルに到着。
歯を磨き、薬を飲み、血圧測定しただけで12時就寝。

明けて8月24日は6時起床。
自分のミスで髭剃りの刃で右手中指を負傷。血をサラサラにする薬を飲んでいるので血が止まりません。
ホテルの女の子が看護師さんのように治療してくださりました。ありがとうございます。
7時45分にホテル発。ホテルの前は三車線の一方通行で朝はかなりの交通量。なかなかタクシーも来てくれません。1台ブルーバードが対向車線に止まってくれましたが、絶え間ないバイクと車の流れに反対側歩道になかなか渡れません。5分くらいかけて、なんとかタクシーに乗ることがでいま
した。
今日の運転手さんは英語がまったく喋れない。高速道路に乗っていいかと言っているらしく「OK」というとハイウェーへ。最初は快調だが、結局、コンベンションセンターのあるゲラン・ブンカルロ公園近くの一般道は大混雑。たまに選手バスを先導するパトカーや白バイが来るので、その後ろを走っていくと、なんとか混雑を抜けられました。
ところが運ちゃん、ゲート10に直接行ってしまい、ゲラン・ブンカルロ公園を一周回ってしまう羽目に。それでも高速代とタクシー代を払っても10万で済みました。おつりはチップにして差し上げることに。

8時45分、MPC着。今日はたっぷり1時間の通勤時間。
コーヒーとクロワッサン、コロッケで簡単な朝食を摂った後、今日が最終日の競泳予選を取材。今日の午後はサッカーの取材に行ってしまうので、予選でもいいから競泳を見ておきたかったのです。
さすがに午前中は記者席もがらがら。屋根の隙間からセナヤンスタジアムが見えます。
女子50m自由形、男子50m平泳ぎ、女子400m自由形、女子200m個人メドレー、男子4×100mメドレーリレー全種目、日本選手は決勝に進出しました。男子1500m自由形はタイムレースのため夕方のみの出場です。
ところで競泳の平井伯昌コーチが役員を辞退するというニュースが流れました。別に変なことではなく体調を崩してジャカルタに来ていなかったというだけだそうです。お大事に。
アクアティックセンターのサブプレスセンターを確認して、11時15分にMPPCに戻ってきました。

12時からメディアランチ。今日のメニューはナシゴレン、揚げエビセン、朝と同じのコロッケ、ベジタリアン用のピラフ。ただより美味しいものはなし。

MPCの大画面では、JU-Jitsu(ジュウジツ)という見たことのない競技を放送しています。柔道着を着て行うレスリングみたいな形ですが、完全に寝技に特化した格闘技のようです。アジアにはいろいろなスポーツが組織化され、国際総合競技大会に公式競技として採用されるから面白いですね。

今日のサッカー男子ベスト16戦、U-21日本代表vs.マレーシア戦のキックオフは19時30分。同じパトリオット・スタジアムで16時キックオフで中国vs.サウジアラビア戦があるのですが、中国のメディアが多そうでシャトルバスに乗れそうもないので、15時発の第2便で行くことにしました。
ところがMPC出口の壁に、
「今の今からホテルとヴェニュー(試合会場)に行くバスは、ゲート9から出発・到着することとします」。ゲート9はタクシーを乗ったり下りたりするところ。けっこう混雑しているのに本当かな?
ボランティアの女の子に聞くと「ここだ。ここで待て」というので待っていると3時15分前にメディアシャトルはやってきました。
バスは5分遅れで会場のパトリオット・スタジアムに向けて出発。スケジュールでは1時間くらいと聞いていましたが、大渋滞の中45分ほどであっけなくスタジアム到着。
ここも、かなり旧式のスタジアム。いちおうでかいけど。
バスが着いたころ中国とサウジアラビアの一戦が始まります。
サッカー男子ラウンド16は、昨日4試合行われ、シリア 1-0 パレスチナ、ベトナム 1-0 バーレーン、ウズベキスタン 3-0 中国香港、イラン 0-2 韓国という結果でした。
今日残りの4試合が行われ、カードは中国vs.サウジアラビア、マレーシアvs.日本、インドネシアvs.アラブ首長国連邦、バングラディシュvs.北朝鮮でベスト8が決まります。

キックオフ1時間30分前の午後6時、サブプレスセンターでスタートリストが配布されました。
U-21日本代表のスターティングラインアップは、GK小島(名古屋U18)。DF原(市立船橋)、立田(清水ユース)、)板倉(川崎U-18)。MF渡辺(東京ヴェルディユース)、松本(昌平)のダブルボランチ右翼が長沼(広島ユース)、左翼が杉岡(市立船橋)2シャドウが岩崎(京都橘)、旗手(静岡学園)。FW前田(山梨学院):FW3:4:21の布陣です。
対するマレーシア代表の先発は,GKナドツリ。DFタン、ザガリア、アズリン。MFサファリ、バクナマンのダブルボランチ、右翼がモフドカザリ、左翼がアンディキ・モハド・イジアキ。FWラシド、アーマド、アブドゥル・ラシド。3:4:3の布陣です。
午後7時30分、U-21日本代表のキックオフで試合開始。

U-21日本代表は、グループリーグ最終戦、ベトナムに敗れたメンバーから6人選手を入れ替えてきました。ただし、フォーメーションや戦い方に大きな変更はありません。ポゼッションサッカーを主先鋒にオーソドックスに戦います。
一方のマレーシアは、東南アジアのサッカーの特徴、小技に優れ、球際にも強い。ベトナムによく似たサッカーです。3;4;3の両翼を下げて深くリトリート。ディフェンスは5バックにしてリアクションサッカー、カウンターアタックに活路を見出そうとしました。
前半はお互いの持ち味が出た試合展開でしたが、得点の形はなかなか作れませんでした。完全に膠着した状態でアディショナルタイム2分、ヘイダリ主審(イラン)がハーフタイムを宣します。

後半も同じイレブン同士でピッチに立つ両チーム。
U-21日本代表は、前線からのプレッシャーをより強くしますが、逆にマレーシアは日本の圧力を逆にとり、何度もカウンターアタックで日本ゴールに迫ります。
13分、マレーシアは3対3の攻防に持ち込み左サイドからラシドがシュート。惜しくも右に外れます。14分にもシュートを左に外すマレーシア。16分には肥田英サイドをラシドがカウンターで切り裂きクロス。中にマレーシアは2人詰めますが、タイミングが合いません。
21分、U-21日本は左からクロス、右サイドまで流れますが再びクロス、マレーシアのクリアボールをシュートしますが惜しくも左に外れます。
U-21日本の理詰めの詰めも効果的ですが、マレーシアの逆襲も魅力的でした。
32分、U-21日本の森保一監督(長崎日大)監督が動きます。FW前田に替えて上田(鹿島学園)をピッチに送ります。
36分、マレーシアは右中間にフリーキックを得ます。これをラシドが直接ゴールを狙いますが、U-21日本GK小島がセーブ、コーナーキックに逃れます。
38分、GK小島のミスキックをマレーシアに直接狙われますが、なんとか小島がセーブ。事なきを得ます。
40分、U-21はコーナーキックのチャンス。渡辺の蹴ったGKをマレーシアDFがクリアしますが立田の前へ。立田がバイタルエリアからシュートしますが左に外れます。
44分、ゴール前に走りこんだ上田にきれいなスルーパスが入ります。このまま見過ごせばシュートを打たれると思ったマレーシアDFが上田の足元にスライディング。上田がもんどりうちます。ヘイダリ主審は迷わずペナルティースポットを指さします。日本にPKが与えられました。
このPKを上田自身が落ち着いて決め、U-21日本はラッキーな虎の子の先制点を掌中に収めました。
それでも、マレーシアは勝負を諦めません。少なくとも2回は決定的なピンチを迎えたU-21日本。しかし、GK小島の好守がU-21日本を救いました。
まさに薄氷を踏むような勝利でした。ベスト8に進出です。アディショナルタイムは4分。
U-21日本、本当にラッキーでした。

最近の日本は、ヨーロッパや南米の代表、そして「仮想○○」というアフリカのチームとは国際親善試合をすることが多いのですが、アジアの国とは試合そのものをしなくなりました。アジア競技大会は、その貴重な体験の場ですが、やはり普段からもう少しアジアの国と試合をしないと、この前のベトナム戦、そして今日のマレーシアのように苦戦することになってしまいます。
急速に力を付けつつあるアジアの列強を侮ってはいけません。お客さんが入らない、という理由でアジア(特に東南アジア)の国を軽視し対戦しないといけないと思います。

最後のメディアシャトルは、パトリオットスタジアム23時発車でした。
23時45分、MMC到着。
明日からは、いよいよメインエベントの陸上競技が始まります。まず6時から男子マラソンがスタートします。
今日はホテルに帰らずMPCで徹夜し、早朝ブンカルロ競技場に出向いてマラソンを取材することにしたスポーツ三昧でした。

<了>

[結果]
U-21日本代表 1-0 マレーシア代表(前半0-0)



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アジア競技大会第6日目。フェンシング女子フルーレ団体、日本の優勝を取材。

ジャカルタに入ってから1週間が経ちました。

昨夜のホテルへの帰路のタクシー運ちゃんも酷いものでした。
乗車する前に100と約束していたのに、さんざん道に迷った挙句、たくさん走ったから降りる段になって「150欲しい」と言い出す始末。それだったら最初からメーターを倒せよ、と言いたい。
こちらは最初からホテルまで100以上は支払わないというポリシーですから、お金を渡してホテルに入りました。
夜のルーティーンだけ済ませて、すぐ睡眠。それでも1時きっかりでした。

明けて8月23日(木)。午前6時に起床。
朝のルーティーンを済ませ、シャワーを浴びてから朝食。
歯を磨き、投薬。7時45分にホテルを出ます。
今日は休日ではないらしく大混雑。タクシーなかなか来ませんでしたが、運よくメーターを必ず倒すブルーバードに乗車できました。
わたしが投宿しているホテルは、ジャカルタのダウンタウン、コタ地区にあります。かってのインドネシアの宗主国オランダの東インド会社があったところだそうです。そういえば、インドネシア・バンクとか、少しヨーロッパ調を思わせるコロニアル風の建物も多い。川も、どことなくアムステルダムの運河によく似ています(跳ね橋とかもあるらしい)。ようやくタクシーの窓から景色を楽しむ余裕ができてきました。

今日の運転手さんは高速を使わず、下道を走ります。時間稼ぎでメーターを少しでも回そうという作戦でしょうか。まあ、どちらにせよ大したことはない。タクシー料金は世界で一番高い東京の十分の一ほどです。
45分ほどかかってMPCの入り口にあたるゲート9に横付け。
「グッド・ドライビング」といって70万渡すと、照れくさそうに頭を掻いていました。

8時30分、大画面正面の2列目の席をリザーブ。ここのところ私の定席になっています。
コーヒーと食べ物をつまんで、さっそく作業。今日は競泳の予選は放送しておらず、パレンバンで行われているセパタクロー男子・日本vs.インドネシア戦を中継しています。
HPで調べると、10時30分からお隣のエキシビジョンホールでフェンシングの女子フルーレ団体、日本vs.レバノン戦があるらしい。さっそく、おっとり刀で駆け付けます。
だいたい、アジア競技大会などでは、MPCがコンベンションセンターにあり、フェンシング会場はCCの中のエキシビジョンホールに設置されることが多いようです。
中央に決勝戦が行われるプラットフォームがあり、その周り4か所が試合用のピッチになっています。
団体戦は、4人登録のうち3人が相手の選手と総当たりを行います。したがって9試合が行われますが、5本先勝で1試合が終了。合計本数で勝負を争います。
日本は、レバノンから全試合5ポイントを奪いました。したがって45点奪い完勝。8チーム参加でベスト4に入ったのでメダルが確定しました。
試合は40分ほどで終了。

MPCに戻ると、朝関取りをしたころは閑散としていたのに、ほぼ満席です。
大画面では自転車の男子ロードレースが中継されていました。
12時きっかりからメディアランチ。朝・昼・夕と食事を用意してくれるのは助かります。食事代はまったくかかりません。もっとも、この周辺は食事をするところがありません。
今日のメニューは、鶏の照り焼き、白米、大ぶりのピロシキ、サフランライス。あれを食べてはいけない、これを食べちゃダメという人は大変でしょうけど、わたしは何の宗教的な制約がないので助かります。好き嫌いもないし。

男子サッカーは、明日の19時30分キックオフでマレーシアと対戦。買っても中国・サウジアラビアの勝者とベスト4を争います。ここまで来たら、どことやっても強敵ですね。
そういえば、日本女子代表は、決勝トーナメントの初戦で優勝候補の北朝鮮と当たります。高倉麻子監督に秘策はあるのでしょうか。
いずれにせよ、男女とも負ければおしまいです。

時間があったのでジャカルタの事とかパレンバンの事を調べていたら、パレンバンって「空の神兵」が落下傘部隊で攻略した場所だと判明。太平洋戦争でパレンバンは当時日本の1年間の石油消費量よりも多くの石油を生産していたとか。南方の資源は重要でしたから、その土地を空の神兵が奇襲して占領したのです。そういえば流浪の歌に「流れ流れて落ち行く先は、北はシベリア、南はジャワ(ジャカルタのある島)よ」という歌詞があります。そういう場所でアジア競技大会は開かれているわけです。

夕方の取材は、競泳を予定していたのですが、フェンシングの女子団体の日本が準決勝で韓国を破って決勝に進出したようです。迷わず6時からフェンシング会場に急行します。
決勝の相手は、中国。
調べてみると日本のメンバーは2020年をにらんで若返っており若い。先鋒の宮脇花輪は21歳で慶應義塾大学4年生、辻すみれは18歳で朝日大学1年生、東晟良(せら)に至っては8月20日に18歳になったばかりの日体大1年生です。この3人でアジアのフェンシング大国・中国に挑みました。

宮脇が好調でした。フー・シティンを相手に先制、いったん1-1に追いつかれますが3本立て続けにポイントを挙げ、4-1で最初の3分間を終了します(決勝は3分間の時間内に何ポイントでも挙げられます)。2番手は東vs.ホー・シンの対戦。東は先に1ポイントを奪い6-1とリードを広げますが、中国のエース、ホーは強い。立て続けに5ポイントを挙げ逆転。しかし、東も終盤1ポイントを返して6-6の同点で3番手にバトンタッチをします。
日本の3なんては辻。チェン・キンを相手に3ポイント奪い、1ポイント奪われただけ。9-7で一巡目は終了します。ホーだけを注意すれば金メダルにぐっと地被くはずでしたが、2巡目の先鋒ホーが宮脇を翻弄します。宮脇は先に1ポイント先制して10-7とし、少し3点リードに安心してしまったのでしょう。ホーは5点立て続けに奪い10-13、あっという間に逆に中国が3点リード。やhり日本選手の若さがでたのかな、とも思いましたが、ここで5番手の辻が驚異の粘りを見せます。畳み込むように3ポイントを奪い、試合を13-13と振り出しに戻します。中国のフーは追いつかれたところで剣を交換。2点を奪い再度逆転で13-15としますが、辻も粘って14-15として3分間を終了。二回りの3番手は東。調子の出ない中国チェンに対して先制して15-15と再び同点に。1点奪われて15-16とリードを許しましたが、ここから怒涛の5ポイント連取。20-16とします。ところがチェンも引き下がりません。21-17から怒涛の6ポイントを挙げ21-23で二巡目は終了しました。
さあ、運命の三巡目。物凄いドラマが待っていました。
第7試合は両チームで今日好調な選手同士の対決です。辻が1ポイント先取し22-24追い上げ急です。
次のポイントは赤(中国)、緑(日本)のランプが同時に点きいったんは辻にポイントが入ったのですが協議の結果ホーのポイントに22-24になりました。ここでホーが畳み込むように3連続ポイント。22-26となり勝負あったかに思えました。が辻は諦めません。2ポイント返し、再び1ポイントを奪われ24-27。ここから終盤にかけて怒涛の反撃。4ポイントを返し、残り57秒で27-27の同点に。そして残り41秒で28-27と逆転してしまいます。18歳、身長158cmの彼女のどこにパワーが潜んでいたのでしょうy。ともかく1ポイントリードして宮脇と東に金メダルを託します。

ぐるぐると剣先を回してリズムを取る宮脇が1点リードを守るべく攻勢に出ますが、チェンもさすがに試合巧者。2ポイントを連取し28-29とリードを奪います。後がなくなった宮脇。チェンがポイントを挙げ29-30とリードしたかに見えましたがVTRで判定が覆り30-29と宮脇がリード。そして残り22秒にも追加ポイントを加え31-29とリードを1点広げます。
最終対決は、東vs.フー。中国のプライドをかけてフーが戦えば、若さの勢いで東も突き放します。フーが先制、31-30と追いすがりますが、東もポイントを挙げ逃げようとします。取ったり取られたりで東は良いのです。32-30.
ところがフーも最後の底力を見せました。なんと3ポイント連取し残り49秒で32-33と逆転。勝負あったかに思えました。ところが東も粘ります。勝負を諦めません。
残り37秒、33-33と同点とし、残り6秒29iで逆転。少ない残り時間を考えれば、日本の金メダルは確実化と思ったのですが、なんと残4秒75、今度はフーが起死回生の1ポイントを決めます。そのままタイムアップ、34-34の同点で試合終了。大会規定により、最終対決のメンバーで1分間の1本選手のサドンデスで金メダルを争うことになりました。
東、フー。虚々実々の駆け引き。残り23秒、両選手が乾坤一擲のファイト。両方のランプが点きますが、決勝戦で控えに回っていた菊池小巻(専修大4年)がプラットフォームに上がってきて東と抱き合っている。審判の判定は、その通り東に上がりました。日本女子団体フルーレで優勝です。

ここの会場のミックスゾーンもうるさい事。男子の決勝(韓国vs.イラン)の歓声で、ほとんど選手の声が聞こえません。この国の人は騒音に対して無頓着なのかもしれません。決勝戦の最中に携帯電話をかけていたおばさんもいたし。困ったものです。
表彰式は、男子決勝が終わった後に行われるとの事。いったんMPCに引き上げることにしました。

7時30h分、メディアディナー。今日もランチと同じメニュー。
食べ終わってフェンシング会場に戻ると、表彰式がはじまるところでした、警備が緩い。普通のお客さんもフロアーに降りてしまっています。
ともかく日の丸の掲揚、君が代の吹奏は良いものですね。ほんと、取材できて良かった。

MPCに戻るとサッカーのベスト16(決勝トーナメント1,海戦)を大画面で実況しています。U-21日本代表を破ったベトナム、韓国が勝っていました。
日本は、明日マレーシアと戦います。

午後11時過ぎMPCを後にします。
また1日で一番憂鬱なホテルへ帰るタクシーが待っています。
今日は良い運転手さんに当たるといいな、と祈っているスポーツ三昧でした。
<了>

{結果]
フェンシング女子フルーレ団体決勝戦
日本 35-34 中国




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アジア競技大会5日目、バドミントン女子団体決勝、日本vs.中国戦を取材。

昨夜は早め(といっても午後10時30分)にMPCを後にしたスポーツ三昧。
帰路のタクシー運転手さんは良心的な人で、
「タクシー代はいくら?」と尋ねたら最初から「100です」といってくれました(お札の額面は10万)。実際メーターを倒したら6万くらいなんですがね。日本円にすると300円くらいの違いなのでボラれているという印象はありません。ただ、現地の人にとっては屋台のお昼ご飯くらいの違いはありますから、吹っ掛けてくるわけです。
11時前にホテルに帰れたのでシャワーを浴び、夜のルーティーン(血圧測定と投薬)を済ませ、12時前には就寝しました。

明けて8月22日(火)。6時30分起床。朝のルーティーンを済ませ朝食。
7時30分にホテルを出ます。
今朝は、やけに道がすいています。タクシーもなかなか来ない。今日は祝祭日というわけではないのですが政令指定休日だそうな。
今朝、乗車したブルーバードタクシーの運ちゃんも生真面目な人でした。10万紙幣を出したら「おつりがない」といって困った顔をする。チップとして4万あげようとしたのだが、
「細かいの持ってないの?」というので5万と1万の紙幣を1枚ずつ出したらすごく喜んでくれました。
こういう些細なことでも嬉しくなります。

8時過ぎにはMPC到着。道がすいててホテルから20分で着いてしまった。
今朝のMPCモーニングは、おおぶりのピロシキとロールケーキ。
競泳の予選は9時から始まりましたが、プールには行かず、ワーキングルームでメールチェックをしながら大画面TVで見ていました。今日も日本勢は好調で全員が夕方の決勝に進みます。

正午からはGBKイストラ体育館でバドミントンの女子団体決勝、日本vs.中国戦を取材します。
その前にMPCランチ(今日はスープカレーと春巻きでした)を食べ、おっとり刀で体育館に行くと、すでに第1シングルスは終了していました。山口茜がチン・ユーフェンに15-21、12-21と簡単にストレート負け。山口は昨日もインドネシアに良いところなく敗れています。TBSさんの前ものでは「前回はシングルスに出て初戦敗退。今回はリベンジを、と期するものがある」との事でしたが、どうしたのでしょう。
記者席に座ったら、ちょうど第1ダブルスが始まるところでした。福島由紀・廣田彩花vs.チェン・チュイジェン、ヤ・ユアンの対戦。日本のペアは、昨年の世界選手権ランナーズアップ、今年のアジア選手権(於・中国武漢)のチャンピオン。中国ペアに対して絶対の自信を持っているようで、終始安定した戦いぶりを見せました。21-12、21-17で危なげなく勝ち、1-1のタイにします。
この団体戦はシングルス3戦、ダブルス2銭の計5戦行われ、3試合先勝したチームが勝者になります。大事な3戦目は第2シングルス、日本はエース奥原希望、中国はヘン・ビンジャオの対戦。
第1ゲーム、奥原は順調に試合を進め21-16で先行します。ところが第2ゲームはヘンに先行され苦しい戦い。一度は14-16と追いつきドロップショットを決めヘンは利き腕の左肩を負傷します。しばし休戦のあとヘンは力を振り絞って第2ゲームを16-21で取り返します。しかし、ヘンは第2ゲームで力を使い切ってしまったようです。第3ゲームは奥原が終始試合の主導権を握り21-15で2勝目をあげ形成を逆転します。
第2ダブルス、日本はリオデジャネイロ・オリンピック金メダルの松友美佐紀・高橋礼華。世界選手権では日本人ペアに不覚を取りました(なにしろベスト4に3ペア日本人選手が入ったレベルの高さです)が、これ以上頼りになるメンバーはいません。日本チームとしては第3シングルスの大堀彩には回したくないので、ここで高松ペアに決めてほしいところ。私としては高松ペアを見るために山口茜が負けてくれてよかったと思うほどです。
対する中国のペアは、ファン・ドング、ツェン・ユーのペア。高松ペアに比べれば少し格下。高松ペアが開始早々から主導権を握ります。
ただ、今日の松友はスマッシュの際、肩に力が入りすぎ。難しいコースに決めようとしすぎて、やや精度を欠きました。松友のミスが多い分、高橋の出来は素晴らしかったと思います。よくカバーして中国ペアに付け入る隙を与えませんでした。第1ゲームは21-15で先取。
第2ゲームに入ると、中国ペアは戦意喪失状態に。それでも強いペアは相手にも良いところを出させて勝茂にです。高松ペアが余裕の試合運びで21-10でゲームを取り、優勝を決めました。

サブプレスセンターにバドミントン競技のプログラムが置いてありました。さすがバドミントンが国技のインドネシア。内容も素晴らしく、1962年第4回のジャカルタ大会からアジア競技大会の正式競技になったバドミントンの歴史がくまなく掲載さrていました。それによると、日本選手の金メダルは、1998年のバンコク大会女子シングルス優勝の米倉加奈子選手以来のことだそうです。
まてよ、その試合わたしはラジャマンガラ体育館で取材しましたよ。アジア競技大会を取材した中でも二大番狂わせだった記憶です(もう一つは1990年北京大会体操女子の瀬尾京子の金メダル)。
ともかく今日の日本女子団体の金メダルは20年ぶりの快挙だったわけです。感慨深い。

女子団体のメダルは補欠を含めて10人に授与されました。随分と大盤振る舞いですね。団体競技の君が代、日の丸はいいものですね。
プレスカンファレンスは、結局開かれず。ミックスゾーン対応だけでした。まあ、明日から個人戦が始まりますから、浮かれている場合ではありません。、男子シングルの桃田と女子ダブルスは確実に金を取らないと駄目だと思います。

5時ころバドミントンの取材を終え、競泳まで2時間ほどあったので、大会オフィシャルグッズ売り場を覗きにいきました。が、長蛇の列。お店の四分の三ほど行列ができていました。一般のお客さにとって公式グッズは人気のようです。
1時間近く並んでお店に入ると、中も満員です。わたしは大会マークの入ったポロシャツを物色しましたが、デザインのセンスやサイズの少なさ(S.M,XXLしかない)でずいぶん気に行ったものを探すのに時間がかかりました。そしてレジも行列。順番がまわってくるまで30分以上。バーコードリーダーの性能が悪いようです。売り子さんの対応も鈍い。
ようやく私の番になって品物とキャッシュを出すと、
「クレジットカード払いだけです」と店員さんが宣う。おいおい、どこにもそんなこと書いてないぞ、というとレジに小さな紙が貼って会って「カード・オンリー」だと。そんな小さな文字読めない。1時間以上並んでお店に入り、レジでも30分以上並んでいてキャッシュは受け付けないとは何事だ、と怒ったら、「じゃあ、わたしのカードで支払ってあげると50万ルピアを支払い、4万おつりでくれました。
買えたからよかったけど、もうくたくたです。汗で着ているものはベタベタだし、しかも空腹。MPCに帰ることにしました。

7時30分に戻って、なんとかメディア・ディナーにありつきました。ランチとほぼ同じメニュー。
もう出かける余裕なく、大画面でバドミントン男子団体決勝インドネシアvs.中国戦を見ながら作業。どの試合も降るゲームの熱戦。4戦目が始まった時に予定終了時間の9時を回っている。この試合も降るゲーム。11時は回りそう。物凄い試合です。

結局、第2ダブルスもフルゲーム。中国が勝って3-1で優勝を決めました。
そこまでMPCで確認して帰り支度。そういえば、これから表彰式だから、3位の日本男子10人も待っていたのでしょうね。明日からは個人戦が始まります。選手も大変だ。

そんなスポーツ三昧でした。
<了>

[結果]
バドミントン女子団体決勝
日本 3-1 中国



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