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東京オリンピック2020聖火の種火を見に jヴィレッジに行ってきました。

不要不急の外出は自粛するように、という週末でしたが、ならば早朝東京を出て田舎まで行ってしまえと久しぶりに遠出することにしました。

2日から福島県のJヴィレッジで、ギリシャで採火された東京オリンピック2020の聖火の種火が公開されていると聞き、実際に見に行ってみることにしました。
スポーツジャーナリストとしては、新型コロナ蔓延の影響でスポーツイベントの中止が相次ぎ、長らくスポーツの取材をしていません。これまた久しぶりの取材です(特に媒体があるわけではありませんが、これもキャリアの一つです)。

それに3月14日に通常開業されたJR常磐線のJヴィレッジ駅も見てみたかった。考えてみればJヴィレッジにも2002年に取材で行ったきりで、それ以降(東日本大震災以降という意味でも)行ったことがありません。この機会に訪問しようと思ったわけです。
4月10日まで使える「青春18きっぷ」を3月中に1セット買っておいたので、5回使うことができます。
Jヴィレッジまで運賃片道4510円、青春18きっぷは12050円で5回使えるので1回あたり2410円。随分お得です。
Yahooの路線情報を利用して時間を検索したら、結構遅い時間に出発しても日帰り可能とわかり、思い切って出かけることにしました。

東伏見7時14分発、上石神井で急行に乗り換え7時32分に高田馬場到着。ここでJRに乗り換えます。
予定より1本早く7時36分発に乗れました。日暮里まで山手線を利用、常磐線に乗り換えます。
8時6分発、水戸行きに乗車。自粛要請が効いているの車内はガラガラ。ワンボックスを1人で独占できました。沿線の桜が満開で、十分に車窓が楽しめました。特に水戸駅に着く直前の偕楽園(?)の桜並木が素晴らしかった。
10時5分発のいわき駅に乗り換え。各停ですから少しもどかしい感じもしますが、最近のJRの車両は乗り心地が良い。結構、駅間はスピードも出しますが安定性も良い車両が多い。昔とは隔世の感です。

大昔、若い頃は常磐線の寝台急行で東北に向かったり、特急ひたちで仙台まで行ったりと酔狂なことをやっていたスポーツ三昧ですが、最近はここまで常磐線を旅したことはありません。
11時41分、いわき着。次の電車が12時13分発だったので改札を出て駅の周辺を歩き回りましたが、記念スタンプも置いてありません。旅の情緒がどんどんなくなりますね。
いわき駅を過ぎると海が見えてきます。おそらく2011年の東日本大震災の折には、ここにも10mを超す津波が押し寄せたのでしょう。どんどん気分が高まってきます。何かチェルノブイリかアウシュビッツにでも行くような気分(実際に行ったことはありません。ミュンヘン郊外のダッハウのユダヤ人の強制収容所には行ったことがありますが)。なにかパワースポットに向かっている気がしました。
12時42分、Jヴィレッジ駅に到着。ちょっと予想とは違っていました。トンネルの出口にホームを作り、改札はトンネル上の斜面の上にありました。これまでこんな駅を見たことがありません。世界に類のない珍しい駅です。
エレベーターで3階まで上がり改札を出ると、海側の近くに東京電力の例の発電所が至近に見えます。建屋が吹っ飛んだ例の建物です。
2002年にJヴィレッジに行った時、「意外と近くに原子力発電所があるんだ」と眺めた記憶がありますが、これほど近いとは。Jヴィレッジが事故収束の前線基地になっていた理由がわかります。

発電所の逆の山側にJヴィレッジがありました。緩やかなスロープを下って行くと左手に天然芝生9面、人工芝の屋内サッカー場が1面、そして5000人収容のスタジアムが規則正しく配列されています。
近くにホテルJヴィレッジの宿泊施設もあり、世界に誇れるスポーツの合宿施設であると思います。

フィールド内の取り付け道路を突っ切り、中央棟に入ると東京オリンピック2020聖火の種火が展示されていました。近くで観覧しようと列に並ぶと、係員の方から、
「すいません、最後部に並んでください」と注意されてしまいました。ホール内には密接して並ばないように5人ほどしか待機できず、それ以上の人は屋外に並んでいたのです。私も20人ほどが並んでいた最後部に並びました。
順番が来れば、最後にアルコール消毒をして5人ずつ聖火の種火がついたランタンに近づきます。

ランタンは思っていたより小さい。種火は目を凝らしてみないと分からないほど小さい。
でも、これがオリンピアのヘラ神殿で採火された人類希望の火だと思うと胸が熱くなる。
なんとか種火での公開ではなく、聖火皿か聖火台に灯されて公開できないものか。まあ、警備とか経費の問題はあるでしょうが、ガスワンさんとか東京ガスさんとかスポンサーになってくれないものでしょうか。
来年、聖火リレーが始まるまで、Jヴィレッジの聖火台に点火し続けて欲しいののです(種火の公開は今月いっぱいで終わり東京に移されるらしい)。
1人30秒という観覧時間は、あっという間に過ぎてしまいました。

そのあと、日本代表の遠征に帯同されていた川俣さんがシェフが務めるレストラン「アルパインロース」でランチを奮発。施設内を見学しても2時30分。やることがなくなりました。

ピッチでは誰も練習しておらず無人。不気味な感じがします。
仕方なく再びJヴィレッジ駅に戻ります。もし適当な時間に下り電車があれば、最近全通した汚染地域(?)の駅の見学に行こうかとも思ったのですが、残念ながら下り電車は1時間なし。
帰路に当たる上り電車は14時54分発の電車がありました。それでも予定していた17時19分発より1本早いだけです。明日からのことも考え、今日は早めに帰京することにしました。

いわき15時46分発、水戸17時43分発に乗り換え、日暮里まで帰ってきました。
高田馬場から西武新宿線に乗り、20時21分に東伏見着。

午後8時45分、帰宅しました。
早朝出発、夜に帰宅。自粛要請の週末でもあり、ほとんど何処に行っても人混みはありませんでした。
西武新宿線も高田馬場から座れるような状態。こんなことは普通であればありません。
ニュースによれば、今日の感染者は全国で368人、都内では118人とついに3桁になりました。うち感染経路不明が87人と最悪です。やはり春分の日の3連休の緩みがいけませんでした。

私は、所用で明日から西下します。
その前に聖火の種火が見られ、そして何よりもJヴィレッジを再訪できたのは良かった。
ここのところスポーツ取材もせず、ただの新型コロナウォッチャーになっていたので、少しだけスポーツジャーナリストの気持ちが戻ってきたような気がします。

そんなスポーツ三昧でした。


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