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連続テレビ小説「スカーレット」の舞台・信楽に行ってきました。

今日は4月10日。
春の青春18きっぷの利用期間の最終日。
手元には、残り1片の青春18きっぷ。今日は何処に行こうかと迷いましたが、3月までNHK連続テレビ小説「スカーレット」の舞台になった滋賀県信楽に行ってみることにしました。

8時20分に実家を出発。JR枇杷島に自転車をデポし、8時38分発の東海道本線各駅停車で尾張一宮へ。
尾張一宮で8時58分発快速電車で大垣へ。
大垣で9時48分発米原行きに乗り換え滋賀県に入ります。7日の墓参り、9日の福知山行き、そして今日と米原に通う日々です。
10時20分に近江路に入ります。

近江路を/わが越えくれば/琵琶の湖や/沖の波間に/小島の浮く見ゆ

5日の日にブログに書いた金槐和歌集の源実朝の歌の本歌盗りです。
そして草津で10時59分発の草津線に乗り換え。
この線路は、旧東海道(安藤広重の東海道53次で有名)。旧東海道は、名古屋から船で桑名に向かい、亀山から現在の草津線沿いの路を草津に出て京都に向かっていたのです。現在の東海道本線は、名古屋から先は旧中山道(昔、フジテレビの女子アナが「1日ナカヤマ道」と読んだという逸話がある)だったのです。
私が高校生の頃には、関西本線を1日1往復する急行「春日・平安」号というのが名古屋と奈良・京都間に走っており、それに乗って奈良や京都までよく遊びに行ったものです。ちょうど東京の人が鎌倉に遊びに行くような感覚で奈良や京都へ遊びに行っていたものです。
関西本線の柘植という駅で春日は、そのまま奈良へ。平安は草津線を経由して京都まで行くのです。したがって草津線は初乗車ではありません。
11時20分、貴生川に到着。ここは昔、1979年に高校総体が、1981年に国体のサッカー競技が開催され、その取材をするため訪問したことがあります、今は滋賀県でサッカーところといえば野洲とか守山とか草津ですが、当時は水口高校が強豪校でした。その貴生川にある水口高校周辺がサッカー会場で、この辺りを取材したものです。
当時は、ものすごい田舎でしたが、今や京都や大阪に勤めに出る人たちのベッドタウンになってしまっているようです。

貴生川から信楽高原鉄道という第3セクターのローカル線に乗車します。昔、高校総体や国体の折は、時間がなくて乗れませんでした。したがって信楽高原鉄道は初乗です。
ワンマンの単騎ディゼルカー。本当にレール2本が森の中を突っ走る感じです。
なぜ「高原鉄道」と呼ばれるか分かりました。野辺山に行く小海線、箱根登山鉄道、旧信越線の横川ー軽井沢間の急勾配のような線路をグイグイと電車は高度を上げていきます。
これを「高原鉄道」と呼ばずして、何を高原鉄道と呼ぶか、といった感じでした。
一気に坂を登りきったディーゼルカーは、中間地点を越え、今度は高度を下げていきます。エンジンブレーキーがなければ、ジェットコースターの様になってしまったでしょう。
中間地点までは林間を走って駅もなし。途中から紫香楽宮跡、雲井、勅使、玉桂寺と由緒正しき駅名に停車するも誰も乗り降りせず終点・信楽に到着しました。11時48分のことです。

春には駅前で焼き物市が開催され、町に窯元が立ち並び、美術館、博物館などあるそうですが、ここもご多分に漏れず新型コロナの影響で全てキャンセル、閉館中。人影もまばらでした。
少し街を歩いてみましたが、「高原」というだけあって空気が澄んで冷たい。気持ちがいいです。川を渡り2ブロックばかり歩いたのですが、人気がなく帰ってきました。
駅前の週末しか開店しない蕎麦屋さんで「牛すじそば」を食して、帰ることにしました。

信楽駅の改札で駅長さんに不躾な質問をぶつけてみました。
「昔、この鉄道で大きな事故があったと思うのですが、どのあたりで起こったのですか?」
駅長さんは、昔を懐かしむように、
「それは紫香楽宮跡駅近くのカーブで起こりました。今でも線路沿いに慰霊碑があります。単線なので起こるわけがない事故でした」と答えてくれました。後で調べたら事故は1991年5月14日のことでした。
信楽12時54分発の列車に乗り、その慰霊碑に車上から手を合わせて帰ってきました。

貴生川には13時18分到着。わずか2時間余りの信楽高原鉄道ミニトリップでした。
帰路は、関西本線経由で帰ることに行くことにしました。
貴生川13時21分→柘植13時41分→亀山14時24分→名古屋15時50分→15時54分枇杷島着。
柘植までは草津線の3両編成の電車、交通の要衝ともいうべき柘植駅は屋根も付いていないむき出しのホーム。そこから関西本線とはいえ、ディーゼルのワンマンカー。本当に廃線ギリギリの運営です。亀山から電化の3両編成になりましたが、単線で上下線が行き交うために度々待ち時間。伊勢急行ともすれ違います。
名古屋から東海道本線岐阜行き各停に乗車。この春、青春18きっぷ2セット目の旅が終了しました。

新型コロナ自粛要請中の旅。これでおしまいです。ローカル線を選べば、都会の密集地に行くよりも安全かも。これは言い訳です。安倍ちゃんから「名古屋とばし」された大村愛知県知事は、今日の午後に独自の「緊急事態宣言」を発しました。東京から逃れても、名古屋も危険地帯です。

JR枇杷島駅近くのアオキスーパーで買い物をして帰宅したスポーツ三昧でした。
<了>
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