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2006年ラグビー日本選手権、早稲田vs.トヨタ戦をVTR観戦。あの頃は強かった早稲田。

日曜日から約1週間。不要不急の外出はせず自宅にこもって過ごしています。

今日の東京都の新規感染者は600人台に戻ったとはいえ644人。愛知県は218人と高止まり。あまりに怖くて盛り場には行けません。

朝のルーティーを済ませ、羽鳥慎一のモーニングショーも終われば、特に他にすることも無し。
「あの試合をもう一度!スポーツ名勝負」というのを放送していて、昨日は「雪の早明戦」だったのですが、今日は「2006年ラグビー 早稲田大×トヨタ自動車」というのをやっていました。
懐かしい。
当然、見てしまいます。
1987年度に早稲田大が日本選手権で社会人の王者・東芝府中を破って優勝してから18年間、公式戦で大学チームが社会人チームに勝ったことがありませんでした。
2005年度の日本選手権2回戦でトヨタ自動車に28-24で辛勝した試合です。

早稲田大はこの年、名将・清宮克彦監督5年めのラストシーズン。
折しも早稲田大学は、創立125周年に向かって全ての体育会スポーツで日本一になることを目指し、スポーツ推薦入試を充実。高校生スポーツ大会の全国大会で活躍(ラグビーなら花園)した選手を積極的にリクルートしていた時期です。
まあ、早稲田大は私立大学ですから、知育、徳育、体育に優れている学生なら入学を許す、ということはあるでしょう。ただ、この時期は「体育」に特化して優れた学生を集めていたのも事実です。
我々が学生の頃では考えられないような高校からも選手を取っていました。この試合のメンバーを見ても、トヨタ自動車と遜色ないメンバーです。あの五郎丸歩(佐賀工)も2年生でした。

しかし、トヨタ自動車にもオールブラックス級のフラベルとかSOの名手・廣瀬とかいて、普通で考えれば、善戦しても勝ち目は無い、という戦前の下馬評でした。
ところが、早稲田大はラインアウトで健闘、セットスクラムでもトヨタ自動車のお株を奪うような大活躍。FWとBKが一体になった早い展開は、トヨタ自動車を凌駕していました。

そんな一方的な展開の印象の試合でしたが、得点差は僅かに4点です。やはりラグビーというスポーツでは大学生と社会人との力の差は大きい。早稲田大、薄氷を踏むような勝利でした。

当時、私はマイナーな出版社が発行していた「ラグビー魂」という雑誌のスタッフライターをしていて、この試合も秩父宮ラグビー場の記者席で見ていたと思います。
清宮監督は、自身の学生時代に早稲田のFWが弱いことを、よほど悔しく思っていたのでしょう。監督になってからは、大学当局の理解もあり、大型で強いFWの選手をリクルートし、我々の学生時代では考えられないほど強いFWを作りげました。

一度、「ラグビー魂」の紙面で「今泉清vs.五郎丸歩のFB対談」を企画したことがあり、その進行と記事のまとめをやったことがあるのですが、かつての早稲田大最後の世代である今泉先輩と新生・早稲田の五郎丸の話が噛み合わないのにはびっくりしました。
今泉先輩の頃の早稲田は、FWが弱くて「どんなボールでもいいからバックスに出してくれ。あとはなんとかするから」そんなラグビーでした。プレッシャーを受け続けてもボールを活かすノウハウがあったのです。
ところが、五郎丸の頃は、
「悪いボールならBKに出すな。一度FWで細工して良いボールにしてからBKに回せ」という風にタクティクスが変わっていました。
そのために、細かいバックンスの職人芸みたいなものが、1990年代に死に絶えてしまったのです。そのために今泉先輩と五郎丸選手の話が噛み合わない。対談を進行する上で腐心した記憶があります。

この2006年の早稲田大vs.トヨタ自動車の試合を頂点にして、早稲田大は長い不振の時代を迎えます。昨年度大学選手権に優勝するまで、大学日本一になったのは2007年度の1回だけ。新興の帝京大に大学選手権9連覇を許してしまいました。
昨年度に復活、今年度も何とか力を持続していますが、先だっての早明戦では一敗血に塗れてしまいました。
今年はどうでしょうか? とりあえずライッバル慶応義塾を下して大学選手権ベスト4に進みました。
来年の年始の戦いぶりが楽しみです。

夕方、アオキスーパーに買い物に出かけたくらい。
今日も、おとなしく自粛したスポーツ三昧でした。

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