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早稲田大ア女の練習試合とアイスホッケーアジアリーグ日光vs.王子線を取材。

春分の日です。
今年は3月20日と日にちは早いですが、やっと春か、という感じがします。

今日の取材のために予定より1日早く帰京しました。
今日のメインの取材は、アイスホッケーのアジアリーグジャパンカップの優勝の賭ったHC栃木日光アイスバックスvs.王子イーグル戦でしたが、自宅裏の早稲田大学グラウンドで早稲田ア女(早稲田大学ア式蹴球部女子)の練習試合が2時キックオフであるというので、まず行ってみることにしました。
早稲田ア女の試合は、昨年の皇后杯1回戦から見ていません。その後の皇后杯、インカレで思っていたより早く敗退してしまったため、取材が不可能になってしまいました(年明けに行われた早慶女子定期戦も無観客試合になった)。新チームを見るのは、もちろん初めてです。
まず、午前中に新年度のラインアップを早稲田大学ア式蹴球部HPで調べました。2年〜4年まで選手23人です。1年生が入ってくるとはいえ、えらい少数精鋭なスコッドです。

そのメンバー表を持って、1時40分くらいにグラウンドに行ってみました。
すでに両チーム、円陣を組み臨戦態勢と思ったら、それからトレーニングが始まります。
結局、練習試合が始まったのは3時。しかも早稲田ア女の相手がどこだかわからない。胸の英文を読むと『SYONAN」みたいなロゴが並んでいたので、多分高校の強豪校なのでしょう。早稲田ア女の選手は、かろうじて背番号付きのユニフォームを着てくれました。憶測のスターティングラインアップは、
GK#16(近澤?不明)。DF藤田智里(大和2)、井上萌(十文字3)、#29(不明 1年?)、#26(不明 1年?)。MFアンカー#30(不明 1年?)、右翼が關陽南子(大阪教育大池田4)、左翼が大森美南(八王子学園八王子3)、トップ下が#28(不明 1年?)。FW三谷和菜子(十文字2)、吉野真央(聖和学園3)。4:1:3:2の布陣です。
早稲田ア女は、HPにも「14:00キックオフ@東伏見」とだけしか書いておらず、対戦相手も結果も取り扱ってはいません。まあ、形の上では新年度になっておらず、新1年生のメンバーを発表するのも憚れるののかもしれません。ただ、男子は練習試合と言えども結果を報告し、1年生メンバーは「練習生」という表現で名前は隠しています(まあ、これも不可解と言えば不可解ですが)。ともかく男女とも公のクラブですから、結果報告くらいはキチンとして欲しいですね。
対する青色のユニフォームの先発は、GK#22。DF#17、#2、#3、#13。MF#8、#14のダブルボランチ、右翼が#25、左翼が#20、トップ下が#18。FW#23。4:2:3:1の布陣です。
少し早稲田ア女がメンバーを落としているせいか、対戦チームが押し気味に試合を進めました。
決定的なチャンスは、早稲田ア女が2、対戦チームが3、といった感じでした。
特に対戦チームが24分に見せた連動した攻めは見事でした。右サイドから中に返し、再び右に振ってクロス、これをファーサイドの選手がヘディングシュートしましたが、惜しくもゴールの枠から外れました。
残りは単発的な攻めなかりで得点の匂いがしませんでした。
35分ハーフ、アディショナルタイム31秒でハーフタイムに入ります。もちろん、後半もカバーしたかったですが、4時からアイスホッケーの試合がフェースオフになってしまうので、ここで後ろ髪を引かれる思いで丘の上のDyDoドリンコアイスアリーナに移動しました。

今日と明日、アジアリーグ東京大会試合として行われる2試合。実は、瓢箪から駒のようなシリーズです。栃木県は短い期間ながら緊急事態宣言が発令されました。その時の日光ホームの試合が、開催できなくなり延期になりましたが、それ以降に会場の霜降アイスアリーナが来年に予定されている栃木国体のための大改修に入ってしまい、日光アイスバックスとしてはホーム試合を行うリンクを失ってしまったのです。そこで助け舟を出したのが東京アイスホッケー連盟でした。本来なら今シーズンはアジアリーグの試合を1試合も開催できないところでしたが、思わぬ形で試合が開始できることになったのです。
しかも、勝点差は開いているとはいえ、この試合に優勝が掛かったのです。今日、王子が勝てば優勝が決定します。また来シーズンからクラブチーム化する王子イーグルスとしては、東京で最後のゲームになります。数々の栄光を築いてきた名門が「王子」のユニフォームで戦うのは、これが最後。その特殊事情に鑑み、日光アイスバックスは、今日の第1戦は王子にホームゲームの権利を特別に譲りました。したがって、今日は王子が赤いユニフォーム。日光はアウェーの白いユニフォームを着用しました。

DyDoアイスアリーナは、いつもの南門ではなく北門をゲートとして利用しました。手指の消毒、体温の測定を済ませ入場。館内は、セフティ・ディスタンスということで1席開けての観戦。全席指定席です。
王子イーグルスの先発は、GKドリュー・マッキンタイアー(カナダ)。DF山下(駒大苫小牧)、ハリデー慈英(早稲田大)。FW三田村(白樺学園)、レデンバック(カナダ)、高橋(苫小牧工)。
対するHC栃木日光アイスバックスのスターティングメンバーは、GK福藤(東北)。DF佐藤(武修館)、伊藤(中央大)。FW牛来(明治大)、古橋(中央大)、大椋(明治大)。
昨シーズンは157試合ほどアイスホッケーを取材していますが、今シーズンは2試合目。それもDyDoアイスアリーナでの取材は初です。なんとも久しぶりの取材となりました。

優勝の掛かった試合らしく白熱のこう試合になりました。
1分24秒、日光の斎藤哲也がフッキングの反則で2分間退場。
2分3秒にも日光の古橋がアンスポーツマンライクコンタクト+ラッヒングの反則で4分間退場。同時に王子の高橋がクロスチェッキング+ラッフィングの反則で6分間退場。高木が代行でペナルティボックスに入りました。が、この4 on 3ではゴールは生まれません。
しばらく試合の均衡が保たれました。
13分33秒、日光の石川(早稲田大)がフッキングで2分間退場。そして14分2秒には牛来がとリッピングの反則で2分間退場。王子は5 on 3のパワープレーのチャンス。
このチャンスを王子は逃しません。15分4秒、橋本(北海)のパスを受けたレディンバッグがシュート、GK福藤がセーブしますがリバウンドを大澤が叩いて王子が先制します。
17分11秒、王子の高橋がフッキングの反則、2分間退場。日光はパワープレーのチャンス、同点を狙いますが得点できず。このまま1-0で第1ピリオッドが終了します。シュート数は6-11と日光がリードしました。

第2ピリオッド、先手を取ったのは日光でした。
王子の佐々木(北海道栄)と三田村が相次いで反則。2分間退場です。日光は、この3on 5のパワープレーを活かします。3分35秒、牛来、古橋と繋ぎ佐藤がゴール。試合を振り出しに戻します。
5分5秒、リンクの調子が悪く、整備に3分間中断。
その開始直後、王子は6分34秒に山下、高橋と揺さぶって、最後はレディバックがゴール。再びリードを奪いますが、このリードは長く続きません。
直後のフェースオフから大椋、佐藤のダブルアシストで古橋がゴール。再び2-2の同点に追いつきます。
その後、試合は膠着。そのまま第2ピリオッドは終了します。シュート数は8-13と日光がリードします。

勝負は第3ピリオッドに縺れました。
立ち上がり、両チームはショートハンドに成らないように慎重に入ります。
8分57秒、日光のヒエタネン(フィンランド)がスラッシングの反則で2分間退場。こうした接戦の試合ではパワープレーで試合が動きます。
9分7秒、王子は中屋敷(釧路江南)、橋本と繋いで高橋がゴール。またしても王子が先手を打ちます。
12分過ぎであったと思います。記者席がブランコのように揺れ出しました。2011年の東日本大震災ほどではありませんが、かなり揺れました。試合は続行されましたが、プレーが途絶えたところで試合中断。審判団協議の末、試合は続行されます。マグニチュードは7.2と発表されました。
その直後のことでした。王子の集中力が一瞬切れた隙を日光はつきます。
15分16秒、日光の執念が実ります。佐藤のパスを受けた大椋が右からクロス。中の選手がスルーして左サイドを詰めた牛来が左45度から叩き込みました。3-3の同点に追いつきます。
この後、両チームに得点は生まれず、タイムアップを迎えます。
大会規定により、3分間のインターバルを挟んで3 on 3のエキストラタイム5分に入ります。先に1点を取れば、その時点で試合終了のサドンデスです。
王子はレデンバック、高橋、山下のオーダーでスタート。対する日光は、牛来、古橋、佐藤の先発。
日光が押し気味に試合を進めます。
1分1秒、日光のシュートを胸でまともに受けた王子GKマッキンタイアーが退場。控えGK成澤(東洋大)が突然起用されます。
3分15秒、日光はGKと1対1になる大チャンス。しかし、これを決められません。王子はカウンターアタックに出ます。
3分41秒、王子はレデンバックの左からのクロスを中に詰めた高橋がシュート。さすがの福藤もセーブできませんでした。4-3と王子が接戦を制し、見事に延長で優勝を決めました。
第3ピリオッドのシュート数は、19−9と王子が大きくリード。延長戦は3-3。総シュート数も36-36と互角。まさに実力伯仲の好勝負でした。
今回も優勝の瞬間が取材できてよかったです。やはりアイスホッケーは面白い。このために、わざわざ1日早く帰京してよかった思いました。
「王子」の赤いユニフォーム、見納めの試合でしたが、それもよかった。おおめでとう王子イーグルス!

買い物を済ませて帰宅。明日もサッカーJFLとアイスホッケーの取材が予定されているので早めに床に就きました。
久しぶりに掛け持ち取材をしたスポーツ三昧。
今日の東京都の新規感染者は、342人。明日の緊急事態宣言解除が怖いような気もします。

そんなスポーツ三昧でした。
<了>

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