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サッカーJFL東京武蔵野vs.刈谷戦と関東女子リーグ早稲田ア女vs.神奈川大戦を取材。

東京に戻ってきて早々にまず取材のミッションを敢行します。

今季も残り3節となったサッカーJFL。佳境に入ってきました。
我が家に1番近い場所にホームグラウンドを構える東京武蔵野ユナイテッドFC。今季はいろいろあって開幕以来ずっと下位に低迷していますが、ここに来て2連勝。ドベ2からドベ3に上昇中(と言っても16位のホンダロックとは勝点で並び得失点差で15位という際どさです。15位だとJFL残留決定、16位だともしかすると入れ替え戦を戦わなければなりません(JFLから今季何チームJ3へ昇格するか、下位リーグから何チーム上がってくるかで情勢は変わってきます)。
そんな東京武蔵野を、ここ数年追っています。2年前の2019年は、最後の試合に勝って平均観客数が2000人を越せばJ3に上がれるところまでいったクラブです。
結局、フロントが事の重大さに気がつき(?)ギブアップしてしまい、選手のモチベーションを下げてしまいました。その結果、昨年は11位に甘んじ、今季はチームの形を変えた影響もあり(Jリーグを目指さないクラブチームになりました)下位に低迷していましたが、ここに来て池上h寿之監督の手腕と選手の頑張りで2連勝、なんとか降格圏内を脱しようとしています。
そんな今季残り3試合の東京武蔵野を取材しています。

今日対戦するのは、FC刈谷。2006年にデンソーサッカー部がJFLへの参加を取りやめた時にできたクラブチームですが、もともと刈谷は愛知県内では”サッカー処”。刈谷高校が国体で全国制覇したり、市民クラブでも強豪です。ユニフォームの「刈谷の赤タスキ」と言えば全国的のも有名。埼玉県の浦和、静岡県の藤枝、山梨県の韮崎、広島県の広島などと同じように知られています。今季、JFLに昇格してきましたが、1年めは戦い方が難しい。目下17位の最下位です。今日、勝点3を得ないと、最下位が決まってしまいそうな形勢。アウェーですが負けられない情勢です。

東京ユナイテッドFCのスターティングラインアップは、GK西岡(神戸市立科学技術)。DF鳥居(東京ヴェルディユース)、中川(浜松開誠館)、西山(横河武蔵野FCユース)、小林(流経大柏)。MFアンカーが高(尚志)、インナーが伊藤(柏U-18)と金田(神戸U-18)、右翼が小野寺(修徳)、左翼が小幡(東京ヴェルディユース)。FW澤野(横浜創英)。4:1:2:2:1の布陣です。(カッコ内)はユース年代の所属先。
対するFC刈谷の先発は、GK坂口(星稜)。DF播磨(大阪桐蔭)、鯉沼(大宮ユース)、佐々木(柏U-18)、平沼(水白)。MF渡邊(今治東中東教育)、佐藤(奈良育英)のダブルボランチ、右翼が福家(香川西)、左翼が神谷(東海学園)。FW一木、中野(広島ユース)。中盤ボックスの4:4:2の布陣です。
午後1時1分、宇治原拓也レフェリーの笛で東京武野がキックオフ、試合が開始されます。なぜキックオフが1分遅れたかは不明です(レフェリーが何かを確認していたようです。モタモタ感はありました)。

今季、チームが合併して選手構成が変わり、コロナ禍で何度も試合が中止になってチーム戦術が固まるのが遅れた東京武蔵野は、当初リトリートからのカウンターアタックを主戦法にしていましたが、消極的な戦い方が裏目に出て、負け試合が先行しました。ようやく20節を超えた頃から前から圧力をかけるハードワークのショートカウンター戦法に変更、勝機をつかみ始めました。今日も前線から球を追い掛け回し、先制点を狙います。
ところが、刈谷は東京武蔵野の作戦変更のサッカーをよく研究していて、高いDFラインの裏を狙ったり、ワントップの中野にボールを託し、そこからのポストプレーに活路を見出そうとしました。
18分、攻勢の東京武蔵野は敵陣深くまで押し込み、FP10人が刈谷ゴールに配置します。これを見て、神谷がクリアボールを前線で待つ福家にロングスルー。東京武蔵野に油断というかセーフティーの意識がやや薄れていたかもしれません。ボーリを受けた福家が猛然とドリブル。東京武蔵野DFを振り切りGK西岡と1対1。福家はループシュートで東京武蔵野ゴールに流し込みます。してやったりの刈谷ベンチ。
24分、飲水タイムで水が入ります。
東京武蔵野は、時間が残っていることもあり、作戦変更はなく、前線からの追回しをつ続けます。
34分、刈谷ゴール前の混戦から小野寺がシュートしますが、上に外れます。
40分には刈谷がカウンターアタック、左サイドを中野が突破、中をフォローした鯉沼がパスを受けて切れ込んでシュート。これはGK西岡がセーブします。
43分、東京武蔵野は右からクロス、ゴール前混戦となりますが、シュートを押し込めません。
前半のシュート数は7-3、コーナーキック数は3-1と東京武蔵野がリードしましたが、ゴール数は0-1。アディショナルタイム5分39秒でハーフタイムを迎えます。

1点のビハインドを追う東京武蔵野の池上寿之監督は、いつものように動きます。ただ今日は一気に3枚替え、之は珍しい。反撃の意思の表れです。DF中川を小松崎(青森山田)に、MF伊藤を飯島(武蔵工大二)に、MF小幡を鈴木裕(武南)に交代します。
刈谷は前半と同じイレブンで後半に望みました。

後半も東京武蔵野がせめて、刈谷が守る時間が長くなりましたが、一進一退の展開。なかなか試合は動きません。17分に刈谷が最初の交代。DF播磨を田中(東京ヴェルディユース)に交代。
20分、刈谷は中野が右サイドからクロス、一木がファーからシュートしますが、GK西岡がキャッチ。追加点のチャンスを生かせません。
後半21分、東京武蔵野の池上監督が動きます。FW澤野を田口(九州国際大付)に替えました。すると試合が動くいます。
23分、東京武蔵野はコーナーキックのチャンス。小林が蹴ったボールは、ゴール前混戦に。金田がヘディングで折り返し、替わっては打ったばかりの田口がシュート。同点に追いつきます。
26分、飲水タイム。
ここからが、勝負とみた東京武蔵野でしたが、刈谷が先に勝ち越します。刈谷も27分にMF渡邊を内田(HondaFC2種)に、MF福家を長谷川(高崎経済大学付)に替えます。
28分、刈谷は神谷と一木がワンツーリターン、神谷が決めて再びリードを奪います。
東京武蔵野は、苦しくなりました。打つ手がなく、時間だけが過ぎていきます。
ところが起死回生のプレーが生まれました。
東京武蔵は、左サイドを崩しクロスを上げたところ刈谷DFにハンドの判定。東京武蔵野はPKを得ます。
PKがけられる直前、刈谷はDF平塚を村上(鳥栖U-18)に、MF佐藤を山本(米子北)に2枚替え。なんとか東京武蔵野のリズムを狂わせようと必死です。
しかし、このPKを田口が決めて2-2と試合を振り出しに戻します。

アウェーで勝点1を得られれrば、という刈谷と、何としても勝点3を取るぞ、トイう東京武蔵野の差が出ました。
45分、金田が右からのクロスを上げます。刈谷DFが頭でクリア、こぼれたところを西山がヘディングシュート。これも刈谷DFがクリアしましたが、こぼれ球を鈴木裕が押し込み、執念の逆転ゴールを挙げました。
アディショナルタイムは「5分」表示。
ここで池上監督は、MF小野寺を真下(矢板中央)に交代。冷静な判断でした。
アディショナルタイム5分43秒。ついにタイムアップの笛が鳴りました。

「サッカーは3対2が面白い」というのが私の持論ですが、まさにその通りの試合になりました。東京武蔵野は今季初の3連勝。降格圏内を抜け出す勝点29の15位ですが、残り2試合はホームのHonda FC戦とアウェーのMIOびわこ戦です。悪くても勝点4は欲しいところです。
有終の美をぁ戯れるかどうか。刮目して取材したいと思っています。

今日は、広報のアテンドがなく、池が無監督のお話は聞けませんでした。残念です。次の取材があったので失礼いたしました。

坂を下って、東伏見の早稲田大学グラウンドへ。
関東女子サッカーリーグの早稲田大学ア式蹴球部女子vs.神奈川大学女子サッカー部の試合を取材します。
いつものように、グラウンド外の石神井川のプロムナードから網越しに取材します。
ところが、キックオフの時間になっても、いつもの観客(父兄とか関係者)が皆無です。双眼鏡でグラウンドのスタンドを見ると鈴なりの人。あとで知ったのですが、この日から有観客試合に変更されたようです。前半は網越しに、ハーフタイムに移動して後半はスタンドから取材しました。

今季、早稲田大学ア女は、不安定な戦いぶりも見せています。関東女子リーグは、ダントツの1位を走っているのですが、関東大学女子リーグは、帝京平成、日体大などの後塵を拝して3位。
これから皇后杯、全国インカレを控えて、チーム力の向上を目指す時期。その戦いぶりが注目されました。また、久しぶりのア女の試合の観戦、それ自体も楽しみでした。

続く

[結果]
東京武蔵野ユナイテッドFC 3-2 FC刈谷(前半0-1)
早稲田大学ア式蹴球部女子 3-0 神奈川大学女子(前半3-0)

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