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日本オリンピックアカデミーのコロキウム月例会に参加。

北海道で夏日の声も聞こえた1日。
東京も20度を超えて初夏の装い。

午前中は自宅で作業。

夕方に家を出て、原宿にある岸記念体育館1階のスポーツマンクラブに足を運びました。
今日は日本オリンピックアカデミーが主催するコロキウムの月例会。数えて第201回です。
昨年末に出席したおり、アフターファンクションが渋谷駅近くの「えん」というお店になったので、吉祥寺まで自転車で行き、井の頭線で渋谷に出て、体協まで歩くことにしました。

渋谷駅周辺、スクランブル交差点付近は外国人で大賑わい。日本ではないみたい。
まったく、驚きです。

6時からコロキウム開始。
コロキウムとは、オリンピックやパラリンピックの映像を見て、参加者が自由に意見を交換する会です。
まず、会の主宰者の舛本先生(首都大学東京教授)からレクチャー。JOAハウスを2020東京オリンピックの際に設けて、セッションを開催しようという企画のお話。先日発表されたピクトグラムのお話。東京の組織委員会は、1964東京大会が史上初といっているが、じつは1912年のストックホルム大会にすでに存在していたという話。男性ホルモン値新制限の話題、などをお話されました。
次に今井会員の「商標法一部改正とオリンピック知財」の話題。一部商標法が改正され、オリンピックのマークなどの商標権の扱いが変わるかもしれない、というお話です。
その他、ゴールデンウィークに二子玉川の高島屋で開催されるキッズスポーツフェスタの話。6月14日のオリンピック・コンサートの話などもありました。

さて、コロキウム本題のテーマは、1972年ミュンヘン・オリンピックの公式記録映画「時よとまれ 君は美しい ミュンヘンの17日」(英題:Visions of eight)。
8人の有名監督が、それぞれの視点でオリンピックを追った作品です。

オムニバス最初の作品は、ユーリー・オゼロフ監督(ソ連)の「始まりの時」。
聖火のアップに始まり開会式で聖火が点火されます。最終ランナーはギュンター・ツァン。五大陸のランナーが伴走しておりアジア大陸代表は日本の君原健二選手でしたが映像には入っていませんでした。ハイディ・シュラーが選手宣誓。
選手のアップ画像がやたら多く、体操のツリシュチェワ、陸上のローゼンタールなど知った顔も多数いました。

二番目の作品は、スウェーデンの女流監督マイ・ゼったリングの「最も強く」。ウェイトリフティング男子スーパーヘビー級がテーマ。優勝したアレクセイエフ(ソ連)が主人公だが、イギリス選手のコミカルなパフォーマンスが興味深かった。そして彼ら演技を支える選手村食堂の紹介、食材の膨大な量も興味深かった。

三番目はアメリカの著名な映画監督アーサー・ベンの「最も高く」。
棒高跳びがテーマ。ここまで16連勝しているアメリカだが、エースで2連覇を狙うボブ・シーグレンの新素材のポールがルールで使用不可になり、東ドイツのノルトウイッヒが優勝する。その歴史的なシーンを収録。

四番目は西ドイツのミヒャエル・ブレーガー監督による「美しき群像」。
女子走り幅跳びの二人のハイディ、シュラーとローゼンタール(西ドイツ)の戦い。女子走り高跳びで16歳で優勝するウルりケ・マイファールト(西ドイツ)。彼女は2回おいて1984年ロサンゼルス大会でもカムバック金メダルに輝いています。
体操のツリシュチェワも扱っています。彼女は団体と個人総合で金メダルを獲得していますが、種目別ではコル太(ソ連)とカリン・ヤンツの後塵を拝しています。
わたしが1988年に国際オリンピックアカデミーに参加したとき、彼女は講師としてセッションに参加していました(もう太っていて現役時代の鋭さは無かった)。もう31年前の話です。

五番目は、「東京オリンピック」のメガフォンを握った市川崑監督の「最も速く」。
男子100mがテーマです。アメリカの優勝候補の選手がレースに遅刻(選手村でテレビを見ていたら自分たちが出場する種目が始まったので急いでスタジアムへ向かったが間に合わなかった)して失格。ヨーロッパチャンピオンのワレリー・ボロぞフ(ソ連)が10秒14の平凡な記録で優勝しました。市川監督は、その映像をスローモーションを駆使して40秒に伸ばして表現しました。今日の5作品の中では一番スポーツドキュメントらしい作品でした。

残りの3作品は時間切れで来月(5月29日)の会に上映することになりました。
8番目のパレスチナ・テロの部分が長いそうで、それは楽しみです。

場所を澁谷えんに移しアフターファンクション。2時間ちかく談論風発しました。

そんなスポーツ三昧でした。
<了>

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