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「高校サッカー100年」発行に思うこと。

朝の検温、36,2度。少し風邪気味かもしれません。

今日は特に取材の予定なし。終日、自宅で作業をしておりました。
午後、雨も降りだした東京地方。

「高校サッカー100年」が講談社から発行されたようです。
昨日、サッカー史研究会に参加した際、筑波大学付属高校の中塚義実先生が、発行のあいさつ代わりに持参されたようです(「高校サッカー100年」に関してサッカー史研究会でもテーマとして取り上げたことがあったため)。じっくり拝見しました。

まず、表紙の旧国立競技場の俯瞰写真が泣かせます。新国立競技場建設のため破壊されてしまったオリンピックスタジアム。世界中でオリンピックのメインスタジアムを破壊してしまったのは、日本だけです。

こうした記念史のようなものの編集・発行は大変な事業です。
わたしも、かつて「高校サッカー60年史」「高校サッカー90年史」の発行に携わり、「近代オリンピック100年の歩み」とか「日本体育協会の100年史」などの執筆を担当したことがあり、その労苦は知っているつもりです。
ともかく「高校サッカー100年」の発行に対しては、無事発行されたこと。お喜びを申し上げたいと思います。

高校サッカー選手権の前身、大阪毎日新聞社主催の「日本フートボール大会」の誕生は1918(大正7)年です。選手権は今回で97回でしたが、全国高体連サッカー部は「誕生から100年」の2018年に「高校サッカー100年」の発行を目指していたと聞きます。
ほんの数か月おくれましたが、ともかく意図とおりに発行されてよかったですね。
定価も税込みで4000円前後と手ごろです。もっとも高体連サッカー部加盟校が2冊ずつ強制購入の買い上げですから、低価格に抑えられたのでしょう(高校サッカー年鑑と同じ方式)。そうした理由で、この書籍は、ほとんどの一般書店には置かれておらず、取り寄せるしかありません。

高体連サッカー部は、90年史と異なり、「高校サッカー100年」は高体連サッカー部のみの力で発行しようという考えで編集を進めていると聞きましたが、奥付の「編集委員」の名簿をみると、サッカー史研究会の前主宰者の牛木素吉郎氏と知り合いのカメラマンさんの名前が掲載されていたのが意外でした。

ひとつ残念に思ったのが、各大会の成績が勝ち上がり表が載っているだけで選手名がまったく掲載されていないことです。60年史では、選手権はもとより、高校総体までメンバー表が掲載されていました。
90年史では、決勝だけのメンバー表掲載でしたが、それは100年史で完璧に掲載する予定だったからです(サッカー史研究会の主宰者・国吉さんは名字だけでなく名前も掲載してほしいとおっしゃっていました)。
4年前、もしわたしが高校サッカーの仕事をお役御免になっていなかったら、全試合のメンバー表は掲載するようにしていたと思いますし、その作業は、喜んでやっていたと思います。やはり、100年の歴史を彩ってきた選手名は、必掲だったと思います。女子部の成績が掲載されたのは良かったなと思いました。
それと、90年史で誤っていた記述を訂正するように知り合いの編集委員の先生にお伝えしたのですが、そこの部分が訂正されていなかったのも残念でした。
「高校サッカー100年」が発行されたのは喜ばしいですが、少し不完全な形で発行されたのは残念です。

まあ、4年前に講談社から39年間やってきた仕事を簡単に契約解除されたのですから、今さら何を言っても負け犬の遠吠えみたいなものですが……。

そんな事を考えていた暇なスポーツ三昧でした。


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