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サッカー「アミノバイタルカップ2020」決勝戦を取材。

今日は文化の日の祝日。昔の明治節(明治天皇誕生日)です。
日本国憲法を公布する時、最初は11月3日にしようとしたら、GHQが大反対(やはり明治天皇の誕生日を新しい憲法の公布日にするのは嫌だったのでしょう)。
GHQは5月3日を公布日(従ってのちに「憲法記念日」になった)とし、何でもいいから11月3日は別名にしろ、と命令を出し、結局「文化の日」というわけのわからない名前になったそうです。

まあ、そんなことはどうでもいいのですが、DyDoアイスアリーナでは、関東大学アイスホッケーリーグの下部のDiv.も始まりました。
今日は、武蔵vs.獨協、上智vs.横浜国立、学習院vs.駒澤、千葉vs.都留文科の興味あるカード4試合が行われたのですが、申請の関係で取材することができません。

他に近所で行われるスポーツイベントは何かないかと調べると、サッカーの第9回サッカー関東大学トーナメントの決勝がAGFフィールドで行われるというので、行ってみることにしました。
関東大学サッカー連盟が、「取材に来てください」とプログラムを送ってきてくれたことを思い出しました。関東大学連盟のHPで見るとリーグ戦は事前申請が必要のようだが、トーナメントについては記載がない。ただ、来会者の問診票は必要のようだったので、それはプリントアウトして記入、持参しました。

11時15分、自転車で出発。
考えてみたら、武蔵野陸上競技場以外のスタジアムに自転車で行くのも今季初かもしれません。
AGFフィールドとは、2013年に行われた東京国体の際、メインスタジアムになった味の素スタジアムのサブグラウンドとして造られた競技場。その後、陸上競技のほか、サッカーやラグビーも行われています。
武蔵境のマックでお昼ご飯を買い込み、勇んでAGFフィールドに乗り込んだのですが、受付のお兄さん、
「事前申請のない方は、一切取材することはできません」の一点張り。
こちらは毎年取材しているし、学連がわざわざプログラムまで送ってきて「取材よろしく」みたいな手紙までもらっているのに、「取材NG」と言われてもね。
この受付の学生さんも上の役員の学生から「NG」と言われたら絶対に許してくれません。責任者が肝要な人でないと、いくらごねてもダメなのはわかっていました。
残念ながら取材は諦めるか、と思いきや、どうもこの試合は無観客試合ではないようです。
今年の関東大学サッカーリーグ戦は、ほとんどの試合が龍ケ崎のグラウンドでのリモートマッチとなっていますが、この大会の決勝戦はお客さんを入れるらしい。そこがアイスホッケーとは違うわけです、
ならば切符を買って試合を見るか。仕方がありません。切符を購入して関東大学サッカーを見るのは何十年ぶりだろう。

報道受付とは、まるで逆側の入り口が一般観客者の入り口でした。
まず手指の消毒をした後検温。
流通経済大側と早稲田側の入り口が別で、早稲田側は長蛇の列。
マスクをきちんとしていない学生さんや、ソーシャルディスタンスも取ろうとせず、車座になって大声でしゃべっている学生も多い。密です。危ないな、と思いました。
辛抱強く並ぶこと30分ほど。やっと窓口に。女子マネが二人で問診票と入場料2000円を集め、座席表にチェックしながら手書きでリストバンドの切符を作っています。コロナ対策のため、1席ごと空けての全指定席。こりゃ、時間かかるわ。一昔前の東南アジアの列車の切符を買う要領です。
記念のタオルマフラーをおまけにくれました。タオル付きで2000円は安いかも。
ともかく、キックオフまでに座席に座れて良かったと思いました。

決勝戦は、早稲田大学ア式蹴球部vs.流通経済大学体育局サッカー部の対決になりました。
早稲田は、昨年は不振に終わりました。しばらくタイトルから離れているので、久しぶりのチャンスです。一方の流経大は、今年度は関東大学リーグは2部で戦っており、何としてもタイトルが欲しいところ。両校、負けられない一戦でした。
早稲田大学ア式蹴球部のスターティングラインアップは、GK山田(浦和ユース4)。DF柴田(湘南ユース2)、杉山(三菱養和SCユース4)監物(清水ユース2)、鈴木俊(早稲田実2)。MFアンカーが小倉(横浜FCユース1)、右翼が鍬先(東福岡4)、左翼が田中(桐光学園3)。FW杉田(名古屋U18・3)、水野(大津2)、加藤(山梨学院3)。4:3:3:の布陣です。(カッコ内)はユース年代の所属先。数字は学年。
対する流通経済大学体育局サッカー部の先発は、GK北川(三重2)。DF佐藤(水戸啓明3)、アビアタウィア(東邦4)、伊藤敦(浦和ユース4)、佐々木(埼玉平成3)。MF仙波(広島ユース3)、安居(浦和学院3)のダブルボランチ、トップ下が加藤(流経大柏4)。FW溝田(広島ユース3)、永井(中央学院3)、熊澤(流経大柏2)。4:2:1:3の布陣です。
午後1時ちょうど光田圭佑レフェリーの笛で流経大のキックオフで試合開始。

試合開始早々から両チームとも攻撃志向の布陣でゴールを狙います。
JFL東京武蔵野シティFCの池上寿之監督が常日頃語っているように、関東大学リーグにはスペックの高い選手が多く、高いレベルのサッカーを展開します。
今年度は関東リーグ2部で戦っている流経大ですが、フィットネスで早稲田を上回り、高い位置からボールを追い回しプレッシャーをかけ続け、球際でも反応良く強いところを見せ試合を優位に進めます。
逆に早稲田の選手は動きが悪く運動量でも劣っているように感じを受けました。
一進一退の展開で試合は進みますが、前半30分すぎから流経大が決定的なチャンスをつかみました。
31分、早稲田DFのミスから流経大が高い位置でボールをスチール、シュートを2本放ちますが、早稲田GK山田の好守とDFのカバーリングで事なきを得ます。
32分には、流経大の熊澤が抜け出しシュートまで行きましたが、右にはずれてしまいます。
アディショナルタイム1分23秒、スコアレスのまま前半は終了します。

ハーフタイム、両チームの監督が動きます。早稲田はSB鈴木俊を大西(浦和ユース3)に、流経大はFW永井を宮本(流経大柏3)に交代します。
後半に入っても流経大の優勢で試合は進みます。9分、左からのクロスを熊澤が中央からボレーシュート。ボールは早稲田GK山田の正面へ。
19分、早稲田は水野に替えて倉持(桐光学園3)に交代。
23分にも流経大は左から佐々木がクロス、津田がシュートしますが右に外れます。
26分、早稲田は小倉を丹羽(ガンバ大阪ユース2)に交代。
28分、流経大は不発に終わった熊澤に替えて斉藤(清水ユース2)をピッチに送ります。
35分には早稲田DFラインが上がったところを流経大がカウンターアタック、2線速攻を見せシュートまで行きますが、ゴール上に外れます。
ここで流経大の山中監督が動きます。仙波に替えて菊池(流経大柏3)をピッチに。
40分にもDF佐藤を加瀬(尚志2)を交代します。
ここまで守り重視できた早稲田の外池監督、最後の5分に勝負を賭けます。
40分、右からのクロスを折り返したボールを加藤が中央からボレーシュート。GK北川の正面に。
42分、試合の均衡を破るプレーが生まれます。早稲田の倉持がバイタルから放ったシュートが流経大DFの腕にあたりホイッスル。最初、レフェリーはペナルティエリア外と判断しましたが、副審と協議の末、ペナルティゴールが早稲田に与えられました。このPKを加藤が決め、ついに早稲田は喉から手が出るほどほしかった先制点を手にしました。
残り時間はロスタイムを含めて5分ありません。早稲田は勝利1歩手前まで達していました。
44分、流経大は途中交代出場の宮本を伊藤隆(盛岡商4)に交代。最後まで勝負をあきらめません。
アディショナルタイムの表示は3分。
勝利を確信したのか早稲田がFW加藤を鈴木郁(FC東京U-18・4)に交代。気分的にこれで早稲田イレブンにも「勝てた」と思わせ気が緩んだのか?
45+4分、流経大は右サイドから伊藤隆がロングスローを入れ早稲田ゴール前の混戦状態を作ります。ここで反則があったようで米田レフェリーは躊躇なく笛を吹きペナルティポイントを指さしました。今度は流経大にPKを与えます。このPKを流経大の伊藤敦が決めて1-1の同点。同時にタイムアップの笛が鳴りました。

大会規定に法り15分ハーフの延長戦に入ります。
ここで早稲田の外池監督が5枚目のカードを切ります。DFの要・監物を工藤(日大藤沢4)に交代。監物は両足をつっていて走れない状態。ここでのセンターバックの交代は大きかったと思います。
14時59分、早稲田のキックオフで延長前半が開始。
5分、流経大は佐々木がコーナーキック。早稲田GK山田がパンチングで逃れますが、クリアが小さく流経大に拾われパスを繋がれます。一瞬、ボールウォチャーになってしまった早稲田。流経大の加藤がゴール前でフリーになりシュート。右ポストに当たったシュートは早稲田ゴールに吸い込まれていきました。
延長前半14分には、反撃に焦った早稲田DFがボールをコントロールミス、流経大がスチールし斉藤が伊藤隆にスルー、GK山田と1対1になり落ち着いてシュートを早稲田ゴールに流し込みました。勝負あった。
早稲田も最後まで薔薇を諦めず攻め続けましたが、2点差は大きかった。
延長後半15+1分にスローインを起点にボールを繋ぎ、最後は杉田がシュート、1点を返しましたが、反撃もここまで。ゴールを決めた刹那、タイムアップの笛が鳴りました。アディアヨナルタイムは1分4秒、早稲田にとっては無情の笛でした。
早稲田大学ア式蹴球部にとっては、半分手にしていた優勝がするりと逃げて行ってしまいました。ベンチワークに不信が残る試合であったと思いました。

表彰式(プレゼンターの多くは関東協会会長の林義規先生が行ったのですが、早稲田OBだけに気分はいかばかりだったでしょうか?)を見て、AGFフィールドを後にしました。
私は「サッカーは3-2が面白い」というのが持論です。両チーム、最後まで死力を尽くした好試合であったとは思いますが、何か腑に落ちないというか、すっきりした気分になれない試合でした。
まだまだ関東大学リーグは続きますし、全日本インカレも開催されるかと思います。
今後の両チームの健闘を祈るとともに、取材に関しても寛容の精神で受け入れてほしいと思うスポーツ三昧でした。
<了>

[結果]
早稲田大学ア式蹴球部 2-3 流通経済大学体育局サッカー部(0-0、1-1、延長0-2、1-0)

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