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サッカー皇后杯1回戦、早稲田大ア女vs,岡山湯郷Belle戦を真岡まで取材に行く。

コロナ禍とはいえ週末はスポーツイベント花盛り。

アイスホッケーのアジアリーグの取材に日光まで行こうかと思ったのですが、いろいろリサーチしてみたらサッカー皇后杯の1回戦、早稲田大学ア式蹴球部女子が真岡で岡山湯郷Belleと試合をするというので、行ってみることにしました。キックオフは10時30分と早いのですが、調べたら東伏見を6時に出れば間に合うというので取材決行。
今季は早稲田ア女が、ホームゲームは全試合無観客で試合を実施しています。したがって石神井川の河川敷からネット越しに試合を見るしかありません。キチンとしたスタジアムでの取材は今季初になります。

上石神井、高田馬場、池袋、赤羽、小山で乗り換え、水戸線で下館へ。そこから真岡鉄道(単線非電化)で真岡に行きました。多分、真岡鉄道に乗車するのは生まれて初めてだと思います。JRから真岡鉄道への乗り継ぎ方法が分からず、駅員さんに聞いてしまいました。
真岡鉄道は、週末にSLを定期運行していることでも有名。真岡に着くと蒸気を上げるC12に対面できました。
ところが、会場である真岡運動公園陸上競技場までの足が無い。観光案内所で、
「歩いていけますか?」と尋ねると、
「やめたほうがいい。タクシーで行きなさい」とアドバイスされました。駅前にタクシーがおらず、逆のローターリにあるタクシー会社まで行き、なんとか乗車。
約10分、料金1340円で運動公園に到着しました。

今日の試合も取材申請が23日に締め切られており、一般観客として入場して取材します。皇后杯は準々決勝まで無料試合なので良いのですが、メンバー表とかプログラムは手に入らないのが困ります。プログラムも1000円で購入(今年はコロナ禍で大学リーグやなでしこリーグのプログラムが入手できませんでした。皇后杯のものを買うしかない)。
実は、早稲田大ア式蹴球部のHPのスケジュール表に、今日の試合は「アウェー」と書かれていたので、てっきり岡山で試合が行われるのかと思っていました。ところが一昨日調べたら真岡で行われることを知り(早稲田ア女の人たちは東伏見で行われない試合はすべてアウェーと思っているのかな。真岡ならニュートラルと表記すべき)、そのために取材申請ができなかったのです。今年はこのパターンが多い。
入り口で体温を計測され、手指の消毒。そこまでは良いのですが、再び調査表を出せとのこと。一昨日、インターネットで調査票には回答済みです。二度手間です。

ここの競技場もピッチの芝生は立派ですが、観客用トイレはスタジアム外の公衆便所まで行かないといけません。吹きっさらしのスタンドは、隠れるところもなし。中央のテント付近に座ったら、
「テントの外に出てください」と感じ悪く言われました。先日のアイスホッケーの日光取材を思わせる慇懃な感じ。どうも私と栃木県とは相性が悪いようです。

関東女子リーグ11連覇中で今季も決勝進出を決めている早稲田ア女。関東大学リーグも5年ぶりの優勝を決めています。最終的な目標は、年末年始に行われる全国大学選手権制覇ですが、毎年皇后杯でなでしこリーグ加盟チームに勝つことも目標としています。まず、今日はその初戦。
スターティングラインアップは、GK鈴木(浦和レッズユース4)。DF船木(日テレ・メニーナ2)、後藤(日テレ読売ベレーザ天メニーナ1)、堀内(常盤木学園1)、夏目(聖和学園1)。MF阪本(大商学園4)、村上(十文字4)のダブルボランチ、右翼が加藤(アンジュヴィオレ広島3)、左翼が三谷(十文字1)、トップ下が高橋(日ノ本学園2)。FW廣澤(ノジマステラ神奈川相模原デゥーェ2)。4:2:3:1の布陣です、(カッコ内)はユース年代の所属先。数字は学年。高橋のみが社会科学部、他の10人はスポーツ科学部で学んでいます。
対する岡山湯郷Belleは、名将・本田美登里が率い、なでしこジャパンの司令塔・宮間あやを擁してなでしこリーグのトップにいましたが、二人が去った現在は少し低迷しています(現在はプレナス・チャレンジリーグWestに所属)。先発は、GKチェン・スーユ(台中藍鯨/TPE)。DF守屋(関志学園)、秦(FCヴィトーリア)、チャン・スーシン(花蓮FC/TPE)、竹ノ谷(ちふれASエルフェン)。MFアンカー逸見(水原都市公社/KOR)、右が近藤(ハルンダーライーグルス/AUS)、左が入口(吉備国際大)。FWスー・ユーシェン(台中藍鯨/TPE)、尾川(姫路獨協大)、岸野(ハルンダーライグルス/AUS)。4:3:3の布陣です。(カッコ内)は前所属チーム。
レフェリーは荒川里実、アシスタントレフェリーは小林幸子、杉山秀人の3氏。マッチコミッショナーは中村雅氏、レフェリーアセッサーは旧知の植村久先生(のちに記録用紙を見て知ったような次第。ご挨拶もしませんで申し訳ありませんでした)。
トスに勝った湯郷が風上を取りました。バックスタンドの旗がまっすぐ横に靡くような強風が吹いていました。
午前10時30分、早稲田ア女のキックオフで試合開始。

強風下で始まった試合。風上の岡山湯郷が攻め込みます。が、ドリブルが前に出過ぎたり、パスが流れてしまったり、なかなか風に適応できません。
一方の早稲田ア女は、開始早々は少し戸惑いがありましたが、すぐに風に対応。風に負けないキック力を元々身につけていますし、ドリブルも足元に食い込んでくるような形になり、ゲームの主導権を握ります。
この日、早稲田ア女の中で特に獅子奮迅の活躍を見せたのが、FW登録ながら廣澤をトップに残し、ある時はFWとして、またある時はトップ下でプレーした高橋雛でした。先日亡くなったディエゴ・マラドーナばりの活躍を見せてくれて、前線でシュートを放ち、トップ下から最前線に飛び出し、またある時は深い位置から前線にスルーパスを出すという岡山湯郷の守備陣を苦しませ、悩ませるプレーを連発しました。
8分、早稲田ア女の加藤が岡山湯郷のパスをインターセプト、右を駆け上がった高橋にスルー、受けた高橋はドリブルで岡山湯郷ゴールに近づき右45度からシュート、先制します。
16分には高橋の相棒・廣澤が相手ボールをオンターセプト、得意のドリブルでトリッキーな動きを見せ、右の阪本にパス。阪本は落ち着いて右足でシュート、2点目をゲットします。
22分、ようやく岡山湯郷の逸見がバイタルエリアからタイミングよくシュートを放ちますが、やや弱くGK鈴木が難なくキャッチします。
29分、飲水タイム。
33分、早稲田ア女の高橋がシュート、右にはずれました。
36分、左サイドの村上が中央の廣澤とワンツーリターン、再びボールを受けた村上が受けシュート。岡山湯郷GKチュンがキャッチ。
40分、早くも岡山湯郷ベンチが動きます。MF逸見を米本(神奈川大)に交代。
アディショナルタイム表示は2分。
45+2分、早稲田ア女の加藤がシュートしますが、上にはずれてしまいました。
アディショナルタイム2分7秒、ハーフタイムを迎えます。前半のシュート数は、早稲田ア女が8本、岡山湯郷が2本でした。

後半も同じイレブンで臨んだ両チーム。
風上に回った早稲田ア女、2点を挙げた後、少々苦しみましたが、後半もあっさりと先制します。
村上と廣澤がパス交換をして中央突破、村上が落ち着いて中央からシュートを決めました。
6分、岡山湯郷も反撃。バイタルエリアから尾川がシュート。惜しくもシュートはクロスバーの上に。
7分、早稲田ア女の福田あや監督も動きます。MF三谷を松本(十文字4)に交代。
16分、再び風上に回った早稲田ア女が攻勢に。左サイドから村上がアーリークロス、ファーサイドの加藤がフリーでヘディングシュートしますが、GK正面に。
19分、村上が蹴ったコーナーキックを阪本がシュートしますが、右に外れます。早稲田ア女はなかなか追加点を奪えません。
再び早稲田ア女に攻撃のスイッチが入ったのは22分でした。村上の左サイドへのパスを受けた松本が左サイドを切り裂き左45度からシュート、4-0。高校女子日本一になった十文字のペアです。
ここで飲水タイム。
23分、岡山湯郷はFWスーを清水(FC町田ゼルビア)に交代。試合が再開されます。
たたみ込むように早稲田ア女は、24分に中央でイアンターセプとした高橋が廣澤にスルー、廣澤が岡山湯郷の息の根を仕留めるゴールを決めました。
勝利を確信したのか早稲田ア女の福田監督が動きます。27分、DF後藤を井上(十文字2)に、MF加藤を並木(藤枝順心3)に交代。32分、MF村上を笠原(横須賀シーガルス1)に替えます、来週は2回戦のASはりまアルビオン(なでしこリーグ2部所属)との試合が本当にアウェーで行われます。主力の休養、控えの経験のためにも交代は重要です。
やや、交代で守りの集中力が切れた早稲田ア女、ピンチが続きました。
30分、岡山湯郷にバイタルエリアからシュートを打たれクロスバーに救われました。
34分、岡山湯郷はGK鈴木まで抜き去りゴールの大チャンスを迎えますが、DF船木がインゴールまで戻りシュートをクリア、早稲田ア女は事なきを得ます。
40分、その船木がシュートを放ちますが、岡山湯郷GKチェンが好セーブ。1対1で何本も防ぎます。
44分、岡山湯郷は3枚替え。GKチェンを小松(吉備国最大)に、DFチャンを小林(立命館大)に、MF入口を森次(岡山湯郷Belle Espoir)に交代。ピッチに新たな3選手を送ります。
アディショナルタイムの表示は「4分」。
終盤間際、45+4分に岡山湯郷は尾川のスルーパスに反応した岸野がシュートまで行きますが、ボールはクロスバーの上に。一矢報おうとしましたが、無得点に終わります。
アディショナルタイム4分12秒、タイムアップの笛が鳴りました。

総シュート数は19-8。早稲田ア女が完勝したようにも見えましたが、良い形を作りながら決めきれない場面も多く見られました。守りでは、固いところも見せましたが、まだまだ完璧ではありません。なでしこリーグ1部チームに勝つためには、まだまだ気を引き締めてトレーニングに臨まねばなりません。
それが結果的には、インカレ優勝奪還に繋がると思います。
3回戦まで勝ち上がれば、日テレ・東京ヴェルディベレーザと対戦できます。そこで勝利することが最大のターゲット。期待しましょう。

第2試合は、午後1時30分キックオフ予定の日テレ・東京ヴェルディメニーナvs.ヴィアティン三重レディース戦。もちろん、取材しようと思っていたのですが、あいにく雨が降り出しました。
本部テントの屋根を借りて雨宿りしながら昼食にと持参したサンドウィッチを食べたのですが、また役員がやってきて「出てください」の一言。思わず私は、
「帰りますから」と発してしまいました。自分でも発した思わぬ一言にびっくりしたのですが、役員もびっくりしたようでした。私は、もちろん2試合目が始まれば、テントは出ようと思っていたんですよ。
「栃木の人は、試合を滞りなく実施することで頭がいっぱいで、おもてなしとか考えていないんだ」と思ってしまいました。151人とはいえ、遠方から観客は来ているのです(多分、地元の観客はほとんどいない)。皇后杯という全国大会を開催するなら、少しくらい観客への配慮も欲しいところです。
タクシー会社に電話して迎車を頼み、運動公園を後にしました。

真岡の駅で経済活動を一つ。
前々から欲しいと思っていた「鉄印帳」(2200円)を購入。もちろん真岡鉄道の鉄印(300円)も購入しました。
日本全国に散らばる40の第3セクター鉄道のスタンプラリー帳みたいなもので、四国88箇所の御朱印をもらっていくようなものです。
これまた老後の楽しみですね。

帰路も散々な目にあいました。真岡鉄道、JR水戸線はオンタイムで走ったのですが、宇都宮線でアクシデント。久喜駅校内でポイント故障。
小山駅で乗車した上野行きは、突然に古河止まりに変更。その後の電車は池袋経由だったので楽だったのですが、高田馬場から乗った西武新宿線(土曜日の夕方なのに座れました。少しは政府の警告が効いているのか)も踏切でバイクの接触事故で遅延。
まあ、なんとか5時30分前に東伏見につきました。

結構、早朝スタートだったし、1試合しか見られなかったですが、早稲田ア女の元気な姿が見られて良かったと思います。往復の電車賃、タクシー代、その他動いたことによる出費はありましたが、真岡鉄道にも乗れし(私は隠れ乗り鉄です)、楽しい1日でした。

そんなスポーツ三昧でした。
<了>

[結果]
早稲田大学ア式蹴球部女子 5-0 岡山湯郷Belle(前半2-0)


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