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田無の中央総合病院で定期検診の後、サッカー女子早関定期戦を取材。

ホッケーREADY STEADY TOKYOの3日目の開催日でしたが、5週間に1度の循環器科の定期検診の日に当たっており、大井ホッケー場には行けませんでした。

9時には出発。田無の総合病院に出向きます。
9時45分着。受付を済ませて10時10分には診察室へ。
血圧測定、聴診器で胸と背中の音を聞き、問診だけで終了。
次回は9月24日なのですが、翌25日には眼科の検診があります。2日連続で病院通いになってしまいました。トホホ。

一度、帰宅。
自宅で作業しますが、またぞろ自宅のラン回線の調子が悪い。

夕方4時、薬局によって早稲田大学のグラウンドに向かう頃からポツポツと雨が。
そのうち、本格的な雨が降ってきてゴロゴロと雷音が鳴りだした。雷光はないのですが。
グラウンドに行ってみると、選手は教室に避難中。簡易スタンドに座って待っていると、
「5時30分に決行か中止か決めますが、それまでは後ろの建物のところで待機してください。危ないですから」と非難を促されました。
その時点では雨が上がりかけていて、明るくなってきていたのですが……。

5時30分、レフェリーが現われ、三々五々、選手たちもピッチに登場。予定より1時間遅れてのキックオフとなりました。
早稲田大学ア式蹴球部と関西学院大学体育会サッカー部の交流の歴史は古い。男子の部は戦前から行われています。全国規模の大学大会がなかったころ、関西で覇者になることが多かった関西学院、関東では圧倒的に強かった早稲田。両チームの対決が事実上の日本一決定戦になることが多く、東西では随一の大学定期戦になっています。
女子は、その男子の流れで定期戦が始まりましたが、まだ8回目。とても胸を張って「伝統の一戦」とまでは言えません。これから1年1年対戦を積み上げていき、ゆくゆくは「伝統の一戦」になることを祈っています。
早稲田大学ア式蹴球部女子(以下「早稲田ア女」と記す)のスターティングラインアップは、GK川端(十文字3)。DF富田(作陽3)、ブラフ・シヤーン(スフィーダ世田谷ユース1)、中條(JFAアカデミー福島4)、源関(ちふれASエルフェン埼玉4)。MFアンカー高瀬(JEF千葉U-18・4)、右翼が阪本(大商学園3)、左翼が松本(十文字3)、トップ下が高橋(日ノ本学園1)と村上(十文字3)。FW山田(大商学園4)。4:1:4:1の布陣です。(カッコ内)はユース年代の所属先、数字は学年です。松本と村上が日本ユニバ―シアード代表。
対する関西学院大学体育会サッカー部女子の先発は、GK原田(北摂三田3)。DF山本(京都向陽1)、渡邉(鎮西学院4)、馬場(福岡女学院2)、木成(大阪桐蔭3),。MF前原(神戸FC 3)、中戸(神戸FC 3)のダブルボランチ、右翼が橋本(三田祥雲館3)、左翼が山崎(聖和学園4)。FW岡(三田祥雲館1)、小河原(椙山女学園1)。中盤ボックスの4:4:2の布陣です。
両チーム集合写真撮影の後、午後6時2分に関西学院のキックオフで試合開始。

試合開始早々に早稲田ア女と関西学院にかなりの実力差があることが判明しました。
失礼な言い方を許していただけるなら、関西学院は「同好会に毛がはえたレベル」と言っても過言ではありませんでした。出身校を拝見しても、いわゆる高校女子サッカーの強豪校や有名クラブチーム出身は数名です。サッカーが好きで関西学院大学に入学してきた選手がサッカーを楽しみにプレーしているレベル。特にHPにはFW登録の原田天衣選手がGKをやっていました。ゴール枠に飛んできたボールは、ほぼゴールインという状態。GKだけは経験者でないと、大学の体育会レベルでは厳しい。
不幸なことに、週末に関東女子大学リーグ開幕戦を控える早稲田ア女は、ほぼベストのレギュラーで最終確認のつもりか本気モードでゴールに向かい、完封を期して守りを固めてきました。
たとえば、慶應義塾大学ソッカー部女子も、定期戦が始まった18年前は、今日の関西学院と同じようなレベルで最初の6年間は、0-11、0-10、0-13、0-13、0-10、0-9という大差がつきました。しかし、7年目に0-3と善戦、8年目は0-0で引き分けています。慶應ソ女には推薦入学という制度がなく高校の優秀な選手をAO入試でスカウティング、徐々に強化して関東女子リーグで1部(今年度は2部で戦っています)、関東女子大学リーグも1部に昇格しています。大学やサッカー部のやる気さえあれば強化はいくらでもできます。要は関西学院大学当局やサッカー部に、その意志があるかどうかが問題です。やはりGKは元より、優秀な選手を積極的に集めなければ、いつまでたっても今日のような状態になってしまうでしょう。
まあ、早稲田も関東インカレ制覇をめざし、チームコンセプトに基づき全力で戦った結果です。それはそれで見事でした。

1分、早稲田ア女は山田のスルーパスを受けた松本がドリブルで抜け出し関西学院GK原田をやすやすと抜いて先制します。
3分、今度は右サイドを攻めます。山田のスルーに反応した村上が右サイドからドリブルで切れ込みシュート、2-0。
11分には、左サイドからのクロスを受けた阪本が右サイドを切り裂き中に切れ込んでシュート、3-0。
12分、ようやく関西学院が反撃。遠目から小河原がシュートしますが早稲田ア女GK川端がキャッチ。
13分、左サイドの松本からパスを受けた山田が右45度からシュート。4-0。
15分、右サイドの阪本からのパスを受けた松本がドリブルで持ち込みシュート、5-0。
19分には松本からパスを受けた高瀬が遠目からシュート。GK原田は反応できずゴールイン、6-0。
24分、右サイドの富田が高橋に繋ぎ、高橋がワンタッチで前線の山田にスルー、山田が決めて7-0。
33分、山田がバイタルエリアからシュート、8-0。山田がハットトリック達成。
42分にはGK川端のフィードを受けた松本がドリブルで中央突破してシュート、9-0。松本もハットトリック達成。
43分には右サイドから山田がクロス、松本がヘディングシュートしますが、上に外れます。
しかし1分後、松本がバイタルエリアからシュート、10-0。松本は4点目グランドスラム達成。
アディショナルタイム9秒、ハーフタイムを迎えました。

ハーフタイムに早稲田ア女は3枚替え。MF阪本を蔵田(十文字3)に、MF高橋を並木(藤枝順心2)に、FW山田を土居(ちふれASエルフェン埼玉4)に交代。
関西学院もDF山本を三浦(啓明学院4)に交代しました。

後半に入っても早稲田ア女優位は変わりません。関西学院は鎧袖一触状態です。
8分、土居がバイタルエリアからシュート。11-0。
17分には右サイドをドリブルで持ち上がった富田がクロス、ファーに走りこんだ村上がダイビングヘッド。12-0。この試合が復帰3試合目の富田。アーリークロス、クロスボール、パスの精度が格段に上がってきました。ただし、今日の試合では、前半の阪本、後半の蔵田とのポジションチェンジは効果的ではありませんでした。そもそも関西学院の選手がマーキングの対応できず、ポジションチェンジに惑わされなかったです。
20分には並木がバイタルから強烈なシュート。関西学院GK原田がキャッチしようとしますが、シュートに弾かれゴールイン。13-0。
22分、早稲田ア女は3枚替え。DF富田を加藤(アンジュヴィオレ広島2)に、中條を井上(十文字Ⅰ)に、源関を吉野(聖和学園1)に交代します。
23分、早稲田ア女の猛攻は留まるところをしれません。代わって入ったばかりの右サイドバック吉野が右中間からロングシュート。これまたGKはセーブできずゴールイン、14-0。
28分にも早稲田ア女は3枚替え。DFブラフ・シャーンを船木(日テレ・メニーナ1)に、MF松本を秋山(八王子4)に、村上を桝田(ちふれASエルフェン埼玉3)に交代。GK川端とMF高瀬キャプテンを除きスタメンFP9人が交代しました。
29分、これまた代わって入った加藤がクロス、関西学院のオウンゴールを誘いました。15-0。
31分、左サイドから崩す早稲田ア女。並木とワンツーパスを交わした吉野が左サイドを切り裂きクロスを上げて中に詰めた桝田がゴール。16-0。
35分にはペナルティエリア右に侵入した蔵田が倒されPKを得ると蔵田自身が決めて17-0。
37分には並木がバイタルエリアからシュート。18-0。
その後も早稲田ア女は攻撃の手を緩めず、43分に加藤の蹴ったコーナーキックをヘディン不シュートしますが右ポストに阻まれたり、45+2分にも関西学院DFのボールをスチールした並木がシュートしますが、これまた右ポストに嫌われました。
アディショナルタイム2分10秒、タイムアップを迎えました。

18-0と大勝した早稲田ア女。関東大学女子リーグ開幕を控えて死角なしといった印象でしたが、総シュート数は36-2。一方的な試合で参考にならない試合だったかもしれません。
心配なのは控えGKが手薄なことと、24日からDF船木とFW廣澤(ノジマステラ神奈川相模原ユース1)の2人がU-19日本代表のアメリカ遠征に召集され不在になることくらいです。準備は万端。関東大学女子リーグは、しばらく優勝から離れているので是非優勝を狙いたいところです。

さて、大切な定期戦に完敗した関西学院。これからの強化をどうするのか。
はっきり言って今日の試合はミスマッチでした。あまりに実力に差がありすぎて、定期戦に意味があるのか、大いなる疑問を感じるところです。
関西学院のHPを拝見したところ、大敗の翌日が監督さんの誕生日だったそうでケーキを贈ったとか。
まあ、大学のクラブですから、そういう仲良しクラブの一面もあったほうが良いとも思いますが、これからも「伝統の一戦」を目指していくならば、試合自体の内容の充実も図らねばならないでしょう。
慶應義塾大学ソッカー部女子のように、大学、クラブ両面の努力で強化を図っていただきたい気がします。もちろん、プレーする選手が、それを望んでいないならば別ですが……。
今後も関西学院体育会サッカー部女子の活躍を括目して待ちたいと思っています。

8時30分少し前に帰宅。
雨で少し涼しくなったような気がするスポーツ三昧でした。
<了>

[結果]
早稲田大学ア式蹴球部女子 18-0 関西学院体育会サッカー部女子(前半10-0)

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