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サッカー関東リーグ2部第14節、早稲田大学ア式蹴球部FC vs.Criacao Shinjyuku戦を取材。

早いもので8月最後の日曜日。
ゆっくり目に起きて、朝のルーティーンを済ませば10時すぎ。
用意を済ませて自宅裏の早稲田大学東伏見グラウンドを目指します。

今日は11時キックオフ予定で関東サッカーリーグ2部第14節(後期第5節)、早稲田大学ア式蹴球部FC vs.Criacao Shinjyuku戦が行われます。

今季、すべてのカテゴリー(大学対抗ジュニアリーグのみ好調でしたが)で良い結果が出せないでいる早稲田ア式蹴球部。トップの関東大学リーグ1部も、ようやく前期終盤に入って上向きになってきました。2ndチームも今年から参戦した関東リーグ2部で、なかなか勝ち星が挙げられず、10節までは4分6敗の勝点4で最下位の10位と沈んでおりました。
ところが、ここ3節で3連勝。勝点を13に伸ばし順位も7位に浮上。降格圏内を脱しています。どうしたのでしょうか。トップからの選手を部内移籍してテコ入れしたのか。それとも戦い方を変えたのか。興味のあるところでした。今日の相手は2部トップを走っているCriacao Shinjyuku。第1レグの戦いでは早稲田FCが不調にもかかわらず0-1と善戦したチーム。この試合を見ない手はありません。
少し早目にグラウンドに駆けつけました。

ところが、いつも観戦するアウェー側簡易観客席はCriacao Shinjyukuのサポーターで超満員。1席だけ応援の旗で死に席になっていた角に割り込み、なんとか1席確保。応援の旗は移動させてもらいました。
Criacao Shinjyukuは、簡単な4ページ4色のマッチデイプログラムまで配布しています。これがサッカー文化です。選手のお子さんなのか子供たちの組織的な応援もあるし、なかなかの盛り上がりです。
早稲田側は、特段変わったことはありません。少し寂しい。

ここまで3勝4分6敗の勝点13、7位の早稲田大学ア式蹴球部FCのスターティングラインアップは、GK鈴木(駒大高3)。DF中村(静岡学園1)、西尾(流経大柏1)、坂本(横浜FMユース3)、水野(大津1)。MF松高(浦和ユース3)、金田(早稲田実)のダブルボランチ、右翼が西堂(市立船橋1)、左翼が奥野(早稲田実3)、トップ下が中山(日章学園3)。FW宮脇(早稲田実3)。4:2:3:1の布陣です。(かっこ内)はユース年代の所属先。数字は学年。西堂、水野がトップから降りてきた選手です。
対する10勝1分2敗と勝点31と暫定首位のCriacao Shinjyukuの先発は、GK村上(関西学院大)。DF須藤(中央大)、黄(朝鮮大学校)、井筒(関西学院大)、恩田(早稲田大)。MF大野(中央大)、高橋滉(東京学芸大)のダブルボランチ、右翼が伊勢(立教大)、左翼が大和田(中央大)。FW岡本(順天堂大)、原田(慶應義塾大)。中盤ボックスの4:4:2の布陣です。(カッコ内)は出身大学。東西の大学強豪校OBが主体となったチームです。
午前11時、早稲田FCのキックオフで試合開始。

開始早々からCriacao Shinjyukuの選手が試合を席巻します。
とくに早稲田FCの動きだ悪い。コンディショニングの失敗かウォーミングアップが悪いのか。ともかく敵の動きについていえません。
2分、Criacao Shinjyukuの岡本に対するマークが甘くなったところをフリーで左45度からシュートを打たれて先制されます。リーグのトップを走るチームに対して、こんなに早い時間帯に先制されては勝つチャンスは半減です。
その後も一方的に押しまくられる早稲田FC。
そんな中,10分。Criacao Shinjyukuはコーナーキックのチャンス。大和田の蹴ったボールは早稲田FCゴール前で混戦に。この浮き球のボールの処理を怠る早稲田FC。そこを井筒がシュートを決めて2-0。早稲田FCのボールへの反応が遅すぎます。
20分には右サイドをスルーパスを通され高橋滉がシュート。3-0となってしまいます。まさに先制、中押し、ダメ押しを前半半ばまでにされては、打つ手なしですね。早稲田FC、4節前に戻ってしまいました。
25分、飲水タイム(クーリングオフ)に入ります。ベンチ裏の木陰に入り4分後に再開。
これで、ようやくCriacao Shinjyukuの猛攻も一休みになったような感じでした。
37分、早稲田FCは左サイドから奥野がクロス、中山がシュートを放ちますが、GK村上がセーブ。
その後は、一進一退の展開になり、お互いにチャンスを作れず、アディショナルタイム5分5秒、ハーフタイムに入ります。

前半の出来の悪さに、早稲田FCはすぐ手を打ちました。DF西尾を小川(早稲田実3)に、FW宮脇を小野寺(専大北上3)に交代。ポジションも大幅に変更しました。
GK鈴木。DF小山、金田佑、坂本、奥野。MF松高、小野寺のダブルボランチ、右翼が中村、左翼が中山、トップ下が水野。FW西堂としました。本来、中盤の選手の水野をサイドバックに使ったり、ちょっと解せない起用も改善されました。
Criacao Shinjyuku は、前半と同じイレブンで後半に臨みます。

後半に入ると、本来のポジションに選手を戻した早稲田FCが、ようやく落ち着きを取り戻しました。やはり水野はサイドバックよりトップ下の方がフィットします。西堂も右翼よりもトップで生き生きしだします。チーム事情はあるのでしょうが、後半の布陣で最初から戦っていれば、と思いました。
ところが、早稲田FCの調子が上向きになった頃、とんでもないミスが起きて反撃ムードは雲散霧消します。
12分、Criacao Shinjuku は、最初の選手交代。FW原田を大谷(駒澤台)に交代。
14分、早稲田FCの坂本主将がCriacao Shinjyukuのプレーヤーにボールをスチールされると、前線に待ち受けていた替わったばかりの大谷に繋がれ大谷がシュート。0-4とします。これで、ほぼ終戦です。
4点のリードに余裕を持ったCriacao Shinjyuku、選手をどんどん交代していきます。
17分、MF伊勢を高橋亜(浦和南高)に交代。20分にMF小和田を剣持(中央大)に交代。
25分、クーリングブレイクに入ります。その前の21分にも飲水タイムがありました(アシスタントレフェリーが「タッチラインから出ないで」と言っていたし1分以内ですから飲水タイムでしょう)。かなり運用はいいかげん。
31分に試合は再開(規定ではクーリングブレイクは3分以内)しましたが、ピッチに出るとき、タッチライン上にCriacao Shinjyukuの控え選手が並び、ハイタッチで選手を送り出します。これって、監督にイエローカードでしょう。かなり滅茶苦茶な試合です。
ここで早稲田FCは、2枚替え。MF中村を楠(本郷3)に、FW西堂を平田(早大本庄1)に交代。
クーリングブレイクあと、早稲田FCは集中力を切らしていたのか、33分にゴール前でCriacao Shinjyukuのシュートを許し、GK鈴木がセーブするもリバウンドを大谷に押し込まれ0-5。勝負ありました。
Criacao Shinjyukuは、34分にFW岡本を石川(早稲田大)に、35分に負傷したDF恩田を金(同志社大)に交代。5枚の交代カードを切り終えました。
45分、早稲田FCh\はDF奥野を佐藤航(早稲田実2)に交代。
45+3フン、Criacao Shinjyukuは右からのクロスをファーで大谷がヘディングシュート。左に外れます。
早稲田FCも45⁺5分、小野寺がシュートしますが、上に外れます。少ないチャンスを枠に飛ばせないのは大きな課題です。
アディショナルタイムは7分6秒。とりあえず試合は無事にタイムアップを迎えました。

東西の強豪校若手OBを集めたCriacao Shinjyuku は、個々の高いクオリティーで若い早稲田FCを圧倒しました。さすが2部リーグをダントツでトップを走っていることはあります。実力通りの結果が出た感じの試合でした。
ただ、早稲田FCの選手たちに、「なんとか一矢報いよう」とか、「この試合で良いとこを見せて上にあがろう」みたいな気概が、まったく感じられませんでした。戦術的な工夫もなかったし、新しいポジションの開拓みたいな感じで戦っているような気がします。よく前の節まで3連勝していたものだ、と不思議に思いました。
いずれにせよ、このままでは再び下位に落ちてしまうのは明白です。チームの立て直しを括目して待ちたいと思います。

1時30分、帰宅。
柔道の世界選手権、バドミントンの世界選手権とテレビで観戦したスポーツ三昧でした。
<了>

[結果]
早稲田大学ア式蹴球部FC 0-5 Criacao Shinjyuku(前半3-0)

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