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アイスホッケー関東大学選手権2日目4試合を取材。

春の嵐は、なんとか治まりました。

今回帰京してから初めての日曜日。
いつものように「サンデーLive!!」「サンデーモーニング」とハシゴ視聴しながら朝のルーティーンを済ませます。
「ワイドなショー」が始まる頃、DyDoドリンコアイスアリーナに取材に出かけます。

昨日から始まった秩父宮杯第68回関東大学アイスホッケー選手権大会2日目Aグループ1回戦を取材します。
第1試合は、昨年秋の無観客で行われた特別リーグを、部員でクラスターを発生させ全試合棄権扱いになった早稲田と立教の対戦です。早稲田は、久しぶりの公式戦とはいえランクは3位。立教はランク13位で、しかもオールメンバーは12人と少なく多勢に無勢。不利は疑いようもありません。なんとか一矢を報い促進ルール突入は避けたいところでした。
早稲田大学の先発は、GK千葉(武修館2)。DF沼田(八戸1)、務台(駒大苫小牧3)。FW林幹(早稲田実1)、杉本(駒大苫小牧4)、鎌田(駒大苫小牧2)。
対する立教のスターティングラインアップは、GK川上(埼玉栄3)。DF太田(八戸商1)、佐伯(北海道栄1)。FW野口(石神井4)、上野(埼玉栄2)、田中(横浜市立南4)。
立ち上がりからオールメンバー22人の早稲田が、自力を発揮。効率よく4セットで得点を挙げた行きます。
1分43秒、有賀(白樺学園1)のシュートを立教GK川上がセーブしますが、リバウンドを上山(駒大苫小牧1)が叩いて早稲田が先制。
9分22秒には、上山のパスを受けた大塚(埼玉栄2)が右からクロス、左サイドに詰めた木綿(駒大苫小牧3)がシュート、2-0。
11分16秒、林幹のアシストで杉本がゴール、3-0。
18分5秒には、棚橋(東海1)、北村(早稲田実4)のダブルアシストで金井(苫小牧東3)がゴール、4-0で第1ピリオッドは終了します。シュート数は31-3と早稲田が大きくリード。
12分間の整氷インターバルを挟んで第2ピリオッド開始。
第2ピリオッドは立教GK川上の好守もあり、なかなか得点できない早稲田。
6分7秒、早稲田の林幹がとリッピングの反則で2分間退場。立教は初めてのパワープレーのチャンスでしたが、これを生かせません。
14分17秒、立教は痛恨のメンバーオーバーのベンチマイナーペナルティー。野口がペナルティーボックスに入りショートハンドに。
早稲田、このパワープレーのチャンスを確実に生かします。16分13秒、杉本、務台と繋いで沼田が右45度遠目からシュート。物の見事に決まって5-0。
この一点で立教のディフェンスの集中力が途切れます。
17分16秒、上山、木綿のダブルアシストで大塚ゴール、6-0。
たたみ込むように18分54秒、住友(早稲田実4)のパスを受けた林幹が右45度からシュート。7-0。
さらに19分46秒には有賀のパスを受けた大塚がシュート、パックはGK川上のスティックを弾いて木綿がシュート、8-0として第2ピリオッドが終了します。どこかのタイミングでタイムアウトを取って一息入れたかった立教。ベンチワークに課題が残ります。
シュート数は33-3と早稲田が大きくリード。
12分間の整氷インターバルの後、第3ピリオッド開始。
なんとか一矢報いたい立教ですが、ショートハンドになってしまいます。
22秒、野口がチャージングの反則で2分間退場に。
ここで早稲田はパワープレーを利して確実に加点して行きます。1分14秒、木綿のパスを受けた上山が左サイドからクロス、大塚がゴール、9-0。
3分33秒、性懲りも無く立教の上野がフッキングの反則で2分間退場。どうしても個人のディフェンス力が稚拙だと反則になってしまいます。
ここで早稲田は王道のホッケーを見せてくれます。パワープレーを生かして5分7秒に木綿、有賀と繋いで大塚がゴール。ついに10-0と10点差が開いてしまいます。立教には屈辱の促進ルール(ゴールとペナルティー以外は時計が止まらずランニングタイムで試合が進行)適用です。
そして、またしても立教ほ太田がスラッシングの反則を犯し2分間退場。ショートハンドになってしまいます。ただでさえ実力に差があるのに1人少なくてはゴールを守るのは難しい。
ここでも早稲田、パワープレーを利して杉本のパスを受けた林幹がゴール、11-0。
さすがの早稲田も大差の試合に気が抜けたのか、攻撃力が鈍ります。立教もペナルティーを封印しさえすれば、互角とも言わないでも簡単に失点は許しません。GK川上の好守も目立ちました。
時計は進み残り時間1分を切ります。
19分6秒、梶原(水戸啓明4)がフリーになっていた矢野(学習院4)にスルー。矢野がカウンターアタックで早稲田GK千葉と1対1になり見事にシュートを決めきりました。
試合の終盤に、なんとか一矢を報いた立教。早稲田の総シュート数は100。89本のシュートをセーブしたGK川上の健闘は見事でした。立教の総シュート数は9。
タイムアプのブザーと同時に早稲田の北村がチャージングの反則を犯しましたが、これによるパワープレーは実質的に無し。立教としては唯一のパワープレーのチャンスにゴールが欲しかったですね。
今後の両チームの健闘を祈りたいと思います。

第2試合は、ランク11位の東海と6位の日本の対戦。オールメンバー20人の東海と22人の日本との対戦は接戦が予想されました。
東海の先発は、GK大野(駒大苫小牧3)。DF林和(東北2)、片岡(埼玉栄4)。FW大村(東北4)、古舘(八戸工大一3)、谷(埼玉栄3)。
対する日本のスタメンは、GK椎名(日光明峰4)。DF小形(苫小牧東4)、柳町(八戸商3)。FW吉成(白樺学園2)、中道(北海4)、笹川(八戸工大一2)。
12時54分フェースオフ。
開始早々は均衡が保たれます。
4分11秒、日本はメンバーオーバーを犯しベンチマイナーペナルティー、笹川がペナボックスに2分間入ります。東海は、いきなりパワープレーのチャンス。
しかも5分16秒には日本の池添(北海4)がスラッシングの反則で2分間退場。5 on 3の大チャンスを掴みます。
ところが東海の片岡も5分39秒にクロスチェッキングの反則で2分間退場。4 on 3とないます。
結局、東海はパワープレーを生かせず。
日本も7分33秒に岩瀬(武修館2)がフッキングの反則で2分間退場。再び4 on 4の状態に。
実力均衡のチーム同士での対戦では、パワープレーをいかに生かすかが重要です。それはオリンピックや世界選手権での試合でも証明済み。
両チームのパワープレーの稚拙さで、試合は少々だれ気味に。
18分14秒に東海の朴(駒大苫小牧1)がラッフィングの販促で2分間退場。この反則は14秒間、第2ピリオッドに積み残しされます。
第1ピリオッッドは両チームともスコアレス。シュート数は8-14で日本が6本リードしました。
12分間の整氷インターバルを挟んで第2ピリオッド開始。
日本のアタックが徐々に東海のディフェンスを凌駕し出します。
まず2分43秒、小森(北海3)のパスを受けた差波(八戸工大一1)がゴール、試合が動きます。
3分27秒にも日本は攻勢に出て小野(武修館4)のアシストで笹沼(北海3)がゴール、0-2。
3分37秒に日本の中道がスラッシングの反則で2分間退場。東海はパワープレー反撃のチャンスを迎えます。
ところが、ショートハンドの日本が3分48秒に斎藤(八戸商3)がパスカットから単独で持ち込みゴール。0-3とリードを広げます。
ここで東海は、たまらずタイムアウトをとります。これ以上、点差が開くと勝機は遠ざかります。
しばらく一進一退の試合展開。日本も3点のリードに安心したのか、止めは刺せませんでした。
しかし、日本は16分4秒に柳町、笹川と繋いで中道がゴール。勝利に大きく近づく4点目を挙げました。
ここで東海はGKを交代します。林(水戸啓明2)が氷上に立ちました。
4-0のまま第2ピリオッドが終了。シュート数は4-21と大きく日本がリードしました。
なんとか一矢を報いたい東海。
しかし、日本も逃げ切りに入ります。リスクを賭けた攻撃が少なくなりました。
第3ピリオッド4分6秒、日本の笹沼がインターフェアランスの反則で2分間退場。東海パワープレーのチャンスでしたが、これを生かすことができません。
7分12秒、今度は逆に東海のオ・ウジン(北海道栄2)がフッキングの反則で2分間退場。日本は、このパワープレーを利し吉成(白樺学園2)のアシストで中道がゴール、0-5とほぼ勝利を決めました。
ここで日本は勝利を確信したのかGK椎名を田中(八戸商4)に交代します。
反撃に出たい東海でしたが、林和、片岡が相次いで反則を犯しペナルティーボックスに入ってしまいます。これでは一矢も報えません。
14分43秒には東海の片岡がスラッシングの反則で再びペナルティーボックスへ。
ここで日本はパワープレーを生かします。
15分19秒、岩瀬谷(武修館2)のパスを受けた山口(釧路工3)が右60度遠目からゴール。0-6とします。
この後、日本は吉成、池添が相次いで反則、ペナルティーボックスに入って東海は5 on 3の大チャンスを迎えましたが、結局はノーゴール。ついに一矢も報えずタイムアップを迎えました。
総シュート数は20-47。スコア0-6ほどの力の差はなかったように思いますが、パワープレーで2点ダメ押し点を奪った日本に一日の長がありました。やはり東海、パワープレーの状態でゴールを奪われた3点目が痛かった。東海の第1ピリオッドの健闘が嘘のような試合になってしまったのが残念です。

第3試合は、ランク7位の慶応義塾vs.ランク12位の専修の対戦。
オールメンバー22人の慶応義塾のスタメンは、GK木村(苫小牧東4)。DF笹山(慶応3)、長谷部(八戸3)。FW振津直(埼玉栄4)、田原(慶応2)、振津青(埼玉栄1)。
対するオールメンバー20人の専修の先発は、GK金田(日光明峰3)。DF柳田(日光明峰2)、乙藤(水戸啓明1)。FW川村(八戸商2)、小笠原(八戸工大一3)、大谷(水戸啓明3)。
立ち上げり専修の攻撃陣が好調。先行して試合を面白くしました。
32秒、専修は大谷のパスを受けた川村がシュート、電光石火のゴールを挙げ先制しました。
5分14秒には岡峯(光泉3)がインターフェアランスの反則で2分間退場。慶応、パワープレーのチャンスでしたが、これを生かせず。
ピンチを耐えればチャンスがきます。
13分34秒、柳田のパスを受けた川村が左から右へクロス、詰めた乙藤がゴール。0-2とリードを広げます。
ここで慶応ベンチはたまりかねてタイムアウトを取りました。これが効を奏します。
14分19秒、荘晶大(慶応1)のアシストで荘敬大(慶応1)がゴール。フレッシュマンのコンビで名門・慶応を救います。このゴールで慶応が息を吹き返しました。
1-2のまま第1ピリオッドはシュートします。シュート数は16-11と慶応がリードします。
12分間の整氷インターバルを挟んで第2ピリオッド開始。
2分27秒、慶応の同点ゴールがなったかに見えましたが、VTR判定の結果、ノーゴールに。
ここで追加点が欲しい専修でしたが「取ろう取ろうは取られの元」。2分42秒に乙藤がハイスティックで2分間退場になってしまいます。
ここで慶応は冷静にパワープレーを生かします。3分35秒、永田(日光明峰4)、笹山と繋いで長谷部がゴール。ついに2-2、同点に追いつきます。
再び試合をリードし、試合の主導権を握りたかった専修。6分1秒にゴールのチャンスを迎えますが、VTR判定でノーゴール。慶応も7分に赤坂(慶応2)、10分20秒に永田がペナルティーボックスに入り、専修は2回のパワープレーのチャンスを迎えますが、これまた行かせません。
11分50秒には大谷がとリッピングの反則で2分間退場。4 on 4になってしまいます。
チャンスを逃しているとピンチがやって来ます。
14分28秒、慶応は田原のアシストで振津直がゴール、ついに3-2と逆転します。
18分、慶応の長谷部がクロスチェッキングの反則で2分間の退場。専修にも同点のパワープレーのチャンスがきますが、これも生かせず。第2ピリオッドは終了します。シュート数は11-12と専修が僅かにリード。
次の1点が勝負の明暗を分けることは明らかでした。
第3ピリオッド、両チームともショートハンドになるのを恐れて慎重に試合を運びます。勢い試合は膠着状態に陥ります。
12分48秒、専修の渡邊(北海1)が禁を破りラッフィングの反則で2分間の退場。
ここで慶応が「王道のホッケー」を見せます。パワープレーを利して振津直、振津青と繋いで長谷場がゴール、13分56秒に貴重な4点目をゲットしました。
たたみ込むように14分11秒、慶応は畳み込むように赤坂のアシストで永田がゴール、5-2とリードを広げます。
なんとか反撃に出たい専修。16分44秒に小林(八戸工大一2)のパスを受けた滝本(軽井沢4)が左からクロス、中央に詰めた岡峯がパックを押し込み1点を返しましたが、遅きに失しました。
19分5秒、専修はタイムアウトを取り、2点のビハインドを挽回すべき最後の作戦を練りました。
19分20秒、GK金田を尿上からあげて乾坤一擲の6人攻撃に出ましたが、これが裏目。慶応はパスをカットした笹山が田原に繋ぎ、最後は振津直が無人の専修ゴールにパックを流し込みました。6-3。19分27秒、勝負ありました。
午後5時40分、タイムアップのブザーが鳴りました。
そうシュート数は、39-33。6-3のダブルスコアーになるほどの差はなかったように思えます。勝負の分かれ目は、両チームのタイムアウトを撮るタイミングでした。慶応は2点先行された直後に取り、その35秒後に反撃ののろしを上げる荘コンビの1点につなげました。専修は、同点に追いつかれた時点か、逆転された直後にタイムアウトを取りたいところでした。試合終盤にタイムアウトを取りGKをあげて6人攻撃に出たのはやむえなかったのですが、いかにも時間がありませんでした。
これも一つの勝負のアヤでした。両チームの今後の活躍を期待しましよう。

第4試合は、昨日行われた1回戦の敗者同士、ランク8位の大東文化vs.ランク14位の神奈川の対戦。関東選手権は参加全チームの順位をつけるため敗者復活戦を行うのが特徴です。敗者チームは、2グループに分かれて総当たりのラウンドロビン1回総当たりで戦い、最終戦は他グループの同順位のチームと対戦して順位を決定します。その初戦です。
オールメンバー19人、1回戦は日本体育に2-7で敗れた大東文化の先発は、GK秋山(北海2)。DF佐野(武修館2)、其田(武修館3)。FW寺島(武修館3)、伊藤総(埼玉栄2)、伊藤優(武修館3)。
対するオールメンバー21人、1回戦は法政に0-11で敗れている神奈川のスタメンは、GK西田(白樺学園3)。DF本田(水戸啓明3)、水野(東北2)。FW高橋(北海1)、南山(軽井沢2)、吉原(水戸啓明2)。
午後6時8分、フェースオフで試合開始。

続く

[結果]
1回戦
早稲田 11-1 立教(4-0、4-0、3-1)
東海 0-6 日本(0-0、0-4、0-2)
慶應義塾 6-3 専修(1-2、2-0、3-1)
1回戦敗退リームリーグ
大東文化 12-0 神奈川(4-0、6-0、2-0)



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