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天皇杯4開戦、名古屋グランパスvs.ヴィッセル神戸戦を豊田スタジアムで取材。

早朝から激しい雨が断続的に降っている名古屋地方。

雨がわたしを眠らせる。
何か朝から体調がすぐれず、寝床でゴロゴロしている時間が多い。

東京は、昨日あたりから雨が上がり真夏日に逆戻りしたそうですね。
その点、名古屋は気温も25度くらいで過ごしやすいのですが、湿度が高く、結局エアコンのお世話になってしまいます。
甲子園もなかなか想い通りに試合が消化できないようで、いよいよ決勝は、新学期に入ってからということになりそうです。

さて、今日はサッカー天皇杯4開戦が実施される日。
3週間ほど前に、名古屋に滞在しているんだったら豊田スタジアムで行われる名古屋グランパスvs.ヴィッセル神戸戦を取材しようとJFAに申し込んでおきました。
ところが、名古屋も昨日ついに新規感染者が1227人。史上初の1000人越え。コロナ予防接種を2回済ませて2週間以上経ちましたが、スルー感染も増えている。どうしようか?
ちょっと怖かったのですが、まあ豊田は田舎だし、そんなに「蜜」にはならないと思い、久しぶりにJ1同士の対決を取材に行くことにしました。

お昼過ぎ、なんとか雨は上がりました。もちろん、いつ降るかわからない雨に備えて傘は持参します。
新川橋14:57⇨名鉄名古屋15:18⇨知立15:38⇨16:16豊田市。
と、名鉄を乗り継いで豊田着。
そこからスタジアムは徒歩しかアクセスできません。約45分、ローソンで買い物を済ませて、報道受付が始まる17:00にスタジアム到着。

ここ2週間の体温や体調を記入した健康チェックシートを提出。体温測定、手指の消毒を済ませ、取材用ADカードに自分の名前を記入すれば、入り口を通してくれます。
法道院の控え室はありません。荷物置き場があるだけです。
豊田スタジアムも久々の訪問です。かつてはJリーグのほか、FIFAクラブW杯やキリンチャレンジカップなどで度々訪れていましたが、もう何年も着ていませんでした。
殺風景だった通路に、ラグビーワールドカップの際の日本代表の選手サイン入りのジャージーやサッカー日本代表、名古屋グランパスのユニフォームなどが額装されて展示してありました。
なんか歴史を感じます。

エレエーターで3階に上がると記者席があります。少しピッチから遠いですが、角度もあるし俯瞰で見やすいスタジアムです。開閉式の屋根は空いていましたが、雨は降りませんでした。
心地よい風が吹いています。汗が出るほど暑くはありませんでした。

今日は感染対策で試合前のメンバー表は配布されず。無線ランが飛んでいて、タブレットでメンバー表がキックオフ1時間前に発表されるのですが、ランの速度が遅くて(データが重すぎるのかも)なかなか出てきません。結局、場内の電王掲示板でスターティングラインアップをチェック。残念ながらイニエスタはメンバーに入っていませんでした。
名古屋ブランパスのスタメンは、GKランゲラック(オーストラリア)。DF宮原(広島ユース)、中谷(柏U-18)、木本(静岡学園)、吉田(静岡学園)。MF稲垣(帝京)、米本(伊丹)のダブルボランチ、トップ下が阿部(大阪桐蔭)。FW前田(東京ヴェルディユース)、相馬(三菱養和SCユース)、柿谷(セレッソ大阪U-18)。4:3:3に布陣です。(カッコ内)はユース年代の所属先。外国人選手は国名。
対するヴィッセル神戸の先発は、GK飯倉(横浜FMユース)。DF酒井(新潟ユース)、菊池(青森山田)、トーマス・フェルマーレン(ベルギー)、初瀬(神戸U-18)。MFアンカーがセルジ・サンペール(スペイン)、右翼が中坂(神戸U-18)、左翼が郷家(青森山田)、トップ下が山口(セレッソ大阪U-18)。FW小田(神戸U-18)、佐々木(神戸U-18)。中盤ダイヤモンドの4:4:2の布陣です。
午後6時3分、笠原寛貴レフェリーの汽笛で神戸がキックオフ、試合が開始されました。

試合が始まってすぐ、
「やっぱりスポーツは有観客でやらないどダメだな」と思いました。
キャパ5万人の豊田スタジアムに上限の5000人程度の観客。ガラガラです。しかし、サポーターの拍手とリーダーの太鼓で、統制のとれた応援風景がありました。
オリンピックも、十分な感染対策を施し、5000人程度でもお客さんを入れてやっていれば、どんなに盛り上がっただろうに。本当に残念です。
そしてJ1同士の対決。素晴らしいサッカーが展開されました。昨年からJリーグの取材はできていないのですが、やはり国内最高峰のサッカーは素晴らしい。
両チームとも、監督の戦術的意志を感じるポゼッションサッカー。見ごたえがあります。
名古屋のフィッカデンティ監督は、FC東京の監督時代によく取材しました。好成績を残しながら失意のうちにチームを去りましたが、色々なチームを渡り歩いて名古屋にたどり着いた名将です。
一方の神戸の三浦監督は、彼が高校自負代に日本高校選抜でヨーロッパまでご一緒した選手。国見高校の中盤を制した名プレーヤーでした。イニエスタの影響もあり、現在の神戸はスペイン流のポゼッションサッカーを展開します。
ただ、両チームともポゼッションを優先するあまり、なかなか相手ゴールに近づけません。
名古屋は大きなサイドチェンジに、神戸はオープンへのスルーに活路を見出そうとしましたが、なかなか決定的なチャンスは作れません。もし、神戸にイニエスタがいれば、有効な縦パスが出ていたかもしれません。
何度かシュートを放った両チームでしたが、スコアレスで前半はアディショナルタイム2分6秒でハーフタイムを迎えます。

後半も同じイレブンで試合に臨む町チーム。
先に動いたのは神戸の三浦監督でした。12分、FW小田を井上(東京ヴェルディユース)に交代。
名古屋フィッカデンティエ監督も動きます。MF阿部をマテウス(ブラジル)に、相馬をシュヴィルツウォク(ポーランド)に2枚替え。シュヴィルツウォクは後期から加入したポーランド代表の期待の選手です。神戸の三浦監督も2枚目のカードを切ります。FW佐々木に替えて田中(三菱養和SCユース)をピッチに送ります。
23分には名古屋がDF木本を藤井(名古屋U18)に交代。
選手は変わりましたが、なかなか得点は生まれません。そのまま試合は終盤に迎えます。
「こりゃ、延長戦かな」と思われるような展開。両チームともポザッションは高まるが、後ろでのパスや
前を向かずに簡単にボールを下げてしまうケースが多く、現代の日本サッカーの悪い面が出る試合になってしまいました。
40分、神戸はMF中坂をドゥグラス(ブラジル)に交代。いよいよ延長を意識しての交代か?
そんな時です。44分、名古屋はカウンターアタック。前がかりになった神戸の裏を突き、中央の柿谷が左にスルー、追いついた前田が左サイドを切り裂き、程よい地点でアーリークロスをファーに送ります。右から詰めたのが新加入のシャヴィルツォク、見事にゴールの枠にボールを運びました。
残り時間はアディショナルタイムの4分だけでした。
ここで策士のフィッカデンティエ監督は、FW前田に代えてDF森下(磐田U-18)に交代。時間を使います。
名古屋は変に守備的になることもなく、悠々と逃げ切りました。アディッショナルタイムは4分13秒、名古屋GKラングラックがゴールキックを蹴り、空中にボールがあるときに笠原レフェリーがタイムアップの笛を吹きました。
名古屋1-0でベスト8入りを決めました。

記者会見は、ズームで行われます。記者控え室もなく、公式記録も出ません。
私は荷物をまとめて帰ることにしました。

豊田市駅下の書店で、探していたグラフィックナンバーの東京オリンピック特集号を購入。
豊田市21:00⇨知立21:31⇨金山22:05⇨須ヶ口22:23⇨22:25新川橋
金山で買い物をし、急行で一つ先の須ヶ口まで行き各停で戻って帰ってきました。

なんとか家を出て取材をし、帰ってくるまで雨は降りませんでした。傘は不要ということに。
帰宅してしばらくすると、また雨が降り出しました。

久しぶりの取材でしたが、気持ち良く取材できたスポーツ三昧でした。
<了>

[結果]
名古屋グランパス 1-0 ヴィッセル神戸(前半0-0)

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