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アジア競技大会16日目、閉会式を取材。

早いもので8月18日にジャカルタ入りして17日。アジア競技大会も最終日を迎えました。
昨夜はサッカー決勝が行われた近郊のパカンシリからMPCに戻ってきたのが午前1時。
結局MPCに戻らず、9番ゲートでシャトルバスを降りないでTAKISIに乗り、ホテルに帰ってきました。

ホワイトホースの若い運ちゃんは、少し道迷ったけどメーターも倒してくれて6万ルピア台で帰ってきてくれました。乗車拒否もせず気分よく送ってくれたので10万ルピア札を差し上げ、「おつりはいいです」といって下車しました。
昨日は、決勝戦が始まる前に少し食べたので、体の事を考え、歯を磨き、血圧を測定、薬を飲んですぐ横になりましたが、なかなか寝付かれませんでした。韓国に敗れたサッカー、悔しかったす。

6時40分起床。
検温、血圧測定(今朝も高めでした)、入浴、朝食、歯磨き、投薬と朝のルーティーンを済ませ、少し仮眠と横になったのがいけなかった。
気が付けば11時近く。飛び起きてホテルを出ましたが、日曜日だというのにホテルの周りの街並みが凄い騒ぎ。
ホテル前の狭い空き地はバイクの駐輪場になっており立錐の余地もない。人通りも多いし、花で飾り付けられた馬車も走っている。まさに主釣り騒ぎ。
そういえば先週の土日は男女マラソンがあったの徹夜してホテルに居なかったんだ。
これでは、とてもホテル前ではタクシーを捕まえるのは無理と思い、コタ駅まで歩いてみました。
コタ駅は、現在でも立派にインドネシア国鉄の始発駅の機能を務めているようで立派な駅でした。長距離の列車は別の駅から発射するようですが、ともかくオランダ領インドシナ時代からある伝統ある駅のようでした。
駅のタクシー乗り場はなく、結局道端を走る空車を見つけて交渉するスタイルです。なんとかブルーバードを1台止めて乗車しました。
運賃メーターを倒してくれないので心配しましたが、なんとかコンベンションセンター近くへ。通行規制がかかっていて9番ゲート横付けはできませんでしたが、10万るぴあで行ってくれました。

12時ちょっとすぎMPCに到着。
入り口のカンファレンスルームでは12時から今大会の表彰者が記者会見を行っていました。
大会最優秀選手には、競泳で6個の金メダルを獲得した池江璃歌子さんが受賞。なんでも一度帰国したのに、昨日再びジャカルタ入りしたようです。賞金550万円ですものね。そりゃ来るわ。
その他、大会記念ソングを歌った歌手、作曲家なども表彰されていました。会見後は、ボランティアの人と記念撮影大大会になっていました。

今日のメディアランチは、鶏肉の照り焼き、ライス、ベジタブル食用のサフランライス。照り役には程よく熱のはいいたタマネギが混ざっており、これが俊逸。サフランライスは、インドネシアの伝統チャーハン、ナシゴレンの技術がいかされているのか、滅茶苦茶美味しかった。
ごはん中心の食事はかかりつけのゴトウ先生に怒られそうですが、当地では健康食です。

2時からは閉会式のチケット分配の打ち合わせ。
結局、閉会式の取材を希望したのは、AJPS枠から記者1人、フォトグラファー1人。JOCからAJPSへの分配も記者1、スチールカメラ1で希望者が2人ともブンカルノ競技場に入れることになりました。
閉会式前に帰ってしまう人が多いようです。まあ、ともかく取材できることになってよかった。幹事のフジタさんから閉会式のチケットとADカードに貼るシールをいただきました。

ワーキングルームの大TV画面は、何度も今朝行われたトライアスロン混合リレーの様子が何度も映るされています。最終種目で優勝したのは日本チーム。二連覇です。気分がいいですね。
また、池江のMVP受賞の様子も何度も映されています。これまた気分が良い。

4時30分、MPCからブンカルノ競技場に向かったのですが、外は真っ暗。一雨来そうな天気です。
歩いているとポツポツ雨がやってきた。ジャカルタに来て以来、一滴も雨が降っていなかったのについに雨が来ました。
スタジアムに着く前に、ゲリラ豪雨がやってきました。もう半端ない雨です。

今日の席は開会式の席のようにロイヤルボックスの壁近くの死に席ではなく、ピッチ全体が見渡せる良い席でした。屋根が付いているので雨にも降られないし。

6時5分前、物凄い豪雨。アジア競技大会の開閉会式での、これほどの雨は1986年ソウル大会の開会式以来のことではないでしょうか。大会を成功に終わらせようとしていたインドネシアの人にとっては気の毒と思えるほどの大雨です。
午後5時から式典前のイベントがあると聞いていましたが、これでは無理。
6時になってようやく開会式でも現れた男女ペアの司会者が現れ、傘を差してもらいながら司会進行。
インドネシア伝統の武術の集団演技からパフォーマンス開始。
歌手が現れて歌を歌いますが、いまひとつ盛り上がりません。
そして時間のアジャストメントに電光掲示版にCMを流す手法。これがインドネシア式?
今日もまたインドネシアの安室奈美恵が出てきたりしましたが、雨も止まずインドネシア語だけの式典前パフォーマンスは終わります。

午後7時、ようやく英語で開会のあいさつがありセレモニー開始。副大統領やインドネシアのIOC委員が到着。インドネシアの国歌が吹奏され、国旗が掲揚されます。
部隊の下は、ソフトボールが出来るくらいの広さのスペースがあり、そこにブラスバンドが登場。国軍のバンドでしょうか、単純なドリルでしたが、なかなか迫力がありまいた。
午後7時12分、参加した国と地域の旗が入場します。日本の旗手は池江璃歌子さんでした。
最後のインドネシア国旗の入場の後は、選手団に関係なく選手たちが入り乱れて入場してきます。閉会式の高齢です。そして最後にボランティアの入場。凄い数です。

サレンス・バティーという女性の歌手の独唱のあと花火。インドネシアの花火は単純でこっていなくて、ただタイミングで打ち上げるだけ。芸術性は感じられません。
インドネシア大統領のVTRメッセージがあり、神よインドネシアを救いたまえ、とメッセージ。なにか宗教的ですね。
組織委員会会長のあいさつ(インドネシア人の挨拶は長すぎです)のあと、やたら名前の長いOCA会長が現れ、これまた長い挨拶。OCA旗が降納されます。

そして次回の第19回アジア競技大会の開催地である中国の杭州に伝統のアジア競技大会旗が渡されました。ここからは杭州のパフォーマンスYTRが流され、女性舞踊家による中国伝統の舞踊が披露され、そして中国POPSダンサーの踊りも披露。2年後もスポーツ三昧はアジア競技大会を取材できるのでしょうか?
中国のパフォーマンスは圧巻のフィナーレで終わりました。

あと残るのは、地元インドネシアに人気歌手、グループの競演です。GIGIだのRAMだのBCLだのSUPER JUNIORだの若者むけの音楽の垂れ流し。そこを夜空を焦がす花火、花火。
モスリムの若い女性が、これほどキャーキャー騒ぐとは驚きました。さぞかしアラーの神も驚きでしょう。
この乱痴気騒ぎは、午後9時20分まで続きました。
最近のスポーツイベントの開閉会式は、こんなもんです。ミュージシャンで集客して、片隅で式典を行う。あまり良い傾向ではありませんが、ソフトボールのピッチのような広場で見ていた選手や
ボランティアの人たちが楽しめたのなら、それも良しです。

すぐにMPCに戻りました。今日は開会式後のように道には迷いませんでした。そんなものです。
10時前に戻ったもののディナーは終わっていたので、体に悪いと思いながら最後のカップ麺で腹ごしらえ。昨日のサッカー男子決勝と閉会式の模様の原稿を書き上げ、0時30分頃引き上げることに。
大会が終わったということで、ボランティアの人とか地元にメディアの人とかのテンションが異常。おお声を上げて記念撮影大会。まだ私仕事やっているんですが……。あまりに五月蠅いグループには「静かにしろ」と声を荒げてしまいました。

でも、16日間お世話になったMPC、少しはおなごり惜しいのも事実です。顔なじみになったマリアさんには、「東京に来たらコンタクトしてね」と名刺など渡しました。

明日の夕方、ジャカルタを離れます。しばらく(といっても1日ですが)本ブログも休載いたします。

そんなスポーツ三昧でした。

<了>



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