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アイスホッケー関東大学選手権2試合を取材。東洋vs中央の戦いに酔う。

5月最初の日曜日。
GW5連休の真ただ中ですが、祝日ではなくただの日曜日です。

さて、緊急事態宣言下にもかかわらず、盛り場に出かけているアホが多い中、私は「Stay tawnn」を守って東伏見に滞在しました。

早朝起きるのは日曜日の常です。
5時50分から「サンデーLive!!」「サンデーモーニング」のハシゴ視聴。残念ながら今週も「ワイドナショー」は見られず、丘の上のDyDoドリンコアイスアリーナに駆けつけます。
お天気はまずまず。

第1試合は、関東大学選手権Aグループ13位決定戦(最下位決定戦)、神奈川v s.立教戦を取材します。
ランク13位の立教は、昨日12時30分練習開始で試合を済ませたばかり。一方のランク14位の神奈川の直近の試合は4月25日(日)の10時。1週間も空いています。明らかにイコールコンデションではありません。しかも立教のオールメンバーは12人で神奈川は22人の4セット回し可能。明らかにイコールコンディションではありません。関係者に聞いたところによると、
「リンクの日程の関係で、どうしてもこういうことが起きる。神奈川も1回戦と敗者リーグの初戦は連戦です」と答えてくれましたが、今日は大切な最終的な順位を決める試合です。
ここまで神奈川は、法政に0-11、大東文化に0-12、青山学院に0-4と、未だにノーゴール。立教とて早稲田に1-11、東海に2-6、専修に0-4と3ゴール。1試合平均1ゴールしか挙げていません。
得点力のない両チームの1戦。1点の重みが感じられる試合でした。
神奈川の先発は、GK西田(白樺学園3)。DF柏木(軽井沢4)、三戸(苫小牧東4)。FW竹内(北海道栄3)、佐藤(日光明峰3)、馬場(武相1)。
対する立教のスターティングラインアップは、GK川上(埼玉栄3)。DF太田(八戸商1)、佐伯(北海道栄1)。FW野口(石神井4)、上野(埼玉栄2)、田中(横浜市立南4)。
10時28分、フェースオフで試合開始。
ショートハンドになれば、即ピンチになるのはわかっている両チーム。慎重な試合の入りを見せました。
6分31秒に野口が、8分16秒に久保(都立国際2)が相次いでフッキングを犯す立教。いきなり5 on 3の大ピンチです。必死にキルプレーを耐える立教。
8分31秒に野口がペナルティーボックスを出てから1分、9分29秒に神奈川の松坂(八戸商4)がインターフェアランスの反則で2分間退場。4 on 4になり神奈川のパワープレーが終了します。
10分18秒から逆に立教がパワープレーに入りますが、相変わらずパワープレーの技術が足りず得点は生まれず。
14分47秒、神奈川の南山(軽井沢2)が数ラッシングの反則。立教が再びチャンスを迎えますが、パワープレーは生かせず。
ピンチを繰り抜ければチャンスがきます。17分7秒、立教の上野がとリッピングの反則で2分間退場。ここで神奈川は早くも1試合に1回しか使えないタイムアウトを取り作戦を練ります。立教の細谷弘一総監督が「神奈川さん、気合が入っているな、と思いました」と語ったように、ここで集中力を見せます。
18分37秒、吉原(水戸啓明2)のパスを受けた田中(武相3)がシュート。神奈川の今季初ゴールが生まれました。
18分59秒、神奈川の馬場がハイスティックの反則で2分間退場。立教、4回目のパワープレーのチャンスですが、このまま第1ピリオッドは終了します。シュート数は12-14と僅かに立教がリードしました。
12分間の整氷インターバルで、立教がどんな作戦を練ったのか。第2ピリオッドの頭59秒のパワープレーが重要でした。
しかし、立教はパワープレーを生かせません。パスのスピードが遅く、簡単に神奈川DFに対応されてしまいます。神奈川は、あえてボックスに引くことはせず、高い位置からチェックに入り立教のチャンスを阻みました。
5分31秒、神奈川の吉原がインターフェアランスの反則で2分間退場。しかし立教は沈黙、ノーゴールに終わります。
9分9秒、立教の鈴木(八戸4)がとリッピングの反則で2分間退場。立教はキルプレーは割と得意です。攻め慣れしているせいでしょうか。GK川上の好守も今日も目立ちます。
ここも乗り切った立教。その後にチャンスがきます。
12分52秒、神奈川の尾刀(八戸学院光星2)がインターフェアランスで2分間退場。立教、6回目のパワープレーのチャンス。
今回もあと6秒でパワープレー無得点かと思われた14分46秒、立教が奮起。上野、野口と繋いで梶原(水戸啓明4)がゴール。念願のパワーゴールを挙げました。1-1の同点に。
ところが直後の15分11秒、立教の佐伯がとリッピングの反則で2分間退場。再びショートハンドのピンチですが、これが逆転ゴールの布石になります。
17分45秒、ペナルティー明けの佐伯がフリーになったところに久保からパスが出て、佐伯が左から切れ込んでシュート。見事な逆転ゴールにつながりました。
第2ピリオッドは、このまま終了。シュート数は8-7で僅かに神奈川がリード。
12分間の整氷インターバルの後に第3ピリオッド開始。
3試合で3ゴールしか挙げていない立教。なんとか1-2、1点差を守りきって逃げ切りたいところでしたが、20分間をノーゴールで過ごすことは、なかなか難しいことでした。
お互いに慎重に試合を進めますが、やはりスクランブル状態は発生します。
7分44秒に立教の上野がチャージング&えるボーイングのダブルマイナーペナルティー4分間退場。大ピンチに陥ります。
ところが神奈川の関が10分10秒に2分間退場になり、多くの時間が4 on 4になります。立教は助かりました。
ところが、11分7秒、立教の佐伯がインターフェアランスの反則で2分間退場。4 on 3のパワープレーになってしまいます。まったく空気が読めないといううか、佐伯の反則は痛い。
ところが、このスクランブル状態でも何事も起きず、1-2と立教がリードを守ったまま試合は終盤に入っていきます。
しかし、20分間を無失点で過ごすという作業は、なかなかに難しい。立教ディフェンスに齟齬が出ます。
17分31秒、神奈川は南山(軽井沢2)のアシストで鈴木(盛岡中央4)がゴール。VTR判定に持ち込まれましたが、レフェリー派ゴールの判定。2-2の同点になります。立教、痛恨の失点でした。
試合は、それ以上の波乱なく、60分間が終了します。
大会規定により、直ちに3人によるGWS(ゴール・ウイニング・ショット)戦で勝者を決めることになりました。
が、両チームともシュートが下手です。得点力の無さが納得できる結果でした。
先行の立教は上野、久保、梶原が失敗。後攻の神奈川も宮野(水戸啓明3)、三戸、鈴木が失敗。0-0でサドンヴィクトリー方式で勝者を決めることになりました。
今度は神奈川が先行。三戸が失敗。立教の久保が失敗。2人目に。
神奈川は鈴木のシュートがGK川上に弾かれますがゴールイン。立教の上野のシュートは、GK西田がストップ。勝負ありました。神奈川が13位、立教が14位になりました。
オリンピックや世界選手権のように中2日を開けたら結果は逆になっていたかもしれません。オールメンバーが12人で連戦だった立教には厳しい試合でした。
が、メンバー表を見るとオールメンバー12人中4年生が6人。もともと少数精鋭でやっているのは分かるのですが、これでは先細りというか将来に不安が残ります。最低でも3セット回し15人+経験者のGKが必要です。川上くんにしても卒業まで2年。なんとかしないといけません。毎年、コンスタントに経験者を4人づつリクルートできれば良いのですが……。名門復活のため学校当局の協力とOBの皆さんの頑張りが必要です。大学のブランドイメージは高いのですから、やれなくはないと思います。
神奈川は、久しぶりに公式戦で立教に勝ったのでは? オールメンバーも22人いるし、出身校を見てもランク上位の大学と遜色がない。攻撃力を磨けば、上位進出も望めます。奮起を望みたいと思います。

第2試合は、明治の部員に発熱者(コロナの陽性患者だったかどうか不明)が出たとのことで試合を辞退。棄権扱いで早稲田が15-0で不戦勝となりました。
私はリンク横のマックで昼食をいただきました。Free-Wi-Fiを使ってタブレットで資料集め。
外は激しいにわか雨。

午後3時前にリンクに戻り記者席に着席。第3試合はAグループ決勝リーグ、ランク4位の東洋vs.ランク2位の中央の一戦です。前述のように明治が棄権したため、すでに早稲田に勝っている中央が勝てば連勝で中央の優勝が決まります。事実上の決勝戦でした。
後がない東洋の先発は、GK佐藤(白樺学園1)。DF武部(苫小牧工3)、木村(武修館2)。FW阿部(駒大苫小牧3)、中島(駒大苫小牧2)、大久保(駒大苫小牧1)。
対する優勝に王手をかけた中央のスタメンは、GK石川(駒大苫小牧2)。DF長岡(釧路江南4)、米山(白樺学園3)。FW矢島(駒大苫小牧4)、夏目(白樺学園1)、渡邉(日光明峰4)。
3時26分、フェースオフで試合開始。
両チーム、レベルの高い、日本の大学最高峰のアイスホッケーを見せてくれました。はっきり言って気合の入った素晴らしい試合でした。久しぶりに大学アイスホッケーに酔いました。
比較的クールな試合運びを見せる中央でしたが、気合が入りすぎたのか1分44秒に小原(武修館4)がフッキングの反則で2分間退場。
この最初のパワープレーのチャンスを東洋が生かします。2分30秒、中島のパスを受けた武部がシュート。パワーゴールを決めます。まさに王道のホッケーです。
3分14秒、中央は嶹貫(武修館4)がニーイングの反則。これはいけません。しかし、なんとかキルプレーを耐えました。
ピンチを凌ぐとチャンスがきます。9分53秒、中央は米山のパスを受けた渡邉が転倒した東洋 GK佐藤の背後から無人のゴールにパックを流し込みました。1-1。
11分33秒、今度は東洋の石田(武修館3)がとリッピングの反則で2分間退場。中央はmこの試合最初のパワープレーのチャンス。ここをズバッと決めるのが素晴らしい。
13分3秒、中央は種市(武修館1)、中村(八戸工大一4)のダブルアシストで畑山(白樺学園2)がゴール。パワ^ゴールで逆転します。
反撃に出たい東洋ですが、少しファイトが抑制できませんん。
15分14秒に中島がトリッピングの反則で2分間退場。
17分54秒には大久保(駒大苫小牧1)がハイスティックで中央の選手を負傷させメジャーペナルティーで5分間退場。合わせてゲームミスコンダクトペナルティーで残り時間他市場となります。これはいけません。5分間退場は藤原(武修館3)が代行します。
中央は、このパワープレーを無理攻めせず、第2ピリオッド頭からパワープレー2分54秒残して、第1ピリオッドを閉めました。シュート数は10-12と中央がリードします。
さて、12分間の整氷インターバルで十分に作戦を練ったであろう中央。パワープレーで攻勢に出ますが、40秒に米山がとリッピングの反則で2分間退場。4 on 4になってしまいます。
ピンチを逃れた東洋ですが、勢い余っての反則が多い。3分54秒には橋本(駒大苫小牧2)がえるボーイングで2分間退場。
6分6秒には中島がえるボーイングで2分間、その判定に不服であったのかスティックでボードを叩いた久米(駒大苫小牧4)があっbスポーツマンライクコンタクトでミスコンダクトペナルティーで10分間退場。これでは、なかなか反撃態勢に入れません。
ここで再び中央が教科書通りにパワーゴールを決めます。6分51秒、中村、嶋貫と繋いで畑山がシュート。リードを1-3と開きます。
ここらあたり、中央の冷静だが光ります。東洋、少し頭に血が上ったというか乱暴なプレーが目立ちました。
9分33秒、中央の畑山がゴールに頭をぶつけ負傷退場。13分47秒には、頭部にパックかスティックが当たったようで中央の権平が流血退場。しかし、権平は50番のユニフォームに着替えて再び登場します。
少々、鳴りを潜めていた東洋でしたが、17分41秒にゴール裏を左から右に回った武部がリバースでシュート。あまりのタイミングに中央GK石川が反応できずゴールイン。最初はあまりの見事さに「ノーアシスト」と白P等されましたが、後ほど中島と阿部にダブルアシストが追加されました。
19分31秒、中央の米山がフッキングの反則で2分間退場。余分なファールでした。1分31秒も第3ピリオッドに積み残しとなります。第2ピリオッドのシュート数は10-7で東洋がリード。
2-3の1点差で運命の第3ピリオッドが開始されます。
東洋は同点機のパワープレーのチャンスを生かせません。
中央の米山がペナルティーボックスから出た瞬間、米山にパックが渡ります。米山は単独で東洋ゴールに向かいGK佐藤と1対1。これを決まれば大きく勝利に近づいたはずでしたが、佐藤が好セーブ。事なきを得ます。
2分26秒、これまた勢いが余ったのか東洋がメンバーオーバーのベンチマイナーペナルティー。藤原が2分間ペナルティボックスに入ります。
この辺りから、東洋の集中力がマックス上がりました。いわゆる「Zone」に入ったような感じ。中央もまけずに闘志を見せ、一進一退の物凄い展開になっていきます。
8分36秒、東洋は第3セットのFWで同点に追いつきます。佐々中(駒大苫小牧1)、のパスを受けた前田(白樺学園3)がゴール、3-3。
12分58秒には佐々中のパスを受けた前田がゴール裏左からクロス、ニアに待っていた藤原が決めました。4-3と逆転!
そのまま試合は膠着。闘志と闘志のぶつかり合い。速いが正確な技術、少し遅いプレーも織り交ぜてチェンジオブペースを利用しれば尚良かったのですが、もう両チームのファイティングスピリットは止まりません。年に何回も見られない接戦、優勝決定戦に相応しい大学最高峰の恣意になりました。
18分10秒、中央がタイムアウト。2点差のビハインドを追うべく、作戦は決まっています。
中央は、GK石川を氷上から上げ、乾坤一擲の6人攻撃に出ます。何度も東洋ゴールに迫りますが、東洋も跳ね返します。
そんな時、中央の一瞬の隙を突き東洋がミドルレンジでパスカット。久米が福田(日光明峰4)につなぎ、福田が無人の中央ゴールにパックを流し込みました。5-3勝負ありました。
しかし、中央は勝負をあきらめません。19分16秒、米田のアシストで堤(武修館1)がゴール、再び5-4と1点差に追いすがります。
再びGK石川を尿上からあげ6人攻撃を仕掛ける中央。19分41秒、最後のフェースオフからも攻め込みますが、ついに得点は奪えず、東洋が辛くも買って優勝を9日の早稲田戦にかけることになりました。
これにより、早稲田にも優勝の芽が出てきました。どちらにせよ、今日のような試合がもう1試合見られるのは嬉しいことです。
総シュート数は、31-35で中央が上回りました。闘志の点で僅かに東洋がクールな中央を上回り優勝を最終日にまで持ち越した試合でした。

買い物を済ませ6時過ぎに帰宅。
明日も早いので早めに食事を摂り、床に着いたスポーツ三昧でした。
<了>

[結果]
神奈川 3-2 立教(1-0、0-2、1-0、GWS 0-0、SV 1-0)
東洋 5-4 中央(1-2、1-1、3-1)

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