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憲法記念日、禁を破って静岡へ。静岡国際陸上と日本選手権1万mレースを取材。

昨夜、早めに寝たのですが深夜に起きだし、ポーランドで行われた世界リレーをTBSでみました。
アメリカやジャマイカ、トリニダードトバコといったリレー強国は欠場していましたが、決勝に残れば東京オリンピック2021(絶対に2020ではありません)への出場権が得られるということで、力の入ったレースが続出でした。
日本は、若手のメンバーで構成されたチームを送りましたが、女子のマイルレースを除く3種目でオリンピック出場権を得ました。
特に男子のマイルリレー(400[×]?4)は実力で2位、男子100[×]?4リレーは、失格国が2チーム出ての3位。女子の100[×]?4も5位と健闘しました。
陸上競技でもリレーは盛り上がる種目です。これで本大会に向けて弾みがつきました。

ついつい最後まで世界リレーを見てしまい、終了は早朝4時。
今日は7時前には家を出て静岡まで行かねばならず、もう寝ている時間はありません。
ほとんど徹夜状態で家を出ることになりました。

さて、皆様ゴールデンウィークは、どうお過ごしですか。
やはり、小池さんが言うように「ステイホーム」が一番ですよね。
私も基本的には、それを守ってきたのですが、今日だけ禁を破り、新幹線で静岡まで行ってしまいました。
思えば、仕事で新幹線を使うなんて何年ぶりのことでしょう?

基本的にフリーランスのライターというヤクザな商売をやっていると、ゴールデンウィークに一般の方のようにおやすみとはいきません。スポーツイベントが目白押しだからです。
どちらかというと手帳がスケジュールで埋まっていないと気が済まない性分です。仕事のあるなしに関係なく、取材したいスポーツイベントには行ってみたいのがフリーランス。今日、調べたところ、一番興味を引いたのが静岡エコパで開催される第36回静岡国際陸上と1万mの日本選手権レース(日本選手権は6月下旬に大阪で開かれるのですが、季節的に涼しい時に条件をよくして代表を決めようというのだそうです)が興味を惹枯れたので、日帰りで行くことにしたのです。

東伏見6:51→6:55上石神井6:58→7:10高田馬場。西武新宿線は着席できないほどの混みよう。
高田馬場駅のJR切符売り場が閉まっていたのには驚きました。もうJRも働かないんですね。鉄道員の誇りはないのか? しかも新幹線の自動販売機も上手く作動しない。仕方なく品川までの切符を買って山手線に乗りました。
高田馬場7:20→7:58品川。さすがに空いています。座れました。
品川駅で結構歩いて南口の新幹線改札へ。5、6人の列に並んで時間を気にしながら新幹線切符を購入。静岡エコパの最寄り駅の愛野までの乗車券と掛川までの自由席特急券をゲット。
8:04発のこだま707号の5号者に乗車。新幹線もガラガラです。

車内にはFree Wi-Fiが飛んでいるのでタブレットを出して情報収集。9:34に掛川着。富士山がめちゃくちゃ綺麗でした。
掛川で9:41発の浜松行きに乗り、次の愛野に9:45着。オンスケでした。

静岡エコパは、正式名称「小笠山運動公園陸上競技場」と言います。愛野の駅から登山のような山登り。取材費が出るならタクシーで行きたいくらいのハイキングコース。約30分かけてゆっくり登りました。
エコパができたのは、2002年のサッカーW杯の時ですが、その当時は道端に馬がいたり、とんでもない田舎でした。今は、結婚式場だの有名私立幼稚園だの、ショッピングセンターだのビジネスホテルだの小綺麗になっています。
ケーブルカーは動いていませんでしたが、動く歩道は健在で助かりました。
正面の報道受付でて指の消毒と検温をすませばAD カードとプログラム、資料の小冊子を手にすることができました。

プレスセンターでプログラムを見ると、受付開始は10時ですが、競技開始は12時30分です。これだったら新幹線を使わないでも間に合ったかも。まあ。たまにはいいか。

普通、大きな陸上競技会ではメディア関係者に昼食用にお弁当が振舞われるのが普通ですが、今回はありません。コロナ対策にお金を使ってしまったからでしょうか? まあ、仕方がない。売店で助六寿司を購入してお昼ご飯にしました。

日本陸上競技連盟は、新型コロナ感染に十分注意して競技会を実施しています。
どの競技会も、取材する場合は2週間前から書き込まなければならない「体調管理チェックシート」の提出を求められます。今回は、5月2日の午前6時から10時の間だけ開くGoogleのアプリで健康レポートを送付することを求められました。
また、レース後の選手への取材は、専用のURL・QRコードを使ってのオンライン取材だけが可能という徹底ぶりです。今回の大会は「World Athletics Continental Tour-Bronze-」という格式の大会ですが、残念ながらスタジアムの記者席やメディアセンターにFree Wi-Fiが飛んでおらず、新聞社の記者さんのように小型のルーターを持ち合わせていない私のような記者には、まったく使用できないことでした。これは取材する記者にとっては致命的なことです。できれば改善を求めたいところです。
今時、Wi-Fiが飛んでいないスポーツイベントは皆無です。サッカーのFIFAワールドッカップ2006ドイツ大会では有料(かなり高額)でWi-Fiの恩恵に預かれましたが、それが唯一の例外であったような気がします(その際は、メディア関係者がドイツ国鉄乗り放題切符という恩恵があり、それでインターネット代が帳消しになったという面がありました)。

1日で終了するイベントなので、種目数も限られ(男女200m、男女400m、男女800m、男女400mハードル、男子走高跳び、男子砲丸投げ、女子三段跳び、男女ハンマー投げ)、予選と決勝が行われるのは200mだけ。あとはタイムトライアルで順位を決めます。
静岡県には、緊急事態宣言も発令されておらず、マンボウの対象地域でもないので、観客も感染対策を施されながら結構多くの方が入場されていました。ただ、声出しは禁止なので、拍手のみの応援で、それが異様といえば異様でした。
記録的には、オリンピックまで80日というのにやや低調。走高跳びの戸邉直人の1m30くらい。オリンピック参加標準記録は一つも出ませんでした。
外国人選手は、前橋で長期滞在している南スーダンの選手達が参加していましたが、少し期待外れに終わりました。

エコパでは2002年のサッカーW杯、2003年のNewわかふじ国体、2019年ラグビーW杯の会場になっていますが、その時の記念品や写真がたくさん展示されており、なかなか見ごたえのあるギャラリーでした。ただ、昨年中止になった「全国高校総体」のカウントダウンボードが、ひっそりと置いてあったのが物悲しかったです。

静岡国際陸上は、午後4時30分頃終了。それから午後7時開始の日本選手権1万mレースまで随分時間が空きました。どうやら、気温が下がってから良い条件でレースを行おうという魂胆でしょう。確かに日中強い風が吹いていました(昨日の静岡は竜巻騒動があったほど。山の上のエコパは風の影響を受けやすい)が夕方になって風が弱回ってきました。
私は、すぐに続行され、7時にはすべてが終わると思っていたのですが、これでは乗ろうと思っていた最終の愛野発各停には乗れなくなりました、帰りも新幹線で帰ることに。
手持ちぶたさで待っていると、日本選手権のスポンサーであるポカリスエットから飲み物が、フジパンからランチパックの差し入れが入ります。
ランチパックは、2019ラグビーW杯の際も報道陣に振舞われ、世界的な通信社ロイターが、
「イギリスには、フィッシュ&rチップスがあるが、日本にもランチパックという素晴らしい食べ物がある」と配信したことで一躍有名になりました。
早速、ご相伴にあずかりました。

6時45分、再び記者席へ。
午後7時過ぎ、女子1万mがスタートします。
エントリーは24人でしたが、スターロラインに着いたのは20人。ベテラン福士加代子の存在が気になります。
7時3分、号砲一発。レースが始まりました。最初の400mは、ややゆっくりしたペース。しかし、これでは標準記録が破れないと、有力選手がスパート。多年がの展開になります。
3000mを過ぎる頃には、昨秋の日本選手権で惜しいところで標準記録を破れなかった今日が2度目の1万mレースに挑む廣中璃梨子、世界選手権のマラソン代表になったものの東京大会はMGCで敗退、1万mでの出場を目指す安藤友香、松下菜摘、そしてオープン参加唯一の外国人選手のカマウ・カタビタジェリの4人が先頭グループを形成。早くも第2集団を引き離し、この時点で優勝は4人に絞られます。
5300m付近で最下位で走っていた福士が先頭グループに1周抜かれます。時代の流れを感じます。
その直後の5400mで廣中と安藤がスパート。松下とカタビタジェリが脱落。廣中と安藤の一騎打ちになります。ピンクのキャップ、長身の廣中とお馴染みの忍者走りの安藤。二人でレースを引っ張り好記録が期待できる雰囲気になっていきます。
7000mまで先頭を引っ張った安藤ですが、8000m過ぎに廣中が再びトップに。そして残り3周、8800m
地点で廣中がロングスパート。やはり安藤の最後のスプリント力を警戒し、早めに仕掛けて逃げ切りにかかります。安藤も必死につこうとしましたが、ここまでのハイペースに力は残っていませんでした。
そのまま廣中は力を緩めず、見事に400mトラック25周を逃げ切りました。記録は31分11秒75。2位の安藤も31分18秒18で標準記録を破りました。この時点で廣中と安藤の代表が内定します。3位は名城大学の小林成美。タイムは32分8秒45。第2グループで、よく粘って走りました。
19人のランナーがゴールした後、周回遅れの福士加代子がラストでゴールしました。
私は、記者席で立ち上がり拍手していました。心の中で「ありがと福士!」と叫んでしました。
場内の観客からも温かい拍手が送られました。福士も拍手に応えて両手を上げて最後のレースを締めくくりました。タイムは34分0秒53。世界選手権で銅メダルを取り、3回連続でオリンピック代表に選ばれた第選手のラストランを見られて良かったと思いました。

その後、男子1万mのレースが二つありました。
最初のB は、参加選手が46名と多くなったので行われたレース、エントリーは14名。最初のラップは女子よりも遅いようなペースで、あまり見所のないレースでした。

最後のAレースも、オープン参加の2人カジャースシュモ・ケモイとクレオファス・カンディエがペースメーカーのように走り、レースの主導権を握ってしまいました。すでに標準記録を突破しており、このレースで日本人選手3位以内に入れば代表権を握る伊藤達彦が検討しましたが、最後の最後、惜しいところでケモイに競り負け2位。オリンピック代表は得ましたが、やはり負けて代表権を得るというのは我竜天晴を欠くというか、今ひとつ盛り上がりに欠けるというか、残念な結果でした。

レースが終わった直後、脱兎のごとくエコパを後にし、小笠山を駆け下りました。
愛野駅に着いたのが掛川行きの各r亭が出た直後。次の電車は21:44まで20分以上ありません。
浜松方面に向かって浜松からひかりに乗るか、とも迷いましたが、ともかく掛川へ。
掛川で新幹線の案内ボードを見ると、すでに東京行きは終わっており、すべて三島行き。
ああ、今日中に東京には帰れないのか、とがっくり。とりあえず切符売り場で聞いてみると、
「三島駅に乗って静岡まで行き、そこからひかりに乗り東京に行けます」という回答。そういう裏技があったのか、と3400円の自由席特急券を奮発して帰ることにしました。
掛川22:07⇨静岡22:28⇨品川と無事に東京にたどり着きました。列車の中で旧知の月刊陸上競技のカメラマン樋口さんにお会いしました。

品川23:24⇨高田馬場の山手線は、さすがにガラガラ。座れました。
休日は終電の早い西武新宿線には0:02発の準急に乗れました。これもガラガラ。
なんかサッカーのW杯の取材に来ているような慌ただしい取材でした。

小池さんの言う「都県をまたがる移動はしないでください」とい禁を破っての取材でしたが、交通費も使いましたが、面白い1日を過ごせました。

そんなスポーツ三昧でした。
<了>

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