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サッカーJFL FCマルヤス岡崎 vs.いわきFC戦を取材。

28年前の1993年5月15日。Jリーグが誕生した日です。
そんな記念日ですが、昨年からJリーグは取材できておりません。

朝のルーティーンだけ済ませて新川橋9時57分発の名鉄電車で豊橋に向かいます。

フリーランスのスポーツジャーナリストなどヤクザな商売をやっていますと、スポーツを取材するのも趣味みたいなものだし、スポーツ施設を実際に訪れるのも趣味、そこまで行く手段も趣味みたいなもの。
今日の試合は、豊橋市の岩田運動公園球技場で行われるのですが、初めて訪問する競技場です。そこに行くのも楽しみです。
いつもは東に向かう際は、JRを利用して豊橋方面に向かうのですが、今日は名鉄名古屋で快速特急に乗り換えて名鉄で行ってみました。
JRの東海道本線は、どちらかといえば海側を走り、割と人家がない路線なのですが、名鉄は山側で比較的集落の近くを走ります。岡崎(駅名は「東岡崎」)などは、お城のすぐ近くを走ります。久しぶりに名鉄で豊橋に行ったので、新鮮でした。
11時すぎに豊橋着。

駅前から豊橋鉄道の路面電車で「総合運動公園前」行きに乗車します。
Yahooで検索したところ、冠がつかず「総合運動公園」という駅名が付いているのは、青森県と愛知県のここだけだそうです。
駅から市役所の先くらいまでは、片道二車線の広い道。歩道も広く、どこか無機質な街並みです。おそらく戦争の時、爆撃の被害に遭い、都市計画で作り直した街並みなのでしょう。連続テレビ小説の「エール!」でも主人公の奥方の出身地として描かれた豊橋。軍都と言う設定で、米軍の標的になったのでしょう。
しばらく走ると、昔の民家が増え、道幅も狭くなります。路面電車も単線になります。
競輪場前を過ぎると、本線からはずれて、次の駅が終点の「運動公園前」でした。ミラノのサンシーロ・スタジアムも競馬場とサッカー場があり、路面電車の終点ですが、彼の地は線路がロータリー形式で終点になっていませんが、豊橋は行き止まりで折り返しになっています。でも、運動公園に路面電車で行けるのはミラノも豊橋も同じ。なんか嬉しくなります。
電停は、すでに岩田運動公園の入り口になりました。運動公園には球技場のほか、野球場とテニスコートが6面。貯水池と駐車場がありました。市民の憩いの場、といった感じです。球技場は手前にありました。
12時会場ということで15分ほどベンチで待ちました。
前もって取材申請を済ませてあったので、ADカードとビブス、スタートリストを渡してくれました。
ここも特に記者席はなし(マッチコミッショナー、審判アセッサー、公式記録員の席はありました。それはJFLで決められているようです)。一般のお客さんの席を一席お借りして取材します。
向かいの野球場にはナイトゲームができるよう照明灯が立っています。まだまだ日本では野球が幅を利かせています。
球技場は、習志野市の秋津サッカー場のような感じです。ゴール裏、バックスタンド側には観客席がなくネット際に木が植えてあり、外部から観戦できないように工夫してありました。

J3昇格を狙ういわきFCは、ここまで勝点17で暫定2位。昨年の轍(最終戦で敗れて6位になり昇格できなかった)を踏まないよう、4位以内を確実にキープしています。一方のFCマルヤス岡崎は、Jリーグ昇格は狙わない企業チーム。ここまで勝点9の8位と健闘していますが、ここ2試合無得点。天皇杯の愛知県予選でも格下と思われたFC刈谷に0-1と惜敗。苦戦が続いています。強敵相手ですが、ホームで勝点が欲しいところです。
FCマルヤス岡崎(最初、布団とか肌着を作っているメーカーさんかと思っていたら、トヨタ自動車の純正部品を作っているメーカーさんだそうです。失礼しました)のスターティングラインアップは、GK角井(三浦学苑)。DF大塚(真岡)、多々良(清水東)、松原(近大和歌山)。MF岩沼(前橋育英)、船谷(磐田ユース)のダブルボランチ、右翼が寺尾(四日市中央工)、左翼が武田。トップ下が塩見(興国)。FW中美(前橋育英)、水野(東邦)。3:4:1:2の布陣です。(カッコ内)はユース年代の所属先。FWの中美は、彼が高校生時代に日本高校選抜のヨーロッパ遠征で共にスイス、ドイツに行っています。もちろん、彼は選手で、私は帯同記者として。
対するいわきFCの先発は、GK坂田(流経大柏)。DF小田島(東京ヴェルディユース)、奥田(徳島市立)、黒澤(流経大柏)。MF宮本(JFAアカデミー福島)、山下(青森山田)のダブルボランチ、右翼が嵯峨(青森山田)、左翼が日高(広島観音)、2シャドーが谷村(花巻東)と古川(JEF千葉U-18)。FW鈴木(日本航空)。3:4:2:1の布陣です。
午後1時、宇治原拓也レフェリーの笛でいわきFCがキックオフ、試合が始まります。

キックオフ直前のコイントスにより、風上のいわきが風下に回りました。かなり強い風が吹いていましたが、体力的に風下でも前半を互角以上に戦える自信があったのでしょう。
いわきは、トップに鈴木を置き、2シャードーの古川と谷村が自由にポジションチェンジ。どちらかといえば右側をオープンに空けて右SBの嵯峨をオーバ−ラップさせる態勢。風下でも体力にモノを言わせてロングボールを蹴り込むシンプルな攻撃を見せます。
対する岡崎は、フォーメーションのバランスを崩さず、ボールポゼッションを保とうとしましたが、速いいわきのプレッシャーに、なかなか攻撃の橋頭堡を築けませんでした。
なかなか両チームともシュートチャンスまで得られず、23分に飲水タイムに入ります。思っていた以上に風の影響が強かったのかもしれません。
37分、岡崎の船谷が左サイドから強引にシュート。右に外れます。
43分には、いわきの奥田が右サイドからアーリークロスを入れ、ファーに突っ込んだ山下が合わせようとしますが、わずかにタイミング合わず。
45分、岡崎がスローインからチャンスをつかみます。松原が投げ入れたボールを水野がヘディングシュートしましたが、いわきGK坂田の正面に。
アディショナルタイム表示は「2分」。
このままスコアレスでハーフタイムに入るのかと思われた45+2分。いわきがカウンターアタック、左サイドから日高がアーリークロス。このボールを岡崎の松原がスライディングしてクリアを試みましたが、これがそのままゴールイン。前半終了間際のオウンゴールになってしまいました。
直後に宇治原レフェリーがハーフタイムの笛を吹きました。シュート数は2-2。コーナーキックは0-1といわきがリードしましたが、ほぼ互角の展開でした。スコアは0-1。

ハーフタイムに勝っているいわきの田村雄三監督が動きます。後半頭から運動量が多かった2シャドーの2人を交代します。平岡(JFAアカデミー福島)と吉澤(武南)をピッチに送ります。
マルヤス岡崎は、前半と同じイレブンで後半に臨みました。

前半最後の止むをえない岡崎のオウンゴール以外は、両チームのディフェンスの組織力に齟齬はなく、大量得点が望めない試合のように思えました。
次の1点が勝負の行方を決めるのは明らか。
後半、風上に回ったいわきが攻め込みます。
2分、右からのクロスを鈴木がノーマクでヘディンングシュート。決まったかに思えたシュートはクロスバーに当たって外へ。岡崎は命拾い、勝負の興味はつながりました。
17分、岡崎はMF塩見を岡部(正智深谷)に交代。19分にもFW水野に替えて藤原をピッチに送ります。
23分、左サイドからいわきの小田島がスローイン。ペナルティエリア内で鈴木がポストプレー。一瞬守りを躊躇した岡崎DFの隙を突き鈴木が中にいた吉澤にパス。吉澤はトリッキーなバイスクルシュートで岡崎ゴールの枠にボールを運びます。ボールはゴールに吸い込まれていきました。0-2。リードを広げます。
直後に飲水タイムに入ります。岡崎にとっては1点目のオウンゴールに続き、やらずもがなの失点でした。
26分、2点リードを許した岡崎は2枚替えで守備固めに入ります。DF大塚を村瀬(流経大柏)に、MF武田を三島(浦和東)に交代。
29分、いわきも途中交代ながら負傷した平岡に替えてバスケス・バイロン(青森山田)をピッチに送ります。
34分、岡崎は後半唯一のチャンスらしいチャンス。右から多々良がクロス、ヘディングシュートまで行きますが、上に外れます。
38分、いわきが大チャンスをつかみます。鈴木のスルーを抜け出して岡崎GK角井と1対1に。これは角井がファインセーブ。
40分、岡崎はMF船谷を高橋(大垣工)に交代。5枚の交代カードを切り終えました。
43分、いわきも4枚目のカードを切ります。MF嵯峨を金大生(東京朝鮮)に交代。
アディショナルタイムは「4分」表示。ここ3試合無得点の岡崎としては、何としても一矢を報いたいところでしたが、いわきのディフェンスは崩れません。
アディショナルタイム4分15秒、タイムアップの笛が鳴りました。
シュート数は4-6、CKは2-5、スコアは0-2。いわきはアウェーで勝点3を得て総勝点を20に伸ばし暫定首位に立ちました。
なかなかホームタウンの岡崎市で試合ができないマルヤス岡崎。次節も名古屋市の港サッカー場でホーム戦を戦います(延期されていた第5節の対東京武蔵野ユナイテッド戦)。リーモートの無観客試合になるそうです。一応、取材申請はしてみようかと思っています。

帰りに、今シーズンのJFLプログラムを購入しようかと思っていたら、売店が終了してしまっていました。残念です。今年度版、なかなか手に入りません。
競技場前かtら「駅前」行きの電車に乗り豊橋駅に。特急に乗り、金山駅で下車。買い物も駅構内のファミリーマートで済ませて新川橋まで帰ってきました。
なんとか雨も降らずお天気は1日持ちました。
明日はオフ。1日中、自宅で作業しながらテレビでスポーツ観戦でもしようかと思っています。

今日は、地方のサッカーJFLの試合が取材ができてよかったと思います。
なるべく多くのスポーツシーンを取材したいと思っているスポーツ三昧でした。
<了>

[結果]
FCマルヤス岡崎 0-2 いわきFC(前半0-1)

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