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アイスホッケー関東大学選手権Aグループ最終日2試合を取材。

早朝5時45分に起床。
いつものようにテレ朝の「サンデーLive!!」にチャンネルを合わせました。
しかし、6時27分から始まった「TOKYO応援宣言」の肝心の部分を二度寝して見過ごしてしまいました。気が付いたら7時20分過ぎ。
そこからは寝ないように気をつけてTBS「サンデーモーニング」を見て、朝のルーティーンも終了。
今週も「ワイドナショー」の始まる頃、丘の上のDyDoドリンコアイスアリーナに向かいます。

新型コロナの陽性患者が出たせいで明治と日本体育が途中離脱しましたが、アイスホッケー関東大学選手権は、なんとか最終日までに漕ぎつけました。
第1試合は、5位決定戦の法政vs.慶應義塾の一戦。ランク5位の法政は、優勝争いに残っている東洋を、後一歩のところまで追い詰めた好チーム。4強(明治、中央、早稲田、東洋)と同じくらいの力を持っています。一方のランク7位の慶應義塾は、一時の不振を振り払い再び上位進出のきっかけを掴んでいます。
好試合が期待されました。
法政の先発は、GK梯(駒大苫小牧1)。DF床(明治学院東村山)、齋藤(白樺学園1)。FW古川(埼玉栄3)、荒井(埼玉栄2)、安藤(駒大苫小牧3)。
対する慶應義塾のスタメンは、GK木村(苫小牧東4)。DF笹山(慶応3)、長谷部(八戸3)。FW振津直(埼玉栄4)、田原(慶応2)、振津青(埼玉栄1)。
10時24分、フェースオフで試合開始。
ともにショートハンドにならぬよう静かな立ち上がり。
が、5分55秒に慶應義塾の永田(日光明峰4)がホールディングの反則で2分間退場。
法政が最初のパワープレーのチャンスを生かします。
7分15秒、古川、安藤とつなぎ最後は床がシュート。先制ゴールを挙げます。さすが、伝統的にパワープレーが得意の法政らしい由緒正しきホッケーを見せてくれます。
11分43秒、慶應義塾の小嶋(慶応4)がインターフェアランスの反則で2分間退場。慶応擬濁、2度目の切るプレーはノーゴールで耐えました。
そのまま1-0で第1ピリオッドは終了します。シュート数は15-3と法政が圧倒しました。
12分間の整氷インターバルを挟んで第2ピリオッド開始。
なんとか先にゴールを挙げて食らいつきたい慶應義塾。立ち上がりに集中力を見せます。
2分46秒、十文字(慶応4)、岩垂(慶応4)のダブルアシストで倉田(明大中野2)がゴール。第3セット以下のダークホースで1点を返します。
ところが、今日の法政は、勝負処を逃しません。1点差に追いつかれた直後の4分11秒、齋藤、古川のダブルアシストで安藤がゴール。再びリードを2点差にします。法政の第1セットは得点力があります。
4分39秒、慶應義塾の荘晶(慶応1)がフッキングの反則で2分間退場。こうしたペナルティーを簡単に犯してしまうのは法政相手には命取りです。
6分27秒、法政はお家芸のパワープレーを利して北川(北海道栄1)、渡辺(駒大苫小牧2)と繋いで小金澤(駒大苫小牧4)がゴール。この日、2点目のパワーゴールを確実に決めました。3-1。
この後、慶應義塾が2回、法政が1回パワープレーのチャンスを逃し、2点差で第2ピリオッドは終了かと思われた19分32秒、法政は5 on 5の状況で集中力を見せます。
またしても得点力ある第1セットが見せました。古川、齋藤のダブルアシストで安藤がゴール。勝利に大きく近づく4点目をゲットしました。この1点は、重く慶応義塾にのしかかることになります。
第2ピリオッドは1-4で終了。シュート数は19-7と法政リード。
最後の20分間、先にゴールが欲しい慶応義塾。ところがショートハンドになってしまいます。3分15秒、倉田がとリッピングの反則で2分間退場。
止めの1点をゲットしようとパワープレーで前がかかりになる法政。ところが上手の手から水が漏れるというのは此の事。法政に信じられないようなパスミス。此のパスをカットした笹山が前線の田原にスルーパス、田原が独創ドリブルして法政GK梯と1対1になり見事にシュートを決め切りました。切るプレーで4-2として勝利へ一縷の望みを残しました。
ところが、今季の法政第1セットの攻撃力は予想以上の破壊力でした。慶応義塾の望みを断つゴールを1点差にされた直後にあげました。
5分31秒、安藤、齋藤のダブエウアシストで古川がゴール、5-2とほぼ勝利を決めました。
その後、9分31秒に安藤が、18分31秒に小金澤が2分間退場になった法政。慶応義塾にもチャンスがありましたが、これ以上のゴールは生まれませんでした。
法政は、12分11秒にタイムアウトを取り、3点のリードを守るべく慎重に試合を運びました。正しいベンチ采配であったと感じました。
慶応義塾も18分31秒に最後のパワープレーに入る時タイムアウトを取り、最後の最後まで試合を捨てなかったのは立派でした。
ここでGK木村を氷上から上げ、乾坤一擲の6人攻撃に出て最後の1分29秒を4 on 6で攻めましたが、法政もショートハンドのディフェンスが上手く、パスカットから3回ほどロングシュートを狙いました。
お互いにゴールは生まれず、5-2のまま12時24分にタイムアップを迎えました。
お互いに持ち味を出した一戦でしたが、総シュート数が44-19で大きく法政がリード。妥当な結果であったと思います。法政の秋シーズンの成長が楽しみになる一戦でした。

12時30分、今大会の最終戦、決勝リーグマッチナンバー28、東洋vs.早稲田の10分間の試合前練習が始まります。
東京アイスホッケー連盟広報の方から「最終戦順位決定方法確認」なるプリントが配布されました。今日の試合で早稲田が勝った場合、60分以内で2点以上の勝利をすれば早稲田の文句無しの優勝。1点差の場合は東洋、中央と三すくみとなり早稲田が何点取って1点差で勝つかによって順位が変わってきます。そのシューミレーションを書いたプリントでした。これが役に立つような結果になれば良いのですが。
東京都アイスホッケー連盟の心配は杞憂に終わりました。
ランク4位の東洋の先発は、GK佐藤(白樺学園4)。DF石田(武修館3)、福田(日光明峰4)。FW大久保(駒大苫小牧1)、中島(駒大苫小牧2)、久米(駒大苫小牧4)。
ランク3位の早稲田のスターティングラインアップはGK千葉(武修館2)。DF沼田(八戸1)、務台(駒大苫小牧3)。FW金井(苫小牧東2)、杉本)駒大苫小牧4)、鎌田(駒大苫小牧2)。
12時54分、フェースオフで試合開始。
すでに中央にに5-4で勝っている東洋と、2-3で負けている早稲田の勢いの差が出た一戦でした。
中央戦では闘志むき出しで戦った東洋でしたが、今日はクールにリラックスして試合に入ってきた東洋。早稲田は、数年前まではヤンチャな天衣無縫なチームカラーで関東を制覇した時期もありましたが、ここ数年はジェントルでおとなしい感じのチームです。まずは両チームとも相手の出方を見る静かな試合の入りでした。
しかし、東洋は4分16秒に木村(武修館2)がゴール裏右からクロス、藤原(武修館3)ニアから押し込んでシュート、先制します。ゴール直後に「ヤッタ〜」と叫んでいた東洋。練習していた意図していたプレーであったと思います。
6分28秒にも橋本(駒大苫小牧2)のパスを受けた福田が左からクロス、再び藤原が決めて2-0とリードを広げます。
その後、早稲田にもチャンスがありました。
6分54秒、法政の阿部(駒大苫小牧3)がホールディングの反則で、8分40秒には小堀(白樺学園4)がフッキングの反則で相次いでペナルティーボックスへ。早稲田は短時間でしたが3 on 5の大チャンスもありました。この4分近くのパワープレーのチャンスを早稲田は生かせません。ここが一つのターニングポイントでした。
19分19秒、早稲田の杉本がフッキングの反則で2分間退場。これは第2ピリオッドに積み残されます。
第1ピリオッドのシュート数は19-9と東洋が大きくリードしました。
第2ピリオッド頭の切るプレーを無失点で乗り越えたい早稲田でしたが、ここで「勝負を決めてしまえ」とばかりに東洋も猛攻。48秒に木村、武部と繋いで久米がゴール。4-0として、ほぼ勝利を確実なものにしました。
7分10秒、こんな状況で早稲田は自らが墓穴を掘るような反則を犯してしまいます。平林(釧路江南1)がクロスチェッキングで2分間退場。東洋はパワープレーのチャンスを逃しません。
8分22秒、宮田、武部のダブルアシストで中島がシュート。見事なパワーゴールでした。5-0、勝負ありました。
早稲田は、ここでGK千葉から村上(駒大苫小牧4)に交代。なんとか守りを改善しようと試みます。
が、なんとか一矢を報いたい早稲田ですが、完全に戦意を喪失してしまったような感じでした。
12分59秒、東洋の橋本がニーイングの反則で2分間退場。早稲田、パワープレーに入りますが、東洋はゴール前ボックスに引くこともなくフォアチェックで悠々とショートハンドを乗り切ります。
ピンチを乗り越えればチャンスがやってくるのが勝負の常。17分52秒、東洋の藤原がノーアシストでゴールを挙げて6-0。藤原は大切な試合でハットトリック達成。こういう選手がいるチームは強いです。
そのまま第2ピリオッドは終了。シュート数は22-4と東洋が大きくリード。早稲田の元気の無さが気にかかります。
12分間の整氷インターバルの後、第13ピリオッド開始。
早稲田の反撃を期待したのですが、もはやその気力を感じませんでした。東洋も最後の20分間を「どう過ごすか」という感じの20分間。関東大学選手権の掉尾を飾る試合がこれか、と残念に思いました。
まあ、スポーツの取材は、5月2日の東洋vs.中央(5-4で東洋の勝ち)のような胸が震えるような試合もあれば、期待に胸を膨らましても今日のような試合になってしまうこともあります。それがスポーツであると改めて感じたような次第です。
1分34秒、東洋の前田(白樺学園3)がとリッピングの反則で2分退場。早稲田にとっては一矢報いる最後のチャンスでしたが、パワーゴールは生まれす。
そんな中、11分14秒に東洋は中島、武部と繋いで阿部がシュート。早稲田GK村上もセーブしますが、こぼれたパックが緩々と早稲田ゴールに吸い込まれていきました。7-0。
そのまま午後2時52分、試合はタイムアップを迎えました。
完勝の東洋、拍子抜けしたのか、あまり爆発的な優勝の喜びをしませんでした。2回連続7回目の優勝を果たしました。
総シュート数は、60-18。7-0は妥当な結果かもしれません。ただし早稲田を完封した東洋のGK佐藤は讃えられても良いでしょう。パーフェクトでした。
早稲田は、試合開始早々からずるずると失点し、タイムアウトすら取れませんでした。先発GK千葉の出来の悪さも誤算でした。昨秋のリーグ戦辞退から、よくチームを立て直したかとも思われましたが、ライバル中央には惜敗、東洋には完敗を喫しました。秋の巻き返しが望まれます。まずは、来週の早慶定期戦(15日、新横浜)での立て直しを期待しましょう。

試合が終わった直後、東京都アイスホッケー連盟広報の方が、今大会の個人賞の受賞者一覧表を持ってきてくださりました。ありがとうございます。
関東大学アイスホッケーの個人賞は、優勝チームの総取りのことが多いのですが、今回もそのようになりました。
ベスト6は、GK佐藤(東洋4・白樺学園)。DF武部(東洋3・苫小牧工)、福田(東洋4・日光明峰4)。FW前田(東洋3・白樺学園)、藤原(東洋3・武修館)、中島(東洋2・駒大苫小牧)。
新人賞は、佐々中(東洋1・駒大苫小牧)。
MVPはGK佐藤が選ばれました。

坂の下の早稲田大学東伏見グラウンドでは、関東女子サッカーリーグ早稲田ア女vs.神奈川大女子の試合が2時キックオフで行われていましたが、午後2時キックオフで、グラウンドに入れず(新型コロナ対策の為)石神井川河川敷からネット越しになるため得点版も見えず、従って途中経過もわかりません。もう終盤に入っていたので行くのをやめ、アリーナ横のマックで昼食をし、買い物を済ませて帰宅しました。

6時30分から、新国立で行われた陸上競技の東京オリンピックテストイベントをTV観戦。
談志400mハードル以外はオリンピック参加標準記録もです、低調な大会でした。
かなり有力な選手も出ていましたが(100m男子の桐生の予選フライイング失格は笑えました)、来月24日に大阪長居競技場で行われる日本選手権にピークを合わせているのでしょう。まあ、仕方がない。そちらを期待しましょう。

これで今回の東京でのミッションは、すべて終了。
明日は名古屋に移動するスポーツ三昧です。
<了>

[結果]
法政 5-2 慶應義塾(1-0、3-1、1-1)
東洋 7-0 早稲田(3-0、3-0、1-0)
優勝は東洋、2位が中央、3位が早稲田。
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