SSブログ

サッカー関東大学リーグ早稲田ア式蹴球部vs.専修戦を取材。

10連休6日目。ゴールデンウィークも後半に入りました。
今日は即位の日と憲法記念日に挟まれた国民の休日。
法律では正式なお休みですが、とくに「お休み」に理由はありません。

平成天皇退位の日、令和天皇即位の日とお天気が悪かったこともあり自宅で皇室番組をテレビで見ていましたが、今日は横浜まで取材に行くことにしました。
関東大学リーグは、今週末の日曜日にも試合があるのですが、中2日前の今日、その前節が設定されていました。
トップの1部リーグは、関東の6か所で試合がありましたが、今季トップチームのリーグ戦を見ていないので早稲田ア式蹴球部の試合を横浜まで見に行ったわけです。

お天気は午前中は不順。ゲリラ豪雨があったようでしたが、お昼前から好天に向かい自転車で吉祥寺まで行き、井の頭線、東横線経由で横浜へ。雨上がりの横浜駅西口から相鉄バスで三ツ沢運動公園へ。
今日の会場は、ニッパツ三ツ沢球技場ではなく陸上競技場の方でした。1955年の第10回国体の際に作られ、昭和56年度の高校総体でもメインスタジアムになった由緒ある競技場です。その年は清水東が優勝した時で反町監督(松本山雅)や長谷川監督(FC東京)、堀池監督(順天堂大)、大榎克己(清水エスパルスGM)などが高校生の時代です(わたしは、すでに取材しておりました)。
それ以降、この競技場でサッカーを見たのは、1989年の第68回全国高校選手権で桐蔭学園の試合をみた記憶があります。長谷部監督(水戸ホーリーホック)が高校3年生の時です。おそらく、その時以来。メインスタンドだけが椅子席で、他は土手の古いタイプの陸上競技場です。周辺の躑躅のマグノリア・レーンが満開で綺麗です。
基本的な競技場は古いタイプですが、電光掲示板も夜間照明も新しいものが付いていました。このあたり武蔵野陸上競技場も真似てほしいものです。
前座(失礼)で2部の関東学園vs.東海の一戦が行われ、2-2の引き分けで終わった後、早稲田と専修のの選手がピッチで練習を始めました。

受付で「事前に取材申請はしていませんが、取材させてください」とお願いすると、名前など書いただけで取材用パスを出していただけました。「プログラムをいあただけませんか?」と聞くと、
「1000円です」と言われました。
年間に50以上のイベントを取材します。そのたびにプログラムを買っていたら大変な出費になってしまいます。アイスホッケーのように20試合ちかく取材するならともかく、関東大学サッカーリーグは数試合しか取材しません。ここは資料として欲しい所でしたが、買うのはやめました。メンバー表を本部でいただいたので、とりあえず十分です。でも、昨年度は無料でプログラムもくれたのに、リーグの方針が変わったのか、責任者の判断か。いずれにせよメディアに対するサービスが無いのは残念です。

昨年度はリーグ優勝を果たした早稲田ア式蹴球部。今季はここまで1分2敗と不調です。大学スポーツは毎年選手が入れ替わる(卒業と入学)ので仕方がないのですが、それにしても早稲田の不振は何が原因なのか。この試合を取材して分かったような気がします。
早稲田大学ア式蹴球部のスターティング来9ンアップは、GK山田(浦和レッズ3)。DF杉山(三菱養和SCユース2)、大桃(帝京長岡4)、坂本(横浜FMユース3)、阿部(横浜FMユース)。MF金田(神戸U-18・4)、鍬先(東福岡3)のダブルボランチ、右翼が武田(ガンバ大阪ユース4)、左翼が西堂(市立船橋1)、トップ下が栗島(流経大柏4)。FW蓮山(FC東京U-18・4)。4:2:3:1の布陣です。(カッコ内)はユース年代の所属先。数字は学年。
対する専修大学の先発は、GK桐林(神戸U-18・4)。DF清水(静岡学園1)、西村(習志野4)、加藤(三菱養和SCユース2)、古屋(市立船橋4)。MFアンカーが河上(東海大翔洋4)、右翼が中杉(横浜FMユース4)、左翼が岡本(横浜FCユース4)。FW岸(川崎U-18・4)、気田(千葉U-18・4)、鈴木(飛龍4)。4:3:3の布陣です。
午後2時、野崎聡吾レフェリーの笛で専修キックオフで試合開始。

専修は2012年度からリーグ4連覇(連続優勝回数ランキング3位タイ。それ以来、良い選手が集まり高いレベルのサッカーを披露してくれました。
早稲田も昨年3年ぶり27回目の優勝を果たした名門。戦術的には同じ外池監督の指導の下、DFラインからボールをポゼッションしてビルドアップしていくサッカーをしていました。ところが、昨年度ほどの制度がありません。そこが今季不振の原因のようでした。
DFラインでボールは繋がるものの、なかなか前にボールが進みません。振り返って前につなげられる場面でも、簡単に後ろにパスをはたいてしまう。
そんな早稲田のサッカーに対して専修は高い位置からボールを持っている選手に対して2人のプレーヤーでプレッシャーをかけに行き、サイドの選手にも圧力をかける。ボールを奪ったら即逆襲するというシンプルなもの。早稲田は自陣深くでパスを繋げられるものの前線に好球が配給できません。中盤の選手が、もっと動いて顔を出すとか少し工夫も足りない。
13分、早稲田は決定的なチャンスを迎えます。左から西堂がクロス、折り返しを蓮川がシュートしますが、専修DFの粘り強い守りに先制を阻まれます。これが入っていれば……。
ピンチの後にはチャンスが来ます。20分、早稲田GK山田がDFラインでのポゼッションを繋ぐ中でパスをミス。スチールした岸が中央の鈴木に繋ぐと鈴木がシュート。易々と先制点をゲットしました。
早稲田は、26分にもDFラインのパスをカットされ大ピンチ。なんとかコーナーキックに逃れて事なきを得ました。
専修は1点を得てからは無理攻めをせず、そのままアディショナルタイム49秒、ハーフタイムを迎えます。

後半も両チーム同じイレブンでスタート。
専修がアグレッシブに追加点を奪いに行きました。
8分、オーバーラップしていた古屋がシュート。早稲田GK山田がキャッチ。
17分にはスローインを起点にカウンターアタック、鈴木が右から切れ込んでシュート、GK山田がなんとかセーブしてコーナーキックに逃げます。
20分、ボールを繋ぎながら前線まで運んだ早稲田の数少ないチャンス。左サイドの武田からペナルティエリア内の蓮川にボールが入ると専修の中杉が蓮川を押し倒します。野崎レフェリーは躊躇なく笛を吹きペナルティースポットを指さしました。早稲田、試合を振り出しに戻す絶好の機会。このPKを武田が蹴りますが、専修GK桐林は右に横っ飛び、PKを止めました。
24分、早稲田の外池監督が動きます。PKを失敗した武田を下げ梁(東京朝鮮3)をピッチに送ります。
30分には両チームがトップの選手を交代します。早稲田は蓮川を水野(大津1)に、専修は鈴木を遠藤(広島皆実3)に交代。
37分、専修の高崎監督が2枚目のカードを切ります。MF岡本を軍(徳島市立3)に交代。
39分、早稲田の外池監督が3枚目の交代カードを切りました。MF西堂を工藤(日大藤沢3)に交代。前線3選手を交代し、なんとか1点を、という意図を感じます。
そんな41分でした。早稲田は右サイドの梁が専修陣深くまでドリブルで突進。アタッキングサードに入りますが、フォローする味方が居ませんでした。専修の激しいマークに会いターンオーバー、専修のカウンターアタックが始まります。岸が前線に張っていた中杉にスルー。ドリブルでGK山田と1対1になり、落ち着いてシュートを決めました。2-0。勝負ありました。
45+3分、専修は3枚目の交代カードを切ります。MF中杉を井上(名古屋U18・1)に交代。これは時間稼ぎの交代でしょう。
アディショナルタイムは4分31秒ありましたが、ついに早稲田は一矢も報えずタイムアップを迎えました。
総シュート数は18-12。早稲田が上回っていました。専守反撃のチームポリシーを貫いた専修の快勝でした。
早稲田、これで4節を終わって勝点1。ちょっと重症です。やりたいサッカーはわかりますが、それを出来るだけの力量がない。外池監督も今のサッカーを我慢してやっていくのか、それとも戦術を変更して勝ちに行くのか。難しい所です。ただ、今のままでは再び2部降格のピンチです。
次節はホーム武蔵野陸上競技場での明治戦。明治には全日本大学選抜に選ばれているメンバーが4人もいる強豪です。また、この両チームは5月11日の東京都トーナメント決勝(天皇杯東京予選も兼ねる)で再戦します。注目の一戦になると思います。

公式記録をピックアップして帰路につきました。
7時前に帰宅。
そんなスポーツ三昧でした。
<了>

[結果]
早稲田大学ア式蹴球部 0-2 専修大学(前半0-1)

nice!(0)  コメント(0) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。