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アイスホッケー第65回早慶定期戦と世界リレー第1日目を取材。

令和がはじまって最初の普通の土曜日です。
今日も27度を超す暑さになりました。

明日、処方していただいているお薬が切れてしまうので、朝いちばんに近所の内科へ。5月7日に田無の総合病院で採血検査したデーターをドクターに見せると、
「あまり芳しい数字ではないですね。ヤバいですよ」といつものように脅かしが入ります。
ちょっと気分が下がりました。
薬局で薬を受け取り、行動を起こします。

今日は西が丘サッカー場で東京都サッカートーナメント決勝戦(天皇杯東京都代表決定戦)の早明戦があり、ご近所のDyDoアイスアリーナでは関東大学アイスホッケー選手権Bグループの開幕の日でもありましたが、世界リレーの取材で横浜国際競技場へ行くので、ついでといってはなんですがKOSE新横浜スケートセンターで開催されたアイスホッケーの早慶戦をまず取材することにしました(後で知ったのですが、近くの横浜アリーナではバスケットボールBリーグのファイナルも行われていたよう)。
吉祥寺まで自転車で行き、井の頭線、東横線、JR横浜線を経由して新横浜へ。
まったく取材申請をしていなかったのですが、報道受付へ行くと慶應義塾のスケート部の方が対応してくださり、プログラムや牛乳石鹸まで下さりました。そして3階テラス(アジアリーグの記者席とは逆側)の「慶應義塾予備席」まで案内してくださり、
「ここで取材してください」といわれました。恐縮です。ありがとうございました。

OB戦には間に合いませんでしたが、ちょうど午後2時30分から高校戦(慶應義塾高校vs.早稲田実業高等部)の試合が始まるところでした。
オールメンバー21人の慶應義塾高校のスタメンは、GK及川(富谷市立成田中2)。DF小島(Stonepark Intermedeiate School 2)、大西(東京学芸大附属小金井中1)。FW荘敬大(千代田区立麹町中1)、田原(西東京市立保谷中3)、林(シンガポール日本人学校中等部3)。
対する早稲田実業学校高等部の先発は、GK飯見(市立日光中1)。DF豊田(苫小牧市立和光中2)、松下(区立北中野中3)。FW宮野(早稲田実業中等部3)、林(横浜市立岡津中2)、冨山(早稲田実業中等部3)。オールメンバーは9人です。

試合開始早々から慶應が攻め込みます。5 on 5の状態でありながら、まるでパワープレーのような状態。ただアイスィングが多いのが気になります。
そんな慶應の前がかりの状態で早稲田実業が切り返します。4分30秒、林がノーアシストでゴール。早稲田実が先制します。
6分17秒、慶應のゴールなったかに思えましたが、レフェリー協議の結果ノーゴールの判定。しばらく膠着した状態が続きます。
ようやく13分19秒、押せ押せの慶應がやっとゴールをゲットしました。13分19秒、田原のパスを受けた郷(市立日光中1)がパックをもってゴール裏左から右へ回りこみパックを押し込み試合を振り出しに戻します。
第1ピりオッドは1対1で終了。シュート数のアナウンスは、応援団の騒音に聞くことができませんでした。

5分間の整氷無しインターバルを挟んで第2ピりオッド開始。
4分59秒、慶應の荘晶大(慶應義塾普通部2)がトリッピングの反則で2分間退場。早稲田実業はパワープレー、勝ち越しのチャンスを迎え前がかりで攻めます。
ところが、好事魔多しとはこの事です。早稲田実が前がかりになったところを自陣でパックをスチールした田原が右サイドをドリブルで攻め上がり、早稲田実セーフティーが戻ったところを絶妙なタイミングで左サイドをフォローした荘敬大にパス。田原は荘敬大からのリターンパスを受け取りシュート。5分45秒、見事なショートハンドでのカウンターアタックでした。
さらに慶應が畳み込むようにキルプレーで追加点を挙げます。6分23秒、小島のアシストで荘敬大がゴール。3-1とリードを広げます。早稲田実、少しセーフティーの意識が飛んでいたのでしょうか。まあ、挽回を期しての焦りがあったのかもしれません。
11分24秒には慶應の郷がノーアシストのゴール。4-1。完全に試合の主導権を握ります。
オールメンバーが少ない早稲田実は、選手の多くが氷上に立つ時間が長くなり、徐々に集中力が切れ始めました。12分57秒、慶應は林のパスを受けた小島が、バイタルエリア遠目からスラップシュート。これをゴール前にいた荘敬大がスティックに当ててコースを変える見事なゴール。5-1として第2ピりオッドを終了します。

15分の整氷インターバルの後、第3ピりオッドが始まります。
15分の休息で早稲田実の元気が回復したのか、しばらく膠着状態が続きました。
ところが5分20秒、早稲田実の林がフッキングの反則で2分間退場。パワーバランスが崩れます。
7分19秒、ショートハンドを良く耐えた早稲田実でしたが、あと7秒我慢すれば林が戻ってきたのに力尽きます。慶應のエース田原がゴール前の混戦を押し込み6-1。
こうなると早稲田実の守りの集中力が切れてしまいます。8分23秒、慶應は郷、安部(慶應義塾中等部3)のダブルアシストで須田(市立武蔵野四中3)がゴール、7-1。
9分18秒には立島(江戸川区立瑞江三中1)がノーアシストでゴール、8-1。これまで活躍していなかった選手が得点を挙げます。
10分36秒には小島のパスを受けた田原がゴール。田原がハットトリックを達成。
11分48秒、慶應の郷がクロスチェッキングの反則で2分間退場。早稲田実、パワープレー反撃のチャンスでしたが、またしても慶應がキルプレーからゴールします。12分33秒、田原がゴール前でクルリと1回転し、リバースシュートを決める技ありゴール。10-1。
13分40秒、慶應は須田もシュートがクロスバーに当たって氷上に落ちたところを荘晶大が押し込み11-1。10点差が開きましたがランニングタイムに入るローカルルールはなく、そのまま進行します。
13分53秒、荘晶大がとどめの12点目のゴールを挙げ、猛攻の打ち止めとなりました。
14分32秒に早稲田実の豊田が、14分45秒に慶應義塾の小島がペナルティーボックスに入り、4 on 4の形でタイムアップを迎えました。

早稲田実、多勢に無勢。1月の定期戦(3-5で慶應の勝ち)の記事でも書きましたが、部員を増やして実力を養わないと先細りです。大学のアカデミー的存在にとして新戦力を補給する形に徹するなら別ですが、やはりアイスホッケーは4セット+2GKの22人で戦うのが本来の形。慶應義塾の総合力が勝った試合でした。

午後4時に高校戦が終了。4時8分に大学現役戦の練習が開始されました。
オールメンバー20人の慶應義塾大学のスタメンは、GK小池(浦和4)。DF小嶋(慶應2)、福盛(慶應3)。FW運上(埼玉栄3)、田中(慶應4)、笹山(慶應1)。笹山は、背番号5を付けており、この日のプログラムにも春の選手権でも背番号「45」で登録されています。受付で聴いても「分からない」(受付はフィギュア部門の部員が助っ人をしていたようです)とのことで、試合後に選手に直接きいて「5」が笹山と判明したような次第。あいかわらず、大学ホッケーは番号には寛容なようです。
対する早稲田大学の先発は、GK谷口(早稲田実4)。DFハリデー(埼玉栄4)、務台(駒大苫小牧1)。FW杉本(駒大苫小牧2)、木綿(駒大苫小牧1)、小澤田(早稲田実4)。春の選手権最終戦と同じメンバーで臨んできました。
場内が暗転、すぽーっとライトが当てられ選手一人ひとりが紹介。慶應の三木徳尚則尚部長の挨拶、昨年春優勝(2-0)の慶應から優勝杯が返還され午後4時55分フェースオフで試合開始。

今春の選手権で東洋に0-7と完敗。日本体育にも2-3で惜敗。7位決定戦でDIv.ⅠBグループの大東文化に2-5と完敗を喫している慶應です。早稲田はランキング通り2位という結果に終わっているだけに、少し実力的に差が出るのでは、と心配したのですが、さすがに伝統の早慶戦は別物とばかりに慶應の闘志あふれる戦いぶりが見るものを熱くさせました。
「早慶戦は弱いほうが勝つ」というジンクスもありますが、まさに早稲田と互角の展開です。
早稲田は、やたらアイスィングが目立ちます。早稲田の4個のアイスィングだけでゲームは推移、9
分46秒に慶應の矢村(慶應3)がクロスチェッキングの反則で2分間退場。試合は早稲田のパワープレーで動くかと思いきや慶應も高い位置でのフォアチェックでショートハンドを耐えました。
逆に18分54秒、早稲田の前田(早稲田実3)がゴール前の混戦でラッフィングの反則で2分間退場。早稲田、残り1分6秒のキルプレーを耐え第1ピりオッドが終了します。シュート数は13-8で早稲田がリード。

15分間のインターバル、整氷のあとフィギュアスケートのエキシビジョンがありました。慶應の佐々木花音さんが女子シングルスのプログラムを披露。手拍子が起こり盛り上がりました。
第2ピりオッドは、慶應の積み残しパワープレーで開始されますが、早稲田の守りも堅く得点は生まれません。
8分19秒、慶應の大島(慶應4)がペナルティーボックスに。早稲田は、このパワープレーを生かします。8分36秒、務台のアシストで杉本がゴール。こうした均衡した試合では、やはりパワープレーで試合が動くものです。まさに由緒あるアイスホッケー。
9分15秒、今度は早稲田の澤出がペナルティーボックスに入り慶應のパワープレー。果敢に攻めますが、今日は早稲田GK谷口の出来が素晴らしく、ことごとく慶應のシュートをファインセーブしていきます。慶應、同点に追いつけず。
11分25秒、慶應の大島が再びやいスティックの反則で2分間退場。慶應、今度はキルプレーを耐えました。
膠着したまま第2ピりオッドは終了シュート数は23-9、早稲田が本領を発揮しだしましたが、慶應GK小池も好セーブを連発。失点を1に抑えました。

15分間の2回目のインターバル。整氷後に今度は早稲田のフィギュア部のエキシビジョンがありました。シンクロペアという珍しい演技(わたしは初めて見ました)を早稲田の齊藤聖果さんと佐々木風珠さんが演じました。なかなか見ごたえあるシンクロでした。
5 on 5で最終ピりオッドに入ります。
次の1点が勝負の明暗を分けることは明らかでした。火花散るような一進一退の展開。
8分35秒に早稲田の澤出がペナルティーボックスに入り慶應がパワープレーのチャンス。しかし、こ
こでも生かすことが出来ません。
1点を追う慶應の猛攻が続きます。が、早稲田はGK谷口の好守と各セット5人が必至の防御、なかなか慶應にゴールを許しません。
慶應が前がかりになっている16分26秒、早稲田の澤出がパックをスチール、右サイドをドリブルで切り裂き右から左にクロス、フォローした生江(釧路江南3)がきっちりゴールを決めました。早稲田にとっては待望の追加点です。0-2。
17分59秒、慶應はタイムアウト。2点差を追うべく作戦を練ります。ここでGK小池を氷上から上げ乾坤一擲の6人攻撃に移ります。
攻め込む慶應、守る早稲田。19分5秒、ハリデーが慶應のパスをインターセプト。小澤田に繋いでロングシュート。勝敗を決定づける3点目が気まりました。
一度GK小池を氷上に戻した慶應でしたが、なんとか1点を奪おうと再び6人攻撃に移ります。しかし、これは無謀でした。
19分35秒、パックをスチールした早稲田の河田(早稲田実4)がハリデーに繋ぎ、ハリデーがシュート。0-4としました。
午後7時5分、タイムアップのブザーが鳴ります。、健闘した慶應でしたが、最後に1点にこだわり力尽きました。総シュート数は55-36。4点差の試合ではなかったように思います。最後まで手に汗握る伝統の一戦らしい好試合でした。
両校のエール交換まで見届けスケートセンターを後にしました。

日産スタジアムに歩いて行き、スタンドのプレストリビューンに座ったのは8時30分ころでした。
今日の世界リレーは予選が多いのですが、2種目の決勝が行われました。
まず男女混合2×2×400mリレー。男女1人ずつが交互に400mを走り計1600mで争うレースです。インターバルトレーニングをリレーにしたような種目でした。
もう一つは、男女混合シャトルハードルリレー。メインスタンド側の直送炉に、ゴール側からスタート側に女子100mハードルが配置され、隣にスタート側からゴール側に男子11omハードルのコースが設定されています。まず第1走者が女子、第2走者が男子、第3走者が女子、第4走者が男子。バドンは持たずに水泳のリレーと同じように前の走者がゴールを横切った瞬間に次の走者がスタートを切り、計420mでタイムを争うレース。アメリカあたりではポピュラーに行われているようですが、日本では初めてのレースでした。
予選では、日本期待の男子4×100mリレー予選が行われました。アメリカ、中国といった強敵と同じ組に入った日本。多田修平、山縣亮太、小池祐貴と第3走者まで検討よくトップでバトンを繋いだのですが、小池から桐生祥秀のところでミスが出て大きくロス、3着でゴールしましたが、結局失格の判定。期待を裏切りました。
桐生は、9.98の日本記録ホルダーで、オリンピックのリレーではメダルを獲得していますが、どうも重要なレースには勝負弱い。やはり、良いアスリートには、運も必要です。

時間が押してTBSも放送が枠に収まらなかったようです。まあ、スポーツにはハプニングがつきもの。スタジアムを後にしたのは10時すぎでした。

帰宅したのは0時30分過ぎ。
遅い夕食を済ませ、就寝したのは2時過ぎだったスポーツ三昧でした。
<了>

[結果]
慶應義塾高校 12-1早稲田実業学校高等部(1-1、4-0、7-0)
慶應義塾大学 0-4 早稲田大学(0-0、0-1、0-3)


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