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サッカー大学対抗ジュニアリーグ第4節、早稲田大学vs.朝鮮大学校戦を取材

九州地方では梅雨入りの声も聞こえますが、東京地方は初夏らしい日々が続きます。

今日は水曜日ですが、Jリーグも、ルヴァンカップもAFCチャンピオンズリーグの試合もありません。
よく調べたら大学対抗ジュニアリーグの早稲田大学ア式蹴球部と朝鮮大学校との試合がありました。場所は朝鮮大学校のグラウンド。調べてみたら小平市にあり、東大和スケートセンターに行く青梅街道を手前で左折すれば行けるようだったので、自転車で行ってみました。

昨シーズンは一度も東大和スケートセンターまで自転車では行っていませんが、一昨年度までは頻繁に行っていました。自宅から約1時間で到着しました。

朝鮮大学校のキャンパスに入るには、受付で氏名と所属など書かされました。それなりに入校には制限があるようです。ちょっと朝鮮民主主義人民共和国に入るような。
「トイレは体育館を使ってください。それ以外はグラウンドにいるように」と念を押されました。

今季、早稲田大学ア式蹴球部、トップチームは関東大学サッカーリーグ1部で、セカンドチームは関東リーグ2部で勝点1(1引き分け)しか挙げておらず大不振。そんな中、ジュニアリーグは3戦全勝。得失点差で慶應義塾大学ソッカー部が暫定首位ですが、早稲田は同勝点で2位(11チーム中)と健闘しています。
朝鮮大学校は、トップチームが東京都大学リーグ2部に所属。早稲田にとっては格下チームとの対戦ですが、日本サッカー史に多大な影響を残してきた名門です。油断ならない相手でした。

早稲田大学ア式蹴球部のスターティングライナップは、GK公文(東京農大一2≫。DF西尾(流経大柏1),野牧(市立浦和4)、竹浪(国学院久我山1),小山(早稲田実3)。MF小野寺(専大北上3),松高(浦和ユース3)のダブルボランチ、右翼が北本(暁星1)、左翼が練習生(清水ユース4).。FW佐藤航(早稲田高等学院2)、宮脇(早稲田実2).中盤ボックスの4:4:2の布陣です。(カッコ内)はユース年代の¥所属先。数字は学年。前節にも書きましたが、公式戦のメンバー表に練習生と記入するのは如何なものでしょうか。早稲田ア式蹴球部には、それなりの事情はあるのでしょうが。
対する勝点6、暫定3位の朝鮮大学校の先発は、GKファン・ソンイ(東京朝鮮2)。DFキム・セテン(大阪朝鮮)、リュウ・チョンチョル(京都朝鮮4)、リュウ・ユオン(東京朝鮮2)、キム・テス(東京朝鮮3)。MFキム・ヒョンス(北海道朝鮮3)、リ・スン(愛知朝鮮2)のダブルボランチ、右翼がピョン・ヨンジュ(東京朝鮮3)、左翼がキム・ファンジュ(東京朝鮮3)。FWパク・セジ(URAL SD 3)、キム・スチャン(愛知朝鮮3)。中盤ボックスの4:4:2の布陣です。さすがに漢字の姓名は不明でした。
午後4時59分(TBSラジオで確認)、早稲田のキックオフで試合開始。

壮絶な試合になりました。
早稲田はトップ、セカンドチームと同様、DFラインからビルドアップ、ボールポゼッションを上げ試合の主導権を握ろうとするサッカー。
それに対して朝鮮大学校は、ポゼッションサッカーを基本に縦に早い戦術。FW両翼のドリブルも脅威でした。
開始早々の5分、朝鮮大医学校のキム・ヒョンスがパスを受けドリブルで中央突破、シュートを決めますが、これはオフサイドの判定でノーゴール。
15分、早稲田はコーナーキックのチャンス。松高が蹴ったショートコーナーを受けた西尾がクロス、朝鮮大学校FPがクリアしますが、ファーで待ち受けた北本にこぼれ、北本がシュートしますが左に外れます。
22分にも左60度から小山がシュートしますが、左に外れます。
30分、朝鮮大学校が反撃、キム・フォンジュが右60度からシューとしますが右に外れます。
33分にはバイタル遠目からキム・スチャンがシュートしますが、これは上に外れます。
一進一退の展開でしたが、41分に先制点が生まれます。
右中間でフリーキックを得た朝鮮大学校は、ファーで待ち受けたキム・スチャンが折り返し、逆サイドに詰めたリュウ・ユェンがシュート。大きな展開でゴールをゲットしました。
アディショナルタイムは4秒。朝鮮大学校1点リードでハーフタイムを迎えました。

前半の印象は、朝鮮大学校が押し気味という印象でした、次の1点が重要な両チーム。ここで早稲田は、11人中8人の選手交代を敢行します(本リーグは、あらかじめ登録しておけば何人でも交代可能)。GK公文を宍戸(桐光学園1)に。DF西尾を中村(静岡学園1)に、野牧を宮田(洛北4)に、小山を道渕(宮城野2)に。MF小野寺を高橋(長良2)、松高を山中(桐蔭学園4)に。FW宮脇を横山(1)に、佐藤航を平田(早大本庄1)に交代します。
朝鮮大学校は、リザーブ登録4人でしたが、同じイレブンで後半に臨みました。

先に1点を奪ったのは、メンバー交代で試合の流れに慣れていない早稲田ではなく、同じメンバーで後半に臨んだ朝鮮大学校でした。7分、パク・セジがドリブルでGK宍戸も躱してシュート。2点目を挙げます。
10分、早稲田はMF練習生(?)を中津留(大分上野丘1)に交代。
14分にも左サイドをキム・ファンジュがドリブルで切り裂き角度のないところからシュート。3-0として完全に試合の主導権を奪いました。早稲田の右サイド、センターバックの連携が悪く、ウィークサイドを破られての失点は感心しません。
15分、早稲田は北本を小林(東京工大付科技1)に交代。ディフェンスに喝を入れます。
3点のリードに朝鮮大学校のプレッシャーがやや弱まりました。疲れも出てきました。
18分、朝鮮大学校は2枚替え。DFリュウ・チョンチュルをキム・リョンソン(京都朝鮮4)に、ヒョン・ヨンジュをファン・ソリョン(茨城朝鮮4)に交代。
23分にはFWキム・スチャンをキム・スジョン(京都朝鮮4)に交代。GKキム・ガンチ(神戸朝鮮4)以外は出場を果たしました。
しばらく均衡が保たれましたが、28分すぎから早稲田の反撃が始まります。
29分、早稲田が反撃の狼煙を上げます。右中間のフリーキックを竹浪が蹴ってクロスバーに阻まれます。
その直後、右からのクロスを竹浪がヘディングシュート。早稲田1点を返します。
34分には中盤からのロブ気味のパスを横山がシュート、2-3と1点差に追いつきます。
その後、早稲田の攻勢が続きましたが、アタッキングサードに入るものの、なかなかシュートチャンスには至りません。朝鮮大学校も必死の防御を見せました。
アディショナルタイムは「3分」表示。
最後の最後に早稲田の執念が実ります。
45+4分、早稲田はコーナーキックのチャンス。ゴール前の混戦から横山が押し込みついに3点差を追いつきました。
直後、アディショナルタイム3分17秒、タイムアップの笛が鳴りました。
早稲田大学ア式蹴球部、よく3点のビハインドを追いつきました。それは評価できるとしても、あまりにも簡単に失点しすぎです。まあ、朝鮮大学校のドリブル力には目を見張るものがありましたが……。普通なら先に3失点してしまうと勝負は決まってしまうものです。守りの修正が必要かと感じました。

1時間かけて東伏見に帰ってきました。
8時過ぎに帰宅。
夕食を済ませ床に就いたスポーツ三昧でした。
<了>

{結果}
早稲田大学ア式蹴球部 3-3 朝鮮大学校(前半0-1)



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