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アイスホッケーアジアリーグ、日光アイスバックスvs.東北フリーブレイズ戦を取材。

2月にしては、やけに暖かい日が続きます。

今日はJリーグ開幕直前恒例のJリーグキックオフカンファレンス(J1の18チームの監督、主力選手が一堂に会しメディア対応するう行事)が都内のホテルであるのですが、日光の霧降アリーナでアジアリーグアイスホッケーの試合があるので、そちらに取材に行きました。
東京をホーム(というか我が街・東伏見)にしていたSEIBUプリンスラビッツが消滅以来、首都圏で国内最高峰のアイスホッケーを生で見る機会は年に数回になりました。
そこで年に1回はアジアリーグのホームリンクで生の試合を見ようと、東京から一番近いホームリンクがある日光霜降アリーナに通っています。
昨年はアイスバックスがプレーオフに進出できず、油断していた間にシーズンが終わってしまいました。今年もアイスバックスのプレーオフ進出は絶望的。そんなわけでレギュラーシーズンの最後の三連戦の初戦である今宵に取材することに決めたのです。土日にも試合はありますが、東京都女子リーグの試合と重なっており、今日が最後の機会だったのです。

Yahooで路線検索をしたところ東伏見を11時25分に出る電車に乗ればフェースオフに間に合うとのこと。用心して11時15分発の東伏見の電車で出発。取材費を削減するため各駅停車の旅です。
上石神井11時21分発の急行に乗り換え高田馬場へ。JRは高いので東武線を利用します。
地下鉄東西線で高田馬場11時39分発で九段下へ。半蔵門線に乗り換え。11時57分発の東武線直通の久喜行きに乗り換え。
その電車だと東武動物公園で日光方面に乗り換えないといけません。13時1分発の南栗橋行きに乗り換え。ここで東急田園都市線の中央林間駅から来たというお母さんに乗り換え経路を聞かれました。まさか中央林間から電車一本でここまでこられるとは思いませんでした。
13時33分発の新栃木行きに乗車。新栃木14時45分発の会津若松方面行きに乗り下今市へ。そこで15時34分発の東武日光行きに乗車。目的の日光には15時43分着。
霜降アリーナ行きのシャトルバスは16時40分発なので東武日光駅の待合室で待機。売店で「懐かしの下今市立ち売り弁当」を1000円で購入(会場ではお弁当は売っていません)。

駅近くの日産レンタカー前からシャトルバスに乗車。2年ぶりの霜降アイスアリーナ着。下車時に料金200円を係りの人に払います。
報道受付で「取材です」と告げると、係りの人がプレスルーム(更衣室を使用)に案内してくれました。そこに記帳すればOKです。特にADカードも渡されなかったですが、取材に支障はありませんでした。
アオスバックスのシニアディレクターはセルジオ越後さん。セルジオさんもキックオフカンファレンスには行かず、アジアリーグを優先したようです。
Mac Bookを開いて作業しましたが、メディア用無線LANは飛んでいなかったようです。日光市の無料Wi-fiはあるようですが、まあ敢えて使いませんでした。
今日はバレンタインデイ。ここ数年、チョコレートなど貰ったことはありませんでしたが、栃木テレビの妙齢の女性レポーターの方が「いつも通り!自分のペースで!」と包装紙に書いてあるKitKatをくれました。嬉しい!
会場内をぐるっと一周してみました。正面ホールにアイスバックスが優勝した全日本選手権のトロフィーが3個、メダル、ディプロマ(賞状)が飾られていました。少し盗難が怖い感じがしましたが、ファンやサポーターにとっては嬉しい展示です。考えてみれば、今日の対戦カードは、全日本の決勝戦と同じカード。好試合が期待されました。

2階の記者席でお弁当を広げ、会場の丁子屋で購入した豚汁(600円)をすすりながら弁当を頂きました。すでに両チームの試合前練習も氷上で始まっていました。
6時20分頃、記者席もほぼ埋まり会場は暗転。アイスバックスの選手が紹介され登場してきます。こうした演出は、ホームリンクならでは。
照明が戻ってから東北の選手も登場。君が代の斉唱があり、ちびっこの始球フェースオフがあり、いよいよ試合が始まります。
HC栃木日光アイスバックスのスターティングラインアップは、GK井上光明(法政大)。DFヨキ・エリッキラ(フィンランド)、大津夕聖(日光明峰)。FW寺尾裕道、古橋真来(中央大)、ヨーナス・アランネ(フィンランド)。オールメンバーは20人です。井上選手は、わが町・東伏見出身の選手で昔記事を書いたことがあります。元気で嬉しい。
対するオールメンバー22人の東北フリーブレイズの先発は、GK畑亨和(関西大)。DF早田聖也、ニコラス・セイントピア(カナダ)。FW佐藤翔、田中豪、大宮良(関西大)。
午後6時31分、フェースオフで試合開始。

昨年の全日本選手権ファイナリストどうしの対戦です。両チーム、相手を知り尽くしており敵の出方を見るような慎重な試合の入り。
厳にショートハンドになることは避けたいところですが、4分19秒にアイスバックスの鈴木雄大がトリッピングの反則で2分間退場。東北はパワープレー、先制のチャンスです。しかしアイスバックスは、GK井上が好調。シュートonゴールを守り切ります。
ピンチの後にはチャンスあり。アイスバックスは7分19秒にGK井上のロングフィードを受けた古橋がカウンターアタックからゴール。先制します。
闘志みなぎる両チーム。7分48秒に乱闘からスクランブル。レフェリー団協議の末、重い判定が下されました。東北の人里茂樹(東洋大)にはラッフィングのダブルマイナーペナルティーミスコンダクトペナルティーで計14分間退場。一方のアイスバックスの坂田駿にはエルボーイングでダブルマイナーラッフィング2分間ミスコンダクトペナルティー。反則の相殺でアイスバックスの乾純也(中央大)が2分間ペナルティーボックスに入ります。
試合は膠着状態に入り、均衡が保たれました。
15分ちょうど東北の樫野善一がスラッシングの反則で2分間ん退場。アイスバックスはリードを広げるチャンスでしたが、東北もキルプレーを耐えました。
そのまま第1ピリオッドが終了。シュート数は17-5でアイスバックスが大きくリードしましたが、得点差は1点。期待に違わぬ好試合になりました。

15分のインターバルには、アジアリーグ独特のファンサービスもあり、残された少しの時間でリンクを整氷しなければならずザンボニーがスピードを上げて物凄い速さで氷上を走っていきます。その技術も賞賛ものです。

午後7時26分。第2ピリオッド開始。
3分33秒、東北の田中豪がトリッピングの反則で2分間退場。こうした実力が拮抗した試合ではパワープレーが勝負の趨勢を握ります。
アイスバックスは、このチャンスを逃しません。5分ちょうど、鈴木健斗、エリッキラとパックをつなぎ古橋が左60度からスラップショット。試合の主導権を握る2点目をゲットしました。
アイスバックスは畳み込むように攻撃を続けます。
7分20秒、鈴木雄、齋藤徹夜のダブルアシストで鈴木健がゴール前の混戦からパックを押し込み3-0。
9分23秒には牛来拓都(明治大)、彦坂優とつないで岩本和真(NYジェネシオ大)がゴール、4-0。大きく勝利に近づきました。
この後、東北の若林クリス監督が決断します。不調のGK畑を古橋駿(東洋大)に交代します。
すると試合の流れが変わります。12分ちょうどアイスバックスのヨーナス・アランネ(フィンランド)がスラッシングの反則で2分間退場。東北、この試合2度目のパワープレーのチャンスを生かします。
13分3秒、フレット・バナム(カナダ)、樫野のダブルアシストで人里がゴール。ようやく1点を返し、反撃の狼煙を上げます。
しかし、直後の13分39秒、東北は田中豪がクロスチェッキングの反則で2分間退場。東北はショートハンドになってしまいます。が、アシスバックスもそれ以上はゴールを挙げることができませんでした。
そのまま2回目の20分間が終了します。シュート数は17-10とアイスバックスがリード。

再び整氷前に観客サービス。リンクサイドからボールを投げ入れスポンサーさんからの商品をゲットしようというゲーム。これでリンク上はボールだらけに。それを係員がテキパキ片付けてザンボニーが入ってきます。再び慌ただしく整氷作業が行われます。

午後8時12分、ファイナル・ピリオッド開始。
先手を取ったのは3点差で負けていた東北でした。1分49秒、パーナム、人里とつないで田中遼(明治大)がゴール。4-2として勝負の興味をつなぎます。
次の1点が勝敗の鍵を握るのは自明の理でした。
2分25秒、東北の篠原亨太がトリッピングの反則で2分間退場。このチャンスをアイスバックスは逃しませんでした。
3分4秒、パワープレーを利してアイスバックスはエリッキラ、鈴木健とつないで古橋がゴール。東北を突き放す5点目をゲット。大きく勝利に近づきます。
しばらく試合は膠着しましたが、アイスバックスがトドメを刺します。
14分4秒、エリッキラのパスを受けたアランネが、オフサイドギリギリのタイミングで古橋にパスを出し、古橋が抜け出して東北GK古川の右肩口を抜く浮き球シュート。試合を決定付ける6点目をゲットしました。
16分45秒、試合の趨勢が決まった後にありがちな光景。乱闘騒ぎです。東北の高橋淳がクロスチェッキングの反則。それに対してアイスバックスの大椋舞人(明治大)が報復。レフェリーが割った入り止めに入ります。レフェリーの判定は、高橋に対してメジャーペナルティー5分間ゲームミスコンダクトペナルティー残り時間退場。大椋にはラッフィングのダブルマイナーペナルティー4分間退場。二つのペナルティーは相殺され、東北の鈴木ロイ(早稲田大)がメジジャーペナルティーを代行しました。
試合は、すでに終わったような雰囲気。
が、18分13秒にも小競り合いが起き、東北の大宮良(関西大)とアイスバックスの岩本がラッフィングの反則で2分間退場。二人はペナルティーボックスの中からタイムアップのブザーを聞きました。時に8時45分。
ファイナルスコア6-2。総シュート数は49-30。両チームのGKの出来が、そのまま勝敗に現れたような気がします。アイスバックスGK井上の好守が光った試合でした。取材に来て良かったと思いました。

試合後の雰囲気に浸ることも無く、取材もすることなくアリーナを飛び出しました。
すぐ帰路につかないと家に帰れません。タイムアップ15分後に出る宇都宮行きのシャトルバス(500円)に飛び乗りました。
バスは午後9時5分すぎに霧降アリーナを出発。
宇都宮へ行く高速道路に乗った頃、寝に落ちてしまいました。
気がついたら宇都宮駅前。時間は10時5分すぎ。
上野行き22時19分発の各停で帰京しました。途中、水戸線の乗り継ぎ列車が遅れていて小山駅で8分遅れになりましたが、赤羽には23時57分定時に到着。川越線に乗り換え池袋へ。途中、渋滞して予定より1本遅れて高田馬場に到着。しかし、西武新宿線の乗り換えには余裕があり、予定通り0時32分発の準急に乗り東伏見0時49分着。

1時に帰宅。目覚ましテレビの今日の運勢通りふたご座にとって「幸運な1日」でした。
そんなバレンタインデイのスポーツ三昧でした。
<了>

[結果]
HC栃木日光アイスバックス 6-2 東北フリーブレイズ(1-0、3-1、2-1)

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