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アイスホッケーアジアリーグ日光vs.東北戦取材のため人気ランク47位の栃木に。

6時起床の予定が7時になってしまいました。
コーンスープを胃袋に流し込んだだけで投薬11錠。慌てて出かけます。

今日は今季初めてアイスホッケーを取材に行きます。
昨年度は年間で157試合のアイスホッケーを取材しましたが、今年はコロナの影響で今日が初めてです。
とりあえず、今日はアジアリーグのジャパンカップ2020の取材に日光の霧降アイスアリーナまで出かけました。
アジアリーグは、スポーツ界でも珍しいレギュラーな国際リーグです。本来なら韓国、ロシアのチームを含めて行われるのですが、今年度は新型コロナの影響で国境を挟んでの移動ができず、とりあえず日本の5チームによるリーグで再開されました。そして今年度から新横浜をホームとする横浜グリッツが創設され、1チーム増えての開催です。SEIBUプリンス・ラビッツが消滅して以来の首都圏にできたアイスホッケーのトップチーム。期待は高まります。

いつも目的地の到着時間から逆算してYahooの路線検索で乗るべき列車を決めて旅をしますが、出遅れて予定の東伏見7時43分発に乗れず。1本遅い7時52分の電車で日光を目指します。
上石神井で8時7分発の急行に乗り換え高田馬場へ。ここから「秋の乗り放題パス」を利用。
高田馬場8:18⇨池袋8:28⇨赤羽。ここでなんとか予定していた電車に追いつきました。
赤羽8:40⇨宇都宮10:20⇨11:04日光。
日光線は、かなりの混雑。さすがに紅葉狩りを目指す観光客が多い。鉄道に沿った道路も、日光のかなり手前から渋滞が始まっています。日光駅では、
「中禅寺温泉まで、普段50分の道のりですが、現在2時間以上かかっております。ご注意下さい」とアナウンスしています。最近、都道府県魅力度ランキング(民間シンクタンク・ブランド総合研究所調べ)で47位(最下位)と発表があった栃木県ですが、なかなかの人気です。

霧降アイスアリーナに行くシャトルバスは12時10分発。それまで東武日光駅まで歩きます。日光ステーションホテルクラシックの前には東北フリーブレーズの選手バスが止まっていました。
東武日光駅は、Free-Wi-Fi。タブレットを取り出して情報収集。お昼の駅弁(湯葉チラシ弁当)も930円で購入。少しは経済活動をしないといけません。
駅に2022年の第77回国民体育大会のポスターが貼ってありました。スケート国体も1月に日光で開催されるようです。大会のスローガンは「一期一会国体」とか。
日産レンタカー前から、霧降アイスアリーナ行きのシャトルバスに乗りました。奥日光まで行かなくても、結構紅葉が楽しめます。やはり日光は標高が高い。

10分ほどでアリーナに到着。外装の工事をしているようで足場が組まれていました。ここのアイスアリーナも完成してから30年近く経ったような気がします。
取材申請をしないで行きましたが、氏名、住所、電話番号を記入し、体温を測って36.4度だったので手指を消毒したら取材ADカードを渡してくれました。寛容にご便宜いただき感謝しています。
例年の導線で記者室へ向かうと、新型コロナ対策で記者室だったドレッシングルームは閉鎖されていました。とりあえず、記者席に向かいましたが、昨年まであった机付きの記者席もなく、どこで試合を見たらいいのか分からない。受付に戻って聞くと、
「昨年までと同じ座席2列が記者席です。机はコロナ対策で置いてありません。記者席は埋まったらおしまいです」と言われました。
昨年まで記者席があった付近を思い出し、1席確保しましたが、8席が2列、16席。ところが、全館1席おきにしかソーシャルディスタンスで座れない。実質8席だけです。よく見れば、記者席以外にも「ここには座れません」の張り紙。早めに行って確保できたので良かったです。
とりあえず、売店でアジアリーグのプログラムを500円で購入。一昨年までは定価2000円する立派なプログラムを作っていたアジアリーグ。その頃は、頼めばプログラムもいただけたのですが、昨年からは記者も購入の形になりました。お腹も空いたので弁当を食べましたが。昨年まであった売店でモツ汁を購入しようかと思っていたのですが、これもコロナの影響で出店なし。ともかく、世知辛い。
TEAM COMPOSITION FORM(いわゆるメンバーリストです)を、どこで手に入れたら良いかわからなかった(昨年までは記者室に置いてあったが、今年は記者室が閉鎖されていた)ので、報道受付に行って聞いてみたら、
「一社一名にお渡ししています」という返答。
「私はフリーランスなんで、1部いただけませんか?」と問うと、受付の女性は耳を疑う回答を口にしました。
「県外の方には無料では配布していません」
「?」この人何を言っているんだ。どうやら私がプログラムをただでくれと言っているんだと思っているのか?
「いや、プログラムは500円出して買いましたよ。欲しいのはメンバーリストです」
どうやら、取材に来ている人にメンバーリストを配布するシステムがわかっていないようでした。
それにしても、フリーランスのジャーナリストという職業を43年くらいやっていますが、
「県外の方には無料でお渡しできません」という事を言われたことは一度もありませんでした。
これは、かなりショックでした。
いくら無名のフリーランスジャーナリストにプログラムをタダで渡すのが嫌だとしても「県外の方」という断り方があるのだろうか? 
それとも栃木の人のメンタリティーがそうなのか?
HC栃木日光アイスバックスが、栃木県から援助を受けているからなのか?
ひょっとして受付の女性は、栃木県の職員の人が出向しているのか?
今度、アイスバックスのシニアディレクターのセルジオ越後さんに会ったらお伺いしたいところです。
まあ、これだから魅力度ランキング47位になっちゃうんだろうな、と思ってしまいました。
再来年の国体も、県外の方の「おもてなし」は忘れないで欲しいものです。

チーム広報の方からメンバーリストを受け取り、気を取り直してアイスホッケーの取材に入ります。
ここまでアイスバックスは2連勝中。絶好調でホーム初戦を迎えました。
HC栃木日光アイスバックスのスターティングラインアップは、GK福藤(東北)。DF佐藤(武修館)、伊藤(中央大)。FW鈴木健(中央大)、古橋(中央大)、鈴木雄(中央大)。
対する東北フリーブレイズの先発は、GK古川(東洋大)。DF京谷(明大)、シモン・デニー(カナダ)。FW人里(東洋大)、山田(法政大)、佐藤(駒大苫小牧)。
午後1時59分、フェースオフで試合開始。

開始早々から好調な日光が優勢に試合を進めます。
3分54秒、東北の中村(東洋大)がはいスティンクの反則で2分間退場。日光、いきなりパワープレーのチャンスです。しかし、東北もキルプレーを耐えてスクランブルを凌ぎます。
するとピンチの後にチャンスがきます。
6分50秒、東北はカウンターアタックから田中(東洋大)、人里と繋いで山田がゴール。劣勢だった東北が先制します。が、このリードは長くは続きません。
7分14秒、ようやく日光がチャンスを生かします。伊藤、大椋(明大)のダブルアシストで牛来(明大)がシュート。同点ゴールが決まりました。
9分12秒、東北がメンバーオーバーの反則。ベンチマイナーペナルティーで鈴木(早稲田大)がペナルティーを代行、2分間退場になりました。
日光は絶好の反撃機でしたが、これを生かすことはできません。
13分40秒、ゴール前で小競り合い。東北の田中豪(早稲田大)がスラッシングの反則で、日光の寺尾(駒大苫小牧)がラッフィングの反則で2分間退場。4 on 4になります。
さらに14分6秒、日光の伊藤(中央大)がチャージングの反則で2分間退場。日光は3 on 4のキルプレー。
ここで東北はパワープレーを生かします。人里、シモン・デニーと繋いで山田がゴール。再び1-2とリードします。
このまま第1ピリオッドは終了。シュート数は14-7と日光がリードしますが、スコアは1-2。東北が試合巧者ぶりを発揮したピリオッドでした。

15分間の整氷インターバルを挟んで第2ピリオッド開始。

第2ピリオッドに入っても1点のビハインドを背負った日光がアグレッシブに攻勢に出ます。
開始早々の40秒、日光は古橋のパスを受けた牛来がゴール、2-2の振り出しに試合を戻します。今日の牛来、動きがキレキレです
2分9秒、東北の山田がラッフィングの反則で2分間退場。日光、パワープレー逆転のチャンスでしたが、これは行かせません。
しばらく日光のペナルティが続き、なかなか攻撃に集中できません。
8分27秒、伊藤フッキングの反則で2分間退場。
10分48秒には寺尾がフッキングの反則で2分間退場。同時に伊藤がアンスポーツマンライクコンタクトでミスコンダクトペナルティーで10分間退場。ショートハンドになってしまい守勢に追い込まれます。
ようやくスクランブルが治った14分27秒、日光は坂田(明大)、岩本(NYジュネシオ大)のダブルアシストで石川(早稲田大)がゴール。ついに3-2と逆転。この試合初めてリードを奪います。
15分52秒には東北の山本(東洋大)がフッキングの反則。日光はリードを広げるチャンスでしたが、これは行かせません。
そのまま第2ピリオッドは終了を迎えます。シュート数は7-5。ややディフェンシブな試合展開でした。
この時間帯になると、さすがに寒さが身にこたえます。まだアイスホッケーの試合になれていないせいでしょうか。海外や北海道のアリーナは、リンクは寒くとも、廊下に出ると暖房が十分に効いていて。暖かく暖をとることができますが、内地のリンクは中途半端。寒さに我慢するしかありません。
15分後の整氷インターバルは、あっという間に過ぎました。

午後3時35分、運命の第3ピリオッドがフェースオフされます。
次の1点が勝負に大きく影響することは明らかでした。
1分43秒、東北の所(東洋大)が不用意なスラッシングの反則。日光、パワープレーに勝負をかけます。
慎重にパックを繋ぎチャンスをうかがい1分58秒、古橋のパスを受けた寺尾がゴール。4-2とリードを開きます。
8分22秒に日光の坂田(明大)がフッキングの反則で、14分1秒には寺尾がトリッピングの反則で相次いで2分間退場。東北は挽回のチャンスを迎えますが、日光も切るプレーを耐えました。結局、これが勝利につながります。
残り3分、東北はGK古川を氷上から上げて乾坤一擲の6人攻撃に出ますが、これが裏目。
17分3秒、日光は寺尾が大椋に繋ぎ、東北無人のゴールにパックを流し込み5-2。
なんとか1点を返したい東北も何度も6人攻撃を仕掛けましたが、これを生かすことはできません。
19分7秒、日光ゴール前で小競り合い。
審判団の判定は、東北に厳しいものでした。東北の田中遼がクロスチェッキング+フッキングのダブルマイナーペナルティの4分間退場。日光の鈴木がラッフィングのダブルマイナーペナルティー4分間退場。その上、東北は田中豪がラフィングの2分間退場。5 on4で試合が再開。
19分12秒、日光はパワープレーのチャンスを生かし、彦坂(CANはリントン大)のアシストで出口(東洋大)がゴール。6-2として止めを刺しました。
そのまま時計は進み、午後4時14分にタイムアップのブザーが鳴りました。
第3ピリオッドのシュート数は16-7。そうシュート数は37-19と日光が上回りました。日光GK福藤の好守も合わせて、妥当な結果であったと思います。
この試合のMVPは、日光の牛来に贈られました。

やはりアイスホッケーは面白い。ちょっとショックな出来事はありましたが、取材に来て良かったと思いました。これで日光アイスバックスは開幕3連勝。今季は楽しみなチームです。

16:25発のシャトルバスで霧降アリーナを後にしました。
道はかなり混んでいましたが、10分ほどで東武日光駅着。歩いてJR日光駅に行くと、次の電車は17:18発。予定では18:15発に乗ろうと思っていたので、1時間早く帰れました。
いろは列車という4ドアーを2ドアーに改良、1列が2席+1席の豪華車両に乗車できました。
宇都宮のキオスクでキリン一番搾り0とサンドウィッチを買いこみ、18:04発の国府津行きに乗りましyた。まあ、無事に取材が終了したことに乾杯。
赤羽、池袋、高田馬場で乗り換え、西武新宿線に。
8時30分すぎ東伏見着。生協で買い物を済ませ帰宅。

ハードな1日でしたが、念願のアイスホッケー取材ができ、満足なスポーツ三昧でした。
<了>

[結果]
HC栃木日光アイスバックス 6-2 東北フリーブレイズ(1-2、2-0、3-0)

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