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3連休3日目、成人の日。ラグビー大学選手権と高校サッカー選手権決勝をTV観戦。

不要不急の外出を避けるように、と言われた3連休も最終日。
成人の日です。

私の46年前の成人の日は、慌ただしい1日でした。
故郷の名古屋(正しくは西春日井郡西枇杷島町)で成人式に出席。新幹線に飛び乗って国立競技場に駆けつけラグビーの日本選手権試合を観戦しました。カードは、近鉄vs.早稲田大学。
当時は、成人の日が1月15日に固定されていて、その日にラグビーの日本選手権試合が行われていました。そのシーズンは、早稲田大学ラグビー部の追っかけをやっていた私は、早稲田ラグビーの公式戦全試合を観戦していました。
超満員というわけではなかったのですが、国立競技場がほぼ満員という大観衆。そのことに感動したことを憶えています。
早稲田は石塚さんがキャプテンの年で、レギュラーのフィフティーンは、ほぼ固定。名前を諳んじて言えたものです。FW佐野、末石、高橋、中村、横山、佐藤、石塚、山下。HB辰野、星野。TB吉田、畠本、南川、藤原。FB植山。善戦しましたが、WTBに坂田さんがいた近鉄に惜敗しました。

今は大学選手権の決勝に変わりましたが、成人の日の良き伝統は受け継がれました。当時は、成人式帰りの晴れ着姿の女性も多かったのですが、今はどうでしょう。

午後1時からNHK総合で中継が始まります。
やはり地上波デジタル全国放送のLiveでなければ、普及という意味でもスポーツ放送は完璧ではありません。NHKさん、ありがとう。
今年の対戦は、ディフェンディングチャンピオン、史上最多の16回優勝の早稲田大学vs.3度目の決勝進出で初優勝を狙う天理大学の対決になりました。

今回で57回を迎えた全国大学ラグビー選手権。しかし、その長い歴史の中で頂点にたった大学は9校しかない。法政、早稲田、日本体育、明治、慶應義塾、同志社、大東文化、関東学院、帝京だけである。長い歴史の割には覇権を握った大学は少ない。ラグビーの場合は、伝統校の壁は高く厚い。
ただ、新興校が初優勝する時は、案外簡単に伝統校に勝つものであることは、大東文化や関東学院の初優勝時に見てきました。今日の天理も、そのようになるような気がしました。

午後1時15分、早稲田のキックオフで試合開始。
ファーストスクラムを注目しましたが、なかなかセットスクラムのチャンスが訪れません。
体格では早稲田、天理ともほぼ互角ですが、実際にスクラムは組んでみないとわかりません。
慶應義塾との定期戦では、PK→タッチキック→ラインアウト→モールプッシュ→トライ、という作戦で2トライを奪いましたが、これは彼我の力が相当ある時にしかできません。天理のFWも、早稲田に対して優勢だった明治に対し、準決勝では完膚なきまでに勝っています。さすがに早稲田も劣勢。FWの力の差は、試合の展開に大きく影響するでしょう。
セットスクラムは無いものの。天理のFWは優勢に立ちました。ボールキャリアーに対して左右両側にフォロワーがつき、ブレークダウンで早稲田得意のターンオーバーを許しません。
そして、天理BKのキーマン・トンガの留学生CTBフィフィタが、自らがトライを取りに行くというよりも周りのプレーヤーを生かそうとしたのが功を奏します。
2分、市川がトライ(松永のコンバート成功)。9分にもロック・モアラがラックサイドを破りトライ。あっという間に0-14とリードします。
早稲田は19分、ようやくプロップ小林がラックサイドをくぐり抜け1トライを返します(吉村ゴール)。反撃ムードになった早稲田ですが、今日はペナルティーも多い。天理が冷静にPGを狙い決め17-7。
31分にも早稲田陣内深くまで攻め込んだ天理、ラックサイドを攻め、ブラインド攻撃。市川がトライ。ゴールは失敗し22-7。
ハーフタイムの直前にもフィフィタがうまいオフロードを見せて市川がトライ。29-7。ほぼ勝利ありです。

早稲田は、タックルの良さを買われて起用された平井に代わって攻撃の切り札・伊藤をフィールドに送ります。もう攻撃、攻撃しかありません。

後半、最初のトライを早稲田が奪えば、あるいは試合の流れも少しは変わったかもしれません。
しかし、5分に早稲田ゴール近くのマイボールスクラムをプッシュされ、ダイレクトフッキングのボールがこぼれたところを天理SH藤原が抑えて36-7。勝負ありました。
早稲田は12分、ようやくFB河瀬が個人技で1トライを返し36-14としますが、焼け石に水。
天理は、その後も攻撃の手を緩めず市川が4個目のトライ、モアラも2個目のトライ、FB〇〇もフィフィタのアシストでトライを奪い、ファイナルスコアは55-28。天理は決勝戦最多得点というおまけつきで大学選手権10校目の優勝校になりました。

早稲田、完敗でした。
相良監督は、3年めの今年を区切りの年にしていたようです。清宮元監督がFWを大型化することによって完全に絶たれた早稲田ラグビーの伝統芸が少なからず復活したかのように肯えました。次の監督就任を予想される太田尾(佐賀工ー早稲田大ーヤマハ)君が、どう復活させるか。
刮目して待ちたいと思います。

3時すぎ、テレビのチャンネルをNHK総合から中京テレビ(日テレ系)に切り替えます。
高校サッカー決勝は後半2分に入っていました。すでに山梨学院が1点リード。
下馬評では、今年度に入ってから高校サッカーチームに対し47戦全勝の青森山田が有利でした。青森山田はJクラブユースの強豪とプリンスリーグなどで互角に戦っており、今大会も圧倒的な力で勝ち上がってきました。山梨学院は、今大会でも2度の引き分けPK方式での勝者扱いで勝ち上がってきました。

後半12分、青森山田は右からのクロスを広澤がバイタルエリアからミドルシュート、試合を振り出しに戻します。こうなると青森山田のリズムに。
18分には藤森の右からのクロスを準決勝でハットトリックを達成した安斎がシュート。逆転に成功。優勝に大きく近付きます。
ところが高校アッカーは何があるかわかりません。
34分、カウンターアタックの山梨学院、スルーパスを受けた野田が左45度から右足でシュート。前に出ていたGK無人のゴールにシュートが吸い込まれていきました。
その後、試合は膠着。引き分けのまま90分間は終了。10分ハーフの延長戦に入ります。
延長戦、青森山田は何度も得点のチャンスを逃します。勝利の神様には前髪しかありません。

優勝旗を賭けたPK方式。
すでに2回PK方式を勝ち抜いた山梨学院は強かった。4人全員が成功。
山梨学院GK熊倉主将は、青森山田の2番手エース安斎のシュートを止めました。ジュニアユース時代は、FC東京U-15深川のチームメイトだったそうです。
そして青森山田の4番手三橋も左に外し万事休す。山梨学院が11年ぶり(前回も青森山田に1-0で辛勝)2回めの選手権優勝を成し遂げました。
それにしても青森山田。3年連続の決勝進出で優勝したのは2年前の1回だけ。あまりにも勝負弱い。
そういえば、山梨学院の総監督・横森巧先生も前任地・韮崎高校監督時代は4年連続で国立に行っていながら(準優勝2回、ベスト4が2回)1度も優勝できなかった。11年前の山梨学院の優勝時に初めて全国一を経験したという苦労人でした。
青森山田の黒田剛監督。ほんま勝負弱い。何か理由があるのか、運がないのか。
そんなことを考えさせられる決勝戦でした。
来年は100回記念大会(高校ラグビーと高校サッカーのルーツは元々大阪毎日新聞社主催の日本フートボール大会だったわけですが、ラグビーは今年が100回、サッカーは今年が99回。不思議です)。どんな大会になるのでしょうか?

今日は外出なし。
東京都の新規感染者は1219人、愛知県は196人。全国は4876人で月曜日では最多。コロナ禍は収まりそうもありません。
これで正月のスポーツイベントは一段落です。

そんなスポーツ三昧でした。

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