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サッカー早稲田ア女vs.日本体育女子戦とラグビーワールドカップ準々決勝2試合をTV観戦。

今日は平尾誠二さんの命日だそうです。

平尾さんとは、彼が同志社の現役のころ、故岡仁詩先生(同志社ラグビー部監督、部長)の著書「ラグビーの技術と戦術」(講談社スポーツシリーズ)の企画編集を私がしていた関係で、何度も岩倉のグラウンドに通い、お会いしていました。その本のモデルをしていただいたのも今となっては良い思い出です。
その平尾さんが命日が今日という事は仕方がないとしても、それがたまたま日本代表が史上初めて準々決勝を戦う日と重なったことを、必要以上に浪花節的に取り上げる日本のメディアは感心しません。
今日の記事の最後に、「ちなみに今日は平尾さんの命日でした」くらいに書いてくれた方が照れ屋さんだった故人もよろこんでくれると思うのですが。

今日も東大和にアイスホッケーの取材には行かず、東伏見で取材しました。
まず、自宅裏の早稲田大学東伏見グラウンドで行われた関東女子サッカーリーグ第7節、早稲田大学ア式蹴球部女子vs.日本体育大学学友会サッカー部女子の試合を取材します。
この両チーム、ここ数年、大学女子サッカーの覇権を争っているチーム。ユニバーシアード日本代表も早稲田ア女に2人(松本、村上)、日本体育に5人(福田、茨木、今井、関口、奥津)が含まれています。ただし、日本体育はトップチームがなでしこリーグに参加している関係でトップの選手がすべて当リーグに参加しているわけではありません。
ともかく、大学女子の頂点の2チームが今季公式戦で対決するのは初めてです。注目の一戦でした。

早稲田大学ア式蹴球部女子のスターティングラインアップは、GK川端(十文字3)。DF源関(ちふれASエルフェン埼玉4)、中條(JFAアカデミー福島4)、船木(日テレ・メニーナ1)、中田(日ノ本学園4)。MF高瀬(JEF千葉U-18・4)、村上(十文字3)のダブルボランチ、右翼が蔵田(十文字2)、左翼が松本(十文字3)、トップ下が山田(大商学園4)。FW廣澤(ノジマステラ神奈川相模原1)。4:2:3:1の布陣です。(カッコ内)はユース年代の所属先、数字は学年。
対する日本体育大学学友会サッカー部女子の先発は、GK福田(藤枝順心3)。DF松永(日ノ本学園2)、星野(前橋育英3)、金平(日ノ本学園2)、千葉(JFAアカデミー福島2)。MF冨吉(東海大付属福岡3)、沖土居(広島文教女子大付3)のダブルボランチ、右翼が八木(仙台育英3)、左翼が久保田(前橋育英2)。FW李(セレッソ大阪堺ガールズ4)、高橋(前橋育英4)。中盤ボックスの4:4:2の布陣です。
午後1時、早稲田ア女のキックオフで試合開始。

さすがに大学女子サッカーのトップ選手が戦う試合。見ごたえがありました。
早稲田ア女は、MF山田がトップ下ながらU-19日本代表の廣澤と並んで2トップ気味になるなど攻撃的な布陣。ただし、2人とも相変わらずボールを収めるのが下手で、なかなか前線に橋頭保を築くことが出来ません。
それに反して、日本体育は長身の李が抜群にポストプレーが上手く度々ボール収め、スピードある高橋が李の周りを動き回って早稲田DFを混乱に陥れました。また早稲田ア女が右サイドからのクロスに弱いことも研究(前節のスカウティングの成果か)していて、左からのクロスに攻撃を絞ってきます。幸いにも李のシュートが、ポストプレーに比べると精度が低く失点は抑えることが出来ました。
8分、早稲田ア女は左45度から山田がシュート。日本体育のGK福田がキャッチ。
14分、日本体育は左からのクロスを李がシュートしますが、力なく右に外れます。
28分にも日本体育は左から久保田がクロス。李がシュートしますが右サイドネットに外れます。一瞬、ゴール成ったかとヒヤリとしました。
このまま前半終了かと思われた40分、日本体育は右サイドでフリーキックを得ます。沖土居の蹴ったボールは、クロスバーを直撃、跳ね返りが早稲田ゴール前で混戦となりGK川端がパンチングしますが、余裕が無くクリアーが小さくなった所を日本体育の李が押し込みます。シュートに難がある李もさすがに決めきりました。日本体育が先制。
このまま前半はアディショナルタイム30秒、終了します。

両チームとも前半と同じイレブンで後半スタート。
前半押され気味の早稲田ア女でしたが。後半に入るとDFラインからポゼッション率を上げ、日本体育の早いプレッシャーを躱し始めます。日本体育の運動量も時間とともに徐々に落ちていきます。
7分、早稲田ア女は右サイドからボールを前線の廣澤に入れ、ポルトプレー。左に上がった山田にパスを入れ、山田がシュート。同点に追いつきます。
13分にも早稲田ア女は右サイドから蔵田がクロスを入れますが、廣澤の上りが僅かに及ばす。
日本体育も反撃に出ます。17分には右サイドのフリーキックを久保田が狙いましたが、早稲田ア女GK川端がキャッチ。
20分には李がドリブルで左サイドを切り裂きクロスを上げますが、右に上がった八木のシュートは右に外れます。
22分、早稲田ア女は右サイドから源関がアーリークロスを上げ廣澤がヘディングシュート、GK福田がハンブルしますがDFがクリア、事なきを得ます。
26分、日本体育が動きます。運動量の落ちた高橋主将を大坪(修徳4)に交代。キャプテンマークも委譲します。
30分には中條が遠目からシュート、ゴールを狙いますがクロスバーに阻まれます。跳ね返りを村上が押し込みますが、これはオフサイドの判定。
34分、早稲田ア女も動きます。右サイドを動き回った蔵田を高橋(日ノ本学園1)に交代します。
直後、早稲田ア女はフリーキックを得て村上が直接ゴールを狙いますが、GK福田がキャッチ。
試合は進み、日本体育は李を奥田(常盤木学園4)に交代すべく準備をしている時の事でした。早稲田ア女は、山田のパスを受けた村上がバイタルエリアでフリーになりシュート。これがものの見事に決まります。2-1と逆転!
アディショナルタイム表示は「2分」でした。2分13秒、タイムアップを迎えました。

早稲田ア女、押され気味の試合に勝ち切ったのは立派ですが、今のままの実力では、正月のインカレは心持とない。日本体育は日体大FIELDS横浜のメンバーを登録替えして強化してくるでしょう(ユニバ代表で今日の試合に出場していたのはGK福田のみ)。早稲田ア女は、今日のメンバーがベストでこれ以上の隠し球はありません。もう少しボール回しの精度を上げて今以上にポゼッション率を上げなければいけないでしょう。右サイドからの防御も、まだまだ心もとない。課題はいっぱいです。

午後4時から日本テレビでラグビー放送が始まります。さすがの日本テレビさんも日本代表のプールA1位抜けは予想していなかったのでしょう。2位抜けのアイルランドとニュージーランドの放送をしなければなりません。2試合目の日本vs.南アフリカ戦は、NHK BS1の予定でしたが、「いだてん」を吹っ飛ばして総合テレビで放送することになったようです。
2試合とも見られるので私は嬉しいですが。

続く

[結果]
早稲田大学ア式蹴球部 2-1 日本体育大学学友会サッカー部女子(前半0-1)

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