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サッカー関東大学女子ブロッサムリーグとアイスホッケー関東大学リーグを取材。

昨夜、JFAハウスから帰ることから雨が降り出し、朝までずっと激しい雨が降り続きました。

雨がわたしを眠らせる。
今日は天皇陛下の即位礼の祝日。思う存分、午前中は休養。
それにしても、皇室の大切な行事の日は天気が良い、という印象がありましたが、今日は激しい雨。
令和という時代は、雨にたたられるような気がします。
まあ、祝賀パレードが台風19号の件で延期になったのは良かったですね。
雨の中の祝賀パレードなんて、それこそ不吉な未来を予感させるもの。

雨が昼過ぎに上がりかかった頃、自宅裏の早稲田大学東伏見グラウンドに向かいます。
関東大学女子ブロッサム(育成)リーグ、早稲田大学ア式蹴球部女子vs.日本女子体育大学戦を取材します。
早稲田ア女のトップチームは、現在1部の暫定首位。一方の日本女子体育大学は2部9チームの暫定8
位。昨年度のランキング的には、早稲田が2位で日本女子体育は19位です。
女子育成リーグは、男子のジュニアリーグに似ていて、直近の公式戦に45分未満しか出ていない選手に出場機会を与えようという事で実施されています。ランキング通りの結果には、ならないかもしれません。わたしは、あまり見られない早稲田ア女のプレーヤーが見られるので、けっこう好きなリーグ戦です。
早稲田大学ア式蹴球部女子のスターティングラインアップは、GK近澤(JFAアカデミー福島1)。DF
佐々木(常盤木学園3)、井上(十文字Ⅰ)、黒柳(聖和学園2)、吉野(聖和学園1)。MF田中(セレッソ大阪堺レディース4)、桝田(ちふれASエルフェン埼玉2)のダブルボランチ、右翼が阪本(大商学園3)、左翼が秋山(八王子学園4)、トップ下が髙橋(日ノ本学園1)。FW土居(ちふれASエルフェン埼玉4)。4:2:3:1の布陣です。(カッコ内)はユース年代の所属先、数字は学年。
対する日本女子体育大学の先発は、GK中澤(日立二3)。DF芥川(飛鳥2)、植田(小山城南3)、山本(藤沢清流3)、今橋(日立二2)。MF豊田(FRENDLYレディース1)、浅倉(川口総合3)のダブルボランチ、右翼が村端(伊勢原3)、左翼が池田(十文字4)。FW増田(第五商2)、野村(若葉総合1)。中盤ボックスの4:4:2の布陣です。
12時59分(TBSラジオの時報で確認)早稲田ア女のキックオフで試合開始。

全天候の人工芝グラウンドである東伏見のピッチも、前夜来からの雨で水が浮くような部分もありました。早稲田ア女の陣地の右サイドバック佐々木は、久しぶりの公式戦とコンディションの悪さに足を取られる場面も。しかし、そこは早稲田ア女のプレーヤー、時間とともに最悪のピッチにも対応できるようになっていきます。
早稲田ア女は、悪いコンディションの中でもボールポゼッションを上げようと腐心していました。そこで中心選手として活躍したのは、中盤の真ん中でボールを支配した高橋でした。スポーツ科学部の学生が主体を占める早稲田ア女の中で数少ない社会科学を専攻するクレバーなプレーヤーは、ボールに絡みながら果敢に日本女子体育ゴールに迫っていきます。
9分、バイタルエリアでフリーになった高橋が、瞬時にシュート。先制ゴールを決めました。
24分に早稲田ア女は右サイドの阪本が土居にスルーパス、土居は中央に上がってきた高橋にパス。高橋がシュートを放ちますが、これは日本女子体育GK中澤の正面に。中澤がキャッチ。
30分、早稲田ア女の枡田が左中間からミドルシュート。GK中澤が辛くもセーブ.コーナーキックに逃れます。
早稲田ア女が、一方的にボールを支配し、日本女子体育陣内で試合を展開しました。
31分、早稲田ア女がコーナーキックのチャンス。桝田が蹴ったコーナーキックは低く確実に日本女子体育ゴール前に達し、土居がコースを変えてゴールイン。櫓の上から「お洒落!」と声が上がりました。2-0。
早稲田ア女の猛攻は、なお続きます。
35分、土居が左サイドをドリブルで切り裂きクロス、中に詰めた高橋が落ち着いてシュートを押し込みました。3-0。
アディショナルタイム50秒、ハーフタイムを迎えます(育成リーグは35分ハーフで実施)。

ハーフタイムで早稲田ア女は、育成リーグの規定ぎりぎりの選手6人を交代します。DF佐々木を黒川(大泉4)に、井上を小林(JEF千葉4)に、黒柳をブラフ・シェーン(スフィーダ世田谷1)に、MF桝田を加藤(アンジュヴィオレ広島2)に、秋山を杉原(MVLA 4)に、高橋を並木(藤枝順心2)に交代します。
日本女子体育は、前半と同じイレブンで後半に臨みました。

後半に入ると早稲田は中盤の要・高橋を交代でベンチに戻したため攻撃の起点が不安定になりました。4分、杉原がシュート、上に外れます。
それ以降も、早稲田ア女はアタッキングサードに入るもののゴール前で完璧な崩しの形が作れず、遠目からのゴールに繋がる確率の低いシュートしか打てなくなります。
一方の日本女子体育も個々の選手の運動量が徐々に少なくなり、なかなか早稲田ア女陣内に攻め込めなくなりました。
後半15分、ようやく日本女子体育は選手交代に活路を見出そうとします。DF植田を小山(小平SC 2)に、MF池田を石井(文教学院2)に交代しますが、薬石効なし。
お互いにニュートラルでの攻守交換が続き、ともに決定機が作れません。
早稲田ア女も前半の3点のセーフティーリードに安心したのか、攻撃が機能せず、そのままタイムアップの35分を迎えてしまいました。
アディショナルタイム12秒、タイムアップを迎えます。
早稲田ア女の高橋の存在感の大きさと、日本女子体育のハードワークによる健闘は目立ちましたが、ピッチコンディションの悪さもあり、やや盛り上がりに欠ける試合になってしまったのは残念でした。

せっかく祝日に集った両チーム。このあと25分間のトレーニングマッチを行うことになりました。
早稲田ア女のスタメンは、GK近澤。DFブラフ・シャーン、小林、佐々木、關(西宮女子フットボールクラブ2)。MF加藤、桝田のダブルボランチ、右翼が渡邊(大宮開成1)、左翼が秋山、トップ下が髙橋。FW並木。4:2:3:1の布陣。フレッシュなメンバーが2人加わりました。
一方の日本女子体育のイレブンは、GK滝口(文教学院3)。DF鬼頭(野津田2)、木村(浦和実2)、谷内田(横浜翠嵐3)、柴崎(熊谷女子1)。MF稲田(常盤大4)、山田(浦和西3)のダブルボランチ、右翼が新井(浦和実1)、左翼が池永(久喜3)。FW亀山(海綾2)、光野(福岡女学院3)。中盤ボックスの4:4:2の布陣。この試合初出場の選手ばかり。育成リーグのプラスアルファーとしては相応しいラインアップです。
午後2時32分、日本女子体育のキックオフで試合開始。
早稲田ア女イレブンの半数以上は関東大学女子リーグに出場できるレベルの選手。早稲田ア女がボールポゼッション率を高め試合を支配しましたが、日本女子体育も必死に守り、意外にも拮抗する時間が長い試合でした。
その中でもピッチに戻ってきてトップ下に君臨したのが早稲田ア女の高橋。この日の彼女はピッチの中で光り輝いていました。
特に12分、右サイドをドリブルで切り裂き角度のないところから放ったシュートは凄かった。この試合唯一になるゴールを挙げました。
その他、枠には飛びませんでしたが、9分のブラフ・シャーンのシュートも久しぶりに見た良いシュート。
日本女子体育GKの正面に飛んでしましましたが、22分の加藤の右からのいクロスを並木がシュートしたシーン、24分の左サイドから秋山がクロスを入れ井上がシュートした場面(惜しくも右に外れる)など得点になってもおかしくないプレーもありました。
早稲田ア女は14分にDFブラフ・シャーンを井上に、佐々木を黒柳に2枚替え。
日本女子体育も17分にDF鬼頭を長島(野津田2)に、MF池永を岡安(流山おおたかの森1)に2枚替え。
アディショナルタイムは30秒でタイムアップ。試合後、両チームの部員が全員整列して挨拶。無事に全日程を終了しました。
雨はようやく上がっていました。

一度帰宅。
午後8時すぎDuDoアイスアリーナに向かいます。台風19号来襲により延期になっていた関東大学アイスホッケーリーグ戦Div.ⅠグループA明治vs.日本戦が行われました。もちろん、取材します。
まず2回戦総当たりで行われるDiv.ⅠAグループ。現在一回り目が終了し二回り目に入るところです。上位4チームが3次リーグに進みますが、明治、東洋、早稲田、中央、法政の5チームが4強を狙っています。第1レグでは明治が7-2で日本を破っていますが、日本も一回り目では2勝しており暫定6位。明治としては絶対に取りこぼせない一戦でした。
明治のスタメンは、GK畑中(苫小牧工2)。DF三浦(駒大苫小牧2)、青山(釧路江南2)。FW佐久間(白樺学園2)、池田(北海4)、中條(白樺学園Ⅰ)。
対する日本の先発は、Gk椎名(日光明峰2)。DF柳町(八戸商1)、小笠原(八戸工大一4)。FW柳澤(武修館3)、笹川(八戸工大一4)、武田(八戸工大一3)。
8時53分、フェースオフで試合開始。

日本の健闘が目立った試合でした。
ランキング1位の明治は、第1試合の試合が多く、こんなに遅い時間帯の試合は、あまり戦ったことが無いようで、なかなか調子が上がりません。身体が眠っているような感じでした。
3分35秒、明治GK畑中が必要以上にパックをキープしたという事でディレイド・オブ・ゲーム。田名部(八戸工大一2)が代わりにペナルティーボックスに2分間入りました。日本、いきなりパワープレーのチャンスを迎えましたが、これは生かせず。
10分24秒、今度は日本の笹川がハイスティックの反則で2分間退場。明治も最初のパワープレーのチャンスは生かす事が出来ませんでした。
そのまま拮抗したまま第1ピリオッド終了。シュート数は15-13と拮抗していました。
12分間の整氷インターバルを挟んで第2ピリオッド開始。

2ピりに入ってもペナルティーだけが先行する試合が進みました。
5分4秒、日本の竹内(北海3)がホールディングの反則で2分間退場。
9分12秒には明治がメンバーオーバーの反則でベンチマイナーペナルティー2分間の退場。田中(武修館4)がペナルティーボックスに入ります。
しかし、いずれのパワープレーでもゴールは生まれず。
13分27秒には明治の高木(日光明峰3)がトリッピングの反則で2分間退場になりますが、このパワープレーも日本は生かせないどころか、明治キルプレーで日本ゴールを強襲。至近距離からシュートを放たれますが日本GK椎名が左手でパックをキャッチ。事なきを得ます。
先制ゴールは、唐突に生まれます。
18分7秒、徳田(武修館3)、京谷(清水4)のダブルアシストで廣田(清水3)がゴール。明治が先行して第2ピリオッド終了。シュート数は14-11とわずかに明治がリードしました。

12分間の2度目の整氷インターバルの後、第3ピリオッド開始。
反撃に出たい日本でしたが、いきなり開始37秒、日本の笹沼(北海1)がスラッシングの反則で2間退場、いきなり出鼻を挫きます。
こういったムードを自らのゴールに繋げるのが上手い明治、4分38秒に宮田(白樺学園4)のパスを受けた徳田がゴール、2-0。
そばらく均衡が続いた後、日本は笹川がトリッピングの反則で再びショートハンドに。2分間のキルプレーを耐えた日本、笹川がペナルティーボックスを出た直後、竹内が明治のパックをスチール。そのままドリブルシュートして1点を返します。2-1。
17分ちょうど、明治の京谷がクロス地xrっキングの反則で2分間退場。日本はパワープレーのチャンス。ベンチがすかさずタイムアウトを取り、1点差を取り戻すべく作戦を練ります。
19分24秒、パックが明治陣内に入ったところで日本GK椎名は氷上を去り,乾坤一擲の6人攻撃に出ます。同点にすべく作ったパワープレーは、残り1秒で自陣ゴールを空けるというリスクの前にもろくも崩れます。明治は佐久間がパックをスチール。唐津にパックを繋ぎ、唐津が右45度からシュート。無人の日本ゴールにパックが吸い込まれていきました。3-1。同時にタイムアップのブザーが鳴りました。
時計は午後10時47分。総シュート数は45-32。結果は妥当かもしれませんが、日本の健闘が目立った試合でした。

帰り支度をしていると、一人の青年から声をかけられました。
昨年から名門・立教を率いている大友滋敦さんでした。15前年続いた前監督の細谷弘一総監督から指揮権を委譲されて2年目の今年、チームを5年ぶりにリーグ戦勝利に導いた大友さん。ちょうど彼がキャプテンを務めているころからDiv.Ⅲにいた立教の快進撃が始まり、Div.Ⅰ復帰を果たしました。
まだ、大友キャプテンの頃の立教は、スポーツ推薦制度が無く、部員のほとんどが大学に入ってからアイスホッケーを始めた部員ばかり。そうした部員を鍛えて、上を目指して頑張っていました。まさに「立教魂」が毎試合感じられ、わたしも深夜の練習まで見にったほどでした。
その後、良い選手が少しづつ集まり強くなりましたが、「魂」は薄れていき大学のイメージと同じように都会的で洗練されたチームになりました。Div.Ⅰに定着しましたが、リーグ戦に勝てなくなり、昨年度の入れ替え戦でも医科系の昭和にPSS戦で何とか勝者扱いとなりDiv.Ⅰ残留を決めました。
そして今季は神奈川に5-2の堂々の勝利(残念ながらその試合見られませんでした)。
まだまだ明治と2強時代を築いていた名門・立教の復活は道半ばです。大友さんも普通の会社員をしながらの監督業は大変でしょうが、もう一度立教の試合を括目してみようと思いました。

そんなスポーツ三昧でした。
<了>

[結果]
関東大学女子育成リーグ
早稲田大学ア式蹴球部女子 3-0 日本女子体育大学(前半3-0)

関東大学アイスホッケーリーグ戦Div.ⅠグループA
明治 3-1 日本(0-0、1-0、2-1)

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