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ラグビー日本代表終戦で解散。日本サッカー史研究会に参加。

ラグビーワールドカップ、昨夜の準々決勝で日本代表は南アフリカに一敗地に塗れました。ちょっと喪失感というか「ジャパン・ロス」で寝覚めが悪い。
大会前の熊谷で行われたテストマッチに比べれば、だいぶ良い戦いぶりでしたが、やはり南アフリカは強かった。前半を5-3で折り返したときは、
「もしかして勝てるかも」と思ったのですが、やはりベスト8を目指したチームは、ベスト8で終戦を迎えました。南アフリカは背負っているものが違う、という印象です。優勝を目指すチームは、準々決勝で負けるわけにはいかないのです。

今日、都内のホテルで日本代表の解散記者会見が行われました。
日本ラグビー協会のメディアチャンネルに入ることを門前払いされたスポーツ三昧は、残念ながら、会見がどこで何時から行われるか分からず、取材することが出来ませんでした。
今回のワールドカップで、たくさんの方から注目を浴び、応援された日本代表。「にわかラグビーファン」と呼ばれた人も増えたようですが、この盛り上がりをどう今後に繋げていくのか。それが大きな問題です。
巷間噂されている南半球4か国(ニュージーランド、南アフリカ、オーストラリア、アルゼンチン)に参加するのか。はたまた2020年を最後に脱退するスーパーラグビー(参加料が払えないから)にサンウルブス(ほとんど日本代表)が残留するのか。そうしたテストマッチに参加する機会を作って強化していかないと、元の木阿弥になりそうです。4年後は地元開催で無いし、参加できるとは思いますが(前大会のベスト12は自動出場)再びベスト8に入るのは難しい。
日本協会の役員も若返り(なにおしろ髭森が会長で日本ハム清宮のお父さんが副会長です)トップのプロ化を考えているようですから、抜本的な改革は必要かと思います。
相も変わらず日本のメディアは、「よく頑張った」「感動をありがとう」的な報道が主体。
ブームを一過性にしてはいけません。
なでしこジャパンが世界一になった時もそうでした。8年たった日本女子サッカーの現状を見れば一目瞭然です。儲けているのは丸山桂里奈だけです。
まあ、今シーズンの国内ラグビーを括目して待ちたいと思います。

夕方から日本サッカー史研究会に参加しました。
今日の講師は瀬田龍彦さん。1970年代から80年代にかけて活躍した名GK。お題は「1970から80年代の日本サッカー」。
例によってサッカー史研究会の内容については、参加者同士のお約束で個人のブログ等に書くことは出来ません。悪しからず。
もともとスピードスケートをやっていた瀬田さん。高校から団体スポーツをしたいという事で盛岡工業でラグビーをやろうと志したが、中学の進路指導の先生から「盛岡工業はお前の成績では無理」といわれ盛岡商業でサッカーを始め、「試合に出るためにはGKになるしかない」といわれたGKで3年間で代表入り、というすごいシンデレラ・ストーリーにはびっくり。
ちょうど、私と同じような世代なので、話は興味深いものでした。
できれば、もう少し1971年のアジアユース(現U-20アジア選手権)の話が聞きたかったです。

蹴球亭こと佐藤さんが持ってきてくれた雑誌、資料も興味深かった。
1971年のアジアユースの大会プログラムも良くできていました。佐藤栄作首相の巻頭の挨拶から大会の歴史、全チームの顔差真入りメンバー表。あのころのサッカー協会は、全員ボランティアだったのでしょうが、仕事が出来る人がいました。
機関紙「サッカー」にも全試合の記録(メンバー表付)も掲載しています、記録を残すという事はこういう事。「高校サッカー100年」の出来と比べるべくもありません。
また、同大会で日本ユースチームのコーチを務められた長池実先生(藤枝東ー浜名高校監督)の文章にも感銘しました。長池先生は高体連から派遣された方なのにも関わらず、
「やはりアジアユースには高校選抜ではなく、きちんと20歳以下の日本代表チームを編成して送るべきだ」と書いておられます(当j日のアジアユースには、日本開催の2回を除きU-18の高校選抜を派遣していた)。そのセクショナリズムにとらわれない先見性は素晴らしい。その数年後から、アジアユースには高卒のJSLや大学生も含むU-20日本代表が派遣されるようになりました。

そんな長池先生の文章を読んでいて畑山正先生ことも思いだしました。
畑山先生は、「高校サッカー年鑑」の編集に携わり始めた私に対して、
「白髭君の好きなように書いて編集してください。我々が口を出すと、これは書けない、書いちゃいけないというのが多くなって、本当の史実、あったことが残せない。嘘はいけないけど、君が思ったこと見たことを正確に記録に残してほしい」と励ましてくださりました。
長池先生、畑山先生も単に一高校教師の枠を超えた大きな器の方でした。そんな先生方に若い時に遭えたのは幸いだったと思います。

そんな事を考えながら帰宅したスポーツ三昧でした。

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