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サッカー関東大学女子リーグ第6節、早稲田ア女vs.神奈川女子戦を取材。

朝夜の気温が10度を切るようになった東京地方。
日中は綺麗に晴れ渡り20度越え。
体調管理にお気をつけください。

午後1時から自宅裏の早稲田大学グラウンドで、台風19号の影響で延期されていた関東大学女子サッカーリーグの第6節、早稲田大学ア式蹴球部女子vs.神奈川大学女子の試合があったので取材に行ってみました。
関東大学女子リーグは、残り2節。早稲田ア女が前節に最下位の筑波と2-2と引き分け(それも2-0で勝っていて追いつかれる)、ディフェンディングチャンピオンの帝京平成に暫定首位を明け渡してしまいました。早稲田ア女としては、最終戦が帝京平成とのアウェーの試合になる為、今日の試合は絶対に勝っておきたい試合でした。
一方の神奈川も、ここまで4勝3敗の勝点12、インカレ出場権が与えられる7位以内を確保するためには今日は負けられない試合でした。
この両チーム、今季は関東女子リーグ1部で2回戦っており、2-2、0-2で神奈川が1勝1分けと優勢です。とくに2回目の対戦は、早慶定期戦から中2日での対戦で早稲田ア女は早慶定期戦の勝利の美酒に酔った直後の対戦。0-2と完敗を喫しています。
まあ、そんな話はともかく、両チームとも負けられない一戦であったと思います。

関東大学女子リーグここまで5勝2分けの勝点17で暫定2位の早稲田大学ア式蹴球部女子のスターティングラインアップは、GK近澤(JFAアカデミー福島1)。DF源関(ちふれASエルフェン埼玉4)、小林(JEF千葉4)、井上(十文字1)、中田(日ノ本学園4)。MF村上(十文字3)、高瀬(JEF千葉U-18・1)のダブルボランチ、右翼が阪本(大商学園3)、左翼が並木(藤枝順心2)、トップ下が土居(ちふれASエルフェン埼玉4)。FW松本(十文字3)。メンバー表とは異なり、わたしが見た布陣は4:2:3:1でした。(カッコ内)はユース年代の所属先。数字は学年。日曜日に皇后杯があって今週末には帝京平成との優勝決定戦が残っています。GK近澤、DF井上を大切な試合で起用してきました。大抜擢です。とくにGK近澤の起用は驚きです。なにか起こるのでは、と嫌な予感がしました。
対する4勝3敗の勝点12の神奈川大学女子の先発は、GK小暮(前橋育英3)。DF広沢(修徳3)、岡村(日本航空2)、小野(日テレ・メニーナ2)、中舘(修徳1)。MF川北(常盤木学園2)、白井(湘南学院3)のダブルボランチ、右翼が佐竹(常盤木学園4)、左翼が平田(日ノ本学園1)。FW成田(宇都宮文星女子4)、曽根(スフィーダ世田谷3)。メンバー表は3:4:3でしたが、わたしが見たところ4:4:2の布陣でした。
関東女子大学リーグ、普通だと主審は1級女子審判が笛を吹きます。平日開催のためか女子レフェリーの工面が付かなかったのか男性の小島亮太氏が笛を吹きました。アシスタントレフェリーは平瀬まさみ氏と後藤まゆみ氏。
午後1時、早稲田ア女のキックオフで試合開始。

早稲田ア女は、FW廣澤(ノジマステラ神奈川相模原1)とDF船木(日テレ・メニーナ1)をU-19アジア選手権出場の日本代表に参加するため不在。FW山田(大商学園4)、MF高橋(日ノ本学園1)、蔵田(十文字2)、中條(JFAアカデミー福島4)らレギュラークラスをベンチに温存。ふだんリザーブの選手をスタメンに起用しました。メンバー表には、並木と土居の2トップになっていましたが、土居をトップ下中央に置きボールを収めようとしました。これは功を奏していたようで右翼の阪本、左翼の並木、トップの松本にボールが良く回り、試合の主導権を握ります。
一方の神奈川は、ここのところ苦戦が続いており、ギリギリのメンバー。活動量で早稲田ア女に対抗します。
19分、早稲田ア女の左サイドから松本のシュートがポストに跳ね返ったり、20分にも松本がシュートを放ちますが右に外れます。
29分、神奈川がカウンターアタック。いつもは逆側からのクロスにピンチを招くことが多かった早稲田ア女ですが、今日は神奈川が右サイドの成田がクロス。中央に走り込んだ平田が早稲田ア女CBのマークをかいくぐりシュート。早稲田ア女GK近澤の出足も悪く先制を許しました。神奈川、少ないチャンスを決める見事な集中力でした。
直後、早稲田ア女の村上がFKを直接ゴールを狙いますがGK小暮がキャッチ。
38分、右サイドからのパスを受けた神奈川の曽根がシュートしますが僅かに左に外れ事なきを得ます。
前半のアディショナルタイムは5秒、ハーフタイムを迎えました。シュート数は7-3と早稲田がリードしていました。

ハーフタイムに早稲田ア女の川上嘉郎監督が動きます。MF阪本を蔵田(十文字2)に交代します。
後半が始まると、1トップに土居を上げ、松本を右翼に、蔵田を左翼に、トップ下に並木を配置替えします。
後半も早稲田ア女が主導権を握っていました。ボールをポゼッションし、上手くいけばすぐ同点になる感じでした。
11分、神奈川の大槻茂久監督も動きます。追い廻しに疲れたFW曽根を勝亦(大阪学院3)に交代。
12分には、FKを再び村上が直接ゴールを狙いますが上に外れます。
21分、早稲田ア女は2枚替え、MF高瀬を中條に、FW土居を高橋に交代します。遅れて神奈川も成田に替え久保田(大商学園3)をピッチに送ります。
23分、右からのクロスを村上がヘディングシュート。確実に枠に飛びましたがGK小暮がキャッチ。
そして早稲田ア女が一番恐れていたごとが25分に起こります。早稲田ア女はポゼッションを高めるのにGKへのバックパスを多用しますが、左SB中田のパスをGK近澤が処理ミス、こぼれたところを神奈川の平田がスチール、無人の早稲田ア女ゴールに流し込みました。0-2。
この1点は、大きなダメージを早稲田ア女に与えました。早稲田ア女のプレーヤーの多くは、余裕があってターンして前に向ける時も無理をせず簡単にバックパスをしてしまう傾向が強い。そこを神奈川は狙っていました。出場機会の少ない近澤は、完全に慌ててしまいました。中田がターンして自らがフィードしていれば何の問題もない場面。そういえば前節・筑波の2失点目も同じようなDFとGKのコンビネーションミス。この1点は致命的でした。
29分にも神奈川は右サイドの広沢がクロス、久保田がヘディングシュートしますが、右に外れます。これも外す方が難しいようなシュートでした。まだ早稲田ア女にも引き分けにするくらいのチャンスがあるのかな、と思われました。
30分、早稲田ア女は松本が神奈川ペナルティーエリア内にドリブルで侵入、神奈川DFに倒されます。
「PKか?」と思われましたが、小島レフェリーはノーファールの判定。ここが勝負の分岐点でした。
33分、神奈川はDF広沢を藤田(修徳4)に交代。
38分、早稲田ア女は再び2枚替え。MF村上を桝田(ちふれASエルフェン埼玉2)に、FW並木を山田に交代。もう完全にパワープレーモードです。
この時間帯になると、神奈川はボールを持ったら早稲田DFの裏に蹴って走るキック&ラッシュ。いわゆる”土方のサッカー”。セーフティーファーストで早稲田ア女の反撃の芽を摘んでいきます。
ピッチに入った直後、早稲田ア女は山田がシュートを放ちますが左に外れます。
39分神奈川はMF白井を橋満(セレッソ大阪堺4殊勲)に交代。
45分には殊勲のMF平田に替え若杉(成立学園2)に交代。これは時間稼ぎの交代でしょう。
アディショナルタイムは3分表示。神奈川の大槻監督がわざわざ「アディショナル何分?」と聞き返したのには笑えました。よほど興奮していたのでしょう。
45+2分、早稲田ア女はコーナーキックを得ますが、桝田の蹴ったCKは直接ゴールラインを割り万事休す。
アディショナルタイムは3分7秒、タイムアップを迎えました。

早稲田ア女、メンバー、戦い方を変えて神奈川戦に臨みましたが、完敗でした。
この一戦に賭ける気持ちの差が神奈川の方が上回っていた感じです。
シュート数は早稲田ア女11本、神奈川5本。しかしスコアは0-2。それが物語っています。
神奈川は7位以内が確定。インカレ出場を決めました。最終戦の相手は日本体育です。
一方の早稲田ア女、週末の優勝が懸かった帝京平成戦までに立て直せるか。優勝するためには、もうアウェーで勝しかありません。帝京平成の矢野喬子監督(ワールドカップで優勝した時のメンバー)の引き分け狙いの作戦を破れるか。括目して待ちましょう。

その後、練習試合があったようですが、帰宅しました。
そんなスポーツ三昧でした。
<了>

[結果]
早稲田大学ア式蹴球部女子 0-2 神奈川大学女子(前半0-1)

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