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アイスホッケーアジアリーグ新横浜シリーズ、王子イーグルスvs.ひがし北海道クレインズ戦を取材。

前日来の雨は、1 日降り止むことがありませんでした。

勤労感謝の日(旧新嘗祭)は、雨が降らないことで有名。
わたしが上京してから4回目くらいですね。

今日は、東伏見で関東大学サッカーリーグの早稲田大学ア式蹴球部と専修大の公式戦があったり、JリーグのFC東京vs.湘南ベルマーレ戦が味スタであったり、秩父宮ラグビー場ではラグビーの早慶定期戦があったり、盛りだくさん。でも、雨の中、外で取材する気になれず、室内で行われるアイスホッケーに取材対象を絞りました。
ご近所のDyDoアイスアリーナでは、残り2日になった関東大学リーグのDiv.ⅠグループAの順位決定決勝リーグもあったのですが、あえて新横浜で行われたアジアリーグの王子イーグルスvs.ひがし北海道クレインズ戦の取材に行きました。今季、まだアジアリーグは1試合も見ていないし、明日は関東大学リーグの最終日で外せないため、今日行くしかないと思ったからです。

雨が降っていたので東伏見ー高田馬場ー渋谷ー菊名ー新横浜というルートで行きました。
新横浜スケートセンターに着いた直後、チーム・コンポジション・フォーム(メンバーリスト)は出ましたが、全部英文で、選手名の日本語(漢字)が不明。プログラムを手に入れようとアジアリーグの広報を探したが、来ていないらしい。今回は、北海道ホームの2チームの対戦で、その2 チームが仕切っているようです。
仕方がないので、受付で配布していた両チームのメンバーが載っているチラシを手に入れて、なんとか選手名を確認。売店でプログラムは売っているのかと捜しましたが、500円でペラペラのプログラムになっていました。昨年までは、1000円で結構立派なものを作っていたのに。プログラムを簡略化すると、なにかリーグ全体の規模が小さくなってしまったような感じがします。少し、寂しい。
やはり、たかがプログラムでも、それは文化です。
午後3時15分から練習が始まります。
今日の試合、ホーム扱いの王子イーグルスの先発はGKドリュ・マッキンタイア(カナダ)。DF山下(駒大苫小牧高)、芳賀(東洋大)。FW三田村(白樺学園)、レティン・バック(チェコ)、柴田(東洋大)。
アウェー扱いのひがし北海道クレインズのスタメンは、GKヤニス・オージェン(ラトビア)。DF梁取(明治大)、伊藤(釧路工業高)。FW河合(カナダ)、入倉(駒大苫小牧高)、西脇(早稲田大)。河合卓真は中学校卒業後、カナダに渡りプレーした選手です。
午後4時、フェースオフで試合開始。

日本製紙の支配下から離れ市民クラブとして再スタートしたクレインズ。メンバーは入れ替わっていますが、ホッケー自体は変わっていませんでした。
手の内を知り尽くした両チーム。ショートハンドにならぬよう、気を使いながら試合を進めていきます。
やはり日本のトップの選手同士の対決。テクニック有、スピード有、フィジカル強。アイスホッケーの醍醐味、面白さを堪能させてくれます。
「やっぱりアイスホッケーは見てて楽しいな」と再認識しました。
膠着状態が続き、なかなか試合の均衡は崩れません。
15分3秒にクレインズの梁取(明治大)がトリッピングの反則で2分間退場。王子は最初のパワープレーのチャンス。15分38秒、王子の猛攻を必死にセーブしたGKオージェンシュがゴールを動かして試合は一時中断しますが、ゴールは生まれず。
そのまま第1ピリオッドはスコアレスで終了します。シュート数は9-8とほぼ互角でした。

最初の整氷インターバルを挟んで第2ピリオッド開始。
両チームとも20分間のアイドリング(?)でエンジンが暖まったのか、第2ピリオッドは活発な展開になります。
2分12秒、クレインズの伊藤がハイスティックの反則で2分間退場。王子、2回目のパワープレーのチャンス。
4分9秒、王子がクレインズのゴール前に人数をかけて猛攻をかけますが、ゴールは生まれません。
8分17秒、クレインズはメンバーオーバーの指摘を受けベンチマイナーペナルティー。微妙な判定でクレインズは少し不服の様でしたが、松野がペナルティーボックスに入ります。王子3回目のパワープレーのチャンス。そろそろゴールが決まってもいい頃、そんな予感がしました。
果たせるかな王子は、9分31秒に山下、久慈のダブルアシストでレディパックがゴール。先制します。
チャンスの後にはピンチあり。10分41秒に殊勲のレディバックがホールでシングの反則で2分間退場。このキルプレーは何とか耐えた王子でしたが、14分32秒、百目木(駒大苫小牧高)がトリッピングの反則で2分間退場。この2回目のパワープレーをクレインズは得点に繋げます。
14分50秒、クレインズは大津(明治大)、高見と繋ぎ、伊藤がゴール。1-1の同点に追いつきます。
双方、パワープレーで得点を挙げる由緒正しきアイスホッケー。世界選手権、オリンピック並みの格調の高さ。
ここでクレインズ、失点に気落ちした王子ディフェンスをあざ笑うかのように畳み込みます。同点ゴールから僅か8秒後、クレインズは電光石火のゴールを見せます。小泉(中央大)、久保(早稲田大)のダブルアシストで池田(早稲田大)がゴール。1-2と逆転しました。
18分40秒、クレインズのアウグストカルヌスがクロスチェッキングの反則で2分間退場。今度は王子のチャンスでしたが、1分20秒間クレインズもショートハンドを耐え第2ピリオッドが終了します。シュート数は14-9で王子がリードしました。

2度目の整氷インターバルの後、第3ピリオッド開始。
次の1点が勝負の明暗を分けるのは、明らかでした。王子40秒間のパワープレースタートでしたが、これは生かせません。
1点を追う王子がアグレッシブに攻勢に出ます。必死に守るクレインズ。
8分32秒、王子は山田のパスを受けた高木がゴール裏右からクロス、ゴール前で待ち構えた大澤がパックjを押し込みました。試合は2-2の同点に。振り出しに戻ります。
10分48秒、クレインズの伊藤がトリッピングの反則で2分間退場。王子、逆転のパワープレーのチャンス。しかし、生かす事はできません。
13分58秒、王子が再びイーグルスゴール前で人をかけて猛攻。身体を張ったクレインズGKオーシェンジュが負傷。一時中断。
16分41秒、今度は王子の三田村がフッキングの反則で2分間退場。クレインズ3度目のパワープレーのチャンスですが、これも生かせません。
19分23秒、クレインズの松金がスラッシングの反則で2分間退場。最後の37秒もショートハンドになるピンチでしたが、王子もリスクを賭けた攻撃には出ませんでした。
そのまま第3ピリオッドが終了。シュート数は17-5と大きく王子がリード。2-2の同点のため大会規定により5分間の4 on 4の延長戦に入ります。

延長戦、王子は4 on 3のパワープレースタート。クレインズは1分23秒のキルプレーを耐えます。4 on 4になっても王子は攻勢、クレインズの梁取のスティックが折れて身体だけで守るピンチもありましたが、得点は生まれず。シュート数は5-0でした。

決着つかず、5人によるゴールウイニングショット戦に入ります。王子が先攻。
王子は1人目のレディンバックが難なく決め先行。クレインズは齋藤がGKマッキンタイアに止められ失敗。
2番手は王子・高木、クレインズ・大澤が失敗。
3番手は王子が大澤が失敗。クレインズの西脇が成功、同点に追いつきます。
その後、王子はレディバック、百目木が失敗。クレインズも上野、アウグスカルヌスが失敗。結果1-1とここでも勝負つかず。サドンヴィクトリー方式に入ります。
ここでクレインズが先攻に。1番手の西脇は失敗。
王子の1番手はGWSの最初にゴールを決めているレディンバッグが、いとも簡単にゴールを決めて決着がつきました。
シュート数は46-22。スコアは3-2で王子イーグルスの勝ちという結果になりました。試合展開も見ごたえがある素晴らしい試合でした。

公式記録を待っていたのですが、なかなか出ませんでした。両チームが確認、2人のレフェリーとスコア―キーパー全員が確認、サインするまで出ないので時間がかかります。けっこう、間違ったまま記録がでてしまう関東大学リーグとは違います。まあ、少しは時間がかかりますが、この方が正確でよいですね。さすが、トップリーグだけのことはあります。

そんなわけで、新横浜スケートセンターを出たのは8時ちかく。
大急ぎで東伏見に帰ってきましたが、第4試合のDiv.Ⅱ上位順位決定リーグ筑波vs.上智戦は、第3ピリオッドに入っていました。
1-0で筑波が勝っていたのですが、上智が5点を奪い逆転、筑波の反撃を1点に抑えて2-5で上智が雪辱。優勝は筑波に決まっていたのですが、今季初めて筑波に土をつけました。
試合結果を確認すると、Div.ⅠグループAは大変なことになっています。決勝リーグに3位で進出した中央が早稲田、明治に連勝。首位だった明治が東洋、中央に連敗したため勝点を伸ばせず。中央は、明日の東洋戦に勝てば3年ぶりに優勝ということに成りました。
明日は、関東大学リーグを取材する予定です。
<了>

[結果]
王子イーグルス 3-2 ひがし北海道クレインズ(0-0、1-2、1-0、Ext 0-0、GWS 1-1、SV 1-0)

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