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サッカー日本代表vs.ベネズエラ戦とアイスホッケー関東大学リーグ学習院vs.駒澤戦を取材。

11月も中旬を過ぎようというのに、今日も昨日に続き20度の暖かさ。
異常です。

昨夜もアイスホッケー取材で午前様。
今日の午前中も潰れてしまいました。
まあ、どうしてもやらなきゃいけない事もなく……。

お昼前に起きだして自宅で作業。
ニノロスではないが、何かやる気が出ません。

夕方、買い物に出たら急に北風が吹き始め、気温が下がってきます。
今日は、大阪でサッカー日本代表vs.ベネズエラ代表の親善試合があり、夜の取材はどうしようか少し迷ったのですが、前半だけサッカーをTV取材し、東大和に移動、関東大学アイスホッケーリーグ戦Div.Ⅱの下位順位決定リーグ、学習院vs.駒澤戦を取材することにしました。サッカーは親善試合で海外組が出場せず、1軍半みたいな代表ですし、アイスホッケーは学習院の湯浅凱人くんはじめ4年生が最後の試合になるかもしれません(この試合、負けたチームがDiv.Ⅲの2位チームと入れ替え戦を戦うことになります)。特に湯浅君には4年間ずいぶん楽しませてもらいました。学習院をDiv.ⅤからⅡにあげた功績は大です。そんな彼のプレーを目の奥に焼つけておきたいと思ったのです。

サッカーは午後7時からフジテレビの放送。名古屋グランパスの監督を退任した風間八宏氏が解説者にカムバックしていたのには驚きです。普通なら成績の不振で退任したのだから、せめてそのシーズンくらいは大人しくしていた方が良いと思うのですが……。まあ、どうでもいいか。
日本代表のスターティングライアップは、GK川島(浦和東)。DF室屋(青森山田)、植田(大津)、畠中(東京ヴェルディユース)、佐々木(城山)。MF橋本(FC東京U-18)、柴崎(青森山田)のダブルボランチ、右翼が浅野(四日市中央工)、左翼が原口(浦和ユース)、トップ下が中島(東京ヴェルディユース)、鈴木(桐生第一)。(カッコ内)はユース年代の所属先。高体連出身者が7人。クラブ出身者が4人です。国内組だけで戦うとなると高体連出身者が多数を占めます。
一方のベネズエラFIFAランクで日本より上位の26位。最近南米でめきめきと実力をつけているチーム。日本は南米のナショナルチームに歩が悪いのですが、きょうはどうでしょうか。4:1:4:1の布陣です。
新ユニフォームを着用した日本代表が国内で戦うのは初。初陣を飾れるか?

試合はベネズエラが押し気味の展開で推移します。
前半8分、左サイドのソテルド(U-17ベネズエラ代表が準優勝した時のメンバー)がクロス、ファーに詰めたロンドンがヘディングシュート。簡単に先制します。
ベネズエラは1年前の1-1で引き分けたちーむとは、まったく別物でした。ともかくプレーが速くて正確です。
しばらくすると日本も反撃に出ます。16分、中島がミドルシュート。GKがキャッチ。
23分には、中島が蹴ったコーナーキックを佐々木がダイビングヘディングシュート。これをGKが右ひざでセーブ。事なきを得ます。これが入っていれば……。
24分、ベネズエラのマンサーノがロングシュート。上に外します。
日本も反撃、浅野の浮き球のパスを鈴木がボレーシュート、上に外します。
30分過ぎから、ベネズエラが怒涛の攻め。日本、人数は揃っていても選手同士の距離感が遠く次々と失点を許します。
まず、右からエレーラクロス、ロンドンが正確にシュートを押し込みます。
33分には左からのクロスをファーで待っていたプレーヤーが折り返し、これをロンドンが押し込みます。ロンドン、早くもハットトリックの活躍。こういうのを「半端ねえ」というんですよ大迫くん(1点くらいとったって駄目ですよ)。
38分にはカウンターアタック、ソラルトがスチールしてクロス、一旦預けたボールをソラルトが受けてシュート。4-0。
あとでThe Yearbook of JFAで調べたら、日本代表が前半に4失点したのは66年ぶりだった。これは、もう日本代表の試合じゃない。吹田スタジアムもブーイングの嵐だったようだ。
どうも森保ジャパン、時々こういうことがあります。
これで心置きなく東大和に行けます。

いつもの西武柳沢20時51分の電車に乗車。今日はOn Timeで東大和市に到着。
スケートセンターの入り口で駒澤の永田部長先生にご挨拶。
9時15分に、いつものリンクに向かって左の観客席に着席。今日は駒澤サイドです。
学習院サイドの観客席にはOBの方や選手の知り合いの方が多く詰めかけていましたし、駒澤サイドもリーグ最終戦という事で満席状態。わたしのお隣には埼玉医科大の部長先生である永田真さんが立ってみておられる。駒澤の永田部長のご主人です。試合の始まるころには、リンクサイドにたくさんの立ち見の観客も。この試合もDyDoアイスアリーナ開催が望まれるところでした。
午後9時30分、練習開始。今日は駒澤がセカンドジャージーの白を着用しています。
ランク20位。予選リーグ4位、オールメンバー17人の学習院のスターティングラインアップは、GK東原(伊奈学園4)。DF工藤(成城4)、山下(学習院4)。FW小堀(学習院4)、湯浅(光泉4)、長野(学習院4)。オール4年生でスタートします。
対するランク18位、予選リーグ5位、オールメンバー19人の駒澤の先発は、GK菊池(甲府昭和3)。DF平入(岸根4)、小笠原(埼玉栄2)。FW渡辺(関東学院3)、矢口(武相2)、久保田(名古屋南4)。
午後9時44分、フェースオフで試合開始。

奇しくも今日のサッカー日本代表戦のような試合でした。
前試合(対昭和)で湯浅キャプテンを敢えて第2セットで使い、周りのプレーヤーを使いながらアシスト役に回っていたエースが、今日は開始早々からフルスロットル、全開でした。
3分13秒、駒澤の西田(帯広柏葉1)がトリッピングの反則で2分間退場。学習院、最初のパワープレーのチャンスを生かします。由緒正しきアイスホッケーです。
湯浅が自陣からパックを持ち出しドリブル、駒澤DFの対応が遅れたところぶっちぎって先制ゴールを挙げます。今宵のガイトはキレキレでした。
7分55秒にも湯浅は自陣からドリブルで右サイドを切り裂き、中に切れ込んでシュート。2-0 とリードを広げます。隣で観戦されていた埼玉医科の永田部長、
「湯浅をあんなに自由にさせたら駄目。もっと早い時点でチェックしないと」
駒澤DFの身体の寄せ、スティックを絡ませる動きを、まったく許さない湯浅の動きは見事でした。
9分15秒、駒澤DFに齟齬が出ました。駒澤がパックを拾って攻撃に出ようとした瞬間、学習院の飯室(学習院3)がパックをスチール、田中祐季(光泉1)にパスを繋ぎ駒澤ゴールに押し込みました。隣で見ていらした永田部長が、
「菊池、下を向くな。胸をはれ」と叫んでします。GK出身の永田部長らしいアドバイス。
「どうも菊池は失点が続くと萎縮してしまうんですよ」。なるほど。でも今日のサッカー日本代表のベテラン川島だって、3点取られればへこみますよ。
10分27秒、学習院の黒田(小金4)がフッキングの反則で2分間退場。駒澤、パワープレーのチャンスでしたが、直後の11分26秒に駒澤の渡辺もクロスチェッキングの反則で2分間退場。4 on 4になりパワープレーが解消してしまいます。
ところが11分26秒、駒澤は4 on 4のシチュェーションで小笠原のアシストで西田がゴール。反撃の狼煙を上げたかに見えました。
しかし、今日ご学習院は勝負ところで上手くゴールを挙げていきます。黒田がペナルティーボックスを出て学習院がパワープレーになった後の12分54秒、湯浅がシュート、駒澤GK 菊池がセーブしますが、フォローした工藤がリバウンドを押し込み4-1、再びリードを3点に広げます。
このまま第1ピリオッドが終了。シュート数は9-10と駒澤がリードしていました。

5分間の整氷無しインターバルを挟んで第2ピリオッド開始。
このインターバルで、駒澤の西永監督から適切な指示があり、かつ気合を入れられたのでしょう。駒澤の動きが良くなります。
次の1点が重要な1点になることは明白でした。どちらが先にゴールをゲットするか注目しました。
5分ちょうど、学習院の田中佑がホールディングの反則で2分間退場。駒澤は絶好のパワープレーのチャンスでしたが、これを生かせません。
チャンスを逃すとピンチがやってきます。
8分57秒、学習院は黒田のパスを受けた湯浅が中央を突破、さりげなくゴールを決めました。「きめてやろう」という感じではなく、まさにさりげないゴールでした。5-1。これで学習院は大きく勝利に近づきました。
11分42秒、学習院の山下がインターフェアランスの反則で2分間退場。ここでも駒澤はパワーゴール成りません。氷上に戻った山下、14分29秒にもホールディングの反則で2分間退場。1分29秒、パワープレーは第3ピリオッドに積み残されます。第2ピリオッドのシュート数は4-11と駒澤が大きくリードしました。

12分間の整氷インターバルの後、第3ピリオッド開始。
パワープレースタートの駒澤。ここで決めないと男じゃありません。
1分4秒、小笠原、矢口のダブルアシストで久保田がゴール。再び反撃の狼煙を上げます。5-2。
そして畳み込むように2分頃、駒澤のゴール! ゴール裏の赤ランプが点灯します。しかし、これは審判団協議の結果、「身体で押し込んだゴール」との判定で取り消されます。駒澤にとっては痛い判定でした。残り13分で2点差なら、駒澤にも逆転の望みが高くなっていたかもしれません。
試合は5-2のまま続行されます。
2分46秒、学習院の小堀がフッキングの反則で2分間退場。まだ勝利の女神は駒澤を見捨てていないか、とも思えましたが、駒澤はパワープレーのチャンスは生かせません。ここが勝負のターニングポイントでした。
時間は経過していきます。
ようやく10分28秒、駒澤は西田、平入のダブルアシストで渡辺がゴール。5-3としますが、1ピリ15分間は、あまりにも短い。
10分41秒、駒澤はタイムアウトを取り、残り4分19秒で2点差を詰めるべく作戦を練りますが、学習院はパックポゼッションをあげ、ドリブルで自陣に向かったり、バックパスを多用するなどストーリング作戦。時間をうまくコントロール。駒澤の必死の攻撃もGK東原の好守もあり、ついにはゴールが生まれませんでした。
午後11時10分、タイムアップのブザーが鳴りました。総シュート数18-28と駒澤が10本リードしましたが、スコアは5-3。学習院のエース湯浅が3ゴール1アシストの活躍、決定力の差が出ました。
そして立ち上がりの3連続ゴールが全てでした。1ピリ15分間の試合では、先に3点差を付けられるとなかなか挽回は難しい。
タイムアップのブザーと共にDiv.Ⅱ残留を決め大喜びする学習院。肩を落とす駒澤。勝負の明暗がくっきり表れました。
運営もスムースでした。オフィシャルを務めた立教のクルーも素晴らしかったと思います。爽やかな印象が残った試合でした。

学習院、Div.Ⅴから4年間かけてDiv.Ⅱに昇格。今季は創部70年でDiv.Ⅰ昇格が目標でしたが、それはならなかったものの見事にDiv.Ⅱ残留を決めました。来季は主力が学窓を去り苦しいシーズンになると思われますが、部員数も増えており、来季も十分に戦えると思います。まずは、残留を喜んでください。
一方の駒澤、今宵は敗れましたが、勝負は時の運、という事もあります。12月14日の入れ替え戦(Div.Ⅲ2位の横浜国立と対戦)を目標に頑張って欲しい。考えようによては、もう1試合真剣勝負が出来るのは素晴らしいことです。2008(平成20)年以来守ってきたDiv.Ⅱの地位を守れるのか。横浜国立も一時の部員数を脱して今季は活躍した若いチームです。楽しみな試合になると思います。

リンクサイドで観戦されていた永田部長先生に、
「残念でした」と一声かけてリンクを後にしました。
23時12分発の電車にギリギリ乗車。帰ってきました。

さて、サッカーの日本代表、後半代わって出場した永井(九州国際大付)のパスを受けた山口(セレッソ大阪U-18)がミドルシュートを決めて1-4で試合を終えたようです。
どちらにせよ、代表らしからぬ試合でした。協会の強化部は、どういう反応するのか楽しみです。こちらは「勝負は時の運」とはいかないでしょう。

そんなことを考えていたスポーツ三昧でした。
<了>

[結果]
日本代表 1-4 ベネズエラ代表(前半0-4)

関東大学アイスホッケーリーグ戦
Div.Ⅱ下位順位決定リーグ最終戦
学習院 5-3 駒澤(4-1、1-0、0-2)
学習院の4位、駒澤の5位が決定。学習院のDiv.Ⅱ残留が決定。駒澤はDiv.Ⅲ2位の横浜国立と入れ替え戦を実施。

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