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アイスホッケー関東大学リーグDiv.Ⅳ東京学芸vs.順天堂戦を取材。

今朝も冷え込みました。
それでも快晴。日中は過ごしやすい秋の1日でした。

夕方まで自宅で作業。
夜、8時30分すぎに自宅を出発、東大和スケートセンターに向かいます。
今宵の関東大学アイスホッケーリーグ戦ミッドウィークナイトのカードはDiv.Ⅳ東京学芸vs.順天堂の一戦です。
今季のDiv.Ⅳは、7チーム参加。1回戦総当たりのラウンドロビンで順位を争っています。
東京理科が好調で4戦全勝。成城3勝1敗、東京都市が2勝1分1敗、東京学芸が2勝1敗で追いかけている状況です。優勝は、この4チームに絞られました。2位の入れ替え戦出場権獲得争いも熾烈です。
以下、武蔵が2勝3敗、順天堂が1分け3敗、独協が4敗と第2グループを形成しています。こちらも自動降格、下位との入れ替え戦出場があり、残り試合も必死の戦いが続きます。

そういった展開から今日の東京学芸vs.順天堂戦を鑑みると、東京学芸が絶対有利かとも思われましたが、その通りにいかないのが学生アイスホッケー。一瞬も目を離せない好勝負になりました。
東京学芸は、国立大学法人で全員教育学部。順天堂は、サッカーや駅伝とは異なり医科系学生が中心のチーム。今宵も偏差値の高い戦いになりました。両チームともアイスホッケー経験者は少ないが、最後まで諦めず身体を寄せる、スティックを絡ませる”魂のアイスホッケー”を見せてくれました。

ランク31位、オールメンバー21人の東京学芸のスタメンは、GK鎌田(淑徳4)。DF田中(駒場4)、青山(安積1)。FW玉井(国分寺2)、上月(相模原3)、鈴木(水戸一4)。
対するランク35位、オールメンバー20人の順天堂の先発は、GK稲葉(芝6)。DF伊藤(暁星5)、梨田(青稜4)。FW須山(甲陽学院6)、松崎(北嶺6)、黒田(千葉北4)。
両チーム、このカテゴリーで3セット回しは立派です。健全なクラブ運営が窺がえます。

午後9時40分、フェースオフで試合開始。
東京学芸が優位な展開で試合は進みます。
そんな中、順天堂の渋谷(暁星6)がトリッピングの反則で2分間退場。東京学芸は、パワープレーのチャンス。先制点が重要と思われた試合、ここではゴールが生まれません。
専守速攻の順天堂、その作戦が9分39秒に当たります。先制ゴールを狙い続けた東京学芸の前がかりになった隙を突き、竹下(芝5)、松岡(東海4)と繋ぎ江川(東邦大東邦5)がゴール。見事な逆襲速攻でした。
思わぬ失点に東京学芸は動揺もあったでしょうが、それ以上は崩れず第1ピリオッドの15分間が終了します。シュート数は13-3と大きく東京学芸がリードしました。

5分間の整氷無しインターバルを挟んで第2ピリオッド開始。
はやく1点を挽回したい東京学芸でしたが、開始早々の39秒に山下(藤枝東3)がインターフェアランスの反則で2分間退場。ショートハンドになってしまいます。
順天堂は、このパワープレーのチャンスを確実に生かしました。2分ちょうど松崎のアシストで須山がゴール、リードを2点に広げます。まさに機を見るに敏でした。
反撃に出る東京学芸ですが、なかなか攻めのリズムが出てきません。
そんなおり、6分31秒に東京学芸の山下が再びフッキングの反則で2分間退場。ショートハンドになり、反撃のきっかけが掴めません。
順天堂はGK稲葉の好守もあり、2点リードのまま第2ピリオッドを終了します。シュート数は7-11と順天堂がリードしました。試合の流れが変わってきました。

12分間の整氷タイムの後、第3ピリオッドが開始されます。
早く1点を返したい東京学芸、一方の順天堂は失点を許すにしても、なるべく遅い時間帯まで失点は伸ばしたい。緊張した試合展開でした。
それでも雰囲気的には「東京学芸がそのうち追いつくだろう」という感じでした。
1分3秒、東京学芸は金川(米子東4)がノーアシストでゴール、反撃の狼煙をあげました。
2点差で勝っていた順天堂ですが、1点を返されると一気に東京学芸に試合は傾きます。
そんな空気の中、4分38秒に順天堂の梨田がインターフェアランスの反則で2分間退場。東京学芸は同点に追いつくべき絶好のパワープレーのチャンス。
ここでショートハンドになった順天堂がキルプレーを踏ん張ります。GK稲葉の好セーブ、FP全員の頑張りで東京学芸にパワーゴールを与えません。
これで再び試合は膠着状態に。1-2と1点差のまま試合は終盤に向かっていきます。
14分26秒、東京学芸の金川がフッキングの反則で、順天堂の黒田がエルボーイングの反則で同時にペナルティーボックスに入り4 on 4に。ここで東京学芸はタイムアウトを取り、1点差を追いつくべく作戦を練ります。そしてGK鎌田を氷上から上げ乾坤一擲の5人攻撃に出ます。
最後の34秒間、必死に攻める東京学芸、身を挺して守りを固める順天堂。それ以上のゴールは生まれませんでした。
午後11時4分、タイムアップのブザーが鳴りました。
総シュート数は30-20と東京学芸がリードしましたが、スコアは1-2で順天堂の勝ち。
学生スポーツの醍醐味は、劣勢を予想されるチームが頭を絞って作戦を練り、それを選手が実行して僅差で勝利を得る番狂わせ。そんな筋書きを具現化したような試合でした。
具体的には2回のパワープレーのチャンスを生かせなかった東京学芸、2回のうち1回を生かしてパワーゴールを挙げた順天堂。その差が1点差の試合となりました。
両チームの今後の活躍にも注目したいと思います。

今日も東大和スケートセンターは好試合。行った甲斐がありました。
23時13分東大和市発の電車に乗り帰路に就いたスポーツ三昧でした。
<了>

[結果]
東京学芸 1-2 順天堂(0-1、0-1、1-0)
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