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サッカー関東女子リーグ早稲田ア女vs.JEF千葉U-18戦とアイスホッケー4試合を取材。

11月中旬の穏やかな日曜日。
寒いアイスアリーナで4試合取材した翌朝は、なかなか起き上がれません。
なんとか朝のルーティーン(朝の体温・血圧測定、朝食、投薬)を済ませ、10時には出発。
まず東伏見のアイスアリーナへ行き、記者席1席確保。アイスホッケー用の取材道具一式とスタジアムコートをデポ。
その足で坂の下の東伏見早稲田大学グラウンドに向かいました。

先週終了した関東女子大学リーグで、終盤拙い戦い方で優勝を逃した早稲田大学ア式蹴球部女子。今日は、第25回関東女子リーグの後期第5節の未消化試合、JEFユナイテッド市原・千葉レデイースU-18 vs.早稲田大学ア式蹴球部女子戦を取材します。
このリーグ戦で不滅の10連勝中の早稲田ア女。なんとか連勝記録を伸ばしたいのですが、もっか暫定4位(勝点22で神奈川大、浦和レッヅレディースユースが並び、勝点21でJEF千葉U-18と早稲田ア女が並んでいます)。今日勝てば試合数で神奈川大と浦和ユースと並んで勝点では24となり残り1節を残しトップに立てます。もちろん、これはJEF千葉U-18も同じことですが、早稲田ア女はエイジカテゴリーでは一つ上のチームなので、なんとか今日の試合は勝っておきたいところでした。
今日は、会場の都合で東伏見開催ですが、形式的にはJEF千葉U-18がホーム。いつも座っているグラウンド向かって右側のスタンドが早稲田の応援席という事になります。結構な観客でした。

ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU-18(正式にはこの名称です)の先発は、GK伊藤(法典東FC、高3)。DF内田(海神スポーツクラブ、高1)、朝倉(戸木南ボンバーズFC、高2)、佐藤(大柏SC、高2)、堀越(布佐SC、高3)。MF菅野(千葉中央FC、中2)、中尾(エスペランサSC、高3)のダブルボランチ、右翼が稲山(HAMANO FC、高1)、左翼が遠藤(柏レディースFC、中3)。FW錦織(FCトリム、高1)、大澤(FC城東、高3)。スコア―シートは4:3:3となっていましたが、わたしが見たところは4:4:2の布陣でした。中尾と大澤が、つい先日U-19アジア選手権で日本優勝した日本U-19代表。
対する早稲田大学ア式蹴球部女子のスターティングラインアップは、GK川端(十文字3)。DF源関(ちふれASエルフェン埼玉4)、小林(JEF千葉4)、船木(日テレ・メニーナ1)、中田(日ノ本学園4)。MF高瀬(JEF千葉U-18・4)、村上(十文字3)、右翼が松本(十文字3)、左翼が蔵田(十文字2)。FW廣澤(ノジマステラ神奈川相模原1)、山田(大商学園4)。中盤ボックスの4:4:2の布陣です。(カッコ内)は前所属チーム、数字は学年。村上、松本が日本ユニバーシアード代表、船木、廣澤がU-19日本代表です。
トスで勝った早稲田ア女がピッチを選択しサイドを変えました。午後11時、JEF千葉U-18のキックオフで試合開始。
さすがにJEF千葉U-18は、なでしこリーグ1部チーム支配下のアカデミーチーム。ボールをしっかりポゼッションしてゲームをコントロールしてきます。ボールに対する寄りも早く、早稲田ア女に自由なサッカーをさせません。
中盤での激しい潰し合いが続き、お互いにアタッキングサードに入ってシュートを放つところまでいきません。
21分、JEF千葉U-18が右サイドから攻め込み、稲山がクロス。ニアに走り込んだ大澤が早稲田ア女ゴールに蹴り込みました。JEF千葉U-18が先制します。
それまで、やや押され気味だった早稲田ア女、ようやく目が覚めます。
24分、右サイドの松本からのクロスを山田がシュート。GK伊藤のポジショニングが良く正面でキャッチ。
26分に早稲田ア女は自陣からの長いフィードに走り込んだ蔵田が追いつき、止めにかかったGK伊藤の鼻っぱなしでシュート。すぐに同点に追いつきます。
すると、今度は私たちの番とばかりにJEF千葉U-18は反撃に出ます。28分には稲山がシュートしますが、右に外れます。
30分、JEF千葉U-18は突き放しにかかります。バイタルエリアから中尾がシュート。早稲田ア女GKがパンチングしたボールは九会オスバーに当たり跳ね返ります。そこに走り込んだ錦織が押し込んで2-1。JEF千葉U-18は、大澤、中尾のU-22日本女子代表コンビの活躍で前半2-1とリードして折り返します。アディショナルタイムは1分6秒、シュート数は5-6と早稲田が1本リードしました。

ハーフタイム、早稲田の川上嘉郎監督(横浜緑丘)が動きます。DF源関を井上(十文字1)を今日も抜擢、出場させます。JEF千葉U-19もMF菅野を甲斐(高砂FC、高3)に交代。
早い時間帯に同点に追いつきたい早稲田ア女。時間が経過すれば焦りも出てくるし、若いチームは調子を上げてきます。
5分、早稲田ア女は、久しぶりに大きな展開からファインゴールを生みました。自陣から右サイドの村上が大きなサイドチェンジ。左タッチライン際で受けた蔵田がドリブルで突進。上手にタメを作りながらクロス、ファーサイドの山田がフリーななりシュートを決めました。2-2、同点に追いつきます。
こうなると試合は一気に早稲田ア女に傾きます。11分には高瀬の蹴ったフリーキックを船木がヘディングシュートしますが左に外れます。
15分には自陣からのフィードを受けた中田が左サイドを一気にドリブルで切り裂きクロス、受けた廣澤がシュートまで行きますがGK伊藤がセーブします。
なかなか仕留めのゴールが奪えない早稲田ア女。ここでポゼッションサッカーを展開しだしますが、DFラインでキープするのは良いとして、簡単にバックパスで逃げてしまう今季の早稲田ア女の悪い癖が出ます。決まり切ったようにバックパスをするのでJEF千葉U-18は、
「どこかで狙ってやろう」と虎視眈眈と時を待ちます。
特に早稲田ア女の中田は、半径10m以内にマーカーが居なくてもオートマティックにバックパス。ターンして前に行こうという選択は少ない。攻撃力では素晴らしい推進力を持ち、守備も堅いのに、これが大きな欠点です。
26分、早稲田ア女のDFラインでのポゼッションにJEF千葉U-18の前線のプレッシャーが上がります。そこに早稲田ア女の齟齬が出ました。この位置でのターンオーバー、それもU-19日本代表・大澤の決定力は図抜けていました。早稲田ア女、仕留めるはずが仕留められず、逆に残り19分でリードを奪われてしまいます。
ここでJEF千葉U-18は稲山を高梨(市川FC、高2)に交代。
33分、早稲田ア女は後手で選手交代の2枚替え。好調だったMF蔵田に替え高橋(日ノ本学園1)に、FW山田に替えて富田(作陽3)に交代。
37分、手詰まりの早稲田ア女は、高瀬主将に替えて中條(JFAアカデミー福島4)に交代。なんとか試合の流れを変えようと必死です。
JEF千葉U-18も疲労からか、やや運動量が落ちてきます。40分にFW錦織を山崎(エクサス松戸、中3)に、43分にはMF遠藤を伏谷(梅田SC、高1)に交代。最後の守りに備えます。
早稲田ア女は、最後まで試合を諦めていませんでした。何度も攻撃を止められますが、アディショナルタイム表示が「2分」と出た後も繰り返し攻撃を仕掛けます。
果たせるかな45+1分、左サイドから高橋がクロス、ファーに待ち受けた廣澤が最後のシュートを決めきりました。3-3。土壇場で追いつき、首の皮一枚、優勝に望みを残しました。
アディショナルタイム2分59秒、タイムアップの笛が鳴りました。総シュート数は9-10。コーナーキック数は5-1。いかにJEF千葉U-18が押していたか分かります。

最終節は12月7日。神奈川、浦和ユース、JEF千葉U-18、早稲田ア女が勝点22で並ぶという大混戦。最終節、早稲田ア女はアウェーで東洋大、神奈川大はアウェーで浦和ユースと、JEF千葉U-18はホームで日テレ・メニーナと戦います。興味ある対決です。括目して待つことにします。

大急ぎで丘の上のアイスアリーナへ。
すでに第2試合、Div.ⅠグループBの大東文化vs.青山学院戦が始まっており、1ピりの5分間が経過した所でした。アイスホッケーの取材に入ります。

続く

[結果]
ジェフユナイテッド市原・千葉U-18 3-3 早稲田大学ア式蹴球部女子(前半2-1)

関東大学アイスホッケーリーグ戦
Div.ⅠグループA 決勝リーグ第1レグ
明治 2-6 東洋(1-2、1-2、0-2)
早稲田 3-5 中央(1-2、1-3、1-0)
Div.ⅠグループB
大東文化 1-2 青山学院(0-1、1-0、0-1)
専修 2-0 立教(1-0、0-0、1-0)

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