SSブログ

サッカー関東女子リーグ早稲田vs.東洋戦とアイスホッケー関東大学選手権2試合を取材。

6月最初の日曜日。
「ビューティフルサンデー」です。

サッカーJ2の開催日ですが、関東大学アイスホッケー選手権も残すところ3日間。その取材を優先するため東伏見近辺のスポーツを見ることにしました。

まず10時すぎ自宅を出て、裏の早稲田大学グラウンドへ。
不滅の11連覇を目指す早稲田大学ア式蹴球部女子の関東女子リーグ第7節を取材しました。
ここまで早稲田は5試合を消化して3勝1分1敗の勝点10(第6節の日テレ・メニーナ戦は来週に延期)で暫定2位です。トップの群馬FCホワイトスターが好調のため優勝のためには、もう1敗も許されません。対する昨年度2位の東洋大はチームが若返り中で1勝3分2敗とやや不調。早稲田に勝って上位をめざしたいところでした。
早稲田大学ア式蹴球部女子のスターティングラインアップは、GK鈴木(浦和ユース3)。DFブラク・シャーン(スフィーダ世田谷ユース1)、黒柳(聖和学園2)、船木(日テレ・メニーナ1)、吉野(聖和学園1)。MF高瀬(JEF千葉U-18・4)、中條(JFAアカデミー福島4)のダブルボランチ、右翼が高橋(日ノ本学園1)、左翼が松本(十文字3)。FW村上(十文字3)、廣澤(ノジマステラ神奈川相模原ユース1)。中盤ボックスの4:4:2の布陣です。(カッコ内)は前所属チーム。数字は学年。鈴木、村上がユニバーシアード代表候補。中田(日ノ本学園4)はベンチに入っていません。
対する東洋大学体育会サッカー部女子の先発は、GK川西(帝京長岡1)。DF出来村(飛鳥2)、久保(浦和ユース3)、林(大商学園2)、山幡(常盤木学園4)。MF山本(ちふれASエルフェン埼玉マリ1)、鈴木(JFAアカデミー福島1)のダブルボランチ、右翼が北川(常盤木学園1)、左翼が佐々木(花咲徳栄2)。FW高岸(ちふれASエルフェン埼玉マリ2)、牛久保(作陽2)。中盤ボックスの4:4:2の布陣です。ユニバーシアード日本代表候補が3人いますが、常田姉妹はベンチスタート。スタメンはDFの久保だけです。
11時、早稲田ア女のキックオフで試合開始。

早稲田ア女も有望新人を多数迎え若返りの最中。U-19日本代表のGK近藤(JFAアカデミー福島1、試合後のトレーニングマッチには出場)、DF船木、FW廣澤の3人、慶應義塾ソッカー部に双子の姉妹がいるDFブラーフ・シャーン、DF吉野などフレッシュマンを積極的に起用していますが、昨年ま
での大黒柱の点取り屋・河野朱里(藤枝順心→INAC神戸レオネッサ)が抜け、フォーメーションも変えてきており、まだまだチーム力が安定するところまで行っていません。得意としていた4:2:3:1の前方左右のオープンスペースをトップの河野が流れて2列目から選手がオーバーラップする形から典型的な2トップに移行中。DFラインからポゼッションしてゲームを作る基本姿勢は変わりませんがアタッキングサードに入ってから相手陣形を崩す形うが確立されていないようです。
それでも試合を押し気味に進める早稲田ア女、6分に右中間でフリーになったニューカマーの高橋がミドルシュート。惜しくもクロスバーに阻まれます。
東洋は、堅い守りから一度中盤で両翼に開きチャンスメイク、度々アタッキングサードに入ってシュートまでいきますが、シュートに精度がありません。若い早稲田ア女DE陣も最後は身体を張ってシュートをブロックしていきます。
34分には右から崩して高岸がシュートしますが、クロスバーに跳ね返ります。
37分、逆に早稲田ア女は、中盤で東洋ボールをカット、拾った廣澤が長躯ドリブルしてシュートしますが、GK川西の正面に。
45分には東洋が早稲田DFの信じられないようなパスミスをカット、、牛久保が主0-としますが、GK鈴木がキャッチし事なきを得ます。
アディショナルタイムは4秒、ハーフタイムに入ります。

前半を見ての印象ですが、東洋の戸田悠吾監督の行き過ぎたコーチングが気になりました。2シーズン前、秋の関東女子大学リーグで0-4で早稲田に完敗を喫した東洋。年末年始のインカレでの再戦では0-1と善戦したのを見て、戸田監督を激賞したのを憶えています。今日は敢えて苦言を呈すると、試合開始早々から最後までコーチングのし過ぎ。選手への指導は、試合前に選手を送り出すまでで良いと思います。前半も後半もピッチに出てくるのも遅いし(早稲田ア女は整列しているのになかなか円陣を解かずレフェリーに早く出るように即されたり、整列してからも選手の中に指示出しをしたり。もう少し選手を信頼できないものか。試合中も怒鳴りっぱなし。応援に来ていた東洋の選手の家族からも失笑がでるほど。まるで小学生の少年サッカーでたまに見られる情景でした。
あれでは選手の自主性は伸びない。トレセンなどで、たまに問題になりますが過度のコーチングの行き過ぎは選手の判断力を育てないと思います。東洋には、久保、常田姉妹と3人のユニバーシアード代表候補がいますが、戸田監督が居ないとき、果たして指示なしで動けるのかどうか疑問です。
閑話休題。

後半も両チーム、同じイレブンで試合に臨みます。
4分、早稲田ア女は自陣からのフィードを受けた村上がドリブルで前進、ペナルティエリア付近で右にボールを運び右にフォローしてきた廣澤にパス、廣澤がシュートしますが右に外れます。
10分にも東洋DFのクリアミスを拾った廣澤、シュートしますがGK川西がキャッチ。今日の廣澤、チャンスを生かし切る力を発揮できません。
15分、東洋の戸田監督が先に動きます。FW高岸を常田麻友(大商学園3)に交代。1個目の隠し玉
を投入します。
20分、早稲田ア女の川上嘉郎監督(横浜緑が丘)が2枚替え。MF中條を田中(セレッソ大阪堺U-18・4)に、高橋を阪本(大商学園3)に交代します。得点力アップのため前線で起用していた村上を本来のボランチに下げ、田中をトップに。
28分、早稲田ア女は高瀬のパスを受けた田中がシュートしますが、上に外れます。シュートの精度が低く決めきれません。
31分、東洋が久々のチャンス。早稲田ア女のゴール前の混戦からシュートしますが、GK鈴木がセーブ。33分にも常田麻が、早稲田ア女DFとすれ違いドリブルで左サイドを突進、シュートまで行きますが左に外れます。ここで東洋はMF北川に替えてもう一人の切り札・常田菜那をピッチに送ります。
36分、早稲田ア女はコーナーキックのチャンス。こうした膠着した試合ではリスタートで均衡が破れることが多い。それまでコーナーキックを蹴っていたのは村上と中條でしたが、初めて高瀬が蹴りました。ニアに船木が飛び込んできて頭で合わせると、シュートは東洋ゴールに吸い込まれていきました。早稲田、喉から手が出るほど欲しかった先制点をゲットしました。直後に早稲田ア女はMF松本を並木(藤枝順心2)に交代。
残り時間、早稲田はリスクを賭けず悠々と試合を展開。守りも齟齬が出ず時間が過ぎていきます。45+2分、早稲田ア女はMF村上を桝田(ちふれASエルフェン埼玉2)に交代。これは時間稼ぎの交代でした。
アディショナルタイムは2分36秒、タイムアップを迎えました。
早稲田ア女、最少得点でしたが、課題の守備が機能し、今季初の完封勝利。一つの課題はクリアしました。しかし、まだ得点力は低く、シュート数も4-5と東洋がリード。そこがメインテーマになると思います。次週はアウェーの試合ですが、何らかの事情で東伏見で戦えるので、U-19日本代表3人、U-17代表も6人(うち3人はU-19と兼任)を擁する日テレ・メニーナが相手ですが、これからの試金石の試合になると思います。昨シーズンは、日テレ・メニーナが完全にボールポゼッションし、少ないチャンスに2点奪って2-1で勝った見事な試合でした。早稲田ア女、そのチームとどう戦うのか。楽しみです。刮目して待ちたいと思います。
さて東洋、やはり常田姉妹をスタメンから起用し、最初から90分間見たかった。何らかの事情(作戦?)があったのでしょうが、それが少し残念な試合でした。

その後、35分ハーフでトレーニングマッチがあったようですが(1-1の引き分け)も、わたしは坂の上のアイスアリーへ移動。関東大学アイスホッケー選手権を取材します。
すでに第2試合のBグループ第2節第1試合は始まっており、昭和vs.筑波戦の第2ピりオッド3分過ぎでした。すでに筑波が0-2で勝っています。
前節、昭和は駒澤に4-1で快勝、一方の筑波は0-2で上智に惜敗しています。それを考えれば、0-2で筑波がリードしていたのは意外でした。
試合後のスコアシートによると、第1ピりオッドはスコアレス。シュート数は4-1とやや低調。第2ピりオッドに入って1分23秒、昭和の金森(桜丘5)がハイスティックの反則で2分間退場。筑波はこのパワープレーを利して2分1秒に小西(岡山4)、西川(富山4)のダブルアシストで齊藤(磐田南3)が先制ゴールを挙げました。
畳み込むように2分18秒筑波は、新居(大宮4)のパスを受けた内藤(立川4)がゴール、0-2とリードを広げます。
そこから取材するわけですから、少々乱暴な観戦記になります。
6分55秒、筑波の大森(膳所4)がチャージングの反則で2分間退場。昭和としては絶好の反撃のチャンスでしたが、これを生かせず。11分38秒にも大森はディレイド・オブ・ゲームスの反則で2分間退場。ここのパワープレーのチャンスも昭和生かせません。
14分7秒、今度は昭和の渡(東海2)がクロスチェッキングの反則で2分間退場。昭和はショートハンドを3ピりまで積み残してしまいます。第2ピりオッドのシュート数は1-10で筑波が大きくリード。
12分間の整氷インターバルの間、筑波が健闘している理由を考えました。
このグループも決勝リーグに残った4チームの実力は紙一重。その日のコンディション、その他の調子で試合の帰趨はかわっていくのは仕方がありません。おそらく筑波のスカウティング能力が優れているとしか説明の仕様がありません。もちろん、いくらスカウティングして相手のストロングポイント、ウィークポイントを見つけても、それに沿う戦い方が出来なければ意味がありません。
筑波は、そのあたりの戦い方が優秀なのでしょう。
第3ピりオッドが始まります。
1分8秒、筑波はパワープレーの立ち上がりでしたが、リスクは負わず慎重に試合を勧めます。
一進一退の展開になり、試合は膠着しましたが、8分21秒に筑波は昭和ゴール前の混戦から大森がパックを押し込み0-3。ほぼ勝負を決めてしまいました。
この時点で3点差を付けられた昭和は、タイムアウトを取るわけでもなく、GK伊藤悠吾(学習院5)を氷上から挙げて6人攻撃に出る訳でもなく無策でした。
悪いことに10分46秒に谷口(桜丘2)がチャージングで2分間退場。ショートハンドになり反撃のチャンスを逸しました。
そのままタイムアップ。筑波GK小堀(広尾学園4)は昭和を完封しました。
総シュート数は7-16。筑波が優勝に望みを繋いだ一戦でした。

第3試合は、Bグループ決勝リーグ第2節、上智vs.駒澤の一戦。前節は上智が2-0で筑波に辛勝、駒澤は昭和に1-4で完敗を喫していますが、第1試合の結果では勝負の行方は予想できませんでした。駒澤の健闘を祈りました。
ランク16位、オールメンバー14人の上智の先発は、GK近本(錦城3)。DF小池(桐蔭学園3)、和田森(インターナショナル・スクール・オブ・バンコック4)。FW竹河内(多摩2)、平田笙太郎(プログラムに記載なし)、柳川(南山国際2)。
対するランク18位、オールメンバー18人の駒澤の先発は、GK菊池(甲府昭和3)。DF平入(岸根4)、西田朋生(プログラムに記載なし)。FW小笠原(埼玉栄2)、矢口(武相2)、渡邊(関東学院3)。

続く

[結果]
第25回関東女子サッカーリーグ第7節
早稲田大学ア式蹴球部女子 1-0 東洋大学体育会サッカー部女子(前半0-0)

第67回関東大学アイスホッケー選手権大会Bグループ決勝リーグ第2節
昭和 0-3 筑波(0-0、0-2、0-1)
上智 4-3 駒澤(1-2、1-1、0-1、PSS1-0)




nice!(0)  コメント(0) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。