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サッカー関東女子リーグ早稲田ア女vs.群馬FCホワイトスター戦を取材。

6月も晦日になりました。
つまり2019年も半分終わったわけです。

1日中、雨が降ったり止んだりの典型的な梅雨空です。
朝はゆっくり起きてルーティーンを済ませ、10時30分には自宅裏の早稲田大学グラウンドへ。
先週末から後期に入った関東女子サッカーリーグ第2節、首位攻防戦の早稲田大学ア式蹴球部女子vs.群馬FCホワイトスター戦を取材します。
このリーグの11連覇を狙う早稲田ア女。前期唯一の黒星がアウェーでの群馬FCホワイトスター戦です。目下、両チームは5勝2分1敗の勝点17と並んでいます。得失点差で群馬FCがリードしていて暫定1位。早稲田ア女が2位です。
本リーグは2回総当たり。両チームの直接対決は今日が最後です。勝った方のチームが大きく優勝に近づきます。不滅の11連覇を目指す早稲田ア女にとっては、絶対に負けられない一戦でした。

小雨が降るグラウンド。遠くは群馬から大勢のサポーターも駆けつけていました。
早稲田大学ア式蹴球部女子のスターティングラインアップは、GK鈴木(浦和ユース3)。DFブラフ・シャーン(スフィーダ世田谷ユース1)、小林(JEF千葉ユースU-18・4)、船木(日テレ・メニーナ1)、中田(日ノ本学園4)。MF中條(JEAアカデミー福島4)、高瀬(JEF千葉U-18・4)のダブルボランチ、右翼が阪本(大商学園3)、左翼が高橋(日ノ本学園1)、トップ下が並木(藤枝順心2)。FW廣澤(スフィーダ世田谷ユース1)。4:2:3:1の布陣です。(カッコ内)はユース年代の所属先。数字は学年。村上(十文字3)と松本(十文字3)の二人はユニバーシアード日本代表に選ばれてイタリアのナポリに遠征中です。ちなみに、慶應義塾ソッカー部の工藤(日テレ・メニーナ4)も遠征中で7月12日(金)に行われる早慶定期戦(等々力スタジアム、午後3時30分キックオフ)には参加できません。
対する群馬FCホワイトスターの先発は、GK小高(AC長野バルセイロレディース)。DF倉谷(バニーズ京都)、相沢(ちふれASエルフェン埼玉)、関口(吉備国際大)、MF高塚(吉備国際大)、甲斐(ノジマステラ神奈川相模原)のダブルボランチ、右翼が向井(関東学園大)、左翼が牧井(新潟医療福祉大)。FW右が間庭(群馬中央中)、左が兼重(新潟医療福祉大)、トップが佐藤(国士舘大)。3:4:3の布陣です。(カッコ内)は前所属チーム。ゆくゆくはなでしこリーグを目指しているとあって、なでしこのチームや大学チーム出身者が主体。もちろんレギュラーを各チーム手放すはずがなく、リザーブの選手が多いのでしょうが、なかなかの逸材揃いです。

午後11時、早稲田ア女のキックオフで試合開始。
試合は、開始早々に動きます。
3分、敵陣でスローインを得た早稲田ア女。中田が投げ入れたボールを廣澤が受け、ペナルティーエリアにフローパス。高橋がシュートすると群馬FCの右サイドネットに吸い込まれました。早稲田ア女が先制。
苦戦が予想された試合で、あまりにもあっけなくゴールを得た早稲田ア女でしたが、好事魔多しとはこのこと。11分にバックパスのミスに対応したGK鈴木が負傷(ボキっと音がした)。14分、無念の担架での退場。川端(十文字3)が交代でピッチに入ります。
入っていきなりの群馬FCのコーナーキック、川端ががっちりキャッチ。
その後、群馬FCは両翼の向井と牧井をDFラインに下げ、5バックで早稲田ア女の両翼オープンに対する攻撃に対処します。
早稲田ア女は、ボランチの高瀬が中盤に上がり気味。中條をアンカー気味にして4:1:4:1に近い形で攻めますが、パスの精度、トラップの精度が悪い。ボールをポゼッションしますが、縦のパスは群馬FCにカットされる、群馬FCの速く激しいプレッシャーにトラップミスが多すぎます。特に右SBのブラフ・シャーンは簡単にボールを下げすぎます。振り返って相手ゴールに向かうことをしないので、群馬FCの守りを楽にさせてしまいました。

そんな一進一退の25分、右中間にフリーキックを得た群馬FC。高塚の蹴ったボールを、佐藤がヘディングで後ろにそらして、ファーに走りこんだ牧井がファインシュート。同点に追いつきます。
32分、早稲田ア女も反撃。阪本が遠目からシュートを放ちますが、右に外れます。
34分にも並木がゴールに迫りますが、GK小高がセーブ、こぼれ球をシュートしますが左に外れます。
38分、群馬FCは1点目と同じパターンで早稲田ア女ゴールに迫りますが、佐藤のシュートは左に外れます。
40分、早稲田ア女のコーナーキックのチャンス。高瀬の蹴ったボールをファーで待つ小林がフリーでヘディングシュート。GK小高の正面に飛びキャッチ。
43分、左サイドから中條がロングシュート、フワリと浮いたボールは惜しくも群馬FCゴールの天井に落ちました。
アディショナルタイムは2分48秒、ハーフタイムに入ります。
予想通りの拮抗した試合になりました。
両チームとも前半と同じメンバーで後半に臨みます。


後半も群馬FCのプレッシングが利き、早稲田ア女はなかなかチャンスを掴めません、早稲田ア女の守りもセーフティーファーストに徹し、群馬FCに付け入る隙を与えません。
16分、早稲田ア女の山下嘉郎監督(横浜緑が丘)が動きます。なんとキャプテンの高瀬をベンチに下げ田中(セレッソ大阪堺レディースU-18・4)をピッチに送ります。悔しそうにキャプテンマークを中條に渡してピッチを去る高瀬……。キャプテンの作戦による途中退出は珍しい。
ところが川上監督の薬石効あり。直後の18分、相手コートでボールをスチールした田中がスルーパス。受けた廣澤が強烈なシュートを放つとゴール右隅に吸い込まれていきました。均衡を破るにふさわしいゴールでした。2-1。
群馬FCは、この1点で少し守りの集中力の糸が切れました。激しく強いプレっシングが少しづつですが弱まっていきます。
27分、今度は左サイドを使う早稲田ア女。並木のスルーを受けた中田が左サイドをドリブルで切り裂いてクロス、群馬FCはゴール前のボールをクリアしますが、これを拾った田中がシュート。左隅に決まりました。3-1。田中の起用がズバリ当たりました。
30分、早稲田ア女の廣澤がシュートしますが左に外れます。これが決まっていれば駄目押しでしたが、今少し試合は縺れます。
31分、チームに喝を入れるべく群馬FCの夫馬監督が2枚替え。MF甲斐を目黒(新潟医療福祉大)に、FW間庭を新井(ノルディーア北海道)に交代します。
群馬FCは試合を諦めていませんでした。35分、センターサークル付近で早稲田ア女のパスミスからターンオーバー、佐藤が左45度からシュート。ゴールに吸い込まれます。3-2と再び1点差に。
しかし、今日の早稲田ア女は守りに入らず、あくまでも攻め切る姿勢を見せてくれました。並木のスルーパスを受けた高橋がドリブルで抜け出い最後は技ありのループシュート、再び4-2と2点差にします。
42分、早稲田ア女も3枚目の交代カードを切ります。FW廣澤を土居(ちふれASエルフェン埼玉4)に交代。
そして早稲田ア女は最後まで攻撃の手を緩めませんでした。高橋が群馬FC陣内でボールをスチー
)ル、そのままGK小高と1対1になり決めきりました。5-2。高橋ハットトリック達成!
アディショナルタイムは2分2秒。タイムアップを迎えました。

早稲田ア女、首位攻防戦を試合途中からリズムを変え快勝しました。大量得点で得失点差も並んだし、今後取りこぼしなくいけば、11連覇も夢ではなくなりました。試合のキーポイントは、山下監督の英断、田中の起用でした。あそこから早稲田ア女の攻撃の球回りが急によくなりました。
群馬FCも健闘しました。さすがになでしこリーグ経験者を主体にしたチームだけあります。残り30分、プレッシャーをかけ続ければ、こうは失点しなかったと思います。
ホームは強いがアウェーにやや弱い面が欠点のようです。余裕があれば前泊できるのでしょうが、関東リーグでは当日移動が常識です。群馬の前橋からの早朝移動は大変かもしれません。今後の戦いぶりも刮目して待ちたいと思います。

小雨の中、一度帰宅。昼食を摂り、出直しました。
午後3時30分キックオフ予定でインデペンデンスリーグ、早稲田大学ア式蹴球部U-18 vs.順天堂大学U-18の試合を取材します。小雨振る中、けっこう観客が集まっていました。いつも座るアウェー側は満員で奥のホーム側席に着席。

今季、関東大学リーグ1部、関東リーグ2部で苦戦が続く早稲田ア式。Iリーグもここまで勝点5(1勝3敗2分けと苦戦しています。このクラスは勝利だけが全てではありませんが、そろそろ勝点3が欲しいところ。
早稲田大学ア式蹴球部U-22のスターティングラインアップは、GK千田(横浜FMユース3)。DF大場(柏U-18・1)、宮田(洛北4)、川野(栃木ユース2)、天田(草津U-18・1)。MF岡野(広島ユース2)、吉岡(浦和ユース1)のダブルボランチ、右翼が島崎(川崎U-18・1)、左翼が大和(鶴岡南4)、トップ下が今井(高輪4)。FW佐藤優(暁星4)。4:2:3:1の布陣です。(カッコ内)はユース年代の所属先、数字は学年。
対する順天堂大学蹴球部U-22の先発は、GK對川(広島皆実2)。DF海老澤(真岡1)、山下、和気(真岡2)、松田(暁星国際4)。MF渡邊(翔凛3)、坪沼(八千代3)のダブルボランチ、右翼が山口(興国3)、左翼が藤田(八千代4)。FW内川(盛岡商3)、金澤(千葉明徳2)。中盤ボックスの4:4:2でスタートしました。
午後3時30分、順天堂のキックオフで試合開始。

続く

[結果]
関東女子サッカーリーグ1部後期第2節
早稲田大学ア式蹴球部女子 5-2 群馬FCホワイトスター(前半1-1)

インデペンデンスリーグ
早稲田大学ア式蹴球部U-22 1-1 順天堂大学U-22(前半 1-1)


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