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アイスホッケー全日本選手権最終日2試合を取材。

1941年の今日、日本の航空戦隊がハワイ真珠湾を奇襲。太平洋戦争が始まりました。
今年も未明に起きだして映画「トラ!トラ!トラ!」を観てしまいました。

雪が散らついた寒い昨日とは打って変わり雲一つない快晴。
気温も13度と12月ころの気候になりました。

今日はJリーグアウォーズなども開催されたようですが、創立から26年。完全に形骸化してしまったイベントには興味なく、今日もDyDoドリンコアイスアリーナに向かいます。
テレビの都合でしょうか、決勝は6時から。3位決定戦も2時30分からと遅く、午前中はゆくりしました。
12時30分過ぎアリーナ着。たくさんのファンが入口の前で列を作っています。
報道受付に行きADカードを受領しましたが23番でした。少し出遅れたような感じ。なんとか記者室に1席確保。試合を取材するため普通の観客席の自由席を1席確保。

第1試合は、3位決定戦の王子イーグルスvs.ひがし北海道クレインズの一戦です。
「気の抜けたシャンパン」などと揶揄される3位決定戦ですが、両チーム選手の肩の力が抜けて意外に面白い試合になることもあります。果たして今日はどうでしょう?
王子イーグルスのスタメンは、GKドリュー・マッキンタイア(カナダ)。DF山田(早稲田大)、芳賀(東洋大)。FW三田村(白樺学園)、タイラーレディンバッグ(チェコ)、百目木(駒大苫小牧)。
対するひがし北海道クレインズの先発は、GK.ヤニス・オジェンシュ(ラトビア)。DF梁取(明治大)、伊藤(釧路工)。FW西脇(早稲田大)、入倉(駒大苫小牧)、泉()。
午後2時30分、定刻にフェースオフ。
11月23日、新横浜の熱戦が思い出されます。双方ともショートハンドにならぬよう慎重に試合を展開します。
5分30秒、東北の梁取がスラッシングの反則で2分間退場。
ここで試合は動かず、5 on 5に戻ってから試合が動きました。
10分41秒、中島、中屋敷のダブルアシストで高橋がゴール、王子が先制します。
19分23秒、今度は王子の高橋がフッキングノ反則で2分間退場。37秒ではクレインズのパワーゴールは生まれず、最初の20分間が終了します。シュート数は10-6と王子がリードしました。
15分間の整氷タイムを挟んで第2ピリオッド開始。
クレインズ、パワープレースタートでしたが、これは生かせません。
⒍分3秒、王子がカウンターアタックから二線速攻、相木が右から左にパス、柴田がゴール。2-0として試合の主導権を握りました、
この後、王子は大ピンチを迎えます。
⒍分51秒に山田がフッキングのい反則で、7分51秒に橋場がアンスポーツマンライクコンタクトの反則で2分間退場。クレインズが5 on 31分、1分間のパワープレーのチャンス。が、クレインズが元気なく、これを生かす事が出来ません。
16分14秒にも王子の橋場がハイスティックの反則で2分間退場になりますが、これもクレインズが生かせず。第2ピリオッドが終了します。シュート数は13-11とほぼ互角になてきました。
15分後、最終ピリオッド開始。
先手を取りたいクレインズ。
7分31秒、王子の柴田(東洋大)がトリッピングの反則で2分間退場。
14分32秒には王子の佐々木がディレイドオブゲームスの反則で2分間退場。
しかしクレインズのパワープレーは炸裂しません。
18分47秒、ついにクレインズはGKヤニスを氷上から上げ乾坤一擲の6人攻撃に出ます。しかしこれが裏目。19分3秒に王子の佐々木がパックをスチール、ドリブルシュートを決め3-0。勝負あり。
クレインズは、GKヤニスを氷上に戻し、反撃に出ますが薬石効なし。3-0のままタイムアップをm替えました。
総シュート数は31-17.やや、盛り上がりに欠ける3位決定戦になってしまいました。

決勝戦のカードは、東北フリーブレイズvs.HC栃木日光アイスバックスの対戦に成りました。東北が勝てば初優勝、日光が勝てば5年ぶり2回目の優勝。両チームにとってはビッグチャンスです。この両チームの決勝対決も5年ぶりです。
東北フリーブレイズのスタメンは、GK古川(東洋大)。DF早田(カナダ)、ニコラス(カナダ)。FW佐藤(駒大苫小牧)、田中豪(早稲田大)、樫野(東洋大)。
対するHC栃木日光アイスバックスのスターティングラインアップは、GK福藤(東北)。DF佐藤(武修館)、伊藤(中央大)。FW大椋(明治大)、斉藤(駒大苫小牧)、牛来(明治大)。

山下泰裕JOC会長が挨拶、記念フェースオフの後、午後6時12分にフェースオフで試合開始。
開始早々、試合が動きます。1分25秒、日光は岩本、鈴木と繋いで渡邊がシュート。東北GK古川が右足で抑えようとしましたがパックが抜けてゴールイン。日光が先制します。
その後、試合は膠着状態になりますが、15分26秒に日光の鈴木がインターフェアランスの反則で2分間退場。東北は同点に追いつく絶好のパワープレーのチャンス。しかし、生かす事は出来ません。
そのまま最初の20分間が終了。シュート数は、8-13で日光がリード。
15分間の整氷インターバルを挟んで第2ピリオッド開始。
このピリオッドも立ち上がりに波乱がありました。
3分ちょうど、東北は田中豪、人里のダブルアシストで山田がゴール、1-1として試合を振り出しに戻しました。
5分43秒、日光の彦坂がフッキングの反則で2分間退場。東北は2回目のパワーゴールのチャンスも不発。日光を上回ることは出来ません。
試合は再び膠着。
11分7秒、日光ゴール前で小競り合いの乱闘。一時試合は中断。
11分38秒、東北の田中遼がトリッピングの反則で2分間退場。日光この日初めてのパワープレーのチャンス。しかし、日光もパワープレーを生かす事が出来ません。
16分34秒、東北の田中健太郎がフッキングで、同時に日光の古橋がダイビングの反則で2分間退場。4 on 4になり、ゴールが遠のきます。
1-1のまま第2ピリオッドが終了。シュート数は12-13でした。
思っていた以上に好試合になった今年の全日本決勝。最後の20分間で雌雄を決することは出来るのか。
1ピり、2ピリと同様、3ピリも開始早々に試合が動きます。
1分39秒、日光は彦坂、岩本と繋ぎ、最後は鈴木がバックハンドでシュート。均衡を破ります。1-2。
畳み込むように日光は2分11秒に佐藤のパスを受けた斉藤がゴール。1-3として完全に試合の主導権を握ります。
なんとか1点を返し反撃の狼煙を上げたい東北、激しく日光ゴール前に攻め込みます。
8分12秒、日光の鈴木が自陣ゴール前に蹲り試合中断。
8分42秒には日光の渡邊がクロスチェッキングの反則で2分間退場。東北パワープレーのチャンスを迎えますが、日光もショートハンドながらフォアチェックでキルプレーを耐え、東北にセットする余裕を与えません。
12分すぎ、日光の鈴木が単独のドリブルで東北GKと1対1になりますが、古川が見事なセーブを見せ事なきを得ます。もう1点決められると東北は終戦です。
しかし、12分58秒、日光は前がかりになって反撃する東北の裏をつき鈴木、大津夕聖と繋いで最後に彦坂が決め4-1。勝負ありました。
13分56秒、東北のニコラスがトリッピングの反則で2分間退場。ここで日光はようやくパワープレーを利して大津夕、ヨキエリッキラ・ヘンリのダブルアシストで古橋がゴール。東北にとどめを刺しました。5-1。
16分40秒、東北のパーナム・ブレットがスラッシングの反則で2分間退場。
16分50秒、東北の篠原と日光の鈴木が小競り合い乱闘。ラッフィングの反則で同時に2分間退場。これは相殺されて4 on 5で試合は続きます。
19分4秒、東北の人里がエルボーイングの反則で2分間退場。人里はペナルティーボックスの中でタイムアップのブザーを聞きました。
午後8時30分、日光の選手のヘルメット、グラブ、スティックが宙を舞います。5年ぶり2度目の優勝。総シュート数は24-42。日光の快勝でした。

試合後、君が代の吹奏があり、表彰式が始まります。
チーム表彰の後、個人賞の発表。ベスト6は、
GK 福藤豊(日光)
DF 佐藤大翔(日光)
   ニコラス(東北)
FW 鈴木健斗(日光)
   古橋真来(日光)
   人里茂樹(東北)
最優秀新人賞
   古川駿(東北)
最優秀選手賞
   福藤豊(日光)

以上の通り、表彰されました。これは、観客、メディア関係者、技術委員会の投票によって選ばれました。

9時すぎ、アイスアリーナを後にしました。
3日間取材した日本最高の選手権に興奮したのか、なかなか眠られませんでした。
あすから韓国に旅立つというのに。
そんなスポーツ三昧でした。
<了>

[結果]
3位決定戦
王子イーグルス 3-0 ひがし北海道クレインズ(1-0、1-0、1-0)
決勝戦
東北フリーブレイズ 1-5 HC栃木日光アイスバックス(0-1、1-0、0-4)


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