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釜山慰安婦の象、新旅客国際ターミナル、釜山駅を見学。

韓国の釜山に来ています。

12月10日に開幕したEAFF E-1サッカー選手権大会。
各チーム第1レグを終了し、今日は初めてのレストデイ(休息日)。
練習の取材に行くメディア緩傾斜も多いのですが、わたしは休養をいただきました。

7時に起床。朝のルーティーンを済ませて。昨日、一昨日の試合の整理をしてブログ原稿を書き上げました。男子は日本と韓国が勝利。女子は日本が大勝し、中国と韓国が勝点1を分け合うという状況です。
まだまだ予断は許しません。

午後3時、仕事にけりをつけてホテルをでました。
とりあえず駅前のフードカフェで遅めの昼食を摂り、草梁にある日本領事館をめざします。
日本領事館にパスポートの延長を申請するためではなく、領事館前に設置してあるという慰安婦の少女像を見に行くためです。
何度も韓国に来ているのに、実際の像を見たことが無く、一度目にしておきたかったのです。今回の訪韓は、もちろんサッカーの国際試合を取材するためですが、こうした大会には何も試合のない日が必ず設定されており(国際ルールでは、前の試合から少なくとも48時間空けなければいけない)、その間を利用していろいろみてまわることが出来るのです。

釜山駅から地下鉄1号線に乗り、お隣の草梁で下車。ガイドブックには「4番出口を出る」と慰安婦の象(韓国では「平和の少女像」と呼ばれているらしい)があるとありました。
4番出口を出ても像が見当たりません。領事館を警備する警官が居る方に少し歩くとエレベーターがあり、その陰に少女像は設置されていました。
とくに警官も少女像を見守っているわけでもなく、通っていく韓国の方も特に意識をする(日本だと道端にあるお地蔵様に手を合わせるとか頭を下げる人もいます)わけでもなく、通行しています。
少女は、日本領事館の必要以上に高い壁を見つめ、メインストリートに背を向けて座っています。少女が座っている木製の椅子(小学校で座っていたような椅子です)がもう1席あり、そこに座れるようになっています。わたしも座って少女と自撮り記念写真を撮影。特に警官に注意されるわけでもなく、多くの人がそうしているのでしょう。
少女像にはマフラーがかけてありましたが、特別なデコレーションはありませんでした。

日本への抗議活動という事は分かりますが、果たして自らの負の遺産である「慰安婦」という物を、こうして残そうとするメンタリティーは韓国の人独特のもののような気がします。
日本も原爆ドームなんて負の遺産を残していますが、少し違うような気がする。
調べてみたら、韓国国内だけではなく、中国、アメリカにも多数の少女像が存在するとか。釜山市も公には認めていない(道路交通法違反という見解は持っているらしい)が、あえて撤去しないところに問題が深いような気がします。
あらためて日本の戦争責任というものを考えてみました。

ついでと言っては何ですが、草梁には新しい国際フェリーターミナルも完成したというので足を延ばしてみました。
むかし、「釜山港にかえれ」というチョウ・ヨンピルの大ヒット曲があり(1980年代)その歌に憧れて最初の釜山訪問は関釜フェリーでした。1984の日韓ジュニア交流競技会のことです。それ以来、時間ができれば関釜フェリー(韓国では釜関フェリーと呼びます)や福岡―釜山のカメリア、水中翼船のビートル、大阪南港から出ているパンスターフェリーにも乗っています。
当時は中央にあるフェリー乗り場(現在は沿岸フェリー乗り場になっています)が発着港でした。
それが2016年に完成した新旅客国際ターミナルに移ったと聞き(最近フェリーで訪韓していなかったので新しいターミナルが出来たことも今回知りました)、これは見学に行こうと思った次第です。
地下鉄草梁の4番出口を出て広い通りを左に折れて少し歩くとシャトルバスのバス停がありました。
小型バスで約10分、巨大な新旅客国際ターミナル2階に到着。壮大な建物です。成田空港第2ターミナルほどの大きさ。出来たばかりなので綺麗だし、ともかく広々としています。前のフェリー乗り場の猥雑感はまるでありません。
少し時間が早かったせいなのか閑散としていました。まあ、早くも運び屋のおばちゃんたちが、忙しく荷物を税関受付に並べていたくらい。やはり、ここにきての日韓関係悪化による渡航者数の減少が影響しているのでしょう。新しいターミナルが出来た直後の悪化ですから、ターミナル関係者には痛手でしょう。昔ほどお土産屋が少なくなりました(税関の中にあるのかもしれません)。また巨大なフードコートもガラガラ。換金の窓口や観光案内書のお姉さんも手持ちぶたさという感じ。
まったく立派な施設は出来上がったものの皮肉なものです。

ゲート3から17時15分発のシャトルに乗り、市内に戻ってきました。釜山駅裏口、沿岸フェリー乗り場、地下鉄中央駅、クラウンホテル前、釜山駅正面と懐かしのツアーでした。
まだ6時前だったので釜山駅を散策。
書店でクリアファイルを見つけたので、液のでる修正液と一緒に購入。計7000ウォン(邦貨で650円くらい)。日本の100均で買えば220円。ちょっとお高めですが、まあ観光客は地元にお金を落とさないと。
駅内をぶらぶらして1番線のソウル行19時5分発ムグンファ(日本の急行にあたる)を見送り、ホテルに帰ってきました。
でも、今日は慰安婦の象も見られたし、港や釜山駅を見て「ああ、釜山に居るんだ」と実感した1日でした。

結局、夕食はコンビニ弁当、缶ビールになってしまいました。
8時にはベッドに潜り込んだ休日のスポーツ三昧でした。

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